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2009年3月

【人間尊重の多文化・多民族・多国籍社会へ!】参院法務委で今野東議員、カルデロン一家の件を採り上げる。/3・29緊急討論集会「外国籍住民と入管法改定」

2009.3.18.08:00ころ
(2009.3.18.13:20ころ追記。保坂展人衆院議員(社民党)と細川律夫衆院議員(民主党)が、2009年月11日、カルデロン一家について衆院法務委員会で採り上げてくれていました!!実は他でも議題になってる!?)
(2009.3.20.19:00ころ。ブラジル学校への公的支援に関する国会質疑の情報を【自公とともに、立ち腐れゆく日本】(2)レイシズム、ゼノフォビアと排外主義に毒された文科省に追記しました。)

春眠中の緊急情報&ご案内!!!!!

カルデロン一家の件が、国会質疑で採り上げられました。

2009年3月17日、参議院法務委員会、今野東議員(民主党)の質疑(35分ちょっと前から。続いて難民支援などについても質疑されています。今野東議員のサイトでも後日、報告があるそうです。)

「外国人にも憲法の人権保障は、その人権の性質に反しない限り及ぶ」という見解をはじめとして日本政府の見解がいくつも語られていますが、なんだかんだと言って、結局、在日外国人の人権は、在留管理制度の枠内でしか保障されないという制限付きなんですね、今の日本政府の下では。

「在留管理制度の枠内でしか保障されない」というのはマクリーン事件最高裁判決(1978.10.4)の論理でして、それ以前もそれ以降も、憲法も国際人権条約も、在留管理制度の下に置かれてしまっている。カルデロン一家の処遇に関する日本政府の決定も、憲法や国際人権条約が法務省のお情けの範囲でしか存在しえないことの表れと見ることができるでしょう。

マクリーン事件最高裁判決の後に日本政府は国際人権規約を批准しているので、それに沿って判例変更がなされるのが憲法解釈上自然だと私には思えるのですが、そうはなっていません。
そして今も、在日外国人に対するおそろしく強大な権力が、法務省、入国管理局に与えられてしまっている。「とっても人権侵害の多い省だ」なんて言われる法務省に。

結局、在日外国人は「日本国家」のためにのみ存在を許されたタイプの人間であり、「煮て食おうと焼いて食おうと勝手」の対象でしかない。本来、人権保障のために存在するはずの「立憲国家というシステム」が、外国人に関する限り、それ以前の存在に成り下がってしまっている

いや、「日本国民に対する関係でもそうだよなあ」なんて考える方も少なくないでしょうか。人のために国家があるのではなく、国家のために人がある。そんな国だよなあ、とか。経済力や出自によって、明らかに人間の扱いが違う国だよなあ、とか。たとえば沖縄への基地集中や、「ただでさえ苦しい立場にある独り親世帯(母子世帯・父子世帯)の貧困率が、政府の所得移転によって、かえって上昇」しているなんていう、この国の姿を前にして。

人に貴賤の区別をしてそれを強化・拡大していく。
それとは逆の社会・国を目指せないものかと、強く思います。

さて。いよいよ、その在留外国人管理制度を、従来の日本政府の方針に沿って、さらに強化・徹底するための入管法改定案が、法務省から国会に上程されようとしています。


この、あまりにも危険な動きに対抗すべく、下記の集会が開催されます。
↓こちら↓もご参照のうえ、関心をお寄せください。ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。

「ほかの不法滞在者への影響」論のマヤカシ/お願い!カーネル・サンダース!! 人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(8)(2009.3.11)
人として!(「もうひとつの日本は可能だ! 人間尊重の多文化・多民族・多国籍社会へ!」より)(2006.8.14)

医師たちが不法滞在者の告発義務に反対・イタリア(宮田衣穂子記者、JANJAN、2009.3.17)

韓国、先を行く。そして、酷暑の季節にぴったりの、ぞ〜っとするお話。(2007.8.17)
韓国、先を行く(2)& 在日ブラジル人から見るニホン (2007.10.19)

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集会案内
3月25日(水)緊急院内集会「どこが問題? 入管法改定案」
3月29日(日)緊急集会「外国籍住民と入管法改定」

では、改めて、オヤスミナサイ!
夏頃にお会いしましょう!
(春眠中は、コメントを受け付けません。設定変更が未了で、「承認制」になっている記事もありますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いしますm(_ _)m。)

春麗の、ではなく。

2009.3.14.22:00ころ

春です。恒例の「あれ」の季節です。
春麗の、ではなく、春眠の。

春眠前に、当ブログのテーマに関心を持ってくださる皆さまのご参考に、試験運用が最近始まったブログと、2つの新刊、2つの新刊でない書籍、そしてドキュメンタリー映画の上映情報を紹介しておきます。

管理ではなく「共生」のための制度を!在留カードに異議あり! News & Topics(試験運用)


   

【関連記事】
【書籍紹介】高齢化社会と移民『移民の時代〜フランス人口学者の視点』(2009.3.1)
【お薦め書籍】子どもたちよ、分断と虚飾の罠を越えて進め。『沖縄ラプソディ 〈地方自治の本旨〉を求めて』(2009.2.23)

SOUR STRAWBERRIES「知られざる日本の外国人労働者」ドキュメンタリー 全国ロードショー(プレスリリース)(DEBITO.ORG、2009.3.14)


春眠中のTBは承認制にして、コメントは受け付けませんので、ご了承ください。

それでは皆さん、オヤスミナサイ!!


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人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(12)

2009.3.14.21:30ころ
(2009.3.15.00:30ころ。通りすがりさんのコメントでの指摘を受けて、文章を補いました。)

今回の記事タイトルは、将来的な話ということです。このシリーズの最終回になるのでしょう。

比少女残し、父母は4月帰国へ  強制退去問題で入管に意向(47NEWS、2009.3.14)

一家の望みはかないませんでした。
嘆願書に署名した人の望みも、蕨市議会の望みも、その他応援していたであろう少なくない人たちの望みも、かないませんでした。

一方、日本人の多くの方たちの望みはかなったんでしょうか。
それとも、もっと一家を苦しめなければならない、そう考えているんでしょうか。
少女、そして一家が決断を下した後に、さらに厳しい罵声を浴びせるコメントを、
巡回先で見ちゃいました(;<>;)。

でも、そんな人ばかりでないと思います。
これまで一家を支援してきたという方だけにではなく、そうではないという方たちにも向けて、あらためてご紹介しておきます。

【お願い】のりこ基金立ち上げとご支援のお願い(カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!、2009.3.12)


一家の再統合がこの地で、この国で、少しでも早くなされることを祈りつつ、このシリーズを終わります。


【本シリーズ&関連ブログ】

人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2009.1.15)

人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2)助けて、ドラえもん!じゃなくって、コメントに答えつつ、負けない夢を心に誓う!(2009.1.19)

人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(3)助けて!諸葛亮!!じゃなくて法務大臣!!!法務官僚の判断を人道配慮で覆して!!!(2009.2.28)

『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』を思い出しつつ、埼玉・蕨市議会全会一致の意見書採択を知る/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(4)(2009.3.5)

森法務大臣、もう一歩踏み込んだご英断を!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(5)(2009.2.28)

森法務大臣へ宛てたアムネスティ・インターナショナル日本の公開書簡/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(6)(2009.3.8)

国連自由権規約委員会の先例が示す、英断への道!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(7)(2009.3.9)

「ほかの不法滞在者への影響」論のマヤカシ/お願い!カーネル・サンダース!! 人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(8)(2009.3.11)

森法相、入管局長へ申し入れ!日本共産党と社民党にうさエール!!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(9)(2009.3.12)

毎日&朝日社説、河北抄、「国際法上、日本政府がしようとする処分が違法」、そして!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(10)(2009.3.13)

森法相へ申し入れ!民主党にもうさエール!!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(11)(2009.3.14)




【「人間使い捨て」への分水嶺2003年】労働者派遣法改定と「不法滞在者半減計画」(2009.2.26)




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森法相へ申し入れ!民主党にもうさエール!!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(11)

2009.3.14.00:20ころ
(2009.3.18.13:20ころ、この文字色の部分を追記)

酔語さんおっしゃるところの、涙雨……でしょうか。当地でも降り続いています。。。

ひとまず、補足です。

森法相、入管局長へ申し入れ!日本共産党と社民党にうさエール!!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(9)(2009.3.12)

を書いたときには見つけることができていなかった、
民主党議員からの森法務大臣への要請に関する情報、見つけました。

(引用開始)3月6日(金) 森栄介法務大臣に要請(今野東活動日誌、2009.3.6)

