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カテゴリー「旅行・地域」の106件の記事

【お薦め書籍】子どもたちよ、分断と虚飾の罠を越えて進め。『沖縄ラプソディ 〈地方自治の本旨〉を求めて』

2009.2.23.08:00ころ

叙事であって叙情。

事実をていねいに見つめ、それと対峙してきたからこそ、
そして、人をではなくそこにある強固な現実を突き崩して、
子どもたちに未来を渡したいという強い意志があればこそ、

生まれたのであろう、類い稀な書籍のご紹介です。


米軍基地の移転問題という狂おしい現実に対峙することになった/対峙せざるをえなかった/対峙した著者は、その後の展開やそれ以前の歴史の来し方を、丁寧に伝えてくれます。子どもたちに少しでもわかりやすく伝えたいという責任感があるからでしょう。

それにしても、こんな話を子どもたちに伝えざるをえない現状とは……。

ただでさえ絶望的な状況に私などには思えるのですが、著者はあきらめに背を向けて、立ちふさがる壁を揺さぶり突き崩すための新たな出発点とすべく、冷静に一つひとつ、静かに事実を積み上げていきます。

地方の暮らし、そして地方自治、市民自治、住民自治の現場から、
植民者へ、同時に、被・植民者へ。

植民者の側にいる身としては目を塞ぎたくなるような事実が並びます。
しかし、著者の語り口は、それを許してくれません(;<>;)。
ズシリと重たい事実を突きつけつつも、しっかと最後まで届けてくれました。

おそらく、地元・名護、沖縄の人たちにとっても同じなのではと思います。

世のそこかしこに知らず知らずに埋め込み/埋め込まれた罠にとらわれてしまうことの少なくないのが人間というものでありますし、そんな人間存在に向けられたやさしさゆえに、断罪の言葉を向ける相手を、慎重に選んでくれていますから。

熱く冷静な、それでいて柔らかな文体の奥から、著者の決意がじわじわと伝わってきます。そして、深く考えさせられます。

こういう内容でああいう文章を書ける人、滅多にいないんじゃないでしょうか。

『週刊金曜日』も、佐藤優なんか重用してないで、著者の宮城さんとかもっといい人いるだろうにと思うのですが、ふと振り返ると、私のお気に入りの沖縄からの執筆者たち、印象ではありますが、あまり厚遇されてなかった気がします(;<>;)。やっぱ、定期購読すべきじゃなかったのかも(-_-;)。

★★★

そんなわけで超お薦めの一冊ですが、内容も少し紹介しておきましょう。

まず、沖縄の米軍基地問題、そして日本と沖縄の関係について、日本と米国の関係について、日本の有権者としては知っておくべき情報が満載のうえ、上述のように、実に読みやすいです。

さらに、副題に「〈地方自治の本旨〉を求めて」とあるように、ことは沖縄の問題、米軍基地の問題に限られない普遍的問題が核に据えられています。

地方自治はまさに民主主義の基本をなすものであって、それが構造的で深刻な問題にさらされていることは、多くの日本人が気づいていることだと思います。
何せ、国と地方の関係についてあれこれ物申すスタイルの自治体首長が人気を集めたりするのが昨今の世相ですから。

ただ、そういう首長たちが、地方自治、住民自治、市民自治、そして究極的には民主主義をどう考えているのか。本書で描かれている沖縄の、名護の置かれてきた状況についても、同様に異を唱えて連帯していくのか、連帯していくとしてどんな形でか。それを尋ねることができれば、即座に把握できるんじゃないか、なんて、意地悪なことを思ってしまいました(-<>-;)。

また、盛り込まれた普遍性あるテーマとは、「地方自治の本旨」に関するものだけではありません。

たとえば、「地球の万人へ」と題された第3部。中でも「名付けの政治 隠蔽と露顕のレトリック」を読んでいて、ちょうど文科省による憲法蹂躙・地方自治蹂躙を見せられたばかりのこともあって、私はどんだけ在日外国人の置かれた状況を想像したことか。
『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』(野村浩也・編、松籟社)を読んだときもそうでしたが、日本政府が「とるに足らない」とか「煮て食おうが焼いて食おうが勝手」とか見なした相手に向ける言動には、やはり共通性があるのでしょう。

そしてその第3部には、岩国市の話が出てきます。「日米軍事再編に抵抗する「地方自治の本旨」」と題する章で。きっともう、地元以外では忘れられはじめているであろう、あの岩国市が。
(私も「草の根ネットワーク岩国」との縁がなければ、とうに忘れ去っていたでしょう。ヤバイ、ヤバイ(-_-;)。)

★★★

著者が対峙している現実は、この国に暮らすすべての人にとって他人事ではありません。
著者が目指している未来は、人が当たり前の暮らしを営んでいける、そんな社会です。そしてその実現は、著者一人で成し遂げられるものでもなく、本書一冊で呼び込めるものでもありません。

今こそ、分断の罠から逃れて、
民主主義を、市民自治・住民自治を、目指してまず一歩でも踏み出すべく。

も一度言います。超お薦めです!


