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2008年1月

【京都市長選】悪夢の大連立、間一髪で微妙に回避!

2008.1.31.22:20ころ

「2008京都市長選」カテゴリーを設けました。

PeaceMediaさん運営の特設ページ、
投票に行こう! 京都市長選挙  2008年2月17日(日)
と合わせてご活用ください。

門川氏の推薦 社民「府連」で/民主も同様見通し(朝日新聞京都版朝刊、2008.1.31)

京都市長選に立候補を表明している門川大作(57)=自民、公明推薦=に対し、社民党府連は30日、府連推薦にとどめることを決めたと発表した。党本部は政党の相乗りに慎重な姿勢を示したという。民主党も29日にあった告示前最後の党常任幹事会で、門川氏の推薦は議題に上らず、府連推薦にとどまる見通しだ。
 民主党府連は、独自候補として最初に門川氏擁立を表明。その後擁立を決めた自民、公明両党は党本部が推薦を出したが、与党との「相乗り禁止」を掲げる民主の対応が注目されていた。

ちょっとだけホッとしました。社民党について、特に(^^;)。

また、民主党が教育再生会議委員だった門川氏を強力に推していたのは、小耳に挟んでいたとおり,京都府連の議員さんたちの積極的な動きに引きずられてのことだったみたいですね。市議会与党としては自然な選択だったが、党本部としてはちょっと違った、ということなんでしょう。

ちなみに、昨日の京都新聞には、こんな記事が。

有権者半数、出馬予定4氏知らず 京都市長選でアンケート(京都新聞朝刊、2008.1.30)

 京都市長選(2月3日告示、17日投開票)を前に京都新聞社が行った有権者調査で、約半数が立候補予定者を1人も知らないことが明らかになった。12年ぶりの新人だけの戦いで、知名度不足が浮き彫りになった。国会で対立する与野党が同一候補を推していることについては、意見が割れた。
 調査は25日、市内5カ所で有権者100人に聞き取りした。
 「立候補予定者を知っているか」との問いには、立候補を表明した4人全員を知っていたのは17%で、一部知っている人も35%にとどまった。全員知らないが48%で最多。4人は、すでにビラや街頭演説で知名度アップを目指して活動を始めているが、十分、浸透していない。
 今回、共産党を除く国会の野党が、与党と同じ立候補予定者を推すことについて、5割が「望ましくない」と回答し「望ましい」を上回ったが、「どちらともいえない」の回答を合計すると意見が割れた格好。「隣の大阪では勝負したのに」(40代の女性公務員)など分かりにくさを指摘する声も目立ったが、「国と地方は違う」(40代の男性会社員)と理解する声もある。
 「支持政党で候補者を選ぶか」の問いでは、「選ぶ」は3割、「選ばない」も3割と拮抗(きっこう)し、政党の推薦を参考にしない層も。「支持政党なし」は4割だった。
 また新市長の経歴について、「市役所外部の人が望ましい」と回答したのは6割に上ったが、「能力があれば関係ない」(40代の男性会社員)など、人物や政策面を重視する層も少なくなかった。

母数が100人というのが気になりますが、この調査のとおりということであれば、先の大阪府知事選とは状況がまったく異なると言えそうです。

門川氏、市内の全小学校に配布した「ジュニア検定」の初版テキスト冒頭に顔写真入りメッセージを載せていたそうですので、対象の選び方次第では、ダントツの知名度、かも知れませんけど。
ま、「対象の選び方次第では」というのは、どの候補にも言えることですね。


【関連記事】

【京都市長選】民主党京都府連、「教育再生会議」委員を擁立へ(∇°;;;;) ゲゲのゲ!(2007.11.24)

【京都市長選】2極対立へ、自民・公明・民主が門川氏を推すことに(2007.11.30)

「外国籍市民意識・実態調査」能天気な京都市役所のHP、クールな京都新聞。京都市長選、腑抜けた京都新聞(2008.1.18)

【京都市長選】悪夢の大連立……(2008.1.22)

【京都市長選】維新政党・新風が村山祥栄候補を応援!(∇°;;;;) ゲゲのゲ!(2008.1.30)

これ以降は、「2008京都市長選」カテゴリーへ続きます(かも)。


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「〈佐藤優現象〉批判」ウェブ公開!!

2008.1.30.20:00ころ

脱「植民地主義」という鍵(その2)〜「〈佐藤優現象〉批判」を読んで(2008.1.20)

で紹介した『インパクション』160号の論文、「〈佐藤優現象〉批判」(金光翔)が、ウェブで公開されました。

こちらです。

下記の記事と合わせて、どうぞ〜!

【関連記事】
脱「植民地主義」という鍵(その1)「不正を不正と見なす思想を」を読んで(2008.1.20)
脱「植民地主義」という鍵(その2)〜「〈佐藤優現象〉批判」を読んで(2008.1.20)


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【京都市長選】維新政党・新風が村山祥栄候補を応援!(∇°;;;;) ゲゲのゲ!

2008.1.30.19:30ころ

なんか、今日は妙にアクセスが多いと思ったら、1年数ヶ月ぶりでしょうか、『極右評論』あらため「せと弘幸blog『日本よ何処へ』で当ブログが紹介されていました。

取り上げられたのは、前回の記事と、京都市長選関連のものです。

それにしても、せと氏、未だに日本は単一民族とか主張してくれちゃってまして、
虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
で批判した頃のまんまのようです。
自民党の伊吹幹事長の発言がまだマシに思えてしまう、騙し絵効果、ちょっとだけあるかも。

【関連記事】♫『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』♫と、「信仰に基づく政策」「エビデンス(科学的根拠)に基づかない対策」(2008.1.13)


まあ、それはさておき。

今回の記事で何よりも衝撃的だったのは、「せと弘幸blog『日本よ何処へ』」が、村山祥栄候補にえらく力の入った声援を送っていることです。

極右の維新政党・新風が、村山候補に声援を送るっつーことは、
これまたやっぱり、(∇°;;;;) ゲゲのゲ!!!