 非正規滞在となった外国人親子(子供は来日してから誕生)が引き続き、彼らの望むように、日本での滞在が可能にならないか、法務大臣に要請しました。  (右は千葉景子参院議員) 
(引用ここまで)

同席している千葉景子参院議員については、当ブログでも幾度か、うさエールをお送りしています。たとえば、

「永住者」の扱いに関する立法事実と、政府による議会制民主主義の破壊(入管法改定案に関する国会会議録より)のコメント欄(2007.1.10)
弱い立場に置かれた人たちのために奮闘してくれる議員こそ!日本版US-visit廃止へ向けた請願署名と院内集会(2008.11.14)

です。上記記事では触れていませんが、2006年入管法改定の国会審議で、「不法滞在者が治安悪化の温床になっていない」という真実を発言してくれた議員さんでもあります。

なお、民主党参院議員の半分程度のウェブしかチェックできていませんので、他にも要請等をしてくれた議員さん、おられる可能性があります。千葉議員のサイトのニュースも、上記要請の前日のもので更新が止まっていますし。。。
もし新たにお気づきの方がおられましたら、お教えいただけると幸いです。

(2009.3.18.13:20ころ追記。保坂展人衆院議員(社民党)と細川律夫衆院議員(民主党)が、2009年月11日、カルデロン一家について衆院法務委員会で採り上げてくれていました!!実は他でも議題になってる!? )

それでは皆さん、ご一緒に、
大逆転があればいいなとほのかに期待しつつ、いざ、

今野東議員千葉景子参院議員にも、

熱く、激しく、うさエ〜〜〜ル!!!

うさエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!

うさエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!

【お願い】のりこ基金立ち上げとご支援のお願い(カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!、2009.3.12)
【関連記事&ブログ】
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2009.1.15)
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2)助けて、ドラえもん!じゃなくって、コメントに答えつつ、負けない夢を心に誓う!(2009.1.19)
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(3)助けて!諸葛亮!!じゃなくて法務大臣!!!法務官僚の判断を人道配慮で覆して!!!(2009.2.28)
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森法務大臣へ宛てたアムネスティ・インターナショナル日本の公開書簡/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(6)(2009.3.8)
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【「人間使い捨て」への分水嶺2003年】労働者派遣法改定と「不法滞在者半減計画」(2009.2.26)


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R_bana_2カルデロン一家に正規の滞在資格を、法務大臣、総理大臣の英断を!

毎日&朝日社説、河北抄、「国際法上、日本政府がしようとする処分が違法」、そして!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(10)

2009.3.13.08:00
(2009.3.13.08:30ころ、追記。京都新聞本日の社説に「フィリピン一家 一歩踏み込んだ配慮を」ウェブには明日以降掲載される見込みです!
(2009.3.13.11:00ころ、追記。沖縄タイムス社説が「[比一家強制退去]子どもの権利を第一に」日経新聞社説が「一家の在留に首相の決断を」!!)

手抜きじゃありません!厳選してます、厳選!!
(見落としも多いだろうとは思いますが……orz)

憲法98条に従い日本政府が「子ども権利条約」や「国際自由権規約」を誠実に遵守して
カルデロン一家に在留特別許可が出されるよう、
森法務大臣の英断を求める声を、
少しでも多くの人から上げてもらいたい、
そう願って!!!

社説:カルデロンさん 親子在留を許すべきケースだ(毎日新聞、2009.3.13)

社説:フィリピン家族—森法相はここで英断を(朝日新聞、2009.3.12)


河北抄:13歳といえば……(河北新報ニュース、2009.3.12)

国際法上、日本政府がしようとする処分が違法(「村野瀬玲奈の秘書課広報室」でのDevlinさんのコメント、2009.3.13)

ノリコの意思の尊重を!(カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!、2009.3.11)

(引用開始)カルデロン家、父を強制収容 「恣意的干渉」と弁護士(荒木祥、JANJAN、2009.3.10)

 日本政府に在留特別許可を求める署名が2万筆を超え、埼玉県蕨市の市議会意見書採択などがありながら、入国管理局などが3人そろっての在留を頑なに拒むカルデロン家。3月9日、夫妻らは東京入国管理局に出頭し、あらためて3人そろっての在留を求めたところ、父・アラン・クルズさんは入管に強制収容された。支援者は最悪の事態に備えて救援基金を発足、記者会見での報告などを要約してお伝えする。(荒木祥)  →本文を読む
(引用ここまで)


(引用開始)在留許可を求める比国籍カルデロン一家の父強制収容 17日に一家全員強制送還か(村上力、日刊ベリタ、2009.3.10)



 在留許可を求めている比国籍のカルデロン・アラン・クルズ氏とその家族は、2月27日に東京入管に出頭した際、入管職員らに3月9日まで退去するよう命ぜられていた。一家の両親は9日に入管に出頭し、父アラン氏は強制収容となった。弁護士によれば、今週中に途比の意思表明をしなければ、妻サラ氏も中学生であるノリコさんも、16日までに強制収容し、その翌日に一家全員を強制送還するという。(村上力) 
→本文を読む
(引用ここまで)


【署名のお願い】カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!

【関連記事&ブログ】

人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2009.1.15)

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『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』を思い出しつつ、埼玉・蕨市議会全会一致の意見書採択を知る/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(4)(2009.3.5)

森法務大臣、もう一歩踏み込んだご英断を!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(5)(2009.2.28)

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国連自由権規約委員会の先例が示す、英断への道!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(7)(2009.3.9)

「ほかの不法滞在者への影響」論のマヤカシ/お願い!カーネル・サンダース!! 人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(8)(2009.3.11)

森法相、入管局長へ申し入れ!日本共産党と社民党にうさエール!!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(9)(2009.3.12)




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R_bana_2法務大臣の英断求めて、LET'S GO!

森法相、入管局長へ申し入れ!日本共産党と社民党にうさエール!!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(9)

2009.3.12.08:00ころ
(2009.3.14.00:25ころ、民主党議員からの申入れに関する、この文字色の部分を追記。)

日本共産党の議員さんたち、森法務大臣に要請に行ってくれていました(;<>;)。
さらに、保坂展人衆院議員も、入管局長に要請に行ってくれたのだとか(;<>;)。

日本共産党から要請に行ってくれていたのは、石井郁子衆院議員、塩川てつや衆院議員、井上哲士参院議員、仁比聡平参院議員です。

(引用開始) ■一家引き裂かないで/フィリピン人在留許可の問題で森法相に要請(塩川てつや衆院議員の活動日記、2009.3.4)

 石井郁子衆院議員、井上哲士・仁比聡平両参院議員とともに、国会内で森英介法務相に会い、国から強制退去を求められているフィリピン人のカルデロン・アランさん一家(埼玉県蕨市在住)がそろって日本に在留できる在留特別許可を強く要請した。

 東京入国管理局は、カルデロンさん一家に対して一家で帰国するか、娘ののり子さん(中学1年生)だけが日本に残るのかを今月9日までに決めなければ、3人を入管施設に収監して退去強制手続きに入るとしている。

 2万人分にものぼる嘆願署名や、在留特別許可を求める全会一致の蕨市議会意見書は、この家族がどれだけ地域に溶け込んでいるかを表している。

 入国後の職場での献身性や、『せめて学校には行かせたい』と入学手続きをした切ない思いは人間として理解できる。これほどきずなの強い家族を引き裂くやり方は、人道を損なう。特別許可に十分値するのではないか、と仁比議員が求めた。

 森法相は、「要請は確かに承りました」と述べた。
(引用ここまで)
(引用開始)小沢代表の秘書逮捕で騒然/カルデロン一家(井上哲士参院議員の活動日誌、2009.3.3)

(略)……
 朝の国対の後、午前中は党本部で書記局会議。国会に戻り、14:30には、フィリピン国籍のカルデロン一家の残留問題で、支援の弁護士さんからお話を伺いました。法務省は、一家で帰国するか、娘のノリコさんだ残留するかを迫っていますが、ノリコさんは日本で生まれ日本語しか話せません。

 国連もこの問題に関心をもち日本に報告を求めているにも関わらず、その報告も出さないうちに退去強制をすることも問題です。
(以下略…)
(引用ここまで)
(引用開始)小沢氏会見/本会議/レセプトオンライン請求/法務大臣/外務省(井上哲士参院議員の活動日誌、2009.3.4)

 国から強制退去を命じられているフィリピン人で埼玉在住のカルデロンのり子さんと両親が一家そろって日本に在留できるよう、石井いくこ、仁比聰平、塩川鉄也各議員と共に森法務大臣に申し入れました。