【署名のお願い】

NEW!●愛宕山の米軍住宅化は絶対に許さない!趣意書署名用紙(集約期限は2009年2月28日、「愛宕山を守る市民連絡協議会」、「草の根ネットワーク岩国」

Creation of a Special Tribunal to try Israeli War Criminals(「イスラエル戦争犯罪特別法廷」設置を国連総会に求める署名)

ガザ封鎖解除のために、日本政府が積極的に働きかけるよう外務大臣に求めるオンライン署名(集約期限は2009年2月28日、アムネスティ・インターナショナル日本、パレスチナ子どものキャンペーン、ピースボート、ユナイテッドピープル株式会社・共同よびかけ)

Stop US helipad plan in Okinawa to save great nature.

すべてのアフガニスタン難民に在留資格を(第1次集約期限2009年2月19日、RAFIQ)

日本版US-Visitシステムの廃止を要望する国会請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、国際結婚を考える会、IST請願の会)

複数国籍の容認を求める請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、IST請願の会)

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滋賀県のブラジル学校・愛知県の公営住宅。「連帯」の旗を懲りずに!

2009.1.22.12:00ころ

TBをいただいた記事をまずはご紹介します。

外国人労働者とも連帯を(Afternoon Cafe、2009.1.20)

紹介されている銀座のデモには、日系ペルー人や中国人研修生も参加していたそうです。
また、「年越し派遣村」に外国人が助けを求めてやって来たかどうかはわかりませんが、名古屋での年末か年始の炊き出しに、日本語のおぼつかないブラジル人数名がやって来ていたと聞いています。ほとんどが日本人の炊き出し会場だったそうで、そこに日本語もわからないまま顔を出すのは、かなり勇気が必要だったのでは(つまりそれだけ追いつめられていたのでは)と推察します。今はまだそれぞれのコミュニティでどうにか吸収できている危機的状況も、今後はますます大変なことになっていくのではないかと、暗い気持になってしまいます。。。

しかし、そんな時こそ、分断の罠を断ち切り、連帯で乗り切っていかねばと思います。Afternoon Cafeさんのひとつ前の記事、

管理教育は、連帯せず分断しやすい国民を作る(Afternoon Cafe、2009.1.17)

もぜひお読みください。

関西ローカルのニュースです。

景気悪化 ブラジル人学校は(NHKニュース、2009.1.20)

景気が急激に冷え込み、滋賀県にある4つのブラジル人学校では、解雇された日系ブラジル人の保護者が学費を支払えないため、4校の生徒数が先月から今月にかけて34パーセント、160人余りも減っていることがNHKの調べでわかりました。

滋賀県には西日本で最も多い1万4000人あまりの日系ブラジル人が暮らしており、民間人が経営し日本の小中学校の年齢の子どもが通う4つのブラジル人学校があります。
ところが主に派遣労働者として働く保護者が解雇され月4万円ほどの学費を支払えず、学校をやめる生徒が相次いでいます。

NHKの調べによりますと4つの学校には、去年12月の時点ではあわせて470人が通っていましたが、
20日までに162人が学校をやめて生徒数は34パーセントも減ったことがわかりました。

このうち愛荘町にあるサンタナ学園では、今月に入って20人が学校をやめ、生徒数は去年8月の、80人から30人にまで減りました。

この学園では食費や送迎費用を含めて月に3万5000円の学費がかかりますが、中には学費を支払わずに来る子どももいて厳しい経営状態が続いています。

学園の近くに住む日系ブラジル人の奥村ミチコさん(36)は夫と共働きで6歳の次女と暮らし、先月、彦根市の工場を解雇され、学費を払えなくなりましたが、次女は学校に行っています。
奥村さんは「きょうは学校で預かってもらいましたが、学校にお金が払えないので今後、娘はわたしといっしょに家にいることになります。かわいそうですがしょうがないです」と話していました。