それはさておき。

上で紹介した「せと弘幸blog『日本よ何処へ』」の「反日勢力の衝撃(橋下知事誕生)」という記事で、解せない部分があります。

当ブログの前回の記事中で、キバヤシ・モドキが語った台詞に、

たしかに、橋下が「歴史的経緯のある特別な永住外国人について、当然これは参政権を与えるべき」なんて言ってるらしいとはいえ、他にあまりにもひどい発言や卑怯な振る舞いばかり目にしてるんで、そのニュースには さすがのオレも 激しいショックを受けた。

という部分がありまして、それを紹介してくれているのですが、当ブログの元記事では「あまりにもひどい発言や卑怯な振る舞いばかり」から大阪府知事選: 橋下弁護士の言動について (2)という「カナダde日本語」さんの記事にリンクを張らせていただいています。

ところが、せと氏は、このリンク先の内容を紹介するのではなく、すでにウェブ上から消えたという「The planet earthさん」のブログとやらで紹介されていたという「橋下氏の発言」を紹介するのみ。

内容はもちろん、質・量ともに、まったく違う別物なんですが。
固定読者へのサービス、ということなんでしょうか。

それと、「The planet earthさん」のブログについて、

(ランキン グから外れたようなのでリンクはしていません)

って、前はランキングに参加もしてなかった当ブログにリンク張ってたくせに〜。

方針変えたのかな。

何はともあれ、来月17日の京都市長選。

民主・自民・公明・社民が推す教育再生会議出身者と、共産党が推す候補と、維新政党・新風が推す候補と、ムーンバットの岡田候補との戦いということのようでして、
私としてはすでに戦々恐々、ちょっと目眩がしてきちゃってるわけですが、外から見るにはえらい盛り上がり、なのかも知れません。

ため息……。

【関連記事】
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R_bana_2←京都市長選、まじ、どうなっちゃうんでしょ……。

MMR「大阪府救世主伝説を追え!!」

2008.1.29.20:00ころ


          _,.-‐"':" ̄~゙'ヽ
       /          ``ー‐-、 
       .;"                )   どうやらオレたちは 
      /                |ノ/
     .|                 )/.      重大なことを
      |          ,;';;,,    /ノ
      |::::.................:::::::::;;,'^;、::::::'''..,,_;、丿  見落としていたようだ。
      ./:::::::::::::::::::::::::::;"゙, /゙~゙`''::;'゙;
     .`、;;::::::::::::::::;/ ),;'   :.'.,、      大阪府知事選挙、大阪府知事選挙……。
    ,へノ   `'''''"´   .:;     .:::_ヽ 
   .Y   \       .::;     ::::ゝ    2008年1月27日……。
   ∧    \     ::::::、   .:;`  
  /|ヽ丶    \;;  :::;;;;::..,,、. ::i     まさか この言葉の中に
      丶 \  \;
            〜         未来を解く鍵が隠されていただなんて……。
          〃⌒ヽ
         〃   ヽ      
                
     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ    キバヤシ・モドキ、急に何 言い出してんだよ?
..≦              `i,
..≦               i、 大阪府知事選挙の
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i 
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,|     いった どこに
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)  そんな鍵があるって
  !{   ,!   `      μ!
  ゙!   ヽ '     u  ,i!    いうんだよ?
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、    橋下当選が衝撃的すぎて
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、   ついに幻覚でも見えてきたのか?
   /  /i:::::.    //     ヽ


 たしかに、橋下が
 「歴史的経緯のある特別な永住外国人について、当然これは参政権を与えるべき」
 なんて言ってるらしいとはいえ、他にあまりにもひどい発言や卑怯な振る舞いばかり目にしてるんで、
そのニュースには さすがのオレも 激しいショックを受けた。
 でもな、これを見てほしいんだ。

  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/

       オレが解読した、このアナグラム(字謎)を!




おおさか ふちじ せんきょ 2008ねん 1がつ 27にち

oosaka futiji senkyo nisenhati nen itigatsu nijuusitiniti

        ↓  

      並べ替え。

        ↓  

yosite! hansei sita fuu akunin toosen,

sijin ga kitijitsu, tin tin

        ↓  

よして! 反省したふう 悪人 当選。

詩人が吉日、沈、沈。



        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨ 
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  全国からの悲鳴も とどかず、`′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|   反省したふりの 悪人が当選!!!
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ  \ヽ、   |  \    しかし!
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >     詩人の登場が 吉を呼び
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__      新知事も その支援者たちも
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /  沈んでいってしまう!!
       l   `___,.、       ./│    /_  大阪には 陽気なラテン気質が舞い戻り!
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、皆が楽しく乾杯!できる時代が到来する!! 
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ それがこの詩の本当の意味だったんだよ!!!  ,ヘ 
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._ 
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|   | } _|,.{::  7
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../
                       ※ちんちん:イタリア語の「乾杯!」

    _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
         >    ナ ッ、   ナ ッ、  ナンダッテェ〜〜〜〜〜!!!   <
          ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i


    ぜ、前段は的中してるぞ! 
    でも 後段は何だ!? こじつけがひどすぎないか!? 
    だいたい これ、詩じゃねえだろうが! 
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`


        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨ 
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|   ノストラダムスだって(予言)詩集を残したんだ!!!
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ  \ヽ、   |  \    おれたちが読む すべての文字も
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >     耳にする言葉も
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__      そのすべてがみんな
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /  詩なんだよ!詩!!
       l   `___,.、       ./│    /_  
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、   言葉はつらなり 詩となって
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ 夢は 枯れ野を
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/かけめぐる 魔女っ子メグちゃん!!
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._ 
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
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ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
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       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
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ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i

