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カテゴリー「ウルトラセブンX」の18件の記事

「植民者」として「ポストコロニアリズムという挑発」に吹っ飛ばされる(2)

2008.3.6.23:00ころ

『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』(野村浩也・編、松籟社)の紹介が、なかなかうまく書きはじめられません。

読んでもらうのがいちばんだ、というところにどうしても落ち着いてしまいます。

う〜ん、弱りました。

ですので、今回は、ちょっと趣向を変えて、個人的な昔話から。

10年ほど前、沖縄で暮らしたいなあと憧れたことがあります。
気候は温暖だし、食べ物も私の口にはバッチグー。非道な本土の仕打ちに異を唱えてるあたりも激しく共感。
でも、この「共感」って、言葉にした瞬間にそのグロテスクさにぞっとしちゃいます。「非道な仕打ち」を加えてる側の人間が「共感する」なんて言えた義理かよ、と……orz。

結局、米軍基地を押し付けたままで沖縄に引っ越すなんて、わたし的にはどうにもできない、現実味を持って考えられない方向でした。引っ越せるとしたら、いつか米軍基地を撤去させた後だろう、と。

私がでっかい仕事やはたらき口を沖縄に作り出せるような甲斐性のある人間ならまだしも、引っ越しても沖縄で生まれ育った人と仕事の取り合いになるだけなのはあまりに明瞭でした。いや、当時の私が本の編集関係の仕事に就いていたことを考えると、そして沖縄の出版文化の驚嘆すべきパワーを考えると、私なんかの割って入れるようなスペースはいかにもなさげ。万一何かが見つかったとしても、罪業背負ったままなおかつ人の頭を踏みつけにいくことのような気がして、後ろ暗い気分で毎日を過ごすことになるのがやはり落ちでしょう。

行くも地獄、行かぬも地獄。

かくして、きれいさっぱりあきらめました。本島から西表あたりまで、ふらふら徘徊、じゃなくて船旅をしてまわった後で。

思えば、初期『ウルトラ』シリーズの大ファンの私ですので、脚本家の金城哲夫さんへの想いもありました。彼が思い描いていたかも知れない夢、それを踏みにじりその前に立ちふさがったままの「本土=日本」をそのままにして沖縄に引っ越すなんて、大バカやロウのコンコンチキで、スジが思いっきり違うんじゃないか、とか。わけわからん勝手な思い込みって言われりゃ、そのとおりなんですけど。

まあ、そんな私だったので、『無意識の植民地主義―日本人の米軍基地と沖縄人』での野村浩也さんの舌鋒鋭く怨念爆発的な鬼気迫る文章が、すとんと腑に落ちたわけですが、でも、それだけではありません。

あの沖縄徘徊、じゃなかった沖縄の旅の後、日本社会で暮らす外国籍の人、外国にルーツを持つ人たちが直面させられている問題に関わるようになってくると、「植民地主義」「ポストコロニアリズム」という視点が、これまたおそろしいくらいにすんなり理解できるようになっていたんです。
沖縄に住みたい、なんて憧れていた頃には、そんな言葉も概念も、頭の隅っこにさえなかったよーな気がしますけど。

前振りが長くなってしまいましたが、ちょっと勢いが出てきましたので、ここらで一気に、『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』の紹介に入ります。

視点は、次の二つです。

一つは、「植民者」であることを意識しながらも、いまだその「植民地主義」を変えられずにいる「日本人」の一人として。
もう一つは、日本社会の「植民地主義」「ポストコロニアリズム」を外国にルーツを持つマイノリティたちの置かれた状況を通して切実に実感している一人として。

ブログのテーマがテーマですので、後者の視点に重点を置きたいと思うのですが、はてさて、狙いどおりにいきますやら。

まずは、第I部「植民者とは誰か」の冒頭を飾る、編者・野村浩也さんの「日本人という植民者」です。

そうそう、その前に、野村さんが「はじめに」で書いている次の一節を引用しておきます。

植民者を問題化する視点を欠くならば、被植民者をいかに良心的に研究しようとも、植民地主義に関してきわめて不十分にしか認識しえないばかりか、植民地主義に加担することにさえなってしまう。それゆえ、ポストコロニアリズム研究の重要な業績ほど、直接には被植民者を研究対象とする場合であっても、その分析を通じて植民者を批判してきたのである。(007頁)

日本国内のマイノリティと彼・彼女たちが直面させられている問題を研究している方々に、彼・彼女らの支援活動にかかわっている方々に、ぜひともじっくり噛み締めてほしい指摘であります。

さあ、では、まいりましょう。

野村論文では、「日本人」がいかに「沖縄の人」を搾取してきたか、「民主主義に基づく植民地主義」の主体たる「日本人」の罪業がつづられます。
それは徹底して「不平等」な関係の歴史人としての「対等性」などまったく省みられることもなかった歴史です。

まず、ポストコロニアリズムについて論じた後、「日本人=植民者/沖縄人=被植民者」という二項対立を解体するためにこそ、この二項対立について記述しなければならない、という論文の前提となる立場が表明されます。
続けて、「琉球処分」ならぬ「琉球併合」「琉球征服」で始まった「日本」と「沖縄」の近代以降の歴史、けっして平等のものではなかった、暴力と搾取の歴史が語られていきます。

暴力による征服と、それに続いての「琉球人をそっくり日本人として造り変え」るための同化政策が展開されたことに触れるなかで厳しく提示されるのが、「日本人が他者に同化することも、そっくり造り変えられることも到底考えられなかった」「このような不平等を、深刻な問題として反省的に思考した日本人も、ほとんどいない」(048-049頁)という指摘です。

当ブログの主なテーマに関わってくる在日外国人、旧植民地出身者とその子孫についても、まさにぴったりくる指摘です。そしておそるべきことに、在日外国籍住民とは違って、今も当時も、沖縄人は「日本国籍」。

さらに野村さんは、当時、「沖縄人を日本人に同化させるために積極的に利用されたのが差別である」として、当ブログとも密接に関連する用語の定義を紹介します。

人種差別とは、現実の、あるいは架空の差異に、一般的、決定的な価値づけをすることであり、この価値づけは、告発者が自分の攻撃を正当化するために、被害者を犠牲にして、自分の利益のために行うものである。/中略/この定義を専門的すぎると思われる方は、そこから、例えば、人種差別とはある差異の、自分の利益のための利用であるという、もっと簡単な言い方を引き出してもよい。〔アルベール・メンミ『人種差別』菊池昌実・白井成雄訳〕(049頁)

そして、

日本人は、沖縄人の文化的差異を、みずからの植民地主義的利益のために悪用した。(050頁)


その一方で、日本人が沖縄人の言語の学習を要求されたなどという話は、だれも聞いたことがないはずだ。これは、きわめて不平等である。……日本人は沖縄人に一方的に異文化習得のための労苦と犠牲を強いることによって、沖縄人が自分に合わせてくれるのをただ待っていればよいという特権を享受したのだ。(050頁)

など、なんとも耳の痛い話が続きます。このあたり、私としては去年の外国人集住都市会議を思い出してしまう指摘でもあります。

日本人が沖縄人に同化を強制する究極の方法は、沖縄戦において実践された。……/……右記軍命のなかの「沖縄語」の部分を日本語におきかえてみれば、その理不尽さや異常さは一目瞭然であろう。あるいは大阪弁とか広島弁などにおきかえてみればよい。ほとんどの日本人にとって、大阪弁や広島弁を話した日本人を同じ日本人が虐殺するなどということは到底考えられないはずだが、相手が沖縄人であれば話は別なのだ。(051-052頁)

「右記軍命」についてあれこれ説明は不要でしょう。
そして、「外国人犯罪」という言葉のいびつさ、理不尽さを「日本人犯罪」というおきかえをして訴えたことのある私には、これまた深く実感できる指摘です。