 昨日、一家が住む蕨市議会は全会一致で一家そろっての在留特別許可を求める意見書を採択しています。中一であるのり子さんは日本で生まれ育ち、日本語しか話せません。両親の入管法違反はありますが、子どもの権利条約の精神を踏まえた在留特別許可を求めました。

 この問題については国連人権理事会も関心を示し、特別報告者から日本政府に対して質問状が届いています。外務省の担当者から経緯や対応を聞きました。国連への回答もしないままに強制退去するようなことはあってはなりません。
(以下略…)
(引用ここまで)

仁比聡平参院議員については、当ブログでも幾度か、うさエールを送っています。たとえば、

「永住者」の扱いに関する立法事実と、政府による議会制民主主義の破壊(2007.1.10)

「人身売買促進法」説と「ドイツの法改正が他山の石になっとらん」説に関する参院法務委員会質疑。小沢代表の怪しい約束(2008.12.8)

などです。


そして、保坂展人衆院議員の要請については、辻元清美衆院議員のブログが、報じてくれています。

(引用開始)グローバルスタンダードを問う日―「抵抗する勇気」と子どもの権利(辻元清美ブログ、2009.3.10)

(略)……
 12才の日本生まれのフィリピン人、カルデノンのりこちゃんに両親か、友だちや日本との別れが迫っている。のりこちゃんは「不法滞在」の親を持つ子どもたちのひとり。両親は、長い間、日本でまじめに働き、日本経済を支えてきた多くの外国人労働者。のりこちゃんの権利を守るはずの国連「子どもの権利条約」を日本は批准しているが、法務省は入管法を対象外とすると勝手に解釈している。外国では子どもがある程度の年齢に達している場合、両親の在留資格に関わらず親子一緒での在留が認められている。これがグローバルスタンダード。予定が重なっていたため保坂議員が入管局長と対面し、要請を行った。
(引用ここまで)
保坂展人衆院議員についても、当ブログでは幾度も、うさエールを送っています。 たとえば、

弱い立場に置かれた人たちのために奮闘してくれる議員こそ!日本版US-visit廃止へ向けた請願署名と院内集会(2008.11.14)
星を見上げてSAY NO TO RACISM/国籍法改正/犯罪対策と非正規・未認可滞在者、外国人(2008.12.7)

などです。

辻元清美議員のブログに掲載されている写真を見ると、同席している男性が映っています。他党の議員さんなのかな?

「いやしの極右」関係の記事で、民主党議員の一部もカルデロン一家のために動いている、との記載を見たのですが、どの議員さんたちがそうなのか、確認できていません。単に、民主党を攻撃するために根拠なく持ち出した話、なんてことがなさそうでありそうなのが、「虚構のうえの極右」の危うさですが。。。
(2009.3.14.00:25ころ追記リンク。民主党議員から森法相への申入れの情報、見つけました。→森法相へ申し入れ!民主党にもうさエール!!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(11)

ともあれ、確認できている範囲で、本日のうさエールを送らせていただきます。

日本共産党の石井郁子衆院議員、塩川てつや衆院議員、井上哲士参院議員へ!!

そして、社民党の保坂展人衆院議員、辻元清美衆院議員へ!!


熱く、激しく、うさエ〜〜〜ル!!!

うさエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!

うさエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!

【署名のお願い】カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!
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【「人間使い捨て」への分水嶺2003年】労働者派遣法改定と「不法滞在者半減計画」(2009.2.26)


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「ほかの不法滞在者への影響」論のマヤカシ/お願い!カーネル・サンダース!! 人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(8)

2009.3.11.22:00ころ

【署名のお願い】カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!

17日の全員送還を通知 カルデロン一家 入管 両親の自主帰国求める(東京新聞、2009.3.10)

国連自由権規約委員会の先例も無視し、子ども権利条約の精神も踏みにじり、森法務大臣は法務官僚の言うがままに動いていると。そういうことなんでしょうか。

東京新聞の記事には、

(引用開始)ほかの不法滞在者への影響を考えれば「これ以上は譲らない」という強い姿勢を見せる必要があった。(引用ここまで)

なんてことが書いていますが、「不法滞在者は治安悪化の温床」などというデマを根拠にして法務省が2004年以降展開してきた「非正規滞在者狩り」を続けていく限り(その政策の是非は別として)、将来的に同様のケースが生じるおそれはほとんどないはずです。これについては、すでにこちらで述べました。

一方、すでにあるカルデロン一家と類似のケースについては、そういう将来の可能性とは別に考慮・判断すれば十分でしょう。「その判断が難しいから一律却下」なんていう声もあるようですが、それって職務放棄でしょ(-_-;)。


カルデロンのり子さんをめぐる新聞の社説 (日経と信濃毎日)(村野瀬玲奈の秘書課広報室、2009.3.9)

にならって、ググって見つけた社説をいくつか紹介しておきます。

在留特別許可 子どもの福祉第一に救済を(愛媛新聞社、2009.2.14)
カルデロンさん 親と日本で、に道開け(信濃毎日新聞、2009.3.8)
比人一家不法滞在  より人道的な入管行政を(岐阜新聞、2009.3.10)
外国人不法滞在(宮崎日日新聞、2009.3.10)
比人一家不法滞在/罪ない少女を苦しめるな(山陰中央新報、2009.3.10)


だいたい、そもそも、非正規滞在者がこの国・この社会に根を下ろして暮らしていくことを、どうして法務官僚はそんなに嫌うんでしょう? しかも、カルデロン一家のように、地域社会の中にしっかり溶け込んだ一家でさえ。現実に深刻な事態が発生しているわけでもないというのに。

昨秋の国籍法改正反対騒動と同じく、私にはさっぱり理解できませんし、理由も想像できません。ネットをうろうろしてみても、理解できそうな理由にぶつかりません。「妄想だね」とか「子ども騙しもほどがある嘘じゃん」という理由には出会えても(-_-;)。

法務省は、非正規滞在者の排除を容易にする法改定に取りかかっています
しかし、非正規滞在者を排除する社会を維持するコストとそれに伴うメリット、デメリットと、排除しない社会を築くコストとそれに伴うメリット、デメリットとを比較して検討した形跡はまったく見えません。
(このあたり、今後、じっくり検討してみたいと思います。こちらとかこちらとかを参考に。)

かくして結局、非正規滞在者一般に対する日本政府の姿勢の理由はともかく、カルデロン一家の件に関しては、「国際人権法に日本政府は従わないぞ!」という異様なこだわりが法務官僚の中にあるから、とでも想像するしかなくなってしまいます。
そして、その「異様なこだわり」が、憲法98条が定める国際条約の誠実遵守義務も押しのけて圧勝する国、それが自公政権下の日本、ということなのでしょうか。
国連人権理事会の理事国なんか、とっとと辞退すべきでしょう、これでは。

とはいえ、それでもやはり、官僚組織の限界(依怙地さ)を打ち破る力が、政治家、大臣にはあるはずです。

あきらめずに、森法務大臣の法に則った英断を求めて、
カーネル・サンダースのご利益にもすがって、

カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!

【関連記事&ブログ】
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2009.1.15)
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2)助けて、ドラえもん!じゃなくって、コメントに答えつつ、負けない夢を心に誓う!(2009.1.19)
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(3)助けて!諸葛亮!!じゃなくて法務大臣!!!法務官僚の判断を人道配慮で覆して!!!(2009.2.28)
『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』を思い出しつつ、埼玉・蕨市議会全会一致の意見書採択を知る/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(4)(2009.3.5)
森法務大臣、もう一歩踏み込んだご英断を!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(5)(2009.2.28)
森法務大臣へ宛てたアムネスティ・インターナショナル日本の公開書簡/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(6)(2009.3.8)
国連自由権規約委員会の先例が示す、英断への道!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(7)(2009.3.9)


【「人間使い捨て」への分水嶺2003年】労働者派遣法改定と「不法滞在者半減計画」(2009.2.26)


村野瀬玲奈の秘書課広報室の関連記事

(引用開始)17日の全員送還を通知 カルデロン一家 入管 両親の自主帰国求める(東京新聞、2009.3.10)