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          /!/ヽ‐'"         / イ⌒ヽ
         ,l_/           l l  / /!   ヽ    なんてツッコミも聞こえてきそうだが
         |l         /lハ//  V| !   ハ
         | l       /  イ    ヽヽ/Vl !   この日本列島で「地震が吉日」なんてこと
         | ハVヽト`ー- ' イ/   ,ィ/!  \ ∧l |
        、ト、 \ ヽー- '  _,..ィ/ // ハ ト、   l!     あるわけないからな。
         \  ヽ_,.メ、<イ_/__,.._-=ニ-ヽ _,/
          ヽi`、|  、‐rッヾ =|二|-=_rッァ `}',.}     「詩人」で確定だ。
           { ヽ!    ̄ シノ! ヽヽ  ̄  //リ
           ヽヽ!`ー--‐'´/|  ` ー--‐ ' /./      さあ、野に隠れる 希望の詩人たちよ!
            \!     ヾ_,.      /‐'
           _ィニlヽ    __    ,イiヽ、     荒れ果てんとする 大阪の街へ
       _,. -‐'"   l | \   `二´   ,r' l !  `ヽ、._           今こそ 飛びいでよ! 
  _,. -‐ '"      l |   \       /   | l      `` ー- 、._    その 荒ぶる 
‐'"      _,. -‐  ̄`ヽrァr--`‐──'‐‐-r ,! !           `` ー-   お茶目な詩心で
    _,.ィ´     ヽ、._ ヽ やけカフェ ./ /i  l                大阪府民の未来を
ァ‐/ /         \_ノ!    ☆   l / l  ',     
 /   {       `ヽ、  }!ヽ!  ★    /V !   ヽ     変えたってーな。
 !   ヽ      \  Y |  ` r====r'´  |    〉    頼んまっせ!


ちなみに、今回の大阪府知事選、なるべくしてなった結果だったとの分析は、
(橋下当選・ケッ!):大阪で生まれた女やさかい、・・・・(晴天とら日和、2008.1.27)
既得権益への反発と大衆の「本音」~大阪府知事選挙の結果(世界の片隅でニュースを読む、2008.1.28)
で、どうぞ……orz。

私のボヤキは、こちらのコメント欄から、三介さんのコメントと合わせて引用します。三介さん、ご容赦を!!

【ブログ主】大阪府知事選、もう笑うしかない感じです。

対抗馬には故・黒川御大のような華がなかったし、民主党大阪府連もやる気なかったみたいだし、なるべくしてなった結果なんでしょう。

来月の京都市長選も、地元民としておおいに不安です。やれやれ……。
【三介さん】>民主党大阪府連もやる気なかったみたい
こんちは、うささん。
ほとんどダブルスコアのはしもと氏の勝利、ビックリしました。せいぜい接戦かなと、思っていましたので。
自公の『隠密』&『恫喝』&マスコミ・広告戦の上手さ。戦法の勝利。
&民主党内の『造反』≒チビリと本音。ッてところでしょうかね。平松で勝った『緩み』もあったかな?
でも、課題と自公のモロサモ浮き彫りになったわけで、朝日新聞の『総力戦民主痛手』ッていうのは、やや当たってない気がしますね。

共産のジリ貧度もあらためてクッキリしたような。京都でどうレアだけ批判票集められるか?気になるところです。
ほなね~。
【ブログ主】三介さん、こんばんは。

既存政党の足下が崩れはじめている。そういうことなんでしょうね。
かと言って、代わる新しい何かが生まれつつあるかというと、そうでもなくって、あるのは「真・保守」を名乗る一派の動きぐらい。う〜ん、ヤバい気がします。あの一派、草の根に広がっていこうと、ここ十年以上「つくる会」なんかで動いてたグループみたいですし。地方、草の根レベルで、逆の側からも政治を組み直して行く動きを速めないと、いかん予感がします。

まだ地方組織がしっかりしてそうな共産党にはそのイニシアティブをとってほしいと思うんですが、あちこちしこりだらけみたいで……。幕末の龍馬はんのような人が、あちこちで同時多発的に活動してくれないと、あかんのでしょうかねえ……。ため息っす。
【三介さん】>あるのは「真・保守」を名乗る一派の動きぐらい。う〜ん、ヤバい気がします。あの一派、草の根に広がって
そうやね、うささん。
この辺りが未完の名著『異端論断章』の、主題ですよ。
昭和の貧農の若者たちの純粋さを掬い上げる『精神性』・・。まあ、『文革』で一旦吹っ飛んで、そこからラララの再生ですから。68年問題と言ってみたり、何やかや。

皆、好い事は言うですけど、穴が大きいので『ブラックホール』に吸い込まれて、帰ってこない?みたいで。で、井戸掘って、地底探検したり、何やかや基礎作業する人やら、連絡路造る人やら、酸素を送る人やら、色々と分担もせなあかんし、その全体をコーディネートする人とかが要る。此処が拡散と総合とのアナボル論争。うまく行けば、包括的なコモンウェルス、失敗すると淘汰トータリズム(全体主義的フォード≒トヨタ主義?)
いずれにせよ人の褌で、浪費社会「謳歌」論。
まあそんな感じかな?


【参考動画】MMRマガジンミステリー調査班 な、なんだってー!【忠実版】(YouTube)

MMRとは?(Wikipedia)
 MMR「ワーキングポアを追え!!」(2007.1.4)
 MMR「ワーキングポアが暗示する衝撃の未来絵図」(2007.2.6)
 MMR「自公独裁メタボ説を追え!!」(2007.2.28)
 MMR「UFOを捕まえろ!」(2007.10.10)
 MMR、Google八分を追え!!(2007.12.2)


【参考記事】外国籍住民の地方参政権をめぐり、浮かび上がる対立軸(2008.1.27)


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外国籍住民の地方参政権をめぐり、浮かび上がる対立軸

2008.1.27.16:00ころ

前回の記事で紹介した、外国籍住民のための台帳をつくるという政府の動き。
慌ただしさが見えてきました。

外国人登録制を廃止へ 鳩山法相 世帯の台帳制に再編(東京新聞、2008.1.25夕刊)