日本人と沖縄人との間のこのような理不尽な不平等性は、植民地主義的関係を証明するに十分である。植民地主義的関係を作り出した張本人は日本人にほかならないが、このことに自覚的な日本人は、きわめて少数でしかないのが現状なのである。(052頁)

あれこれ語っている私だって、その自覚が常にあったかと言われれば、そんなことはありません。きっかけは、1995年の少女暴行事件でした。
今も持続して持ちつづけているかというと、かなり怪しいです。
少し前に、この不平等な関係を解消するためにとも思い、こんなことも考えたのですが、どうもこっちの方向性も実現の気配がありません。残念ながら……orz。

野村さんは、マルコムXの発言を引用しつつ、「母語」を奪うことが植民地化にとってどれほど重要な手段であるかを、指摘します。植民者の「精神的めがね」を被植民者に装着させることで、「差別を差別とも認識せず、搾取を搾取とも思わな」くなる「精神の植民地化」が達成される、と(053-055頁)。

外国にルーツを持つ子どもたちの母語・継承語保障の必要性を実感している私にとって、これもまた重要な指摘です。

沖縄に75%もの在日米軍基地を押しつけているがゆえに、日本には米軍基地があまりにも少ない。そして、ほとんどの日本人は米軍基地のない日本の風景を当たり前と感じている。これは、沖縄への米軍基地の集中を当然視することと表裏一体である。だが、このことを当然とする精神とは、「盗みは神聖なり」とする精神と同様のものである。なぜなら、米軍基地のない日本の風景は、日本人が沖縄人から米軍基地のない沖縄の風景を奪うことで成り立っているからだ。(056頁)

私もこちらで使ったことのある「沖縄戦の教訓」について、野村さんは、次のように指摘します。

植民者にとっての被植民者とは、抵抗の可能性を秘めた潜在的な敵であり、搾取の対象ではあっても、けっして同胞ではない。……一方、日本軍とは植民者の軍隊にほかならない。……「植民者の軍隊は植民地原住民を守らない」とした方がより正確ではないだろうか。」(057-058頁)

う〜ん、まさにそのとおり、なのかも。

そもそも沖縄戦とは、日本人を守るために沖縄人を犠牲にした「捨て石」作戦であった。沖縄人の4人に1人を「捨て石」として戦火の犠牲にすることによって、日本人は「本土決戦」を免れたといっても過言ではないのだから。……このことは、敗戦後の日本人が、「平和憲法」と民主主義および自由と独立を手に入れるための「捨て石」として、沖縄人を平然と合州国に差しだしたことと連動している。(058頁)

この最後の文章は、「日本国の独立とセットで琉球諸島の日本国からの分離を規定したサンフランシスコ平和条約(対日講和条約)を日本人が大歓迎したこと」を指しています。「日本人はその歓迎の意志を、沖縄人の反対を完全に無視して、1945年から与えられた完全普通選挙という民主主義的手続きを通して明白に表明した。一方、当時の琉球諸島住民は、選挙権すら剥奪されており、みずからの意志を表明するための一切の法的権李や基本的人権を奪われていたのだ。」(062頁)

さらに、日本人のほとんどは、現在もなお、沖縄人を在日米軍基地を押しつけるための「捨て石」にして平気である。このようにいとも簡単に「捨て石」にできるのは、日本人が沖縄人をけっして日本人扱いしていないからであり、日本人にとって、沖縄人は日本人でないからだといえよう。(058-059頁)

さらに野村さんの厳しい指摘が続きます。この野村論文の内容は、とくに第II部の桃原論文が記述する沖縄の状況と密接に関係していきます。

やば。どんどんブログのテーマから離れてきた気がします。

論文のしめくくりに当たるパートで、野村さんは、「沖縄人は日本国民人口の約1%でしかない圧倒的少数派である。多数決原理が採用されている以上、沖縄人の意志が踏みにじられることは最初からあきらかであり、日本国の民主主義は、実際には多数者の独裁に堕落している。」(066頁)と指摘し、「制度上、民主主義を通じて実践された植民地主義」「民主主義を通じて終焉させること」を、圧倒的多数派たる「日本人」に期待しています。具体的には、米軍基地を本土に持ち帰り公平な分担をなすことが例として挙げられています。
私としては、こっちの道を進みたいんですが、日米安保と在日米軍基地やむなし、というのであれば、米軍基地の本土移転を進めるのがスジでしょう。

ここで思うのは、多数決原理と少数者の意志や人権の関係です。

日本国籍の沖縄人ですらこの状況では、外国籍の住民の扱いが悪夢のようなものになってしまうのは、自然な成り行きかも、と思えてきます。ホームレスの人たちに対する大阪市の仕打ちにも感じた、あの絶望的な感覚です。
同時に実感するのは、少数者が直面している深刻な人権侵害に、それと直接向き合わずにすむ多数者が関心を持ちつづけ、解消に取り組むことの困難さです。また、少数者の側が、そのような問題があることを多数者の側に伝えていくこと、理解し共感してもらうこと、さらには行動につなげていってもらうことの困難さです。

ああ、もうあれもこれも、重苦しい……。

続く池田論文では、植民者である日本人が「植民地主義」と闘うための実践が、さらに郭論文では、在日朝鮮人が植民地主義と闘うということ、そして日本人が「植民地主義」と闘うということが、語られます。ここをこそ、当ブログのテーマに関心のある方々には読んでほしい。そう強く思います。

う〜ん、しかし、なんかもう、この調子では、当ブログでいつご紹介できるやら。読み応え、紹介しがいがありすぎの本なんです。
しかも、ただでさえ、そろそろ恒例の春眠の季節が近づいていますので、下手をすると夏以降になる悪寒……がします。

そんなの待ってらんない、という皆さま、どうか直接お読みください。
上で紹介したのも、野村論文のほんのさわりでしかありませんので、私の読解、紹介の不十分さも堪能(?)できるはずです。
よろしくお願いしますです。ぜひとも。

 

【関連記事】

脱「植民地主義」という鍵(その1)「不正を不正と見なす思想を」を読んで(2008.1.20)

脱「植民地主義」という鍵(その2)〜「〈佐藤優現象〉批判」を読んで(2008.1.20)

「植民者」として「ポストコロニアリズムという挑発」に吹っ飛ばされる(1)(2008.2.24)

「自己植民地化」というキーワード(2008.2.29)

 

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今年、私の聞いたベスト・ソング/地方自治とICCで「戦争を抑え込める世界」へ、うさジャンプ!

2007.12.29.00:20ころ

今年もいよいよ終わりに近づいてまいりました。

昨年の『I am what I am』(昨年末の記事にYouTubeの動画などをリンクしました)に続いて、本日は、今年、私の聞いたベスト・ソングを、紹介したいと思います。

それは、「ウルトラセブンX」に登場したシンガーソング宇宙人が路上で歌っていた歌!

