幻?の「日本の魅力」と看護師・介護福祉士、今ここにある「多文化・多民族・多国籍社会」という現実
2008.8.3.22:00ころ
今回の内閣改造、中川秀直氏をはじめ、自民党国家戦略本部「日本型移民国家への路プロジェクトチーム」の2008.6.20報告書に名前を連ねている面々、一人も入閣していませんね。
この様子だと、「日本民族」がどーのとか「日本文明の底力を活かす」などと宣っていたあの報告書について、急いで触れる必要はなくなったんではないかと思います。
ようやく、「総合調査 人口減少社会の外国人問題」を読みはじめることができたっていうのに(-_-;)。
で、今回は、上記「総合調査 人口減少社会の外国人問題」を読み進めながら、気になった点を、最近のニュースとからめて、抜き書きします。この手法、しばらく続けるかも知れません。
受け入れ枠の半数に達せず インドネシア人介護士ら(京都新聞、2008.7.18)
【ジャカルタ18日共同】経済連携協定(EPA)に基づくインドネシアからの初の介護士・看護師受け入れで、日本側の老人ホーム、病院など求人施設と、インドネシア側で派遣が内定した候補の組み合わせを決める「マッチング」作業が18日終了、受け入れ成立は両国政府が想定した初年度枠500人(介護士300人、看護師200人)の半数にも達せず、来年以降の募集方法などに課題が残った。
成立したのは、介護士候補114人、看護師候補112人の計226人。
マッチングでは、インドネシアで一般的な男性の看護師多数の受け入れ先が見つからず、宙に浮いた。日本の医療施設が女性を求めたことが背景にありそうだ。
日本側の仲介機関、国際厚生事業団によると、マッチングの対象となった介護士の候補は124人、求人は281人で、候補の約9割の採用が決まった。看護師の候補は170人に対し、求人は155人。候補の3割以上の採用が不成立となり、不成立の看護師は全員が男性だった。(共同通信)
今朝の朝日新聞で、背景を分析する特集が掲載されていました。
国を開く 看護・介護 受入れに壁
先行組は 猛勉強し試験合格、正職員に
希望者は 厳しい条件 日本の人気下がる
課題は 病院・施設側にも大きい負担
このうち、希望者は 厳しい条件 日本の人気下がるを、ちょっと引用してみます。
日本・インドネシア経済連携協定(EPA)で、インドネシア人看護師・介護福祉士候補の第1陣が7日、来日する予定だ。今年度受け入れるインドネシア人候補者は、看護師104人、介護士104人。応募者と受け入れ側の要望が合わず、当初の予定より大幅に減った。
同国には介護福祉士の資格がないため、看護学校か大学看護学部卒業が応募要件に。看護師の要件には2年以上の実務経験が加わった(図は省略)。
介護福祉士を目指すインドネシア人男性(22)は、看護師に応募したかったが、実務経験が4カ月なのであきらめた。それでも日本で働きたかったので介護福祉士に応募した。「いまの10倍以上の給料に魅力を感じる」と話す。
全国看護師協会のアヒル会長は「インドネシアの看護師が日本で介護士にしかなれないのは『格下げ』。看護師を派遣することには協力しない」と反発する。インドネシアでは高齢者は子供夫婦や家政婦が世話をするのが一般的。保健省幹部は「『介護とは何か』という基本教育から始め、社会や価値観の差を埋める必要がある」と話す。
「出稼ぎ大国」フィリピンでも日本は魅力的な働き先とはみられていない。毎年1万人以上の介護士と8千人以上の看護師が海外に渡る。英語圏と比べて言葉の壁がある日本は条件が悪い。
「私たちは優秀なプロの看護師で、世界中が私たちを求めているのだ。日本では訓練生扱いで、漢字の試験を受けさせられる。米国では月3800ドルの給料がもらえる。日本に行っても将来はない」と看護師協会のサマコ・パーキス開帳は憤然と話す。
介護士養成コースを開くケソン市のアジア・トリニティー大学では、日本とのEPAが調印された06年から基礎日本語を授業に採り入れた。だが「学生たちにはカナダや英国の方が魅力的。条件を下げたら、日本を希望する生徒も増えるのだろうが」と責任者はいう。学生のオリバー・ブスタマンテさん(32)は「日本は私たちのサービスを必要としているのに、自分たちの基準ばかり押しつける。カナダならすぐ働けるし、数年働けば家族の永住権も求めることができるのに」と話した。
これを読んでいて思い出したのが、「総合調査 人口減少社会の外国人問題」の「はじめに」や「エグゼクティブ サマリー」が触れている、「有用な人材の受入」を積極的に目指しつつも、はかばかしい成果を上げることができずに、受入を制限しようと目指している単純労働者ばかりが増えているという現状です。
上の「エグゼクティブ サマリー」では、「有用な人材」獲得競争での惨憺たる状況について、(1)受入基準の問題、(2)企業の受入姿勢の問題、(3)外国人技術者の対応、の3点の原因が考えられ、(3)がこれまでの調査から主な原因となっているようだ、との分析が述べられています。日本企業の処遇や、キャリアアップに活かしにくいこと、などが技術者が日本企業を敬遠する原因になっている、というわけですが、看護師、介護福祉士については、(1)も原因になっていそうです。