 鳩山邦夫法相は二十五日、外国人登録法に基づく在留管理制度を撤廃し、日本の住民基本台帳と同様の世帯単位の台帳制度に再編することを明らかにした。入国滞在する外国人情報の一元化が目的。総務省と協議し、三月末までに新制度の骨子案を作成、来年の通常国会に関係法案を提出する見通しだ。
 新たな制度では、各自治体が九十日以上滞在する外国人を対象に発行し常時携帯を義務づけている登録証明書を廃止。中長期の滞在者らに入国管理局が、名前や住所、顔写真が入った「在留カード」を発行する。新規入国者には空港で、在留者には地方入管で渡す。外国人はこのカードを各自治体に示し、新たな台帳に登録する。
 現行の登録制度では、外国人が個人単位で管理され、転出届が義務づけられていない。居住や移動の実態が不透明で、日系人の子供が学齢期に達しても就学しない問題も発生。政府は来年の通常国会への見直し法案提出を閣議決定していた。
 台帳は日本人と別の外国人専用台帳となる見通し。転出届のほか出生・死亡、婚姻などの各種届けを反映させる方向。
 在日韓国・朝鮮人など特別永住者は台帳制度に加えるが、在留カードの対象外とされており、新たな証明書などが必要かは検討が続いている。

ほんの1週間かそこら前では、

法務省と総務省が今年八月ごろまでに、住民基本台帳制度を参考に、外国人の住民台帳整備に向け原案を作成する見通しだ。

と、「8月あたりをめどに原案を作成する」という内容のプレスリリースだったわけですが、「3月末までに骨子案を作成」というプレスリリースへ、前回よりも詳細なものが続けざまに流された、というわけです。

ちなみに、この計画のあほらしさと問題点は、前回の記事、

「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分!!(2008.1.24)

で触れたとおりです。

さらに、「在留カード」にICチップが埋め込むという計画もあり、それだけならいろいろ利便性があるのかも知れませんが、実行しようとしているのが、外国人を「犯罪者予備軍」「テロリスト予備軍」と見なしてさまざまな監視強化を続けており、しかもそれらを統合するシステムとして「インテリジェンスシステム(在日外国人を監視する諜報システム)」なんてものの構築を企んでいる、今の日本政府なのです。

そんな怪しげな日本政府が、外国籍住民の情報管理に「ICカード」を使うという場合、どんな利用がなされるのか、大きな危惧を覚えるのが自然でしょう。

話を上述の東京新聞のニュースに戻します。

政府がこのような情報を続けざまに発表した背景には、次のような動きがあるんじゃないかなあと思います。

永住外国人地位向上 民主が議連立ち上げ(朝日新聞、2008.1.26朝刊)

 民主党は25日、永住外国人に地方選挙権を付与する法案の今国会提出をめざし、「在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟」を立ち上げ、30日に第1回総会を開くことを決めた。会長には岡田克也副代表を内定した。小沢代表が主導して同議連の設立準備を進めており、代表経験者の岡田氏の起用も小沢氏の意向とみられる。


当ブログ主としては、民主党のこの動きにおおいに期待しています。

しかも、このような民主党の動きに対して、下記の毎日新聞の記事にあるように、政権与党の公明党が、賛成しているのがありがたいところです。外国人の地方参政権付与についてもともと積極的だったのが公明党ですし、これはなんら不思議なことではありません。

外国人選挙権:小沢代表の付与提案に公明歓迎(西田進一郎記者、毎日新聞、2008.1.23)

 公明党の北側一雄幹事長は23日の記者会見で、民主党の小沢一郎代表が永住外国人に地方選挙権を付与する法案の提出を検討する考えを示したことについて「ぜひまとめて、提出してもらいたい。民主党には反対論もあった。まとめていただくなら歓迎だ」と述べた。
 小沢氏は22日の会見で「以前から(地方選挙権を)認めるべきだと主張してきた。旧来の支持者からしかられたこともあったが、結論は変わらない」と語った。
 永住外国人の地方選挙権付与について、自民党内では慎重論が根強い。公明党は05年に単独で付与法案を国会提出、法案は継続審議となっており、自民党内には小沢発言を「与党分断策」と警戒する向きもある。

与党分断策というより、もともとくっついてるのがおかしい人たちが一つになっていた、ということのような気もします。

【関連記事】連立の行方!? 公明党、外国人学校支援へ前向き。(2007.12.7)


まあ、なんにせよ、「外国人は煮て食おうと焼いて食おうと勝手」思想を受け継ぐ法務省はもちろん、それと同調する極右・排外主義勢力にとって、民主党や公明党のこのような動きは、黙って見ていられないものなんでしょうし、今の国会状況では、いつまで極右・排外主義的グループのやりたい放題が続けられるとも限りません。

しかも、極右・排外主義勢力の少なくない部分が身を寄せる自民党の中にも、民主党や公明党の提案に同調する動きが見え始めているそうなのです。

永住外国人の選挙権案、与党揺るがす火種 民主提出方針(西田進一郎記者、asahi.com、2008.1.24)