では残念ながらありませんで、やっぱりあれです、はい。

むしむし軍歌〜あ♫

この歌詞とメロディーの身もふたもなさは、いやあ、衝撃でした。はい。

格差社会への怨嗟が、そのはけ口を求めて愚かしい排外主義や暴力に結びつきかねないのでは、なんてことさえ語られはじめた2007年でした。

しかし、戦争も、軍事中心社会も、人を幸せにすることはけっしてありません。

戦争が格差社会を流動化させるなんて馬鹿げた夢想です。現代の戦争において「ビンボー人」は戦場に送り込まれるだけ。ブッシュの戦争の裏側にスポットを当てた『華氏911』はそのことを狂おしいまでに描き出してくれました。



そして戦争は、人の絆、信頼を踏みにじり、切り刻み、破壊するだけ。人間性をも奪い去り、敵味方を問わず、命をも奪い尽くします。
そんなおぞましい事実を見据えて、日本国憲法が生まれました。

軍、そして国家の暴走。

それを食い止めるための知恵のひとつが、「地方自治」です。

人びとの暮らしに最も密接なかかわりを持つ「地方自治体」は、住民のために住民が組織する「民主主義」の基礎的組織として、国家の暴走を食い止める防波堤としての役割を担うものなのです。明治の頃の日本のような中央集権国家ではそうじゃあないんですが、少なくとも、第2次世界大戦後の日本国においては。

しかし、今年もまた、札束で人のほっぺたをひっぱたきまくっては、地域住民に分裂をもたらすという、自民党政権のお家芸が今も健在であることを教えてくれるケースが、また飛び出しました。

【参考サイト】
名護市・沖縄県・岩国市(2007.12.21、なごなぐ雑記)
岩国についてのメモ(1)(2007.12.23、なごなぐ雑記)
岩国についてのメモ(2)(2007.12.24、なごなぐ雑記)
岩国についてのメモ(3)(2007.12.25、なごなぐ雑記)
岩国市長辞職!(追記あり)(2007.12.26、なごなぐ雑記)
辞職表明の井原岩国市長が助成金カットについて語る〜NPJ動画ニュース第1回:ヤフーが削除、なぜ?(2007.12.27、情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))

無防備地域宣言全国ネットワーク

暗澹たる気持ちにさせる話ですが、一方では、この「アメとムチ」に対する強烈で新たなカウンターが市民の側から生まれでたのも、この2007年でした。

【参考サイト】
「岩国市新市庁舎建設を勝手に支援する会」の口座番号決定〜「基地誘致交付金」に抗議する寄付募集開始!(2007.12.23、情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))

幸いなことに、日本政府は、2007年、国際刑事裁判所規程を批准しました。国際刑事裁判所を敵視してきたブッシュ米国の属国がどんなつもりで批准したのか、正直、はかりかねています。
しかし、日本政府の批准を、「戦争」を「法」によって抑え込もうとする試みを加速させるために活用することは可能なはずです。

戦争のない世界、戦争を抑え込める世界の実現へ向けて、さらなる一歩が踏み出されるよう祈りつつ、2008年を迎えたいと思います。

【関連記事】
多文化・多民族・多国籍社会と『戦争をなくすための平和教育 「暴力の文化」から「平和の文化」へ』(2006.1.10、ICCで「人間の安全保障」)
『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』

「ウルトラセブンX」に登場したシンガーソング宇宙人が路上で歌っていた歌。
今、あらためて聴いてみると、しっとりとして軽やかで、なんか、不思議な味わいあります。
年の瀬に聴くにはちょうどいい感じです。

ちなみに、歌詞は監督の梶研吾さんの作詞だそうです。“花に変えよう~ナタルのテーマ”っていう曲名なんですね。

梶監督のサイト掲載の歌詞に、番組から拾った部分を加えて、完全版をお送りします。

いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
星が流れる時
いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
悲しみも花に変えよう

つらい宿命(さだめ) 出逢った偶然
二人 果てない迷路 越えてく
ころび倒れ 傷を得て嘆いても
想う力があれば 愛が咲く


いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
宇宙(そら)を見上げる今
いえーい いえーい いえーい いえーい いえい


明日への虹が見える
きみの笑顔 胸に守り
走り出そう


高い崖と険しい上り道
二人 無情の旅路 生きてく
まどい悩み 涙涸れ叫んでも
熱い心があれば 希望(ゆめ)が勝つ


いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
宇宙(そら)を見上げる今
いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
明日への虹が見える


きみの息吹(いぶき) そばに感じて
駆けて行こう

モッタイナイことに、セブンXのサントラには収録されてないみたいです。ザンネンムネン!!

というわけで、CD化を応援するべく、急遽、今年のベスト2に、決定しました。

ラブ&ピースに弱いんです、私も(^^)v

 

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厳しい世情に「デュワッ!!」(時間枠拡大でのリメイクあるいは続編制作熱望します、円谷さん!!)

2007.12.25.00:00ころ

きっちりまとめてくれましたあ〜!!

はい、『ウルトラセブンX』の話です。ちょっと驚きました、あの流れ、この最後20分ちょいで、話をきちんと着地させちゃうなんて!!

ということで、『ウルトラセブンX』見聞録(?)もいよいよ最終回です。さあ、ドラマ本編同様、無事、着地できるかどうか?
今回もネタバレありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

意外でした。
最終回で、ダンとアンヌの再会があるらしい、という噂は、ウェブをうろうろして目にしていたので、それほど驚きはしませんでした。

しかし!
ずっと気になっていた謎が、きっちり解消してもらえたんですよ、これが!!

その謎は、第2話にありました。
どこかのバーにかけられたモニター画面に、セブンXが侵略宇宙人のUFOをエメリウム光線で破壊するシーンが、あたかもニュース映像のごとく流されておりました。そしてその映像とは、第1話劇中に登場した「UFO側から見たセブンXの映像」そのものでした。

ですので、第2話のその「モニター映像」を見たとき、私は思っちゃったんです。
「そんな映像をここで流用するなんて、予算が少なくて苦労してるからかいな。わびしい……」

失礼しました、制作者の皆さま、m(_ _)m。

あれ、まさに侵略宇宙人のUFOから見た映像を、謎の支配者たちがかすめ取ってニュースに使っていたんですね。そして第1話は、その侵略宇宙人と謎の支配者との勢力争いにセブンXが利用されたお話だった、と。謎の支配者たち、セブンを利用していたこと、告白してましたもんね、今回。
お見それいたしました。いや、面目ない。

そして、「思い出さない方がいい記憶もある」とか「救世主としての力がみなぎる時が……」とか「(ジンがセブンXとしての力を手に入れたのは)私が望んだから」などというエレアの思わせぶりな台詞や、3カ月前にエレアが死んだとされていたこととかも、きっちり伏線(?)になっていて、回収されました。「デュワ!」のかけ声がなかった理由でさえ!!
恐れ入りました。夢落ちになるなんて疑って、いや、ほんと申し訳ない気分です。

結局、エンディングを迎えても、情報をコントロールすることで劇中の「地球」を支配していた謎の勢力の正体は、わからぬまま、でした。本人たちは「人類」とは別のもの、って名乗っていましたが、どこまで本当やら。何しろ情報操作がお手の物の連中ですから、第3話の軍需産業系宇宙人の言から推察するに、実は地球人だった、ということなのかも知れません。

ともあれ、きっちり練り上げられたストーリーがあったのだけど、そのストーリがゆえに視聴者を戸惑わせる展開や台詞がいくつも生まれてしまい、しかも「あの『ウルトラセブン』の続編だあ!」みたいな期待があったがために、あるいは予算や時間の制約も厳しいものがあったがゆえに、もう一つブレークしなかった(?)。そこが惜しまれます。

そして、「この話にセブンX(セブン)が必要か?」という疑問は、たしかに感じないこともありませんでしたが、しっかりと受け継がれている「時代状況を鋭く反映させるハードな寓話としての本質」は本家セブンの真骨頂ですし、ウルトラ・シリーズでラブストーリーを核の1つに据えるとなると、やはりセブンしかないでしょうから、個人的には納得できます。

そんなわけで、私にとっては、かなり面白いシリーズでした。なんだかんだ言いながらも、『ウルトラセブンX』見聞録(?)を毎週書いてしまうぐらいに。

さあ、そこで、円谷プロさん、提案があります(提案その1)

今回放映したのは「パイロット版」だったということにして、1話1時間枠に広げて、3カ月、できれば半年ぐらいかけて、じっくり描き込んだテレビ・シリーズ、できないでしょうか。ダンとアンヌの側の物語も、並行して観てみたいなあ、なんて思います。最終回で、一度は敗れたセブンXが復活したのも、エレアの想いだけでなく、湖を通じて遠くつながった「ぱられる・わーるど」でダンの無事と帰還を祈るアンヌの想いも重なって、奇跡を起こしたんではないか。そんなふうに思えますし。

まあ、とにもかくにも、ハッピーエンドで良かった!!