【関連記事】
◆フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(1)(2006.11.04)
◆フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(2)(2006.11.26)
◆フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(3)(2006.12.10)
◆フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(4)(2007.2.10)
◆介護と医療と外国人労働者(2008.3.31)
★「リサイクル」の名の下に日本のごみがフィリピンへ?~政府の戦略に懸念(ENVIROASIA、2006.11.10)
そう言えば、ブラジルからの「デカセギ」リクルートも、ブラジルの経済成長とともに難しくなっていると、先月だったかな、たぶんNHKだと思いますが、何かのテレビ番組で伝えていました。学生を短期間、帰りにカナダとかで語学研修付き、みたいなパッケージをつくって、ようやく「デカセギ」人材が確保できる、そんな状況が生まれてきてるのだとか。
いろんな意味で、「日本」の魅力、減ってきているのかも。
となると、人口減少、少子・高齢化を移民で補うという戦略、かなり難しいように思います。
まあ、私としては、こんな地震の巣に50以上の原子力発電所を抱え込んでいる国に外国から人を招き入れるなんて、えらく残酷なことにも思えるので、「移民大国化」政策には、その点でも否定的な印象を持っています。
その一方で、こんなニュースが。
外国籍の子は30人に1人 06年生まれ、厚労省調査(共同通信、2008.8.3)
06年に国内で生まれた赤ちゃん約110万人のうち、親の少なくとも一方が外国籍の子が3万5651人で、新生児のほぼ30人に1人の割合に上ることが3日までに、厚生労働省の調査で分かった。同年に国内で結婚し、婚姻届を出したカップルのうち、1人または両方が外国人の組み合わせは約15組に1組。いずれの数字も増加傾向にあり、過去10年で最高。日本社会の国際化を裏付けている。
まずは、ここにある「多文化・多民族・多国籍」な現実を受け入れ、そこからなすべきことを地道に積み重ねていく必要があるんじゃないかなあと、いつもの結論にたどり着いたところで、本日はこの辺で。
【関連記事】
◆移民受入と産地偽装、漁業スト、介護の現場と派遣労働。フェアトレード。(2008.07.23)
◆幻?の「日本の魅力」と看護師・介護福祉士、今ここにある「多文化・多民族・多国籍社会」という現実(2008.08.03)
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◆注釈「不法滞在、どう対応」/【逆転の提言】「労働」資格!(2008.08.19)
下記2つの請願署名へのご協力、お願いします。集約期限は今月末です。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m。
◆日本版US-Visitシステムの廃止を要望する国会請願署名、電子署名(国際結婚を考える会、IST請願の会)
◆重国籍の容認を求める請願署名、電子署名(IST請願の会)
【関連記事】
◆外国人の生体情報採取・蓄積・流用システムの問題点(2007.9.4)
◆人の尊厳と、連帯と!【請願署名ご協力のお願い】(2008.2.6)
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トラックバックありがとうございました。
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投稿: 村野瀬玲奈 | 2008年8月 3日 (日) 22時31分
村野瀬さん、こんばんは。
自民党PTの例の案を見ると、「日本社会には「人の和」や「寛容の心」を重んじる精神的基盤がある」とか、「何世代にもわたって多くの苦難を乗り越えて社会的地位を確立してきたオールドカマー」とか、自分たちがやってきたこと、やっていることをまったく理解できていないとしか思えない妄想が土台になっていて、それだけでもう無理がありすぎです。ですので、あの案を元に移民政策を考えていくなら、ほぼ確実に失敗が宿命づけられていると思います。
そんなものにあれこれ頭を使うよりも、『ここにある「多文化・多民族・多国籍」な現実を受け入れ、そこからなすべきことを地道に積み重ねていく、今いる「外国人」をきちんと処遇する』のが、最優先の、そして将来移民受入に踏み切るにしてもその成功のための重要で不可欠な前提なんだろうと思います。
アミネ・カリルさんの一家、ウェブで検索してもわかりませんでした。マリアムさんは大学で勉強しているのだと思いますが……。今は学業成就を祈るしかできません……。
投稿: 仲@ukiuki | 2008年8月 5日 (火) 00時06分