 永住外国人に地方自治体の選挙権を認める法案が、与党の結束を揺さぶる波乱要因となる可能性が出てきた。在日韓国人を中心に待望論があり、公明党などが繰り返し提出してきたが、そのつど自民党内から反発が出て成立していない。ところが、民主党の小沢代表が成立に向けて踏み出し、公明党がその動きに期待を表明した。民主党案が提出されれば、与野党で賛否が入り乱れる構図となりそうだ。
 「ぜひ党内をまとめ、提出してもらいたい。私としては歓迎だ」
 公明党の北側一雄幹事長は23日の記者会見で、民主党の動きをこう評した。さらに、自民党内の保守色の強い議員らの反発を念頭に「自民党内でも理解いただけるようお願いしたい」とも語り、今国会での成立に向け、自民党の協力に期待を表明した。
 この法案は、公明党にとって自民党と連立を組んだ当初からの悲願だった。連立参画を翌年に控えた98年に当時の新党平和として提出したのを皮切りに、これまでに衆院だけで計5回提出。しかし、自民党の賛否がまとまらずに廃案を繰り返し、5回目の法案は継続審議となっている。
 ところが、ここにきて最近にない「追い風」が吹いてきた。参院第1党の民主党が小沢代表主導で独自に法案提出に動き出した。そして何より、福田政権になって、こうした法案に理解を示す議員らの発言力が強まってきているのだ。23日には、参院の代表質問で自民党の鶴保庸介氏(二階派)が人権擁護法案の成立を促し、福田首相も「人権擁護は重要な課題だ。政府も真摯(しんし)な検討を図る」と応じた。
 ただ、道は平坦(へいたん)ではない。22日にあった中川昭一氏が会長を務める「真・保守政策研究会」の会合で、最高顧問の平沼赳夫氏がこうのろしを上げた。「2年余り前に幕を下ろした人権擁護法案のほか、外国人の地方参政権問題も動きが出てきた。我々は、いわゆる保守の旗をしっかりと掲げていかねばならない」
 民主党は週明けにも、法案とりまとめに向け議員連盟を発足させる。小沢代表自らが旗をふり、約50人が参加する見通しだ。
 「我々がまとめれば、公明党を追い込んでいける。そうしたら自民党はどうしようもない」。小沢氏は18日の韓国特使との会談で、今国会に法案提出する狙いをこう説明した。民主党が動けば公明党も同調し、慎重論が強い自民党との間を分断できる、という読みだ。
 もちろん、民主党内にも異論はくすぶる。00年7月を最後に提出していないのも、議員連盟で法案作成を進める手法をとるのも反対意見に配慮するためだ。だが、政局優先で小沢代表が主導していることから、最終的にはまとまるものとみられている。
 〈永住外国人地方選挙権付与法案〉 日本に永住が認められた20歳以上の外国人による申請をもとに、地方自治体の首長や議員の投票権を認める法案。最高裁が95年に「(選挙権付与は)憲法上禁止されていない」との判断を示し、在日本大韓民国民団を中心に地方選挙権を求める運動が広がった。98年以降、公明、共産両党などが法案提出を繰り返している。

平沼赳夫議員の「いわゆる保守」という物言いが、いろいろ考えさせてくれます。

今の日本で「いわゆる保守」と呼ばれているグループの少なからぬ人たちは、「保守」ではなく、1930年代以降ににわかに広がった「ナチスの影響を受けての選民思想と単一民族神話」の信奉者たちのように、私には思えます。

【関連記事】多みんぞくニホン、ナチス、自由民権運動(2007.3.3)


当ブログ主としては、願ったり叶ったりの流れで、極右の国家主義グループを追い落としたうえでの政界再編後の政府の形が、ようやく見え始めてきている。そんな気がします。

うまくいけば、つくばみらい市事件のようなバックラッシュの動きを牽制し抑え込むことにもつながる気がします。
「vanacoralの日記」』さんの『 「主権回復」の前に自分の「名誉回復」の方が先でしょ』からたどってみると、当ブログにとって「うさキック!」の対象である極右グループと例の抗議をしたグループ、どうやら浅からぬつながりがありそうですし。

まあ、狐や狸がわんさといる自民党ですから、上のasahi.comの報道もどこまでポジティブに受け取っていいものか。じっくり成り行きを見守りましょう。

いずれにせよ、民主党の議連の名前は、地方参政権以外にも関わりを持ってくれそうな、嬉しい名前です。「在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟」。永住資格を持つ人以外も対象にしてほしいのはやまやまですが、まずはこのあたりからスタートするのもありでしょう。
そして、今すぐにでも、下記のような事案にも、ぜひ積極的に対処してほしいものです。

大阪家裁:韓国籍理由に調停委員拒否(川辺康広記者、毎日新聞大阪版朝刊、2008.1.25)

 大阪家裁が、大阪弁護士会から調停委員に選任するよう推薦された弁護士について、韓国籍を理由に選任を拒否したことがわかった。03~07年に兵庫、東京、仙台の各弁護士会が韓国籍の弁護士を調停委員や司法委員に推薦したが、いずれも拒否しており、今回が6人目。大阪弁護士会は24日、最高裁と同家裁に撤回を求める申し入れ書を郵送した。
 拒否されたのは林範夫弁護士(44)。大阪弁護士会は昨年12月、家事調停委員の候補者として林弁護士を推薦したが、大阪家裁は今月15日付で「最高裁に任命を上申しない」と通知した。最高裁の「調停委員は公権力の行使にたずさわる公務員に該当するので日本国籍が必要」とする判断を踏襲したとみられる。
 大阪弁護士会人権擁護委員会の茂木鉄平弁護士は「離婚や相続問題について、話し合いを取り持つのが調停委員の業務。公権力の行使に当たらない」とし、国籍だけで排除するのは不当と訴える。林弁護士も「長年培ってきたノウハウを生かせると思っていたが、排除され悔しい」と話している。

以下の記事・サイトもどうぞご参考に!

【関連記事】
在日コリアンの団体が政党にアンケート(OhmyNews)(2007.7.19)
「日本人でよかった」まるたまちゃんvs.「外国人参政権」?♪田中康夫に、うさエール♪「国際救援隊」もあるよ(2007.8.27)
『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん(2007.12.7)
「護憲派アマゾネス軍団」参加のお知らせ(はーと)(2008.1.7)
外国人地方参政権に反対する議員って「保守派」なの??(2008.1.14)
【関連サイト】
アンニョンハセヨ参政権-----定住外国人に参政権を----


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「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分!!