『セブン』の続編なればこそ、この最終回ではどことなく「ウルトラセブン」の音楽や「セブン」風の音楽が流れてくる喜びもありました。るんるん!

ジンや“デラックスぷりん君”のK、そしてSたちが失業しちゃったことは、この際、目を瞑りましょう!!!

さあ、ここで提案その2です。

彼、彼女らのその後、ドラマ化してくれたら、きっと観ます。「セブンX」はもう出ないとしても、それなりにハードで笑える社会派SFが楽しめるんじゃあないでしょうか。Dやその恋人の「歌う宇宙人」なんかももちろんレギュラーあるいはセミレギュラーで。DEUSの装備品をジンたちはまだ持ったままのはずだから、いろんなエピソードをつくれるんじゃないでしょうか。

上で書いたような1時間枠でのリメイクが無理ならば、せめてこれをやってほしいです。お願い、円谷さん!!!

現実世界の状況が厳しいからこそ、ちょっとでもホッとできる話が嬉しく感じます。
この「ホッ」をエネルギーに、明日からまた、歩きはじめます。
さあ、皆さまもご一緒に、「デュワ!!」


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R_bana_2←エージェントたちにもう会えないなんて、寂しうございます……。

エレアのエレはエレキングのエレ!?

2007.12.16.23:30ころ

『ウルトラセブンX』見聞録(?)もいよいよ第11話!
結末へ向けて盛り上がってまいりました。今回もネタバレありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

ぱ、ぱられる・わーるどが絡んでくるのかあっ!?

意表を突かれて、非常に嬉しい私です。

しかも劇中の「地球」の何者かが、「ぱられる・わーるど」への道を見つけてあっちの世界を支配しようと企んでいる??
それが第3話の軍需産業系宇宙人に「侵略兵器の製造を依頼した地球人」なのか???
おおっ、話がどんどんつながってきてる、のか?????

さらに、「ぱられる・わーるど」への道発見に「水」の「新エネルギー」としての利用を目指す「アクア・プロジェクト」が関係していて、ジンの記憶が「水に浮いているシーン」だけってことは、いまだ明かされぬセブンXの謎に関連して、めっちゃ重要なポイントに思えます。

そして、第1話で記憶を失ったジンにエージェントKが言った台詞が、ここでつながってくるとは!!
キーワードは、「信頼」!!

……しかし今イチ感動が湧いてこないのは、第1話の件の台詞がもうちょっと自然に思える前ふりとかがあればよかったのに、なんてことを、どうしても思っちゃうからであります。
だって、初めて会ったらしいエージェントと一緒にこれから宇宙人の活動を探りに行こうっていうときに、初対面のその相手から「記憶喪失やねん。わしって誰?」なんて打ち明けられたら、普通引いちゃうか、怪訝そうな顔を見せそうなものでしょう? いくらデウスの装備品に入ってるデータを信じてるとしても、侵略者が人間に擬態してるのが珍しくない世界で、しかもそういう侵略者相手に仕事してるはずのKなんですから。
このあたり、第9話でも思ったことですが、放映時間の尺の短さを惜しむべきなのか、それとも時間の短さに甘えて細かいところをすっ飛ばして話を構成してきたんじゃねえのと突っ込みを入れるべきなのか、なんとも微妙なところです。

ともあれ、「夢落ち」に持って行くつもりじゃああるまいなと、一時は危ぶんでもいた私ですが、この流れだと、きっちりまとめてくれそうです。ちょっと安心(早すぎ??)。

今回のエピソードで私が最も感銘を受けたのは、侵略宇宙人に突然擬態するエレアの演技、です。

迫力ありすぎ、堂に入りすぎと申しますか、「そんな話は全然嬉しくないよ」と一瞬でも浮かんだ私の思考を銀河の彼方へ吹っ飛ばして、
「おおっ、それがほんとでもいいじゃんか! このままピット星人に変身して、パラレル・ワールドでもこっちでもいいから湖でエレキングを暴れさせてくれ!!!」
とまでマッハの速度で思わせるような、さらには、
「マ、マサカ、エレアのエレはエレキングのエレ!?」
とか妄想させるような、実にすばらしい声、惹きこまれる表情でした。
ひょっとして、こういう感情を「萌え」っていうんでしょうか??
(何のこっちゃらわからんわい、という方は、ウルトラセブン エレキングの秘密とは?をご参照ください。)

それにしても、ジンやエレア、K、Sたちがこれからやろうとしていることって、なかなか過激な直球勝負です。「爆弾テロ」と名付けられる可能性、ほぼ確実ですね。うわあ……深夜番組ならではの展開でしょうか?

それはさておき。

今回のストーリーの中でも核になってる、「政府による情報操作と何者かの陰謀」があるらしい、というお話、ここ数日、「陰謀論」と平和運動、レイシズムのコメント欄で展開しているやりとりと、関係がないものとは言えません。

セブンXを観ていると、主人公のジンたちが暴こうとする情報操作や陰謀(存在自体は極めて明らかです)の中身と、その追求のさまに関心が引き寄せられて行きます。ストーリー構成のせいもあって、
「とっとと秘密を明かしてくれ!」
なんてことを思いながら観てしまうわけですが、これはまあ、物語の世界だからこそ味わえる感覚でして、実世界ではそこまで単純には割り切れないところが出てきます。

たとえば、ドラマなどでは情報操作や陰謀を展開する主体は、たいていの場合、政府だったり権力者側だったりするわけですが、実社会では、その他にも民間グループも入り乱れての情報操作や陰謀が繰り広げられているわけでして(歴史修正主義とかその一例でしょう)、その中から精度の高い情報、信頼できる情報をどう読み取るかが、肝心です。

このあたりを、セブンXではどう描いているかと言いますと、

まず、政府による陰謀や情報操作の真相を追求していた市民ジャーナリストが殺害される現場にジンを立ち会わせることで、また、その殺害が政府によって隠蔽されるのを目撃させることで、さらには、そのジャーナリストの取材ディスクをジンが再生するシーンを挿入することなどで、陰謀や情報操作の主体が政府であることを示しています。

その一方で、エレアの正体がなんとも不可思議だということはこれまでのストーリー中の言動から視聴者の多くが感じていたことでしょうから、デウス発表の「エレア=侵略宇宙人の尖兵」説も、「ひょっとしたら、そうかも?」と思わせるものでありまして、だからこそ、上で書いた「エレア、侵略宇宙人に擬態する」のシーンが迫力あって、起爆装置のスイッチが押されるより前に「萌え」ちゃったりするわけです。

まあ、「萌え」かどうかはともかく、実は「政府・権力者」に対置する側による情報操作や陰謀も疑わねばならない、そのへんのもどかしさをKというキャラクターが受けてもってくれていた、といえましょうか。
さすが、『ウルトラセブン』の名を継ぐだけあって、なかなかうまくつくっていると思います。

それにしても、ジンの行動です。

前回に続いてエージェントKとSに、ジンは「エレアは侵略宇宙人の尖兵なんかじゃない」と訴えて協力を求めたみたいなのですが(劇中でははっきりとは描写されていませんでした…と思います)、そんな場面でウルトラアイを見せてもかえって怪しまれた可能性が大きいのでウルトラアイを出すかどうかを悩むのではなく、ジャーナリスト殺害の話なんかを伝えるべきだったのではありますまいか。とくにあの「取材ディスク」は、明らかに「政府の公式発表」を覆す内容なのですから、見せていたら、少しはKにも信じてもらいやすかったはずです。