 強制退去処分を受けた日本生まれのフィリピン人カルデロン・のり子さん(13)=埼玉県蕨市立第一中学一年=の一家が在留特別許可を求めている問題で、九日に出頭した父親のアランさん(36)を強制収容した東京入国管理局は「十三日までに両親が自主的に帰国する意思を表明しなければ、十七日に家族全員を強制送還する」と通知した。
 この相談のために、のり子さんと母親サラさん(38)の仮放免期限は十六日まで延長されたが、家族三人で日本で暮らしたいという願いは遠のいた。
 両親が強制送還されれば、原則五年間は再入国できない。
 森英介法相は、日本に残ったのり子さんに会うために短期間の上陸特別許可を出すことを提案したが、入管側は「自主的に出国しなければ、約束できない」と説明したという。
 アランさんは一九九二年、妻のサラさんは九三年、それぞれ他人名義のパスポートで来日、のり子さんが九五年に誕生。二〇〇六年に一家の不法滞在が発覚、強制退去処分を受けた。  処分取り消しを求めて提訴したが、昨年九月に最高裁で処分が確定した。

『気の毒』『違法』 世論は二分 落とし所探る法務省
 カルデロンさん一家をめぐる問題で、法務省は、「気の毒」「不法入国は違法」という二つの世論を横目に落とし所を探ってきたとみられる。
 強制退去命令が出ている一家に対し、のり子さんのみの在留特別許可を認め、両親には再上陸のための短期間の上陸許可を事前に提案したのは「異例中の異例」(関係者)という。柔軟な姿勢を見せた、とする関係者もいる。
 しかし、一方で、ほかの不法滞在者への影響を考えれば「これ以上は譲らない」という強い姿勢を見せる必要があった。
 入国管理局は二〇〇四年から「不法滞在者五年半減計画」を実施、当初二十二万人だった不法残留者を48・5%減らした。〇七年には再入国外国人に指紋採取などを求める改正入管法を施行した。今国会には三年後導入を目指して、入管と行政が中長期滞在する外国人情報を一元管理するための法案を提出。新制度が始まれば、現在も約十一万人が残る不法滞在者には取り締まりが強化される。
 フィリピン人ののり子さんが在留特別許可を申請した場合、在留資格は法務大臣が個々に認めた活動に対して在留期間を判断する「特定活動」になる可能性が高い。高校進学では「留学」という資格もある。こうした措置で学業を、「上陸許可」で親子のつながりを、それぞれ将来も保てるようにするとみられる。

のり子さん『お父さん帰して』
 「すぐにでも、お父さんを帰してほしい」。東京・霞が関で記者会見したのり子さんは涙ながらに訴えた。
 アランさんは前夜、「収容されるかも」と話したという。のり子さんは「本当にそうなってほしくなかった。家族三人で残りたい気持ちは変わらない」と唇をかみしめた。代理人の渡辺彰悟弁護士は「今はどうするか決められない。三人での在留としか言いようがない」と話した。
 のり子さんは母国語を話せず、日本での勉強を希望。一家の在留特別許可を求める署名は約二万人分になり支援は広がっていた。
 外国人問題に詳しい山口元一弁護士によると、不法滞在の家族に在留特別許可を出す場合、強制退去処分を決めた時点で、子どもが母国になじめないと判断される中学生以上というのが入管の基準。のり子さんは小学五年で、そのまま強制送還されても母国になじめると判断したとみられる。
 山口弁護士は「今回の入管の態度は、その後、中学生になってもこの基準の変更を認めず、母国に帰すという意思の表れだ」と解説。「生活実態をみて処分を見直すことも可能なはずだ。子どもの発達にとって、言語や教育環境の重要さ、親子が同居する大事さを考えると、入管当局の態度はかたくなに過ぎる」と指摘した。

 在留特別許可 入管難民法で強制退去処分に該当しても、法相が特別な事情があると認めた時などに適用される。法務省は2006年に発表したガイドラインで、許可を出す際に考慮する要素として、国籍がある国で生活することが極めて困難な場合など、人道的配慮を必要とする事情があることを挙げている。
(引用ここまで)


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NHK『かんさい熱視線:私たちは使い捨てですか~広がる日系人の解雇~』/京都新聞社説「ブラジル人学校 社会で支える施策を」

2009.3.11.08.00ころ

先週土曜日に放送された、滋賀県のブラジル学校の生徒にフォーカスした『ドキュメントにっぽんの現場』
以前関西ローカルで放送された『かんさい熱視線』「私たちは使い捨てですか~広がる日系人の解雇~」の姉妹編あるいは続編的な内容でした。

そこで、今週木曜夜遅くの再放送の前に、いくつかの関連情報をお届けしたいと思います。

『かんさい熱視線』の「私たちは使い捨てですか~広がる日系人の解雇~」(2009.1.23)。
そこで紹介された、派遣会社の悪どいやり口は、強烈でした。

たとえば、そこで語られる、ある派遣会社の社長の本音とは……

日系の人たちはまさに部品なんですよ。 欲しい人が欲しいだけ おればいい。 明日天気がよければ来て欲しいし 雨が降ったら来て欲しくない。 物の生産に会わせて人を動かしたいというのが メーカーの希望なんです。 100人、200人単位で その日に雇い止めという話が来る。 それを堂々とやれる(派遣)業者が 評価される業者なんです。(派遣会社の社長談)

彼によると、日本人の労働者と接触させないことが、日系人を管理するポイントだそうでして、

専用の寮に住まわせ、専用のバスで通勤させる。

深夜労働をさせ、日本人と勤務時間をずらす。

などをしていたのだそうです。
日本人との待遇の違いに気づかせないために

さらに、その社長は語ります。

すべての点で情報弱者にしておくことで コントロールしやすい人たちにしてるわけですよね。 賢くしない 連帯を持たせない というのが やっぱり一番使い勝手のいい労働者を つくっていくことなんですよね。 日本はいまそういうふうな形でやっていると思います。 日本人はそんな都合良くやってくれない。 いつでも動かせる労働者で なおかつできるだけコストの安い労働力を求めているわけですよね。(派遣会社の社長談)

その他の悪どい手口や、日系人労働者の声・思いの一端を知ることができますし、コメンテーターの丹野清人さんの解説もわかりやすくて嬉しい番組でした。

こちらの全国放送も、ぜひ検討してもらいたいなあと思います。

【自公とともに、立ち腐れゆく日本】(2)レイシズム、ゼノフォビアと排外主義に毒された文科省(2009.2.18)

で、京都新聞の嬉しい記事を紹介しましたが、
先週、関連して、京都新聞に次のような社説が!!

(引用開始)ブラジル人学校  社会で支える施策を(京都新聞社説、2009.3.6)

 親の失業で子どもたちが激減したブラジル人学校が、経営難に苦しんでいる。
 ほとんどが無認可の学校で、公的な支援や助成が受けられない。支援を受ければ、学校に子どもたちが戻ってくる環境をつくれる。
 文部科学省は認可の権限をもつ都道府県知事に、認可基準の緩和を働きかけるよう検討している。都道府県には認可に向けて柔軟に対応してもらいたい。
 同時に、文科省は都道府県に問題を投げ出さないで、自ら公的な支援策を打ち出すべきだ。
 日本は子どもの権利条約に批准している。条約は、児童の教育を受ける権利を保障するよう締約国に求めているのだ。子どもの国籍は問われない。
 ブラジル人学校は、二〇〇七年度時点で十二県に八十八校あり、計約一万人の子どもたちが通っている。
 滋賀県では、四校で三百人余の子どもたちが勉強しているが、昨秋と比べて半分近く減ったという(県教育委員会)。
 無認可の学校は「私塾」と同じで、経営は授業料収入に頼っている。その授業料は、さまざまな助成を受ける学校法人に比べて高くなるのが実情だ。
 各種学校などの認可を取ると、助成金や、授業料にかかる消費税の免除など優遇措置を受ける利点がある。また、通学定期券の割引も受けられる。
 ただ、認可基準は土地建物の自己所有や運営資金の一年分確保などで、経営基盤の弱いブラジル人学校にとってクリアするのは厳しい。認可されているのは全国で四校に過ぎない。
 滋賀の四校もすべて無認可だ。県教委によると、これまでに認可の申請はなく、相談が一件あっただけという。
 しかし、県内のブラジル人学校の日系人校長の一人は、認可そのものを知らないと言っている。地域の住民たちから米や野菜、募金を贈られたが、行政の支援はない。授業料を値下げし、教員の給与もカットしたが、経営は厳しいという。
 ブラジル人の子どもの二割が、ブラジル人学校に通っているとみられる。公立学校では言葉が通じずにいじめにあったり、母国語を十分に勉強できないという親の心配もあるからだ。
 滋賀では、県教委が失業したブラジル人ら外国人を雇用し、公立学校への外国人児童の受け入れ対策に乗り出すことにした。いろいろな形で公的支援を繰り出すのは良いことだ。

 公立校と同様に、私塾扱いのブラジル人学校も社会的な役割を果たしていると言いたい。経営状態が心配で認可できないなら、経済的に支援しながら条件を整備していけばいい。

 ブラジル人学校を社会で支えていく施策を、国や自治体は考えてほしい。
(引用ここまで)

「読者の声」欄を見ようと意識していなかったら、おそらく、見逃していた社説でした(汗)。
紙面では、同じページにあるものなので。

【署名のお願い】

カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!