2008.1.24.18:00ころ
(2008.9.3.17:00ころ、参考資料pdf(◆とても危ない「在留カード」——2009年「改定法」批判(外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会ニュースレターpdf版))へのリンクをここに追加。)

えー、本日は趣向を変えまして、冬枯れの街さんにならって、ツッコミ入れながら、解説してみましょう。
赤色の部分が、当ブログ主による新聞記事に対するコメントもといツッコミです。

「外国人に住民台帳を」=実態反映しない現行制度(ニッケイ新聞、2008.1.19)

 〔共同〕日系ブラジル人など外国人が急増している自治体で「外国人住民台帳制度」の創設を求める声が強まっている。現行の外国人登録制度は個人単位の登録で世帯の状況を反映しない上、転出届の義務もなく教育や健康保険など行政サービスの基礎資料としては不備だらけ。国は重い腰を上げ、三年がかりで制度の見直しを始めた。

 ▽所在が分からない

  外国人が人口の約一六%を占める群馬県大泉町は二〇〇二年、全国に先駆けて学齢期に学校に行かない不就学児童の実態を調査。外国人登録をしている子ども六百二十二人のうち、百六十人は転出や帰国などのため、町にいないことが判明した。

 「子どもが突然、学校に来なくなり、家に行くと引っ越したあと。その後の足取り調査は難しい」と大泉北小学校の山田恵美子教頭は頭を抱える。「子どもの指導要録を転校先に送ることもできず、教育が寸断される」

「教育が寸断される」と嘆けるだけの教育実践が、大泉市ではできているのでしょう、きっと。ブラジル人の集住地域ですから。しかし、それと大泉市と肩を並べられるような実践ができている自治体、可能な自治体は、それほど多くはないでしょう。
むしろ問題なのは、大泉市から引っ越したら、それだけで「教育が寸断される」ようなお寒い教育体制しかない地域が少なくないことだと思います。

 町で多文化共生政策を担当する広報国際課の加藤博恵主幹は「たとえ外国人の新住所が分かっても本人が申請しない限り、自治体が登録を変更できない」と現行制度の不備を訴える。

「本人が申請しない限り、自治体が登録を変更できない」って、日本人でもそうなんじゃないでしょうか。自治体が勝手にやっちゃうだなんて、そういう発想が外国籍住民に対しては向けられる理由は何か? どうしても管理したい欲求があり、しかしそれを進んでは受け入れようとしない人たちがいる、っていうことなんでしょうか。

 文部科学省も〇五―〇六年に調査を実施。日系外国人が多い十二自治体で外国人登録がある子ども九千八百八十九人中、実際は千七百三十二人が居住していなかった。

上で紹介されているコメントの懸念に対処するために外国籍住民の居住状況・移転状況を把握したいのであれば、外国人登録法をちょっと改定すれば十分です。
具体的には、現状では居住自治体からの転出時に転出元の自治体への報告手続が課せられていないのを、転出元の自治体にも報告するよう義務づける文言を同法8条にちょっと追加すれば、問題はクリアできます。変更届を出さない場合の罰則もすでにあるのですから(同法18条3項)。

しかし、自治体も政府も、もっとおおがかりな計画を想定しているようです。

 ▽外国人台帳整備を

  外国人の多い二十三市町で作る「外国人集住都市会議」は〇一年の発足以来、外国人登録制度の改善を要求。昨年十一月に岐阜県美濃加茂市で開かれた会議でも「外国人を住民としてとらえ、日本人と同じように情報を記録する外国人住民台帳制度の創設を強く要望する」と訴えた。
 在日外国人の数が二百万人を超える中、国は昨年六月、〇九年の通常国会までに外国人登録制度を見直し、関係法案を提出する方針を閣議決定した。法務省と総務省が今年八月ごろまでに、住民基本台帳制度を参考に、外国人の住民台帳整備に向け原案を作成する見通しだ。

わざわざ新しい法制度をつくる必要があるのか、はっきり言って、疑問です。

住民基本台帳に在日外国人の情報も記載するように、住民基本台帳法39条を改定すれば(たとえば、「この法律は、日本の国籍を有しない者その他政令で定める者については、適用しない。」の「日本の国籍を有しない者」を、「外国籍で滞在予定が3カ月未満の者」と変えるとか)、それで十分なんじゃないでしょうか。

国民年金や国民健康保険のサービスを外国籍住民に手厚く提供したい、彼・彼女らに加入してもらいたい、というのであれば、これらのサービスは住民基本台帳法にも記されているものですから、なおのこと便宜かと。

それを越えて、手間ひまかけて、新たな法制度を構築するっていうからには、何か別に目的があると考えるのが自然でしょう。

 在日外国人問題に詳しい田中宏龍谷大教授は「行政サービスを目的とした住民基本台帳から外国人はこれまで除かれていた。外国人登録法はあくまで外国人管理が目的。サービスと管理をどう一緒にして外国人住民台帳をつくるのか、国の動きに注目したい」と話している。(記事ココマデ)

記事は以上です。

紹介されている発言にいろいろコメントというかツッコミを入れましたが、登場している方の言葉そのままのものが記事になっているとは限りませんので、ひとまずは「記事内容への批評」であるという点、お含みおきください。

形式は真似てみても、突っ込みの鋭さ、やはりかないません。ρ(・・、)イジイジ

通常モードに戻ります。

本当に住民サービスが目的であれば、新たに「台帳システム」をつくらずとも、住民基本台帳法を改定のうえ活用すれば、十分なはずです。外国人登録法を改定する必要すらありません。

それどころか、たとえば、移住労働者と連帯する全国ネットワークは、次のような提言をしています。

 国は、外国人登録法を廃止し、住民基本台帳法に基づく住民登録をするよう法改正を行う。また、国および自治体は、外国籍住民の利便をはかる目的以外で登録情報を利用してはならない。『外国籍住民との共生にむけて-NGOからの政策提言』(移住労働者と連帯する全国ネットワーク)、117ページ)

新しいシステムをつくるより、外国籍住民も日本人と同じ住民基本台帳に入れるようにする、というのが素直だし効率的なんだと思います。国家財政も火の車なんですし。

もう一つ、懸念があります。

住民サービスを目的に掲げるのなら、非正規滞在者をも適用対象にすべきですし、台帳システムと入管システム・外国人管理システムとの接続は絶対に認められない一線のはずです。

