「外国人嫌悪者の天国、日本。何を言っても許されます」に抗してあれこれ。そして春眠へ!。
2008.4.14.23:30ころ
(2008.4.14.23:55ころ、移動を忘れていた段落を、ちょっとだけ修正したうえ、移動しました。校正ミス……orz)
(2008.4.15.21:30ころ、バックナンバー(「粉砕!プロパガンダ」シリーズ)へのリンクを追加)
(2008.8.17.19:30ころ、統計資料の数値を、2008年5月発表の確定値に変更)
ちょっとしばらく記事の更新ができなくなります。恒例(?)の春眠です(^^;)。
ですので、今日は興味深いニュースを2つと、おすすめのページ&PDFを各1つずつ、ご紹介します。春眠から目覚めた後の記事に、きっと続くはずの内容です。
昨日の立川ビラ配り最高裁判決について、『NEWS23』で、土本武司白鴎大学法科大学院長が、「最高裁判決は妥当で、今後は一般予防効果が期待できる」なんてことを言ってました。
その土本が『WEDGE』4月号の巻頭に書いた記事のタイトルが、これです。
あっ、間違えました。
正しくはこちら↓。
【羅針盤】外国人の「犯罪天国」日本 「やり得」「逃げ得」許さぬ法対策を
政府の政策に反対する側の言論は不法として取り締まる側につく一方、「外国人嫌悪を煽る言論」には積極的に加担する、それが土本クオリティ。
詳しい話は、春眠から目覚めた後にしたいと思いますが(遊鬱さん、ゴメン!! ストレスになりそうで、まだきっちり読めてません!(>o<;)!)、当ブログのバックナンバー(「粉砕!プロパガンダ」シリーズ)を読めば、たいていのことへの反論はすんでいるはずです。どなたか、代わりに反論してくださると助かります(^^;)。
たとえば、なんかも意外と役立つと思いますが、それ以上に役立ちそうなのが、
先週末に公開されたばかりのこちら↓です。
「治安悪化」のスケープゴートとされる外国人――犯罪統計から見る「来日外国人」「不法滞在者」による犯罪の実像(2008.4.11、中島 真一郎 (コムスタカー外国人と共に生きる会))
『経済』(新日本出版社)2007年12月号に掲載された「治安悪化のスケープゴートとされる外国人」に加筆修正したものだそうです。
「治安悪化の温床」とされ、乱暴な「半減政策」のターゲットとされている「不法滞在者」刑法犯検挙者数は752人754人と、激減してますね。2007年の人数は、1993年からでは最少です。全検挙者数に占める割合も、0.21%とやはり最少。「不法滞在者」の推計人口が半減しているのも影響しているんでしょう。
来日外国人刑法犯検挙者数も、7542人7528人と、1993年レベルに減ってきています。全検挙者に占める割合も2.1%と、1993年よりも低いですし、ここ4年ほどは減少傾向。
その背景では、1993年から2007年までの間に、中島氏の推計によると、「来日外国人」人口が約1.5倍に増加しています。中島氏が含めなかった「短期滞在者」を加えると、さらに増加の幅は大きいのではと思います。
詳しくは、解説や「まとめ」も含めて、コムスタカーのサイトで読んでください。ぜひとも。
「外国人嫌悪者の天国」というこのとち狂った状況を突破し改善するための鍵あるいはヒントが、たぶん↓ここ↓にあります。
<NGOと社会>の会のニューズレターPDF版
〈NGOと学会〉の会ではありませんので、念のため。
私なりに想像するキーワードは、インテグレーションとインクルージョン、植民地主義からの脱却と、うさちゃん騎士団。
「植民者」として「ポストコロニアリズムという挑発」に吹っ飛ばされる(2)などもあわせてお読みください。
外国人転出に任意届け出制 全国初、美濃加茂と可児市が来月から(2008.4.12、中日新聞)
ブラジル人など外国人が多く住む岐阜県美濃加茂市と可児市は、転出・出国時などに届け出をしてもらう制度を5月から設ける。在住外国人の転出に関する国の現行制度の不備を補い、居住実態を正確に把握して十分な行政サービスなどを行うのが狙いで、全国初の試みという。
隣り合う両市には計約1万3000人の外国人が居住し、両人口の8%を占める。現在の外国人登録制度は日本人のように世帯ごとの住民基本台帳はなく、転出届の義務もない。そのため、児童手当など各種行政サービスや課税、保険料の賦課が的確にできない問題が生じている。
国は外国人にも台帳制度を設ける考えで来年の通常国会に関係法案を提出する方針だが、両市間では転出入が目立ち、新制度が動きだすまで独自に対応する必要があると判断した。
届け出は任意で、他市町村への転出、一時帰国や再入国して両市に住む場合などに求める。両市間で引っ越す場合は承諾を得た上で転出者名や新しい住所を相手の市に伝える。
両市は「周知に努め、行政サービスが適正に提供できるようにしたい」としている。
こういう自治体の取り組み、いろいろ期待しちゃいます。
期待しちゃっていいんですよね? 可児市さん、美濃加茂市さん!?
【参考記事】「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分!!
外国人指紋採取、修学旅行は免除・帰国時の入国審査(2008.4.10(?)、日経ネット)
法務省は9日までに、入国審査制度で昨年11月から16歳以上の外国人に提供を義務付けた指紋と顔写真について、海外への修学旅行から帰国した外国籍の高校生は免除することを決めた。
外国籍生徒への「教育的配慮」が理由。近く文部科学省が各都道府県の教育委員会に通知し、その後、運用を始める。〔共同〕
ちょっと、いい話。
だけどそもそも、この生体情報採取システム自体を取りやめるべきだと思います。はい。
署名へのご協力、よろしくお願いいたしますm(_ _)m。
【参考記事】指紋!顔写真!法相による外国人「テロリスト」認定・追放!外国人の生体情報採取・蓄積・流用!「新・入管システム」の問題点
てなわけで、非常に盛りだくさんなコンカイの記事でありました。
それでは皆さま、春眠後まで、しばらくのおいとまです。
では!