まあ、ちょっと抜けてるエージェント・ジンですから、あのディスクはコピーもせぬまま、ジャーナリストのお仲間に渡しちゃった、のかも知れませんし、もしそうだったら、
「この、お間抜けジン!」
とでも呆れるしかありますまい。

ともあれ、次回はいよいよ最終回。
セブンXの秘密もさすがに明かしてくれそうで、非常に楽しみであります。
さあ、忘れんうちに、録画予約しときましょう、はい(^<>^)/


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<アルカイダ報道>産経新聞に330万円賠償命令(東京地裁)と、誤認、情報操作の恐怖

2007.12.11.18:00ころ

前回の記事に関連するお話です。こわいですよ〜……。

まずは、2年前のライブドア・ニュースからお伝えしましょう。

「私はアルカイダじゃない!」(livedoorニュース、2005.12.9)

日本で生活するマイノリティの体験談

 8日、弁護士やNGO(非政府組織)関係者らが作った、外国人らの人権を保障する法律の制定を目指す「外国人人権法連絡会」の結成記念集会で、日本に暮らす外国人ら4人が自らの体験などを話した。

“共生”にかかるコストと労力

 コリアNGOセンターの郭辰雄さんは大阪生まれの在日コリアン3世。戦後60年が経ったが、韓国、朝鮮の民族学校が各種学校に分類されていたり、入居差別を受けたり、在日コリアンに対していまだに差別的な処遇が残されていると話した。1990年以降に来日した“ニューカマー”も、同じ生活上の問題に直面していると指摘した。

 昨今の韓流ブームでコリアに対する関心の高まりに期待感を示す一方、ブームに一抹の寂しさを感じるという。郭さんは「あなたが会ったコリアンは、ペ・ヨンジュンが最初じゃないでしょう。何十年も前からすぐ隣にいたはず」と語った。

 “共生”の意味について、郭さんは「お互いが違うという前提があって初めて成り立つ言葉。“仲良く”という美しいことだけではなく、コストと労力がかかる。それでも一緒にいようと思えるかどうか。問題があったとき、力のある者が、ない者を押さえ込むのが今の日本だ」と話した。

誤認逮捕の悪影響は続く

 バングラデシュ出身のイスラム・ヒムさんは、国際電話のプリペイドカードを販売するリョウ・インターナショナルの社長。バングラデシュとマレーシアでも、会社を経営していた。2004年5−6月に、「登記簿謄本の偽造」と「就労ビザを持たない労働者の雇用」で2度、逮捕された。合わせて43日間警察に拘留されているうちに、7億円の損害を受け、バングラデシュとマレーシアの会社は倒産したという。

 拘留中、「アルカイダと関係があるか」と何度も聞かれ、1度はショックで息ができなくなり、救急車で運ばれたとヒムさんは話した。新聞やテレビなどで「ヒムは地下銀行をやっている」とCNNなど世界のメディアに報じられたため、出身国にも帰れない状態が続いているほか、いくつもの国でビザ発給拒否などの処遇を受けているという。「私はアルカイダじゃない!」とヒムさんは訴えた。誤認逮捕の悪影響は今も続いている。

 現在、警察やメディア関係者は、ヒムさんにとても優しく接してくるという。食事をおごってくれるし、プライベートでは謝ってくれるという。しかし、ヒムさんは「私にではなく、記事を読み、テレビを見た一般の人に謝ってほしい。私の罪は何ですか。自分たちが間違っていたことを、きちんと伝えるべきだ」と話した。

子どもの認知と国籍取得は別

 フィリピン人のタピル・ロサーナさんは、フィリピン人の互助組織「カフィン」で、同じ地域に住む日本人との交流や、在日フィリピン人の自己啓発などをしている。日本人との間にできた2人の子どもがいるが、日本人の父親が認知しながらも、子どもに日本国籍を与えないのは「すべて国民は、法の下に平等である」という憲法14条に反すると主張し、現在係争中だ。

 ロサーナさんは「在日フィリピン人は住居、教育、健康保険などさまざまな問題を抱えている。日本人男性と結婚し、ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)を受けている女性が、夫の支援を得られないために、ビザの延長ができず、オーバーステイになる例もある」と話した。

難民支援なしで国連安保理常任理事国入りは無理

 内戦がひどくなった祖国を離れ、1997年に来日した男性(本人の希望により、出身地と名前は伏せています)は、難民認定まで4年も不安定な立場にいた。これまで生活や教育の支援を政府から受けたことは一度もなく、04年に日本に帰化した後も、不安感を持ったままという。

 男性は、数人の難民認定のために、数億円もコストをかけている政府のやり方に、疑問を呈した。この費用は、難民のために使われているわけではない。難民は、日本国籍を取得した後、生活をゼロから作らねばならない。「数億円ではなく、数百万円だけで難民を助けることができることを、一般の人は知らない」と男性は嘆いた。

 男性は「日本政府は難民を馬鹿にしている。平和のために不可欠な、難民の教育やサポートもしないで、国連の安全保障理事国の常任理事国になろうというのは無理がある。外国人を排除して、日本だけが安全ならよいという考えは間違っている」と語った。【了】

この記事中に出てきたヒムさんに関して、昨日、下記の地裁判決がありました。

<アルカイダ報道>産経新聞に330万円賠償命令 東京地裁(2007.12.10、毎日新聞)

 国際テロ組織アルカイダと関係があると実名報道され名誉を傷付けられたとして、バングラデシュ国籍の会社社長、イスラム・モハメッド・ヒムさん(37)が産経新聞社に330万円の賠償を求めた訴訟で東京地裁は10日、全額支払いを命じた。裁判長は「慎重な裏付け取材を続ける必要があった」と指摘した。

ご承知の読者も多いと思いますが、先月稼働しはじめたを導入したのと同じ法改正で、法務大臣が「テロリスト」と認定した在日外国人を退去強制するシステムも導入されておりまして(2008年末日までに施行予定で)、このシステムでは、「刑法で処罰される予備行為」にさえ当たらない何かをした、あるいはそのおそれがあると認定されただけでも、外国人は「国外追放(退去強制)」されてしまいます。
そこでの「誤認」による不利益は、ヒムさんの被ったものをはるかにしのぐでしょう。なんせ、「国外追放」処分ですから、生活の基盤を根こそぎにされちゃうおそれ、極めて大、なのです。

しかもそこへ『ウルトラセブンX』ばりの情報操作が行われる可能性も少なくなく、実際、アルカイダの脅威を煽るべくヒムさんが陥れられ、それにマスメディアがどどっと乗っかっちゃった「実績」を顧みたとき、「可能性が少なくない」どころか「危険性がきわめて大きい」と考えるのが自然な気がします。

「共謀罪」と同根のおそろしさではありますまいか。

【関連記事】
うようようようよテロリスト・リスト(トコトン阿呆どす鳩山法相)(2007.11.7)

そうそう、「テロリスト誤認」について、このニュースも添えておきます。

【関連記事】
テロ犯と誤認、11億円賠償:カナダ首相、第三国移送で謝罪(追記:中国残留孤児訴訟・東京地裁判決と日本政府)(2007.1.31~2.1)

世の中いろいろ、ってことでしょーか。


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市民ジャーナリスト殺害も「上の命令に従ってるだけだ」。忍び寄る情報操作と監視の魔の手。洒落にならない面白さでつながり始めた伏線たち!!

2007.12.10.23:00ころ

わけのわかんなかったあんな場面やこんな場面が、あれもこれも結末に向けてつながりはじめた!

