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書籍・雑誌

2012年6月23日 (土)

『ネットと愛国』から『沈黙する人権』へ/「家」制度と「昔の家族」、扶養義務

 『ネットと愛国』。読了して、いくつかわかったことがある。


 在特会の資金源、どこぞの宗教右翼団体かと思っていたけど、どうやらそうではないらしいこと(少なくとも、安田氏の取材時点では)。

 信者、じゃなかった、会員たちが入信、じゃなかった、参加していく動機や背景に共通するものがうかがえること。

 もちろん他にもいろいろあるけれど、そのあたりがわかってくると、今度は別に気になることが湧いてきて、すぐには感想なんかまとめられんなあと思っていたときに、書店で立ち読みちょっとしてみてヒントがあるかもと思い、読みはじめたのが、『沈黙する人権』(石埼 学、遠藤比呂通・編)。(ビバ!立ち読みの効用!!)

 期待に違わず、それぞれの論文(論考)が読み応えあり過ぎ!

 目指したこと以外もあれこれ考えさせるものばかりで、のんびり、じっくり、読んでおります。

 今回は、その第4章「家族と人権 「家族」神話からの解放」(若尾典子)から、興味深い分析を一つ。

「……したがって、戸主の扶養義務は、果たされる保障のない明治民法上の一規定にすぎなかった。ところが、明治政府は、戸主の扶養義務・「家」の扶養責任を理由に、国家による貧困救済を極力、制限した。……

 (中略)

 「家」制度は戸籍の記載方法にすぎなかったにもかかわらず、戸籍上の家族が扶助しあうべきだとする「家族道徳」を強制するシステムとなった。現実に扶助できる保障のないまま、自己責任を課された「家」制度の下、家族による子ども・女性の人身売買が行われた。しかも親孝行道徳によって、売られる子ども・女性への「強制」は、彼らの「自発性」へと転化された。

 これが「昔の家族」の現実である。それゆえ日本国憲法一八条は「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」と宣言し、労働基準法一七条により前借金が明確に禁止されたのである。

 生活保護バッシングの背景、そして進む先を、なんとなく暗示するものがあるような。。。

 しかも、放射性物質を不必要に拡散させ住民の被曝を意図的に拡大してる日本政府の失策が、そこに加わると。。。

 最後の最後まで希望は死なない! と思いつつも、やっぱいろいろ厳しすbeer。。。いや、厳しすギール。。。

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2012年6月15日 (金)

日本人作業員にすら、正確な危険は教えられていない(『ヤクザと原発』備忘録)

 在日ブラジル人を福島でのがれき撤去など(おそらくかなり高線量、高汚染の区域での仕事と思われる)に雇用する話、ひとまず撤回されたとのこと。

福島20k圏の在日ブラジル人作業、大使館照会で登録撤回(中国新聞、2012年6月8日)

【リオデジャネイロ共同】東京電力福島第1原発から20キロ圏内でがれき撤去などを行う作業員として、人材派遣会社が在日ブラジル人約20人を登録したところ、在京ブラジル大使館が照会、同社が登録を撤回していたことが分かった。同大使館などが7日、明らかにした。

 大阪市の人材派遣会社によると、4月に在日ブラジル人向けのポルトガル語紙で作業員を募集。20キロ圏内での作業は1日2時間で日当3万円との条件だった。数十人から応募があり、うち約20人を登録した。

 同社の営業担当者は「募集後、抗議の電話を相次いで受けており、ブラジル大使館からの問い合わせがなかったとしても(ブラジル人の登録を)やめるつもりだった」と説明した。

 ブラジルの経済成長と日本の不況に伴い、帰国する在日ブラジル人が増える中、子どもの教育などを理由に日本定住を決めた人も多く、こうした人たちの雇用状況は悪い。

 ブラジル外務省は「在日ブラジル人社会から懸念が出ており、会社側はブラジル人を働かせないことを決めた」としている。

 あのニュースをきっかけに、福島原発作業員のおかれた状況はどんなものなのか、『ヤクザと原発』(鈴木智彦・著)を読んでまとめたところを、前の記事に続いて以下に雑記。

 

福島第1原発 作業員の現実(『ヤクザと原発』鈴木智彦・著より)

2011年7月上旬から1カ月半ほどの間、東芝関連企業の下請け作業員として働いたルポライターによる手記から。

◎日本人作業員にすら、正確な危険は教えられていない。

 →本来、原子力発電所内では、危険度を示す区域区分は、「線量」と「汚染度」の組み合わせでなされていた。それが現在では、「線量」だけの表示となっている。
 →注意すべきは「線量」よりも「汚染度」。作業員の装備は線量ではなく、汚染区分が基準となるのが本来のあり方。「汚染度」にこそ敏感にならなければならない。(福島第一原発の関連会社の社員の説明による)
 →線量;1区域は線量当量率が0.05ミリシーベルト未満、2区域は0.05~1.00ミリシーベルト未満、3区域が1ミリシー ベルト以上。
 →汚染度;A~Dまで区分がある。上述のとおり、作業員の装備は線量ではなく、汚染区分が基準となる。特別保護具や全面マスクが 必要なのは、線量にかかわらずC、D区域。
 →東芝が、福島第一原発のすぐ脇にある駐車場に設置したシェルター(最前線基地。防護服の着脱や、休憩を行う場所)。厳重に作業員の出入りを管理しているが、福島原発協力会社の 幹部の説明によれば、「シェルターの中でも、自分たちの感覚でいえばD区域相当。作業員はそこで休憩をとっているが、今までの原子炉の中で飯食っ てるようなもの。」