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国連自由権規約委員会の先例が示す、英断への道!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(7)

2009.3.9.07:20ころ

毎度おなじみ、秘書課さんの、

カルデロン一家のケースに関連する「法」とは(村野瀬玲奈の秘書課広報室、2009.3.8)

で、オーストラリア政府が、不法滞在のインドネシア人家族に対し、13歳の息子だけが残るか、両親と3人で国外退去するかを迫ったという事例において、国連の自由権規約委員会が「長期にわたって定着してきた家族生活を破壊するには、出入国管理法違反だけでなくそれ以上の理由が必要だ」として、家族生活の保護を定めた規約に違反すると判断した、そんな先例があることが、先週金曜日のTBSニュースで報道されたそうです。

これって、ものすごく重大な情報が、土壇場で飛び出してきたものだと思います。私もそんな事例があるって知りませんでした(汗)。知ってりゃ、森法務大臣へのアピールも、もっと楽だったかも。。。

そしてその事例について、Devlinさんが関連情報を調べて、コメント欄で紹介してくれています。
緊急を要すると私も考えますので、関連部分を引用させていただきます。Devlinさん、お許しください。

(引用開始)そこでいま TBS が現時点で明るみに出した自由権規約委員会の見解が重要になってきます。つまりオーストラリア政府によるインドネシア人家族の強制退去が自由権規約違反になった、という事件です。報道からは具体的な事例を知ることはできませんが、大谷美紀子・山下幸夫・猿田佐世(編)『国際人権法実践ハンドブック』(現代人文社、2007年4月)にこの事例が紹介されています。

同書に、空野佳弘(大阪弁護士会所属)執筆の「退去強制される子ども」の章、119ページの「4 自由権規約委員会の見解」の節に出てきます。

ハンドブックですから事件の大要を要約したものですが、空野弁護士は、節の末尾で次のように見解を述べています。

「この自由権規約委員会の見解では、退去強制が家族の分離につながる場合には、家族・子どもの保護という利益を超えて当該退去強制を執行することを正当化するに足りる根拠が締約国によって示されなければならないとしている。これは利益衡量の判断枠組みによっており、入管がいう法務大臣の自由裁量権とは大きく異なる」

つまり自由権規約上、法務大臣の自由裁量権で退去を強制してはならず、その執行の正当な根拠を示す必要がある、というものです。

この事件の名称は「Winata v. Australia事件」とされ、詳細は以下のページで見ることができます(英文)。わたしはまだ精査していませんが、急を要しますので取り急ぎお伝えします。

http://www.collet.nu/informatie/china_ama_bestanden/CCPR_C_72_D_930_2000.htm

http://humanrights.law.monash.edu.au/undocs/930-2000.html

http://sim.law.uu.nl/SIM/CaseLaw/CCPRcase.nsf/a3cdc980fe0bd523c12567b70044cc02/37341aa65dfbcac3c1256ad40026cf47?OpenDocument (書誌的事項)

Hendrick Winata and So Lan Li v. Australia
Communication No. 930/2000 : Australia. 16/08/2001. CCPR/C/72/D/930/2000

なお、わたしは未読ですが、空野弁護士がこの節で紹介している文献を次に挙げておきます。

1. 村上正直「外国人の追放と家族の利益の保護—規約人権委員会の実行を中心に」財団法人 世界人権問題研究センター研究紀要7号、2002年

2. 外国人の子どもたちの「在留資格問題」連絡会(編)『先生!日本(ここ)で学ばせて! 強制送還される子どもたち』現代人文社、2004年9月、ISBN 4877982167

また検索でひっかかった文献に、次のものがありました。

3. 村上正直「Winata v. Australia事件」、国際人権法学会2002年報『国際人権』所収


規約人権委員会の特別報告者の照会に対する日本政府の報告期限は2月19日から30日以内。政府は3月9日に拘束・強制退去執行の既成事実を作ってしまえば、委員会に対する報告は何とかでっちあげられると思ったのでしょう。けれども、子どもの権利条約違反、蕨市議会の意見書、そして「Winata v. Australia事件」まで明るみに出た。

さあ出頭期日はもう明日です。入管が一家を拘束して退去を強制するかどうか、楽観はできませんが、やりにくい状況になってきたという見方も成り立ちそうです。
2009-03-08 投稿者 : Devlin(敬称略。引用ここまで)

詳しくは、
カルデロン一家のケースに関連する「法」とは
の記事とコメント欄をご覧ください。

時間がないので、取り急ぎのご紹介です。

今こそ、英断へ!! そうそう、森法務大臣にもこのケースについて、お知らせしておきます!! 情報、上がってないかも知れませんし。。。


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R_bana_2←読んでもらえるだろうか♫ メールを送りました。

森法務大臣へ宛てたアムネスティ・インターナショナル日本の公開書簡/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(6)

2009.3.8.12:30ころ

カルデロン一家についてアムネスティ・インターナショナルの声明 (日本政府による子どもの権利条約の「解釈宣言」の撤回を求めます)(村野瀬玲奈の秘書課広報室、2009.3.8)

が採り上げてくれていますが、アムネスティ・インターナショナル日本が、下記の声明を公開しています。
声明のポイントについては、村野瀬さんの記事とそこで紹介されているコメントをぜひお読みください。ぜひぜひm(_ _)m。

(引用開始)日本支部声明 : 森英介法務大臣への公開書簡(アムネスティ・インターナショナル日本、日本支部声明 : 森英介法務大臣への公開書簡。2009.2.27)

アムネスティ・インターナショナル日本は、在留資格のない子どもとその家族に対する退去強制に関して、2月27日付けで以下の書簡を森英介法務大臣に送付しました。

法務大臣 森 英介 殿

拝啓 貴下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

アムネスティ・インターナショナル日本は、日本政府に対し、在留資格のない子どもとその家族に対する退去強制に関して、国連子どもの権利条約に対して政府が行った解釈宣言を速やかに撤回し、関連する国際人権基準を遵守するよう要請いたします。

2月27日、東京入国管理局は、フィリピン国籍のカルデロンさん一家に対して、一家で帰国するか、娘のカルデロン・のり子さんだけが日本に残るのかを3月9日までに決めなければ、3人を入管施設に収容して退去強制手続きに入ると通達したと伺っております。

これまで、日本の教育機関で学んでいた多くの子どもたちが在留資格を問われ、退去強制処分を受けてきました。今回のカルデロンさん一家のケースのように、父母との分離を要求される事例も繰り返されております。このような状況は、日本政府が批准している国際人権基準に明白に違反するものであります。

特に「子どもの権利に関する条約」では、「子どもに関するすべての措置をとるに当たっては子どもの最善の利益が主として考慮される」(3条1項)、および「子どもがその父母の意思に反してその父母から分離されないことを確保する」(9条1項)等の義務を締約国に課しております。

日本政府は 9条1項について、「出入国管理法に基づく退去強制の結果として児童が父母から分離される場合に適用されるものではない」との解釈を宣言しています。しかし、このような解釈は、「子どもの利益の優先」を規定する同条約の趣旨と両立しえないものであり、今回の事案のような、就学中の子どもに対する退去強制や父母からの分離を正当化することはできません。

そもそも、日本政府の解釈宣言については、国連子どもの権利委員会が、1998年および2004年の日本政府報告書審査の際に発表した最終所見の中で、二度にわたってその撤回を日本政府に明確に求めております。

アムネスティ日本は、日本政府が子どもの権利委員会の勧告を受け入れ、速やかにこの解釈宣言を撤回すること、そして出入国管理における在留資格の認定や退去強制手続きにあたって、子どもの権利条約に明記された義務を誠実に遵守するよう要請いたします。今回の事案に関しましても、これらの点を踏まえ、子どもの権利を最優先に考えた対応を取られるよう、謹んで要請いたします。

敬具

2009年2月27日

社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

事務局長 寺中 誠
(引用ここまで)

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【「人間使い捨て」への分水嶺2003年】労働者派遣法改定と「不法滞在者半減計画」(2009.2.26)

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森法務大臣、もう一歩踏み込んだご英断を!/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(5)