衝撃的でかつ嬉しくそのうえ面白い、そんな第10話を観ての『ウルトラセブンX』見聞録(?)、前回に続いてネタバレありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

お、面白いじゃないですか!!!

いよいよ結末へ向けて、これまで巻き散らかされてきた伏線がつながりはじめた、そんな面白さを満喫しつつ、しかもこれまでの1話完結作品とは違い続き物のせいもあって次回以降への期待が高まる、なんとも嬉しいエピソードでありました。

しかも、現実社会のありさまに見事にリンクしちゃってるあたりが、ウルトラセブンならでは、って気がします。

便利さを提供する、皆さまに安心・安全を提供するためのシステム(空間浮遊移動式の政府公報ニュース画面)が、実は皆さまを監視するために使われていて、しかも、そこで流される情報は政府(情報局)が操作した後のものでしかなく、真実は隠蔽されている。
「この人物は謎の放射線に被爆してその放射線を巻き散らかすおそれのある危険な人物なので、見つけたら通報してね」なんていう情報が流されているけれど、実はそれは嘘だったりする。「テロリスト」認定をあほぽっぽらが担当するという今の日本社会の危機的状況にも、おそろしいくらいにシンクロしていますね。いよいよ導入されはじめた入管の自動化ゲートもそうですし、住基ネットも同様でしょう。

そして、流される情報に疑問を持ち、あれこれ詮索しはじめた市民ジャーナリストははかなく殺害され、その現場をたまたま目撃うることになったジンは殺害実行部隊の人間に「なぜこんなことをした!?」と問いつめますが、「上の命令に従っただけ。あんたらDEUSも同じだろ?」と、切り返される始末。それどころか、政府は事故に遭ったその市民ジャーナリストを必死に救おうとしている、なんていう恩着せがましい嘘八百が、世間向けにはまた流されはじめます。

洒落にならない恐ろしさではありますまいか!?

さて、ここで、ちょっとだけストーリーを紹介しますと、

上でちょっと紹介したようなきっかけで、政府による情報操作の存在を知ることになったジンは、政府が隠蔽しようとしているらしき「AQUA PROJECT」の正体を突き止めるべく、いくぶんお間抜けにもDEUSの装備品を使って(DEUSも「AQUA PROJECT」も政府の指揮下にあるらしいのです)調査を開始。

そんな中、ジンにウルトラアイを渡して「この世界の救世主になって」などと頼んでいた女性、エレアは、政府公報によって「人間に擬態した危険な宇宙人だ」と公表されて指名手配状態になります。
そしてジンは、エレアもまた政府の情報操作に気づき、それを調べてきていたとエレア自身に聞かされます。
ジンは、真実を突き止めるべく、そしてエレアを救うべくエージェントKとSに協力を求めますが、そのときなんと、エレアがDEUSのデータベースでは3ヶ月前に死亡した科学省の職員だったと記録されていることを知りました。データベースの無誤謬性を信じているエージェントKは「なんでそんな女を信じる?」と冷たく突き放しちゃいまして、しかしウルトラアイのことを明かすのをためらったジンは、それ以上何も言えず、一人立ち去ります。一方、追われる身となったエレアの手には、幸せそうな笑顔で並ぶ仲睦まじいジンとエレアの映った一枚の古そうな写真が……。

で、「つづく」。

わあ、この先いったいどうなっちゃうの!???

ってな話なわけですが、
「この世界の救世主になって」というお願いにジンが素直に応じてしまった理由がなんとなくわかったりとか、どこかのエピソードでどうも何者かがジンやエレアを監視してるみたいな映像があったけど、あれはこの移動式広報テレビのとらえた映像だったのかとか、「たぶんこの世界には思い出さない方がいい記憶もあるはずだから」と語るエレアの回想が冒頭に現れたりとか、やはりジンとエレアのラブストーリーが核になるんだなあとか、DEUSや政府を信じきっているエージェントKの性格設定とか、第1話に登場したお間抜け宇宙人の「重要な機関のあちこちに仲間が潜り込んだ」という台詞や、「この侵略兵器の製造を依頼したのは人間だぞ」というこれまた宇宙人の台詞とか、もろもろの伏線が一気につながって物語がずずずんと動き出してまして、次週が待ち遠しい!!

でも、予告編でちらと出たみたいに、エレアが自爆しちゃうのかと思うと、「そんな展開観たくない!!」のもたしかなところで、でもそのまま終わっちゃうことはあるまいとの期待もあって、できればあれは「エレアが死んだとされた3ヶ月前の場面」なんてことであってほしいと願ったりするわけですが、いやはや、なんともつらい心地であります。

ともあれ、「エレア=ウルトラの母」説(こちらのコメント欄をご参照ください)は、あのジンとエレアの写真を見る限り、間違いだったみたいですorz。
第1話でジンの無事を確認して安堵するときのあの瞳は、やはりらぶらぶ光線を放っていた、ということでしょう。
ヾ( ̄ o ̄(*~。~* )・・・


これまで見続けて良かった、と喜びつつも、残すところ後2回。

エージェントDとギターを抱えた宇宙人のエピソードのような幸福感に満ちあふれたエンディングを期待しつつ、録画を忘れず、待ちたいと思います。
そういや、元祖ウルトラセブン、お世辞にもハッピーエンドとはいえない結末だった記憶が……。
<(T◇T)>わぁああああ!そんなのやだあっ!!!!!

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R_bana_2←北にある湖が能朱湖(のうすこ)っていうテキトーそーなネーミングが素敵!

ラブラブセブンXの張り巡らされた伏線にあれこれ頭を悩ませてみる

2007.12.6.11:40ころ

すっかり遅くなってしまいましたm(_ _)m。
『ウルトラセブンX』見聞録(?)も、とうとう第9話目!
今回もネタばれありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

なんかビミョー。
民話とか神話とか伝説とかにありそうな物語類型でして、話はちゃんとできてると思うんですが、本編20分程度の枠でやっちゃうには、ムリがあったんじゃないでしょうか。

だって、いきなり出てきた何だかよくわからん研究者っぽい若者が、ジンがこれまた唐突に手にした双眼鏡みたいな物体を指差して、「それは伝説のグラス・メモリア!」だなんて叫んで解説を始めた場合、普通「こいつ何者だ?」と怪しむだろうと思うんですが、ジンたちにそんな様子はありません。

「まあ、短い枠での物語づくりには強引な展開が必要な場合もあるだろう、MMRの例もあるわけだし」

なんて考えるような物わかりのよい私でありますが、そのまま見続けたら、なんてこったい、その研究者っぽい若者がなぜ「グラス・メモリア」なる不可思議な品物について知っていたのか、それがなぜジンの手元に渡ったのか、そのあたりが作品の鍵になってたわけじゃああありませんかあ!?
それならそれらしく、もっともったいつけるというか、ジンたちにちょっと怪訝な表情をさせるとか、伏線っぽくしてくれた方が、謎が明かされたときの驚きといいますか快感といいますか、そういう喜びが感じられたと思うのです。
う〜ん、やっぱビミョ〜。

まあ、それはさておき。

この『ウルトラセブンX』。シリーズ後半に突入してから第7話第8話、そして今回の第9話と、地球人と宇宙人の恋愛エピソードが続いています。

第7話は明朗快活なハッピーエンドでしたが、前回の話は、「あの男性(?)宇宙人、あの場で彼女に呼び止められさえしなければ、彼女にとっての変身スーパーヒーローになれただろうに」なんて思うとよけい哀しく感じる悲劇的結末でしたし、今回の話も、運命を超えようとして超えられなかった悲恋の物語、という点で前回と共通しているように思います。劇中のセリフから推察すれば、「不安を覚え、愛の証を求めた女性。応えられるはずもないのに応えなければと追いつめられて、結局、双方の破滅を招いた男性、その愚かさあるいは哀しさ」を描こうとしていたのかも知れません。まあ、そのあたりはいろいろ説明できるようなあいまいさのある物語構成になっているわけですが、今回の悲恋が仮にシリーズ全体の鍵につながっていくのであれば、獣人なんかよりヒーローっぽい見目形の何者かに変化(へんげ)させた方がよかったんじゃああるまいかと思いますが、はてさて、仮定の話をあれこれ言ってもしゃあないわけで、思い過ごしも恋のうち的想像のうさ跳躍でありました。うさぴょんぴょん。

ああ、いよいよ次回は、ジンとセブンXの過去、正体に関わるらしい「アクア・プロジェクト」に迫るエピソードのようです。予告編を観た感じでは。
泣いても笑っても残すところ、あと3話。はらはらしながら、期待してます!