学園では、教員の給料を3分の1から4分の1にまで引き下げたり、燃料費を節約するため1つの教室を分けて2つの授業を行ったりしています。

サンタナ学園の中田ロザリンダ・ケンコ校長は「子どもから勉強が大好きと言われれば帰れとは言えません。
今は先生が集まって生徒を家族だと思って頑張ろうとしています。かわいい子どもたちのためにも学校はやめられません」と話していました。

また外国人学校やめた生徒は自宅で過ごしているケースが多くなっています。
愛荘町愛知川に住む日系ブラジル人のアンデルソンさん(24)は、妻と両親と兄弟4人、それに弟の妻のあわせて9人で暮らしていますが、4か月前に弟とともに仕事を失いました。
妹3人はサンタナ学園に通っていましたが、学費を払えなくなったため、学校をやめてほとんど家で過ごしています。
アンデルソンさんは、「学校に行けば、いろいろと勉強できるのに、自分が仕事をできずに学校にいけなくてかわいそうです」と話していました。

滋賀県では近く外国人学校の現状を把握して自宅で待機している子どもたちが県内の公立学校に通うことを希望した場合の、受け入れ態勢づくりを検討していくことにしています。

公立学校で受入担当者を増やしたりするのにかかる時間や予算を考えると、ブラジル学校を直接支援するのが一番即効性があって、一番効果的だと思うのですが。。。
滋賀県の対応方針には首を傾げざるを得ません。

もう一つ、首を傾げざるを得ない地域ニュース。こちらは愛知県です。

入居制限でブラジル人反発 愛知・豊田の県営住宅(NHKニュース、2009.1.20)

 自動車関連産業などで働くブラジル人らが多く住む愛知県豊田市の県営保見住宅(1350戸)で、県が「外国人が増加すると生活習慣の違いなどからトラブルが増えかねない」として空室の新規募集を抑制、入居を希望する外国人の反発が高まっている。

 県は住居を失った失業者向けに、昨年末から空きのある県営住宅を緊急提供しているが、空室が約380戸もある保見住宅で募集したのは21戸だけ。支援団体は「住まいに困っている外国人も平等に救済してほしい」と主張している。

 20日午前、保見住宅の入居を求めるブラジル人らが県庁を訪れ、約450人分の署名を提出した。提出者の1人でコンピューター関連工場の派遣社員ロジメイレ・フレイタスさん(37)は「母子家庭なので家賃の安い県営住宅に入りたい。空いているなら貸してほしい」と訴える。来月以降の雇用は未定という。

 県は保見住宅の外国人入居を拒否しているわけではないが、新規募集すると希望者の大多数が外国人となるため、募集制限が事実上、外国人制限になっている。不況になる前も年間募集は60戸に抑えられていた。

保見団地って前からそういうところと言われればそうだった気もするのですが、愛知県のコメントとして紹介されている言葉に目を疑います。「外国人が増加すると生活習慣の違いなどからトラブルが増えかねない」だなんて、外国人労働者が県内でおおぜい暮らすようになってどれだけ時間が経っていて、どれだけ県内経済や県の収入に貢献してきたのかとかを考えると、絶望的な気分に陥らざるを得ない身勝手な論理です。これまでの無為無策、そして経験の蓄積の無さを自ら告白しているという点では、非常に率直な述懐なんでしょうけど。

これも一種の植民地主義なんだと思います。

【署名のお願い】

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東村高江【通行妨害仮処分】緊急署名(第1次集約期限2009年1月26日、なごなぐ雑記、2009.1.3)

すべてのアフガニスタン難民に在留資格を(第1次集約期限2009年2月19日、RAFIQ)

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MMR「大阪府救世主伝説!?」ナニワの呪いでカンピアオン。ノボス・ナニワーノス登場!!

前回のクライマックス】



おおさか ふちじ せんきょ 2008ねん 1がつ 27にち

oosaka futiji senkyo nisenhati nen itigatsu nijuusitiniti

        ↓  

      並べ替え。

        ↓  

yosite! hansei sita fuu akunin toosen,

sijin ga kitijitsu, tin tin

        ↓  

よして! 反省したふう 悪人 当選。

詩人が吉日、沈、沈。



        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨ 
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  全国からの悲鳴も とどかず、`′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|   反省したふりの 悪人が当選!!!
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ  \ヽ、   |  \    しかし!
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >     詩人の登場が 吉を呼び
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__      新知事も その支援者たちも
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /  沈んでいってしまう!!
       l   `___,.、       ./│    /_  大阪には 陽気なラテン気質が舞い戻り!
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、皆が楽しく乾杯!できる時代が到来する!! 
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ それがこの詩の本当の意味だったんだよ!!!  ,ヘ 
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._ 
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|   | } _|,.{::  7
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../
                       ※ちんちん:イタリア語の「乾杯!」


    ぜ、前段は的中してるぞ! 
    でも 後段は何だ!? こじつけがひどすぎないか!? 
    だいたい これ、詩じゃねえだろうが! 
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`


そして、いよいよ今回、「詩人の謎」が解き明かされる!?