2009.3.7.01:00ころ

(引用ここかから) 森法相、両親の再入国は「許可」 強制退去の比家族問題 (京都新聞、2009.3.6)
 強制退去処分を受けた日本生まれのフィリピン人、カルデロン・のり子さん(13)ら家族3人=埼玉県蕨市=が在留特別許可を求めている問題で、森英介法相は6日の記者会見で「両親が(退去後に)子どもさんに会いたいのであれば、上陸特別許可を出すこともやぶさかでない」と述べた。
 森法相は、のり子さんだけなら在留特別許可を出す方針をすでに表明している。両親が強制退去となれば、原則5年間は再入国できないが、森法相はこの間にも短期の再入国を認める意向を明らかにした。
 森法相は、のり子さんの伯母ら親族が埼玉県などに住んでいることにも言及し、日本に身寄りがあることも強調した。(共同通信)
(引用ここまで)

森英介法務大臣のウェブサイトを経由して、もう一度、メールを送ってみました。

(引用開始)法務大臣 森 英介さま

先月、表題の件でメールを送らせていただきました、ウキウキ・ステップウォーカー(仮名:メールでは本名)と申します。

先ほどテレビ・ニュースで、森法務大臣が昨日語られたコメントを知りました。両親の短期間での再入国を一時的にでも認めるのもやぶさかでないとの見解は、子ども権利条約の批准に際して付した解釈宣言の一部を本件に関しては撤回するものともいえるでしょうから、そこには法務省なりの、子どもの利益に対する譲歩があったと、主張する方もおられるでしょう。

しかし、そのニュース映像の森法務大臣のお顔からは、抱え込んでおられる苦衷が察せられました。

それは、森法務大臣ご自身が、そのような措置ではのり子さんにとっていまだに過酷なものでしかないことを、内心深くご自覚しておられるからの苦悩ではないのでしょうか。

のり子さんにとって、両親とともに日本で暮らし続けることが、精神的にも経済的にも、そしてもちろん積み上げてきた教育の成果をさらに伸ばしていく継続性という観点からも最善であることは、森法務大臣もご理解いただけているのだと思います。だからこそ、ニュース映像に移った大臣の表情に、悩みの色が隠せなかったのだと想像します。

そのような想像の下、森法務大臣の政治家としての良心に、そして人の親としての慈悲にすがって、もう一度だけ、お願いすることをお許しください。
森法務大臣、どうかもう少し、あとほんのもう少し、踏み込んだ英断を、今こそお下しください。

今、のり子さんにとって最善の道を選ぶことができる裁量権が、森法務大臣のみに与えられています。森法務大臣の裁量権を通して、日本国にのみ、与えられているのです。

父母の入国の経緯はともかく、その後の真面目な働きぶりや暮らしぶりは、日本社会で暮らす私たち日本国民にとっても、心強いものだと感じます。入国経緯に問題があっても真面目に働き暮らすことで正規の在留資格を得られる可能性があることをマスメディアの注目も集まった今回のケースで示すことができれば、日本が先進国である限り流れが絶えることなどないであろう現在そして将来の不法移民に対して、日本での真面目な暮らしを維持しようとするインセンティブを与えることができるはずです。

また、市民の処罰感情を満たす必要があるとの声があるかも知れませんが、在留特別許可は法務大臣の自由裁量で出されるものですから、たとえば一定期間の社会奉仕活動を条件として在留特別許可を出すとか、方法はいろいろ考えられるはずです。個人的には、退去強制の不安に怯える日々が続いていることで、十二分に社会的制裁を受け苦しんでいるのだろうと想像するのですが、そういう方法も考慮に値するのではないかと思います。

ぜひとも、もう一歩踏み込んだご英断を、日本で生まれ育ち日本に深い愛着を抱く少女のため、そして友人や地域の人々の隣人愛にこたえるため、さらには、子どもたちの人権を尊重する人道的な先進国に生きているだという誇りを私たち日本人の心から奪わぬために、そして、日本国・日本人の尊厳と将来のために何とぞ何とぞ、今一歩踏み込んだご英断に向けて、ご高配のほどをよろしくお願い申し上げます。(引用ここまで)


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【3月7日】サラ・ロイさんat東京/『ドキュメントにっぽんの現場』離れても“アミーゴ”〜滋賀 不況にゆれる教室〜/朝日新聞「声」欄」

2009.3.6.09:00ころ

サラ・ロイさんの京都での講演会、昨日だったの(;<>;)?

東京では、明日7日土曜午後にも集まりがあるようです。
ご都合のつく方は、ぜひどうぞ。


遊鬱さんに教えてもらった番組の紹介です。

(引用開始)『ドキュメントにっぽんの現場』NHK総合テレビ
●2009年3月7日(土)午後10:55〜11:24
■再放送予定:総合テレビ 2009年3月13日(金)午前3:40〜(木曜深夜)
離れても“アミーゴ”〜滋賀 不況にゆれる教室〜
「きのう工場を解雇された。娘の学費が払えない」。派遣切りの嵐が吹き荒れ、日系ブラジル人労働者の大量解雇が進む滋賀県。近江八幡市にあるブラジル人学校「日本ラチーノ学院」では、学校をやめる子供が相次ぎ500人いた生徒はこの4月で半減した。小学6年の日系3世、マコト・オノ君(10)もいつまで学校に通えるか心配な毎日を送る。昨年末、母親が工場を解雇され、「子供を大学まで行かせたい」と願う父親も近々解雇されることが決まっているからだ。担任のレジアニ・マエジマ先生のもとには、ブラジルの学校への転校手続きや授業料の減免など様々な相談が寄せられる。とくに気にかけているのが、学校をやめたもののブラジルにも帰れず、行き場をなくしてしまった子供たちだ。ブラジル人学校にカメラを据え、親の思いに応えようとがんばる子供たち、そして日本を「祖国」と考え厳しい現実に立ち向かって生きる家族の姿を描く。
※放送時間が通常と異なりますのでご注意下さい。
(引用ここまで)

当ブログの関連記事は、こちらです。
【自公とともに、立ち腐れゆく日本】(2)レイシズム、ゼノフォビアと排外主義に毒された文科省(2009.2.18)

朝日新聞の最近の記事は知りませんが、「声」欄はなかなか面白そうですね。

「『声』欄から庶民の実態感覚が聞こえる」(関係性、2009.3.5)

私も今日から京都新聞の「読者の声」欄に注目してみようと思います。
はっとさせられる視点に出会えるかも。


【署名のお願い】

日本版US-Visitシステムの廃止を要望する国会請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、国際結婚を考える会、IST請願の会)

複数国籍の容認を求める請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、IST請願の会)

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『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』を思い出しつつ、埼玉・蕨市議会全会一致の意見書採択を知る/人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(4)

2009.3.5.09:00ころ

まずは、先週のニュースから。

(引用開始)入管「次は全員収容する」 国連人権理事会が日本政府に情報提供を要請(村上力、日刊ベリタ、2009.2.28)
 強制退去を命ぜられているカルデロン一家は、27日に東京入管に出頭した。幸いにも家族の収容は無かった。この日司法記者クラブで会見を行った一家と弁護士からは、国際社会の明確な関与があるが、それを無視するような動きを日本政府が見せていることが明らかにされた。(続きを読む)
(引用ここまで)

日刊ベリタ、無料記事もあるんですね。
緊急支援を求める内容の記事などが、その対象なんでしょうか。

関連する下記の記事も、ご一読を。〈佐藤優現象〉とも関連する話です。

(引用開始)“市民の顔した右翼の時代” の到来か、市民団体化する右派勢力(村上力、日刊ベリタ、2009.2.23)

  よく晴れた土曜の正午、まだ若干肌寒い渋谷を歩く。町を歩いていると、インターネットではびこる心無い言説、息の詰まるような感覚を忘れることができる。現在ネット媒体であるベリタも、スイッチを切れば終わってしまう儚いものだった。ところでふと目を上げてみると、宮下公園付近に警察車両が赤灯を回して停車しているではないか。物々しい雰囲気だ。どうやら市民団体のデモが行われるらしい。ところが、そこに集まった市民の主張は“竹島の韓国からの奪還” と、“竹島を韓国領だと主張する『不逞朝鮮人』を日本から叩き出す”というものであった。市民の面した、右翼の時代。それが到来したようである。(村上力)(続きを読む)
(引用ここまで)

ネットのいろいろなところで語られているように右翼とネトウヨは異なるものであると考えるなら、ネトウヨが市民活動的な手法を採用している、とでも分析するべきかも知れませんね。

ちなみに、記事中に出てくる人たちについては、
そんなことをする暇があれば働けばいいのに、と思ってしまう。(▼CLick for Anti War 最新メモ、2009.2.17)
がいろいろまとめてくれています。