 →作業員がシェルターへもどるときや、宿泊施設があるJヴィレッジにもどったとき、作業員の被曝量を測定している。しかし、形だけのものである。オーダー(桁数)が高すぎる。すごく汚染されていても少ししか針が振れないように単位を調節して、汚染が少ないように見せかけている。
 →「普段から原発に入ってる職人さんたちの方が気づかないかも知れない。いつものやり方に慣れているから、つい錯覚してしまう。本当はきちんと説明してあげるべきです。詐欺ですよ。みんな汚れたまんまJヴィレッジに戻ってきて、汚れたまんま車に乗って、あちこちに汚染をばらまいてる。」「ほんとは暖かいおしぼりで除染するか、できたら綺麗な水でシャワー浴びさせてあげたほうがいい。そのあと、全部新しい服に着替えさせてJヴィレッジから出す。いままでの原発の感覚からいえば、そのくらいしなきゃホントは駄目なんです。」(福島原発協力会社の幹部)
 →サーベイメーターの上記の小細工については、下請け業者も東電関連会社の社員もあっさり認めた。原発メーカーの社員や現場監督なら誰でも知っているが、作業員は知らない。

 →作業現場で、放射能を測定し、作業員の被曝を防ぐ係員たちは、潜入当時、プロフェッショナルはほとんどいなくなっていた。福島第一原発内の汚染度を知っているので、怖くて敷地内に入らなくなっている。そこで、知識のない人間を一時的に教育して、放射能管理員として現場に送り込んでいる。素人の測定なので、当てにならない。プロフェッショナルを呼んで測りなおすと、とてつもなく大きな数字が出ることがある。

 →作業員に渡される線量計は、β線とγ線を測れるが、中性子線やα線も現実に出ている。α線は紙一枚で遮れるというが、地面から股間のあたりまでは届いている。そんな場所で地べたに寝転んで何時間も作業する。若い子などは精子もダメになってしまう。

 

 発刊が昨年12月だから、さすがにこういう話は作業員にもう周知され、インフォームド・コンセントを得る仕組みに、なってる……のかな……。

 感想その他は、またいずれ。

【関連記事】「ヤクザと原発」(労働相談奮闘記、2012.5.14)

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2012年6月 4日 (月)

『ヤクザと原発』『ネットと愛国』

ブログ記事は短く!

 前に自分に言い聞かせていたことを思い出しました(-_-;)

 

 『ネットと愛国』(安田浩一・著)に続いて、『ヤクザと原発』(鈴木智彦・著)を読み進めています。

 いつか両書とも『多文化・多民族・多国籍社会で「人として」』の方に感想をまとめてみたいと思います。
 何せ、ブラジル人が来月あたりから福島第一原発で作業員として働きはじめるらしいので、『ヤクザと原発』もあちらのブログのテーマとも重なるところがずいぶんありそうですから。

 

 今は、『ヤクザと原発』で驚いた話を一つだけ。

 去年ニュースでちらと聞いていた、原発での作業に入る前に、万一の大量被曝に備えて、造血幹細胞を採取、保存しておくという谷口プロジェクト( 原発作業員およびご家族、国民のみなさまへ(Save Fukushima 50))。日本政府、東電、保安院はこのプロジェクトを採用しなかったんですね。びっくり。

 同書第2章で国側の言い分(日本学術会議の見解)も紹介されています。
 しかし、「想定外」の事態がいつ起こるかもわからない壊れた原発の現場での作業、ただでさえ厳しい被曝が避けられない作業なんです。これから作業に向かおうという人が自分の意思で造血幹細胞を採取・保管しておきたいと考えるのであれば、その費用くらい国や東電が負担するの、当たり前に思えるんですが。。。それをあれこれ理屈をつけて拒絶するって、作業員を人間として見てないからだとしか思えません。

(ちなみに著者は、谷口氏の善意で費用は大幅にディスカウントしてもらえたとのことです。去年の6月の話、しかもプロジェクトの最初の体験者だったみたいで、今ならどれくらい自己負担になるかは私にはわかりません。途中までしか読んでないし。。m(_ _)m)

 人を人間として扱わないっていうのは日本社会の伝統芸、だからこそ在特会みたいなのも生まれてくる……

 なんて、ため息つきたくなっちゃいます。

 前回の記事でとりあげたがれき広域焼却にしろ、ほんと、お金の使い道も無茶苦茶です。つーか、私から見ると、この一言でまとめられるかな。

 

狂っとる!!!!!!

 

【続き】日本人作業員にすら、正確な危険は教えられていない(『ヤクザと原発』備忘録)(2012.6.15)


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