MMR「大阪府救世主伝説!?」

ナニワの呪いでカンピアオン。

ノボス・ナニワーノス登場!!



2008.11.09.21:00ころ

京都新聞夕刊で、去る10月29日、「ノボス・ナニワーノス Novos Naniwanos」というバンドが紹介されていました。

日本人が結成した、ブラジル北東部の音楽、フレヴォ(FREVO)のバンドだそうです。

ライブ映像をYouTubeにアップしたところ、フレヴォの本場バイーア州の大手新聞や人気サッカーチームのサイトで紹介され、現地からアクセスが殺到。2007年にはリオ・デジャネイロの有名ファッション・ショーでBGMに使われもしたのだとか。

しかも、「ダメな街 死んだ街」「揃ってマヌケの 極楽トンボ」などという歌詞が並ぶという、ナニワへの過激な「ダメ出し」ぶり、そして、そんな歌詞について「自分を突き放し、笑い飛ばしてなんぼ。あきんどのマナーです」と語るボーカルにして作詞のケンイチ・ナニワーノの言葉に惹かれて、公式サイトを探してみました。

ノボス・ナニワーノス OS NOVOS NANIWANOS

たしかに、記事で紹介されたような歌詞が並んでます(^^;)。全体から見れば、ほんの一部ではありますが。中でも、「ナニワの呪い」なる歌の歌詞とか、「カンピアオン」あたりが、なかなか際どいところを突いてますねえ……。

……ま、まさか!?

これぞ、キバヤシ・モドキが予言した、運命の「詩人」の登場か!?

な〜んて、言ってみたりして(^^;)。


    マジかよ!? 
     でも、キバヤシ・モドキの予言詩読解の後段、  
    前に読んだときは 何のことかわかんなかったけど
    微妙にあてはまってね〜か?
    ま、まさか……!? 
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`

(ブログ主註)あの予言詩読解の時点で、キバヤシ・モドキが「のぼす・なにわーのす」の存在を知らなかったのは、事実であります。

記事の最後は、こんな風に締めくくられていました。

 (ケンイチ曰く)「僕らはただ単にお祭り音楽をやりたいだけなんですわ。」浪速人たちが、いや日本人全体が、彼らの音楽で踊りだす日は近い?

まあ、彼・彼女たちが橋下府政をどう見ているかはわかりません。

しかし、自虐的というか自爆的というかヤケクソぎみと言いますか、自分で自分にツッコミ入れるその精神は、なかなか面白いなあと思います。
そこからビヨ〜ンと飛び出していけそうな、そんな予感と希望をほのかに感じます。

そして、大阪の復活は、府民が橋下府知事の政治手法のデタラメさに憤りつつ笑い飛ばし、「本当に大切なところにこそお金をかける、ナニワ商人の心」(←イメージですが)をラテンのリズムに乗せて甦らせたとき、あるいはフル稼働させたときにこそ、実現するのではあるまいか、そんな気がします。

というわけで、最後に、「ナニワの呪い」と「カンピアオン」、両曲のメドレーを、YouTubeでどうぞ。
マイクのセットが悪かったのか何なのか、録音状態があまり良好ではなく(私には)今イチ声が聞き取りづらいので、皆さまも歌詞カードを合わせて眺めながら聞かれることをお勧めします。
では、どうぞ!


【関連記事?】跳べ!走れ!!ラテンの猫ちゃんたち!!!「社民・共産TBP」へ、うさトラックバック!(2008.10.15)


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R_bana_2←キバヤシ・モドキ、おそるべし!?

韓国ピンチ!江戸、南米そして印度!踊るショウグン!!

2008.9.22.12:30ころ

「軍事的緊張の最前線」にありながら(あればこそ?)国際刑事裁判所規程をいち早く批准した国であり、こちらこちらで当ブログ主が羨望の思いを記したあの国、そう、「脱・戦争や人権尊重の社会システム構築へ向かううえで東アジア唯一の希望だ、牽引車になってくれ〜」なんて期待していたあの韓国が、李明博政権に代わってから、どうも激しくおかしいようです。

どこまでいく?李明博政権による言論掌握(薫のハムニダ日記、2008.9.22)

上掲以前の記事もお読みください。「保守派の復讐により‘政治の日本化’が進む」って、「シスの復讐」を彷彿とさせるタイトルが意味深ですし、いや、そんな『スターウォーズ』ファンの戯言は脇に置いても、進んでいる事態が危うすぎます!!!