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R_bana_2←「ジョワッ!」だと思ってたら、「ジョア」だったんですね。でもこのCM、観たことないっす……(ヤクルト全商品一覧・検索のページ)。

「本能」か「刷り込み」か。ああ無常?

2007.11.26.02:34ころ

『ウルトラセブンX』見聞録(?)、もいよいよ第8話目!
今回もネタばれあり。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

いやまあ、何と言いますか。
前回前回と同様、今回も普通に楽しめてしまいました。20分ちょいで1話完結のお話として、うまく仕上がっているのではないでしょうか。
ホラー映画の上映館が、まさかヒッチコックのあの作品につながっているとは、ちっとも想像できませんでした。やられた〜。してやられた気分が、サイコーです。。。

さあ、では、小難しい理屈をこねくりだしてしまうという当ブログ主の「ウルトラ・シリーズ」鑑賞法に沿って記事を書くとすれば、今回のお話はどうなるでしょうか?

憎悪や暴力が暴走しはじめたときのおそろしさを主題にしたもの、と見るのが素直かと思いますが、それに加えて、「本能」か「刷り込み」か、というあたりにも、当ブログ主としてはあれこれ感じてしまいました。

記憶を消され、人間として生活している何とか星人(実数不明)。攻撃され、そのストレスが限界値を超えるとプッツンして何とか星人の姿が現れ、相手を殺害、さらに殺戮を繰り広げていく。そしてその何とか星人の殺戮行動を、DEUSとかいう地球防衛組織は、捕獲した一人の何とか星人に対する調査の結果、「殺戮本能」によるものだ、と判断している。

しかし、作中の登場人物たちが気づいているのかどうか、はたして脚本家が意図しているのかどうかもわかりませんが、DEUSのその判断が、実は「誤った決めつけ」ではないか、実は何とか星人の「本能」なんかではなく、どうも何者かに催眠術か何かで刷り込まれたものだったんじゃないか、そんな風に解釈してこそ初めて理解できるのが「赤いドレスの殺人鬼」の行動だと思えるのです。実際、「刷り込み」を思わせる証言が、捕らえられた何とか星人の口から発せられているわけですし。

ここで、シュワッチ! と、当ブログの主題に我田引水的に引っぱってみますと、私たちが「国民性」とか「民族性」とか「県民性」とかの言葉で語っているものも、実は社会的・文化的な刷り込みによるものでしかなく、「本能」とか「遺伝」とかとは無関係です。このことは、たとえば海外に移民した日系人の子孫たちが、「日本人らしさ」と呼ばれるような行動様式を必ずしもとるものではないことからも明らかでしょう。しかもその「〜性」は、時代環境、社会環境でそれ自体変化していく無常のものです。

そしてそもそも、「国民性」とか「民族性」とか「県民性」とかひとくくりにはまとめきれない多様な個性が、それぞれの中にわんさとある。

ここらでちょっと、

戦争は人間のサガ?(『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』)

も紹介しておきます。

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とまあ、小難しい話はさておき。今回の話を見終えて最も気になったことを最後に紹介します。

残すところ4話しかないこのシリーズ。
ジンの正体、セブンXの正体、「この世界の救世主」の意味など、きちんと謎を解決して終了してくれるんでしょうか。

今回のエピソードからシリーズ全体の謎に関わりそうな部分を拾うとすれば、「DEUSによる決めつけ」部分は私の主観が反映しまくりのひねくれ解釈のような気もしますのでひとまず外すとして、記憶を失って登場する何とか星人の境遇がジンに似ている、というあたりと、「あの宇宙人はセブンXに殺されることで救われた」なんていう謎の美女のセリフが「救世主」につながったりするのは勘弁して欲しいなあ……なんてと思っちゃったあたりでしょうか。

う〜ん、なんだか不安です。
ラスト2話くらいは、元祖セブンと同じように続き物になるのかなあ。
見事な職人技を発揮した結末を、強く期待しています。


エメリウム光線に怯える私と、心のストレッチ(2007.11.13)

で紹介したアクションが開始されました。
趣旨に賛同くださる方は、よろしくお願いします。

「岩国市新市庁舎建設を勝手に支援する会」の口座番号決定〜「基地誘致交付金」に抗議する寄付募集開始!(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)、2007.11.21)


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R_bana_2←ウルトラの母の登場を今週も期待していました(ウソ)。

勇気を振り絞って声を上げた彼・彼女らの訴え via JANJAN。そして、ウルトラの母登場!

2007.11.21.18:50ころ

改正入管法指紋提供義務に抗議:深い悲しみと憤り・さみしい国ニッポン(JANJAN、荒木祥記者、2007.11.21)

昨日、東京の法務省前の抗議集会に登場した巨大な「指紋風船」は、外国人登録法の指紋提供義務(2000年に廃止)に対する反対運動のためにつくられたものだそうです。どこかの倉庫に眠っていたんでしょうけど、まさか、再び日の光を浴びるときがくるなんて、他ならぬ風船自身、考えたこともなかったのではありますまいか。えっ、当たり前(^^;)?

余談はさておき。
こういう抗議集会に参加して声を上げるって、在留資格の更新の際とかに不利に扱われたり更新を拒絶されたり、まあ要するに、さまざまな嫌がらせを受けかねない在日外国人にとっては、かなり勇気のいることだと思います。

それでもあえて集まり、声を上げねばと考えた彼・彼女らの声を、おそらく一番数多く紹介してくれているのが、現時点では、この荒木記者の記事だと思います。皆さま、ぜひ、お読みください。

ちなみに私が知る限り、在日外国人にも海外で暮らす外国人にも、この入管システムの危険性については、ようやく情報が巡りはじめたところのようです。日本人の間でも同様かも知れません。今後、反対の声はますますあちこちから聞こえるようになるでしょう。

最後にJANJANの上記記事から、移住労働者と連帯する全国ネットワークの鳥井事務局長の発言に関する部分を紹介しておきます。

 「移住労働者と連帯する全国ネットワーク」(移住連)の鳥井事務局長は「9.11以後、日本ではアラブ系の人々に対する執拗な職務質問など、外国人に対する差別が深刻化した。10月1日からは、日本で働いている外国の人はすべて、職場とハーロワークを通じて法務省が個人情報を管理している。外国人から始まった監視社会の強化はいずれ日本人にも及ぶだろう」と指摘。
 鳥井さんは先行して導入され、入国時に生体情報の提供を義務づけた米国のUS−VISIT(関連記事)などについて「民主化以前のKCIAのデータによって、韓国籍の人が入国を拒否される、といった馬鹿げたことまでおきている」と語り、さらに「生体情報の国による管理には反対。一日も早くやめてほしい」とし「私たちのよき隣人として共生している外国人に対して、指紋や顔写真の登録を義務づけるのはおかしい。多文化共生や国際化の時代にも反する」などと、外国人差別を助長する新入管法の施行に抗議した。(「関連記事」へのリンクも当ブログ主が移植しました。)