♫『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』♫と、「信仰に基づく政策」「エビデンス(科学的根拠)に基づかない対策」(2008.1.13)

も、おまけにどうぞ。

それにしても、「現実の上に立つ節度ある極右」なんてありえないものだったんでしょうね、やっぱり、きっぱり。今にして思うと。


最後は、少し勇気づけられるニュースです。

(引用開始) フィリピン人一家の在留を 特別許可求め全会一致意見書 埼玉・蕨市議会(しんぶん赤旗、2009.3.4)

 国から強制退去を命じられているフィリピン人で埼玉県蕨市在住の中学生、カルデロンのり子さん(13)と両親が一家そろっての在留を求めている問題で、蕨市議会は三日、一家そろっての在留特別許可を求める意見書を全会一致で可決しました。
 のり子さん一家に対して東京入国管理局は二月十三日、三人そろっての在留特別許可は認めず、のり子さん一人だけならば認めることができるとの意向を伝達。一家そろって帰国するか、のり子さん一人を日本に残して両親だけ帰国するかを選ぶよう求めています。
 意見書は議長を含む市議十八人全員が連名で提出。のり子さんは日本で生まれ、日本の学校教育を受けてきており、母国の言葉が話せないため、「(フィリピンに)帰国すれば、教育面や、人間として成長途上にある十三歳の子どもの正常な発達の面からも、著しい困難と障害を伴う」と指摘。一家そろっての在留特別許可を求める署名が二月十三日現在で一万八千四百五人分集まっているとのべ、「現在蕨市内で学ぶのり子さんの成長と学習を保障する見地からも、カルデロンのり子さんと両親に在留特別許可を認めるよう求める」としています。
(引用ここまで)
国連人権理事会特別報告官の動きもあることですし、森英介法務大臣の英断を期待しつつ、当ブログの関連記事にリンクしておきます。
【関連記事】
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2009.1.15)
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(2)助けて、ドラえもん!じゃなくって、コメントに答えつつ、負けない夢を心に誓う!(2009.1.19)
人道的な「もう一つの日本」へ、カルデロン一家に正規の滞在資格を!!(3)助けて!諸葛亮!!じゃなくて法務大臣!!!法務官僚の判断を人道配慮で覆して!!!(2009.2.28)

【「人間使い捨て」への分水嶺2003年】労働者派遣法改定と「不法滞在者半減計画」(2009.2.26)


【署名のお願い】

日本版US-Visitシステムの廃止を要望する国会請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、国際結婚を考える会、IST請願の会)

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【閑話休題】携帯アクセスに配慮しなくちゃと遅ればせながら思った、の巻

2009.3.4.08:00ころ

ここ1、2週間、携帯からのアクセスが増えていまして、PC経由と同じくらいになっています。

そこで、携帯でどんなふうに当ブログが見えるのか、知人の携帯で試してもらったのですが(私の携帯はネットにつなげていません)、表とかMMRのアスキーアートとか、まったくダメですね、やはり……。引用部分と本文の区別もわかりづらいし……orz。

だからと言って、完全に携帯向けの体裁にしてしまうと、使えなくなる機能がかなりあるのでもったいない気がします。

ですので、まずは、PCでも携帯でも読みやすくわかりやすいよう、文章や文字色を工夫せねばならんなあと、遅ればせながら思ったのでありました。

【署名のお願い】

日本版US-Visitシステムの廃止を要望する国会請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、国際結婚を考える会、IST請願の会)

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総務官僚、なかなかやるの!?でももう一度… 「管理」ではなく「共生」のための制度を、今!!

2009.3.2.23:00ころ

えっ!?

外国人の住民票作成へ 在留期間3カ月超が対象(47NEWS、2009.2.25)
 総務省が今国会に提出する「住民基本台帳法改正案」が25日、明らかになった。現行の外国人登録制度の廃止に伴い、在留期間が3カ月を超す外国人も日本人と同様、住民基本台帳制度の登録対象とし、自治体が住民票を作成するのが柱。政府は3月に閣議決定し、早ければ2012年の施行を目指す。

 中・長期在留の外国人や在日韓国・朝鮮人などの特別永住者も住基台帳制度の対象とすることで、住民票の交付や住基カードの発行が可能になる。自治体が外国人住民の正確な居住実態を把握し、福祉や教育などで日本人と同様の行政サービスを提供できる効果も期待される。

 同省は当初、日本人の住基台帳とは別に外国人台帳の創設も検討していたが、「制度を分けるよりも効率的」として、住基台帳の対象に外国人を追加することにした。

 改正案で住基台帳制度の対象に加える外国人は、在留期間が3カ月超で、外国人登録証明書の代わりに国が新たに発行する「在留カード」の交付対象者や特別永住者ら。

 市区町村が作成、管理する外国人の住民票には、氏名、住所、性別、生年月日の4情報に加え、「国籍」、在留カードに記された「在留資格」「在留期間」を記載する。

 日本に住む外国人は07年末で215万人。10年間で1・5倍に増加している。

2009/02/25 12:19 【共同通信】

今年1月には、NHKで「外国人住民台帳」を作成することに決定、とのニュースが流れていました。その後、変更があったようです。
しかも、外国籍住民も住民基本台帳法の適用対象とする方向で!!

【関連記事】
「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分!!(2008.1.24)
「外国人台帳制度に関する懇談会報告書」を読んで脱力し、予算ムダ遣いの予感に襲われる、の巻

(2009.1.2)

上の共同通信の記事だけ読むなら、

総務省の官僚にも、合理的な発想を貫ける、そしてそれを受け入れることができる、そんな人材が少なくなかったということでしょうか。おみそれしましたm(_ _)m。

となるのですが、実際の法案を見てからでないと、正確な評価は難しいですね、やはり。マスメディア相手に官庁が提供する情報って、自分たちに都合のいい部分しか書いてなかったり、ある種のプロパガンダになってるケースが少なくありませんので。

それゆえ、まだ懸念がすべて払拭されたわけではありませんから。

たとえば、こんな懸念です。

入管と警察が進めている「不法滞在者狩り」の下請け窓口に堕してしまい、非正規滞在者が住民サービスから排除されることになるのではないか、
そのため、同一地域の住民の中に、在留資格を基準にして一種の被差別カーストが生まれてしまうのではないか。それは住民・市民の人権意識を根底から腐らせていき、やがては人権などチリアクタのようにしか見ない社会に変質していってしまうのではないか(えっ、もうそんな社会になっちゃってる!? なら、もっとますます酷い社会になってしまうのではないか、と)。

これらの懸念は、今もまだ解消されたわけではないのです。

ですので、法務省や警察が押し進めている外国人管理の枠組みとの関連が、この問題に関する今の私の最大の関心事です。
具体的な法案の中身は、いつ公表されるんでしょうね……。非常に気になります。

以前に書いた記事の一部を、転載しておきます。

たとえば、70年代から90年代にかけて、在日外国人を支援する人たちは、在留資格と関係なく行政サービスを受ける権利が住民には人権として保障されるべきだと主張して運動を展開してきて、それがオーバーステイになっている人にも医療など社会保障、教育の権利が認められる、というかたちで結実しました。

今回の入国管理局による情報の一元管理化は、その成果をすべて無に帰すものであり、地域行政機関の実態も職員の意識も、国の下請け化してしまいます。地方官僚は、住民に奉仕するよりも、中央政府の意向により忠実な下僕となり、その弊害は、まずはオーバーステイの人たちを襲い、やがては日本国籍の住民たちの暮らしと「地方自治」をも蝕んでいくでしょう。

地方分権などというお題目を幻に変えて

それは時間の問題、と言うより、すでにその兆候が現れているとの話すら聞いています。

「国民のための国家」から「そこに住む人のための国家へ」の転換をしなければ、「国民」の権利や利益さえも蝕まれていく。その時が、このままではすぐに到来してしまいそうです。

聞くところによると、政府は、今通常国会に、在日外国人の雇用主に、その外国人被用者の国籍、在留資格、在留期限などを報告することを罰則付きで義務づける法案を提出するそうです。(←2007年10月から、すでにスタートしています。。。)

これもまた、「情報の一元管理」の流れの中で考えると、極めて危険です。

在留資格の切れた人、ない人たちは、よりアングラな労働の場に追いやられていくでしょう。あらたな賤民の誕生です。

アングラな労働の場では今以上に過酷な搾取・人権侵害が展開されるであろうこと、また、そこにヤクザなど犯罪組織が深く関わるようになるだろうことは、容易に想像できます。