いったいなんでこんなことになっちゃうのか。諸行無常の響きに感慨おぼえてる……場合じゃないですね。まずはこっち(日本側)を何とかしなくちゃ。ううっ、頭痛いっす……orz。
次の衆院総選挙、いろんな点で、踏ん張りどころになること間違いなし、なのでしょう。

危機感を覚えつつ(汗)、ばたばた忙しい毎日に追われながら(涙)、
息抜きと元気づけを兼ねて、今回も楽しい映像作品のご紹介です。

 

マツケン 踊るショウグン

タイトルからして、映画『踊るマハラジャ』の音楽が使われているのでしょうか。前回に続いて、多文化主義、異文化混淆の賜物(?)とも呼ぶべき音楽を求めて、マツケンサンバ(II)を探していたとき、偶然見つけたのがこの作品です。

生まれも育ちもブラジルの相方は、「マツケンサンバ(II)はサンバじゃない」と不満顔を浮かべるのが常ですが、たしかにこの作品を観る限り、インド音楽(ですよね?)の方が、見事すぎるくらいに合ってるかも(^^;)。

SHOGUNをご期待の皆さま、m(_ _)m。

 

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R_bana_2←一瞬、松平健さん本人がヒンドゥー語で歌ってるのかと思いました(-_-;)。

チベット関連アクションのお願いと、暴走する植民者の軍隊が牙を剥く先

2008.3.22.08:10ころ

ブラウザをFirefoxに変えたら、無事、TBが送れるようになりました!!!
ニフティのサポートの方、ありがとう!!!!!
すっきりさわやか、春が来たって感じです!!!!!!

とは言いましても、お送りいただいたTBが途中で消失したり、送ったTBがやはりたどり着かなかったりしているのは相変わらずですし、喜んでなどいられない気にさせる事件や状況が発生しまくっている昨今です。

まずは、送信いただいたはずのTBが途中消失しちゃった記事のご紹介です。

「アムネスティから緊急のお願い ― チベットWEBアクション ―」(鳥居正宏のときどきLOGOS、2008.3.20)

また、こちらは無事にTBが到着した記事から、電子署名ウェブアクションです。

チベット弾圧反対(Stop China's Crackdown on TibetとAmesty)(Like a rolling bean (new) 出来事録、2008.3.22)

賛同いただける方は、ぜひご協力ください。

これに関して、遠方からの手紙さんの「中国はどこへ行く(1)」でお教えいただいた、
【2008年チベット動乱】よく聞かれる質問集(チベット式、2008.3.15)
も参考になると思います。

また、遠方からの手紙さんの「中国はどこへ行く(2)」も、上の「(1)」と併せてぜひお読みください。最後の指摘、まったくそのとおりだと思います。

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暴力の連鎖を超えて、人が人と対等に向かい合える時代をめざして、「連帯」と「和解」の契機を!!

うさちゃん騎士団SCは強く求めます。

マリンジェットの冒険野郎!神戸からサントスへ!!

2008.2.25.23:30ころ

ご存知の方も多いと思いますが、今年は日本からブラジルへの移民が始まって100周年。

リオのカーニバルで「日系移民」がテーマになったのには、そんな背景があったこと、すでにご紹介したとおりですが、いや、びっくり。こんな企画が準備中です。

★センチュリー・ジャーニー 2008★ ブラジル移民百周年記念の旅

な、なんと! マリンジェットで神戸からブラジルはサントスまで、約45万キロを、8カ月近くかけて走破する、のだそうです!!

ぼ、ぼーけんやろー! その名は、マホエ・セルジオ!!! サンパウロ生まれの日系3世!!!!!


ウェブには情報がありませんが、出発予定は4月末。ゴール到着は12月中旬、クリスマス前になる見込みだとか。

これはもう、熱いエールを送りたいと思います。

BOA SORTE e BOA VIAGEM!

無事サントスへ、たどり着け!!


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R_bana_2←また明日、雪だとか。かんべんして〜(;<>;)!

【忙中作忙】息抜き動画『北斗の美味しんぼ』ほか!!

2008.2.11.15:00ころ

あれこれと野暮用が重なっちゃってしまいまして、目が回りそうです。

「いっつ・のっと・まい・ふぉーると!!」(オレのミスじゃない!)