一刻も早く、システム廃止、蓄積された情報の消去、そして監視と差別に塗りつぶされたのとは違う社会の構築に向かって走り出せるよう、皆さまもどうかご助力ください。よろしくお願いいたします。

閑話休題。
『ウルトラセブンX』見聞録(?)のコメント欄でちょいと触れた「ウルトラの母」。
ご存知でない読者のために、AAを見つけました。

                    ∧
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                 /  |.| \  ,
              `ヾ>'   .||   く
          _/二ニ=、/   o|| o   ヽr‐=ニ二ヽ.
        //,r----| , - -、. ∥ ,- - 、 | ---、 ヽ.ヽ
        / / ./ .r-‐‐{ i´   i. ∥i´    i }‐ ‐、ヽ ヽ.ヽ
        / / / /  [| ヽ_ _ ノ  | ヽ、_ _ ノ .|]. | | | |
        / / / / |   {        |        }   |. | | |
      / / /.| |   |.   __|__   /   |、 | | |
      |||||   \  ヽヽ__, //  /    | ! | | |
    (⌒)⌒)⌒)、 |      i\ \_/   /    | | | | ∩i^iー、
   (⌒) ヽ ヽ ヽ(⌒i    | \___/|    ー、|_ | !i^i | | |
   ヽ ヽ _ノヽノ ノi___.j         |、_     `ー | | | | |
    ヽ ____ノノ::. :. ::::::::ヽ_        /::`ー、 _ _   |      |
    /      ヽ::::. :. ::::::::::::::ヽ_   _/::::::::::::: .:: .:::`ー- | ⌒    |
    i       i :::::. :. ::::::::::::::::::ヽ-':::::::::::::::::: .:: .:::::::::::/|   ⌒   |
    ヽ       / ::::. :. ::::::::::::::,r ‐‐、::::::::::::: .: .:::::::::/  |      |
     ヽ    /  :::::. ::. ::::::::::ヽ_ _ ノ:::::::::: .:: .:::::::/ : :  |      |
      ヽ   /     ::::. :. ::::::::::::::::::::::::::::::: .: .::::::/ :  :ノ | , - '   |
       \ /    :::::  :. ::::::::(⌒):::::::::: .: .::::: ヽ  Y  |_____,|
         |     :::::  :. :::::::::::::::::::::::::: .: .:::  ヽ. i  |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
            |     ::::: ::. ::::::::(⌒)::::::: .: .::::    レ!.  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
         |     :::: ::. ::::::::::::::::::::::: .:: :::::    | i  | ̄ ̄ ̄ ̄|
          |     :::  ::: ::::::::(⌒)::::: ::: :::::    i | /|      |
          ヽ.    ::  ::: :::::::::::::::::::::: ::: ::::    ノ  | |       |
           ヽ -  :  :: :::::::::::○::::::: ::: :::  - /   ||      |
           i     .: .::::::::::::::::::::::::: ::.    i    ヽj      /
           |    .:: ::::::::::::::○::::::: :::     !     ヽ、   _ノ
           |   :: .:::::::::::::::::::::::::::::. ::.   |       `ー '´
           |   :: ::::::::::::::::::〇::::::::::.. :.  |
           } ::  .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... :::..{
           /:: .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......:!
          /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.i


ちなみに、ウルトラの母については、ウルトラマンメビウスのサイトに詳しい(?)が解説あります。「銀十字軍」の隊長だそうです。な〜るほど。

それにしてもAA職人さんたちって、ほんま、すごいですね……。


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R_bana_2←日に記事3つって、新記録じゃないでしょうか。ちょっとフラフラ。

【銀河を超えるラブ&ピース!】ワイロと地球を結ぶギターそして愛……

2007.11.19.01:30ころ

『ウルトラセブンX』見聞録(?)、もいよいよ第7話目!
全12話の半ばを過ぎて、シリーズの全貌が明らかになりつつあります。
そんなわけで、今回もネタばれあり。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

前回に続いて、「お、面白いじゃないの!!」

いや、いきなりフォークシンガーがギター片手に延々、街頭で歌いだして、1曲歌い終えるまでを映し出された日にゃあ、「おいおい、マジかよ!?」と目と耳を疑っちゃったのは事実であります。

だって、全12話しかないシリーズですよ!
しかも、1話で内容にさける時間は、せいぜい20分程度。そりゃ、セブンXが出てくるシーンが短いのも仕方がないよね……っていう話じゃ今はなくって、第7話に突入しちゃったこの時点でこれはありかよ! と思ってしまうのも、ムリないことだと思うのです、ワタクシ的には。

ところが、こんなことを仕出かしておきながら、エージェントKがエージェントD(仮面ライダー龍騎の悪徳弁護士ライダーさん?)の素性をとことん疑う場面などはきっちり丁寧に描かれていますし、さらには、「盗まれたウルトラ愛」もとい「盗まれたウルトラアイ」のピット星人のエピソードを彷彿とさせるシーンなんかも織り交ぜつつ、また唐突に登場した謎の美女にはシリーズの行方を予感させる言動までさせたうえ、きっちりセブンXのヒーロー物ならではの活躍シーンもつくってしまい、さらには、チューブから絞り出されるがごとき巨大怪獣(?)の出現シーンの奇抜さ(ワタシにとって)で意表を突き、 しかもしかも、エンディング間近にもう一回路上ライブを完結させてしまう!!

脱帽です。

ここまでやってくれるなら、ワイロ星人(そう聞こえちゃったのでこう書きます。地球人とは相性良さそうなネーミングだし、そこを狙ったとすれば、まさに絶妙)の戦闘員(?)たちの姿のしょぼさ、許しちゃいます。巨大怪獣(?)のあっけない最後も、当然当然、オッケーです。

で、何となくにおわされたシリーズ全体の行方ですが、ラスト直前のジンのセリフや、それを受けて謎の美女(最後はウルトラの母に変身するのでは!? との衝撃の説を広めたいっす)が初めて見せる微笑みから推察するに、宇宙人と地球人が何気ない暮らしの中で平和のうちに共存している世界へ向けて、セブンXが救世主となる、ってことになるのかなあ、と想像させられます。

当ブログ主としては、このような展開であれば非常に嬉しいところでありますし、まさに今現在の社会状況を反映した、今こそつるくべき「ウルトラセブン」だった! ということになるのでしょうが、
でもよくよく考えてみると、現実に侵略者として来襲してくる宇宙人たちが「わんさと」いる「らしい」この物語の世界の中で、そういう結末をきっちり説得力持たせて描けるのかなあと考えると、まったくの勘違いかも知れません。

とはいえ、想像はさらにぐねぐねと曲がりくねってゆきまして、振り返れば、元祖「ウルトラセブン」も、最後の最後ではダンとアンヌ、M78星雲のウルトラセブンと地球人のアンヌ隊員との感情的なつながり、ひょっとするっとあれって恋? っぽい場面が描かれていましたし、となると、今回のお話が「セブン」の新作でなくてはならなかった意味も、「40周年」以外に、「制作者がアイスラッガーやエメリウム光線を使いたかった」以外に、なんとなあく見えてくる気がします。そして、今回の第7話へのつながりも。

ともあれ、さらなる意表を突いた「わんだほー」な展開と、ますますの盛り上がりを期待して、次週を待ちたいと思います。

それでは皆さま、また来週、次回の『ウルトラセブンX』見聞録(?)でお会いしましょう。
でゅわっ!(って、Xは言ってませんよね、たぶん)


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Banner2←「ワイロ星人」と聞こえちゃったのよ、うさ耳には!(えっ、ヴァイロだったの!?)


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R_bana_2←ウルトラの母の登場を期待しています(ウソ)。