しかし、外国人集住都市会議の動きの怪しさを見ていると、どうもこの一線を越えるために、「外国人住民台帳システム」が考案されているフシがあります。
そのため、いつかの大阪市に近いことが、「外国人基本台帳」システムの真の目的ではないのかという懸念が拭えないのです。

ただでさえ、2007年には、生体情報は採取されるようになったり、雇用状況を雇用主から日本政府に報告されるようになったりで、外国籍住民の情報がどんどん行政に集中するシステムがつくられはじめており、懸念は高まるばかりです。

思えば、「外国人から指紋を採取するシステム」も、「テロ対策」という目的を掲げながら、その目的には役立たずで、実は別のところに目的があるものでした。
今回構想されている「外国人基本台帳システム」も、外国籍住民のためのサービスというにはあまりにおおがかりなものになるみたいで(法案準備だけでもえらく大変みたいです)、ここでも懸念がますます高まります。懸念の高さ、そろそろ富士山を越えちゃったかな。

排外的で「外国人」を人とは見なしていないとしか思えない今の自民・公明連立政権と現在の官僚システムに、これ以上おおがかりな法制度の創設や改変を許すべきではありません。

外国籍住民も住民基本台帳法の適用対象とすれば、日本国籍の市民にとっても大きなメリットがあります。

これまで、クレヨンしんちゃんやアザラシのたまちゃん、彦根市のひこにゃんたちの住民票が作られたとき、外国籍住民から非難の声が上がるのを聞き、なんだかばつの悪い思いをした日本人、少なくないんではないでしょうか。

外国籍住民も住民基本台帳法の適用対象とすれば、外国籍住民にも住民票ができることになり(同法6条等)、マスコミで話題になっている猫や犬に住民票をつくって喜ぶとき、日本人の皆さまももっと素直に楽しめるようになるはず!です。

ですので、「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現に向けて、皆さまもおおいに声をあげていただければと思います。
よろしくお願いします!

【関連記事】
入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀に、うさキック!うさキック!うさキック!(2007.2.13)
「人種主義とたたかい、外国人人権法と人種差別撤廃法の実現をめざす全国ワークショップ」共同アピール(2007.2.16)
【聞きかじり】外国人集住都市会議の恐怖。【口直し】韓国から学ぶワークショップ(東京)とシンポジウム(大阪)(2007.11.30)
「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分!!(2008.1.24)
外国人登録法と住民基本台帳法(2008.2.27)
アニメ・キャラと住民登録、「単一民族幻想」(2008.3.4))
日本政府、国民からの指紋採取とICカードによる個人情報「一元」管理へ(『ワツントン・ポスト』)(2008.4.1))
弱い立場に置かれた人たちのために奮闘してくれる議員こそ!日本版US-visit廃止へ向けた請願署名と院内集会(2008.11.14))
飛べ!「宙船」連帯!!「今年、私の聞いたベスト・ソング」&署名のお願い、院内集会レポート(2008.12.31))
「外国人台帳制度に関する懇談会報告書」を読んで脱力し、予算ムダ遣いの予感に襲われる、の巻(2009.1.2)

 

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つくばみらい市事件で考える、「威嚇」と行政

2008.1.23.18:00ころ

【抗議署名】つくばみらい市における平川和子さんの講演会直前中止に抗議し、改めて実施を求めます

事件の経緯は、Against GFBでご覧ください。
そして、趣旨に賛同いただける方は、ウェブ署名へのご協力をお願いします。

以前、

右翼をダシに行政が「集会の自由」を弾圧。これって「言論テロ」じゃん!(2006.10.19)

なんていう記事を、書きましたし、似たような話は何度も繰り返されて来ており、当ブログでも幾度か紹介してきました。

今回ご紹介する事件も、反動保守グループ・バックラッシュ派による威圧に行政が屈したという意味で、それらと同じ流れに位置づけられると思います。

ただ、それらと今回の事件が微妙に異なる点も、報道を見る限り、あるようです。
というのは、今回は、イベントの主催者が行政で、ちょっとした圧力にその行政がビビってしまって妙な展開になってしまったらしい、というあたりです。

「市民の安全を守るため」が表面上の理由のようですが、そんな時のために警察があるんでしょう。こんなこと、理由になるわけありません。

ひょっとすると、市の担当職員が、身の危険を感じたのでは? なんて妄想してしまいます。

これが図星であれば(というわけで、以下、妄想をもとに話は進みます(^^;))、

気が弱いにもほどがある!

と一喝したいところですが、なにせ私も気の弱い方ですので、同情する気持ちもなきしにもあらずです。

でもまあ、やはりそれはマズいですよね。立憲民主国家の公務員に求められる法律上の義務を放棄しちゃってると言えるでしょうから。
そしてその結果、「威嚇」が行政を左右するようになってしまえば、そりゃあもう、トンデモない話です。血と暴力の時代の始まりです。

そんな時代にせぬためにも、公務員一人ひとりには気概を持ってほしいですし、同時に、「威圧」を受けたときに危険から公務員とその家族を守るシステム、判断の責任をぽつねんと一人矢面に立たされた者に負わせずにすむシステムを、行政内部でつくってほしいと思います。

こんなこと、至極当たり前の話であって、戦後60年以上が経ってもなおそういうシステムがないっていうあたりでも、実に病んでます。日本の行政システム。そして、それを放置してきた日本の政治家さんたち。善処を求めます。


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【京都市長選】悪夢の大連立……

2008.1.22.08:00ころ

京都市長選の続報です。

京都市を想ふ会(代表:小川顕彰(弁護士))というグループが推す形で、市会議員の若手、村山祥栄氏が出馬するそうです。

これで、自民・公明・民主の推す門川氏と、共産党の推す中村氏、そしてこの村山氏の3極ができた、などというもっぱらの報道でありまして、ムーンバットの岡田氏の立場はどうなる!?