と、ランド・カルリシアンのように叫びたい気持ちが湧くことしきり。でも実は、3分の1くらいは自業自得か...orz。

しかし、そんなときほど、無意味でわけわからん行動に走ってしまうのが人間というもの!!

てわけで、今日は通常と異なり、記事の資料を探していて見つけた動画をYouTubeからいくつか紹介します。気分転換に皆さまも、どうぞお楽しみください。

素材は、『北斗の拳』『怪物くん』『美味しんぼ』そして『いなかっぺ大将』です。


『いなかっぺ大将』大ちゃん数え唄/北斗の拳バージョン

『北斗の怪物くん』


さらには、なんと、こんなものまで!!!


『北斗の美味しんぼ』


『北斗の拳』も『美味しんぼ』も大好きな私には、もうたまらんオモシロサです!!!!!
これぞ、異質なるものの融合によるフュージョン(6分30秒あたり)であり、悟空もベジータもびっくりの、
多文化・多民族・多国籍社会の輝かしい未来を照らす道しるべではありますまいか!????

ちなみに動画『北斗の美味しんぼ』は、『核戦争後の美味しんぼ』という別タイトルでもアップされていて、そっちの方がコメントがたくさんついています。でも個人的には、『北斗の美味しんぼ』の方が響きが好きなので、そちらを紹介しました。

ではでは、皆さま、ごきげんよう!

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R_bana_2←夜中に放映中の『墓場鬼太郎』、おもしろいっす!! 原作よりもウェットな詩情溢れる感じといいますか、そのあたりを確認しようと思ったら、げげ、原作コミック、どこにやったっけ!???

招き猫でカーニバル!なんて素敵にジャポネスク!!

2008.2.5.18:30ころ
(2008.2.6.06:40ころ、さむらい、へのリンクを修正しました。)

ちょっと気の重くなる記事が続いたので、気分転換に……なるかなあ(^^;)。

今年はブラジルへの日本人の移民が始まって100周年ということで、リオのカーニバルに日系移民の歴史をテーマとしたサンバ・チームが出場しました。

Porto da Pedraというサンバ・チームです。

そのカーニバルでの活躍を伝えてくれる動画を、ブラジルのテレビ局GLOBOのサイトから厳選して、ご紹介します。
マツケン・サンバ的と言いますか、「日本」が、なんともステキに、見事なまでにブラジル化されて、表現されています……と私は思います(^^;)。

ちなみに、Porto da Pedraの今回のサンバには、日系人もおおぜい参加してるそうです。
かく言う私の相方家族からも参加してるとのことですが、いったいどこにいるのやら、とてもじゃないけどわかりませんでした。何せ3600人も参加してたって言うんですから、無理もないでしょう……。
京都新聞昨日夕刊の紙面に掲載されていた移民船「笠戸丸」の山車の映像も、ちょっと見つかりませんでした。ブラジルと日本とで、メディアの関心の向く方向は違うってことなんでしょう。

以下、日本語タイトルは、当ブログ主がつけました。
地球の反対側からの映像ダウンロードとなって重いかも知れませんので、その点はどうかご了承を。

「招き猫(幸運の猫)」乱舞!!Carro da Porto da Pedra mostra gatinhos da sorte(1分25秒。globo.com)

デーモン閣下!? 現実と幻想の歌舞伎劇場!!Teatro kabuki mistura realidade e fantasia na comissão de frente da Porto da Pedra(0分32秒。globo.com)

バイアーナ、満開の桜とともに!! Baianas da Porto da Pedra representam a floração das cerejeiras(0分22秒。globo.com)


金閣寺と禅! なんて素敵にジャポネスク!!Abre-alas da Porto da Pedra traz tigre com ideogramas japoneses(2分57秒。globo.com)

さ、さむらい……!? Bateria de samurais invade a Sapucaí com a Vila Isabel(0分17秒。globo.com)


他にも、検索(buscar)したらいろいろ出てきます。お楽しみあれ!


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R_bana_2←カーニバル、やっぱすごいや。

「外国籍市民意識・実態調査」能天気な京都市役所のHP、クールな京都新聞。京都市長選、腑抜けた京都新聞

2008.1.18.22:40ころ

外国籍の4割「就職で差別」 京都市が調査、不採用や低賃金も(京都新聞、2008.1.17)

