「臨検」!?
2006.10.15.08:30ころ
国連安保理、朝鮮民主主義人民共和国の核実験を非難し、満場一致で決議1718を採択(2006.10.14)
さて、国会で話題の「公海上の船舶に対する臨検」(保坂展人のどこどこ日記、2006.10.14「朝の一揺れ、この秋の大揺れ 」)。
『国際法辞典』(有斐閣)では「visitation」と訳され、『新和英中辞典 第4版』(研究社)では「(board and) search 《a ship for contraband goods》」と訳されている。
ところが、この決議1718で採択されたのは、「inspection of cargos」(積み荷の検査)である。
これだと港湾での出航前の検査みたいで、国会で話題の「公海上の船舶に対する臨検」とは意味がまったく違うように思えるのだが、正確にはどうなんだろうか?
前日のBBCのサイトでは、最新の決議案に「inspection of ship」が含まれていると書いてあったのを考慮すると、武力衝突の発端になることを恐れた中国政府などの主張が取り入れられて、「積み荷の検査」に修正されたように思える。
NIKKEI NETでは「制裁項目のうち、周辺地域の緊張を高めかねないとの理由から中国などが修正を求めていた「船舶検査」については、強制力を弱めた表現とした上で残した」としているが、「船舶」って単語は残っていないし。「(公海上の)船舶検査」を主張した側のメンツを保ちつつ、お茶を濁したってところだろうか。
今回の決議では資産凍結措置(8条d)が採択されているが、人道面からの適用例外が認められている点(9条)や、核兵器開発に関わる人物の渡航禁止措置(8条e)が採択されているがそこでも人道的な例外が認められている点(10条)が、日本国民としては要注目であろう。
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