そもそも、雇用状況から居住状況などまで(やがては入国時に採取した生体情報なんかも含まれるようになるでしょう)政府に一元管理された存在(外国籍者、無国籍者)が、人として遇されているなどといえるでしょうか。これはまさに、人の中に「人以下のもの」をつくりだす試みです。人間の自由を尊重する精神をどこへ捨て去ろうとするのでしょうか。


こうした政策は、あのアメリカにおいてでさえ、しかもテロ対策という名目であったにもかかわらず中止に追い込まれた、TIA計画に極めて似ています。今、自民・公明政権が進めているのは、外国人対象のTIA計画だと言えるでしょう。


【必読情報】

1.TIAプログラム

2.ACLU、米国一般市民に対する監視システムに警鐘

3.問題山積、米国防総省の国民データベース計画

そしておそらくは、今は外国籍者(無国籍者を含む)にのみ向けられているこの情報管理の動きは、住基ネットなどを使って、遠からず日本国籍者にも突きつけられることになるでしょう。

今こそ、人と人との連帯の力で、暴走する国家、自民・公明政権に終止符を打ち、新たな時代を切り開くときです。失敗すれば、今以上に息苦しく、自らをも人として見ることのできない暗黒の時代が訪れること必至です。

【関連記事&ウェブ】
2009年法改定 新たな在留管理制度についてのQ&A
とても危ない「在留カード」——2009年「改定法」批判((外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会ニュースレターpdf版))
日本版US-Visit法から1年、院内集会に参加して(IST請願の会)
《パンフレット 監視社会の壊し方 ノート II》入管システム最適化計画の構想と問題点 「予防型アルゴリズム的監視」と府省庁間「情報共有」に向けたテストケース (電子政府・電子自治体問題ライブラリー)

入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀に、うさキック!うさキック!うさキック!(2007.2.13)

【聞きかじり】外国人集住都市会議の恐怖。【口直し】韓国から学ぶワークショップ(東京)とシンポジウム(大阪)(2007.11.30)

国連・自由権規約委員会の勧告に沿って、管理でなく共生のための制度を!(2009.1.24Tokyo)
(2009.1.13)


ここはやっぱり、

「管理」ではなく「共生」のための制度を!

と叫ばずばなりますまい。



【署名のお願い】

NEW!Creation of a Special Tribunal to try Israeli War Criminals(「イスラエル戦争犯罪特別法廷」設置を国連総会に求める署名)

ガザ封鎖解除のために、日本政府が積極的に働きかけるよう外務大臣に求めるオンライン署名(集約期限は2009年2月28日、アムネスティ・インターナショナル日本、パレスチナ子どものキャンペーン、ピースボート、ユナイテッドピープル株式会社・共同よびかけ)

Stop US helipad plan in Okinawa to save great nature.

すべてのアフガニスタン難民に在留資格を(第1次集約期限2009年2月19日、RAFIQ)

日本版US-Visitシステムの廃止を要望する国会請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、国際結婚を考える会、IST請願の会)

複数国籍の容認を求める請願署名、電子署名(集約期限2009年8月31日、IST請願の会)

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【書籍紹介】高齢化社会と移民『移民の時代〜フランス人口学者の視点』

2009.3.1.23:00ころ

ともあれ、人口減と言うより「少子高齢化の進展」への対応策を検討する前提として、人口推計などをきちんと分析する必要がありそうです。
これについて、たとえば、公明党が2006年4月に発表した「少子社会トータルプラン」は、2015年までは国内労働力人口の増加や生産性の向上で現状を維持できるが、その後に外国人労働者の導入が大きな政治課題になる、と予測しているのだそうです(「総合調査 人口減少社会の外国人問題」の「外国人政策の変遷と各種提言」)。この推計は、はたしてどこまで当てになるのか。
ただ、諸事多忙な折ですしこの類いの分析をやったことはありませんので(;<>;)、どなたかやってくれるとありがたいというのが、本心だったりします。
?「野党はナチス」?「移民か日本の若者か」?(追記アリ)
(2008.8.6)

この問題に関して、遊鬱さんに昨秋教えてもらった本、やっと読めました。

非常に刺激的で、勉強になる一冊です。日本の将来や移民政策を考えるうえで、必読の書籍ではありますまいか。

遊鬱さんの紹介文に私から付け加えるとすれば、

……。

ほとんどないかも……(^^;)。


ですが、自分の頭の整理をかねてアウトラインを復習がてらまとめつつ、また、移民論議に関する若干の情報提供を目指して、以下で紹介してみます。遊鬱さんの紹介文と併せてお読みくださいませ。

同書によると、国連の定義では、少なくとも1年以上滞在している外国人を移民として扱うように指導しているそうです。これに従えば、すでに日本もかなりの移民受入国ですね。

フランスは、他のEU諸国に比べて、出生率が高く、それが移民による人口増だという言説があってフランスでも幅をきかせてきたようなのですが、著者によって、その言説内容は統計的にきっちり否定されています。

そこからは、社会政策によって出生率をある程度は高めることができることが、近隣諸国との比較を通して示唆されるのですが、それに加えて、「かつてのベビーブームのようなことはもう起こりえない、避妊の知識もツールも普及しちゃった今となっては」として、実はそういう対策すら「焼け石に水」でしかないという、これまたクールで論理的な結論が導かれています。

そして、平均余命の伸びとかつてのベビーブームとがもたらした「高齢化」を埋め合わせるために移民に頼ればよいとの言説もこれまた幻想であって、若年層による高齢者層の扶養比の急速な低下を防ぐ方策は、何もない。ただ高齢化に順応した社会システムに変えていくしかない、と……。

同時に著者は、結局、フランスの将来の人口増は、いわゆる「押し付けられた移民」に頼るしかない、とも結論づけます。

国の政策によって「選択された移民」(日本政府が期待する「高度人材」みたいなものです)のために「押し付けられた移民(家族的移民や難民庇護請求権を却下された人たち)」を抑え込む政策を続ければ、フランスの人口は増加期待できない、という分析を、私なりに解釈すれば、移民がいなければ、新たな人の参入(出生を含めて)が極めて少ない社会にフランスはなってしまうということでしょう。
そんな社会を迎えることのコストと、移民をうまく受け入れていくことにかかるコスト。どちらを負担するのか。他国の話ではすまされないものを感じます。

また、著者は、カナダやスイス、スペインとイタリアの移民受入政策についても人口学の観点から分析を行っており、そのあたりも示唆に富みます。
カナダの方式は、「移民を希望する個人の様々な資質をポイント化して、これを合計した結果で判断する選抜試験のようなもの」で、そこに雇用の需給をマッチさせる意図はない。スイスの方式は、移民を選抜しようとするもので、日本の「移民受入1000万人計画」を主張している一派が参考にしている(あるいは参考にできる)ものに見えます。スペインとイタリアの政策やその変化も興味深いですが、それはぜひ書籍に直接あたってください。

こちらで紹介した「労働」資格の提言、かなり斬新なのかも知れません。ひょっとすると、マジに効果的な突破口になるのかも。)

さらに興味深いのが、平均寿命の延びとそれが生んだ現状に関する論議を、移民に対する「受け入れキャパシティ」という常套文句とともにひんぱんに持ち出される論理を当てはめて検討する試みです。そこから浮かび上がるものは、実にスリリング……。

さらにさらに、フランスにおける移民排斥の動きとそれに対抗する動きなんかもかいま見ることができ(サルコジが大統領になった後に出版された本です)、フランスの人口構成や、国際法と国家主権の対立とか、いろいろ興味深い話が読み取れます。

さあ、皆さん、興味、すっごく湧いてきませんか???

ところで、同書には次のような一節もあります。

1975年の段階で、移民の経済問題に詳しいジョージ・タピノスは、就労移民が家族を呼び寄せることはないと想定することは幻想であると述べていた。

1989年の入管法改定が日系人の来日や家族の呼び寄せにつながることは、当然のように予想されてしかるべきだった、と言えるでしょう。しかるに、その受入れ態勢の貧弱さ、そして今、その日系人たちが置かれている苦境を考えると、やはり「自民党の皆さんに移民受入1000万人なんて言われてもねえ…」と、冷ややかな目線を向けずにいられません。

自民PT「日本型移民国家」を超えてゆけ、真夏の夜の夢!(2008.8.14)

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ガザ封鎖解除のために、日本政府が積極的に働きかけるよう外務大臣に求めるオンライン署名(集約期限は2009年2月28日、アムネスティ・インターナショナル日本、パレスチナ子どものキャンペーン、ピースボート、ユナイテッドピープル株式会社・共同よびかけ)

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