 京都市が16日にまとめた「外国籍市民意識・実態調査」で、市内の外国人の4割が就職差別を受けた経験があると答えていた。外国籍を理由に不採用になったり、日本人に比べて賃金が安いなど待遇に差が出ている現状がうかがえ、市は今後、企業向けの啓発などを強化していく方針。
 調査は昨年6月から1カ月間、1952年以前から日本に住むか日本で生まれた韓国・朝鮮籍中心の「オールドカマー」と、53年以降に来日した「ニューカマー」の計3700人を対象に実施、回答率は26・5%だった。
 それによると、外国籍を理由に採用されなかったり、賃金や労働条件が日本人より悪かったことなど、差別を受けた経験のあると答えた人はオールドカマーで42%、ニューカマーで37・2%だった。
 中でも、外国籍を理由に採用されなかったとの回答が最も多く、韓国・朝鮮籍の女性から「韓国名の本名で履歴書を書いたら採用を断られた」、「断られるという先入観で就職をためらった」などの声が寄せられた。労働条件でも中国籍の男性から「給料やボーナスが上がらない」などと不満を訴える声があった。
 日本人との交際や結婚で差別や偏見を感じた経験があるか聞いたところ、ニューカマーが約1割だったのに対し、オールドカマーは約5割に達した。外国籍市民への「必要と思う施策」では、ともに「行政上の扱いを日本人と同等にする」が最も多かった。
 市は「外国籍市民が安定した生活を送るには雇用確保が必要で、結婚などでも根強い差別意識が残っている。啓発強化など対策を考えていきたい」として、来年度早々にまとめる国際化推進プランに対応策を盛り込む方針。

さすが、伊吹文明・自民党幹事長のお膝元!

さっすが、教育再生会議の委員が教育長を務め、ついには市長選に自民・公明・民主のサポートを得て立候補する土地柄だあ……!

などと、言い切ってしまうのは、おそらく早合点なんでしょうね……。

ちなみに、この調査報告、京都市のサイトで、公開されています。そのページのタイトルが、

「京都市外国籍市民意識・実態調査」の結果報告について~多くの方が京都市に定住を希望されていることなどが判明!~(2008.1.17)

そして、結果概要として挙げられているのが、

○多くの方が京都に住み続けることを希望!
 (オールドカマー:前回74.8%⇒今回80.3%,ニューカマー前回18.2%⇒今回23.5%)
○日本国籍者を配偶者に選ぶ人が増加!
 (オールドカマー:前回23.3%⇒今回24.1%,ニューカマー:前回30.5%⇒今回32.6%)
○ニューカマーにおいては,「人権や環境,福祉などのボランティア活動」や「母国の文化や歴史などを紹介する活動」に参加している,もしくは参加意欲のある方が6割を超えている!
 (人権・環境・福祉のボランティア:63.3%,母国の文化・歴史の紹介:63.5%) 等
(参考)
■「オールドカマー」:1952年以前から日本に住んでいる,もしくは日本で生まれた外国籍市民
 「ニューカマー」:1953年以降に来日している外国籍市民

幸せそうです。京都市役所。

さすがは、以下同文。

この報告書から、上記記事を書き出した京都新聞の記者さんに、Good Job! そして、うさエール♪

ちなみに、教育再生会議の元・委員で、京都市の教育長だった門川大作・京都市長候補。

昨年末に京都地裁で、違法な行政施策をなしたとして、損害賠償を命ぜられています。
詳しい情報は、こちらでどうぞ。毎日.jpasahi.comでも、判決を報じる記事を読めます。

ところが、京都新聞では、京都市長候補の実績、施策の進め方に関する重大な情報であるにもかかわらず、記事の扱いはひっそりとしたものであったうえ、ウェブでもその記事、公開していません。
こちらでPDF化されたものをご覧になれます)

嘆かわしいっす……。


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R_bana_2←忙しいのに 書きたい話が 次々くるよ 出てくるよ。困った。

外国人地方参政権に反対する議員って「保守派」なの??

2008.1.14.18:00ころ

「治者」と「被治者」が同一であるべし。
これは民主主義の基本のはずです。
その意味で、民主党内の下記記事表題中の動き、自然かつ当然の、応援すべきものだと思います。

外国人の地方参政権法案、民主内で再提出の動き(2008.1.5、読売新聞)

 永住外国人に地方参政権を付与する法案を巡り、民主党内で次期通常国会に再提出を目指す動きが活発化してきた。
 地方参政権付与は公明党が強く求めており、「参院に民主党が法案を提出し、公明党に賛成を呼びかければ、与党の分断を図ることができる」との狙いからだ。ただ、党内の保守派議員は「憲法上も、国のあり方という観点からも、絶対に認められない」として阻止する構えだ。
 民主党は、同法案を1998年と2000年の2度にわたって衆院に提出したが、いずれも成立せず、廃案となった。一方、公明党は05年に衆院に「永住外国人地方選挙権付与法案」を提出、今国会でも継続審議になっている。自民党を中心に慎重論が根強いことが背景にある。
 民主党の川上義博参院議員は、党内の有志議員に呼びかけ、民主党案の再提出を目指す議員連盟を近く結成する方針だ。今回の法案には、相手国で外国人に対する選挙権を認めている場合にのみ、その国の国籍を持つ人に選挙権を付与する「相互主義」を新たに採用することを検討している。「公明党案にも、当分の間は相互主義をとることが盛り込まれており、公明党も民主党案に反対できなくなる」との判断がある。
 民主党の小沢代表は、「一定の要件のもとに地方参政権を与えるべきだ」と主張してきた経緯がある。川上氏らは、党執行部の賛同を得て、参院先議で法案を提出したい考えだ。
 これに対し、党内の保守派議員は「選挙権は、日本国籍を有する者に対してのみ保障されている。政局的な狙いから、『国のかたち』をゆがめるべきではない」と反発している。

この、続報(?)です。

外国人に地方参政権法で議連 民主有志設立準備(2008.1.13、京都新聞)

 民主党の有志議員が、在日外国人など永住外国人に地方参政権を付与する法案を通常国会に提出するため議員連盟の設立準備を進めていることが、12日、分かった。
 法案は、野党が過半数を占める参院に提出する考えで、小沢一郎代表も理解を示しているという。同法案は公明党が強く成立を求めているが、自民党には慎重論が強い鵜。参院で採決されれば「与党分断につなげられる」(民主党関係者)との指摘もある。ただ、民主党内の保守系議員は「国家主権にかかわる問題」として議連設立と法案提出に対抗していく構え。執行部の対応によっては逆に党内に亀裂が入る恐れもある。
 中心となっているのは川上義博、白真勲両参院議員ら。既に参加を呼び掛ける趣意書を党内に配布、月内にも設立総会を開く。
 民主党は地方選挙権付与法案を1998年と2000年に提出、いずれも廃案となったが、その後は保守系議員の反対もあり提出を見送ってきた。しかし2005年に韓国が永住外国人の地方選挙権を認めたことから、川上氏らは「相互主義の観点からもこれ以上放置できない」として法整備を働きかけることにした。

記事から察するに、「永住資格」を取得した外国人に対象が限られているらしい点が、個人的にはどうかなあ、と思いますが、それでも望ましい動きには違いありません。

ちなみに、地方参政権については、1994年2月28日の判決で、あの「マクリーン事件判決」の最高裁判所でさえ、地域との密接な関わりを持つに至った外国籍住民に与えることは違憲ではない、としています。その判決のPDFファイルから、該当部分を抜き出してみます。下線は、ブログ主がつけました。

憲法第八章の地方自治に関する規定は、民主主義社会における地方自治の重要性に鑑み、住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務は、その地方の住民の意思に基づきその区域の地方公共団体が処理するという政治形態憲法上の制度として保障しようとする趣旨に出たものと解されるから、我が国に在留する外国人のうちでも永住者等であってその居住する区域の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至ったと認められるものについて、その意思を日常生活に密接な関連を有する地方公共団体の公共的事務の処理に反映させるべく、法律をもって、地方公共団体の長、その議会の議員等に対する選挙権を付与する措置を講ずることは、憲法上禁止されているものではないと解するのが相当である。

それでもなお、民主党内の保守派議員は「憲法上も、国のあり方という観点からも、絶対に認められない」として阻止する構えだそうです。

しかし、こういう議員さんたちを読売新聞の記事のように「保守議員」と言っていいんでしょうか? 

「現状を変えない」という意味では「保守派」なのかも知れません。ですが、国政選挙でもない地方選挙で、しかも、極めて排外的な思想を基軸とする最高裁ですら外国籍住民の参政権を容認している地方選挙において、「外国籍住民の排除を当然のこと」とする姿勢は、むしろ「極右」とか「レイシスト」とか、あるいは「国家主義者」とか呼ぶのがふさわしいのでは?なんて思います。

まだ、京都新聞が書いているように「保守議員」とする方が、こちらだと「今現在の思想や政治的立場」よりも「政界におけるその出自や経歴」が「保守派と呼ばれるところ」にあった、というようなニュアンスになって、適切のような気がしまして。

なにはともあれ、おそらくは通信社系の京都新聞の記事と、読売新聞の記事。
今回の表記に関わらず、細かいところで、微妙な違いがあるんでしょうね、やっぱり。


【関連記事】

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【関連サイト】
アンニョンハセヨ参政権-----定住外国人に参政権を----

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