なんてことを叫びたくなるわけですが、

なんだかこの村山氏、共産党対その他、という2極構造は市民に十分な選択肢を提供することにならない、というのが出馬要請&出馬の理由のようでありまして、そんなくだらんもので権力争いするより、政策第一で考えてほしいなあ、なんて、ためいきこぼれます。
第3極を目指すという岡田氏は昨年末に、もうマニフェスト第1案を公表してるんですが、村山氏はまだなんです。なんか、募集中っぽい。「政策方針」も、中村氏とどれくらい違うのか。今のところ謎な感じです。

まあ、これから他の候補とは違う政策がどんどん出てくるのかも知れませんので、注目したいと思います。

【関連記事】
【京都市長選】民主党京都府連、「教育再生会議」委員を擁立へ(∇°;;;;) ゲゲのゲ!(2007.11.24)
【京都市長選】2極対立へ、自民・公明・民主が門川氏を推すことに(2007.11.30)
「外国籍市民意識・実態調査」能天気な京都市役所のHP、クールな京都新聞。京都市長選、腑抜けた京都新聞(2008.1.18)

そして、私的にはとっても悲しいニュースです。
社民党京都府連も、門川氏を推すんだそうです.....orz

「組織存亡を賭けた戦い続く」社民党京都府連が定期大会(京都新聞、2008.1.21朝刊)

 社民党京都府連は20日、定期大会を京都市下京区で開き、次期衆院選に向け、党勢の回復を目指す運動方針を決めた。
 党員ら約50人が出席する中、林勇代表は「次期衆院選では二ケタの当選に向け、京都でも小選挙区で1人立てたい」と述べた。2月の京都市長選に立候補する前市教育長の門川大作氏の推薦を党本部に上申していく方針も明らかにした。
 運動方針では「組織存亡を賭けたがけっぷちの戦いが続く」とし、▽次期京都府議、京都市議選に向けた候補者の発掘▽機関紙の拡大▽党員の連絡体制確立-などを盛り込んだ。

民主党のみならず、社民党の京都府連も終わってる……というのが、私の率直な感想です。無念!

【関連記事】
♪社民党に、おっきな、おっきな、うさエール♪(2007.9.4)


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【イベント情報:東京】2008WSFあらかわ 1.26グローバルアクション

2008.1.22.07:00ころ

2008WSFあらかわ 1.26グローバルアクション

世界社会フォーラムの種、こんな形で日本でも芽を出しはじめていたんですね。

「貧困をめぐって社会運動体の地域的連帯は可能か」なる分科会もあるそうでして、その主旨などがこちらで読めます。皆さま、どうかご一読を。そして可能な方は、ぜひご参加ください。他にも分科会やさまざまなイベントがあるようですので。


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脱「植民地主義」という鍵(その2)〜「〈佐藤優現象〉批判」を読んで

2008.1.20.19:10ころ
(2008.1.30.20:10ころ、追記。「〈佐藤優現象〉批判」(金光翔)がこちらで公開されました!)
(2008.2.6、この文字色部分のリンクを追加)
(2008.9.11、関連記事として「社会の木鐸」育成計画/解放同盟と人権擁護法案?を追加)
(2008.11.9.19:10ころ、アパグループ「元谷外志雄」の陰謀論をあの「佐藤優」が大絶賛(kojitakenの日記)ときまぐれな日々 田茂神俊雄、渡部昇一、元谷外志雄、佐藤優らに呆れる日々(きまぐれな日々)へのリンクを追加)
(2009.1.11.15:30ころ、イスラエル軍によるガザ虐殺関連の記事イスラエル、日本。国境を越えて、奇跡を今こそ。夢と3億円事件ユダヤ人による抗議行動とホロコースト・サヴァイヴァー。アジアの両端の国の類似性、そして「国際刑事裁判所」へのリンクを追加)

前回の続きです。

昨年11月に発売された『インパクション』160号に、「〈佐藤優現象〉批判」(金光翔)という論文が掲載されています。

そこで展開されている分析・主張の核を私なりにすごく大雑把にまとめますと、

佐藤優氏は、右派雑誌や著作では、過去の植民地政策の肯定や新・帝国主義の肯定、排外主義の煽動、解釈改憲による「戦争放棄」の放棄の主張などを派手に展開しているにもかかわらず、護憲派・左派と評価される『世界』や『週刊金曜日』の連載陣としてありがたがられている現状がある。これは、いわゆる「左」と「右」とが、「北朝鮮」を敵と見なす排外主義とナショナリズムの下に結束し、「帝国主義的国家体制」を強めていく、そんな状況・プロセスなのである。

ということになるでしょうか。

詳しくは、そして正確に金氏の分析・主張の内容を知るには、「〈佐藤優現象〉批判」そのものを読んでいただくのがベストです。
とはいえ、その論文の中には、当ブログのテーマとも深く関わりのある部分がいくつもありました。そこで、以下に、当ブログ主が特に強く関心を持った部分を引用しつつ、あれこれ述べてみたいと思います。

ちなみに、論者は、金光翔さんという韓国国籍の在日朝鮮人3世の方で、私にも話させてというブログを運営しておられるほか、首都圏労働組合 特設ブログにも記事を書いておられます。『インパクション』には記載されていませんでしたが、岩波書店の方のようです。

以下、段落下げの引用部分は「〈佐藤優現象〉批判」からの引用で、他はそれに対する当ブログ主によるコメントです。引用部分の下線は当ブログ主が付けました。

(『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、2006年12月)を企画・編集した馬場公彦(岩波書店))の見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点である。……私は、これを、「対抗的世論の公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち改憲後も生き長らえるように)、リベラル・左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義」体制下の護憲派が、イスラエルのリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

「〈佐藤優現象〉批判」では、佐藤優氏の右派雑誌や著作における主張が多くの実例を引用する形で紹介されているんですが、総合すると、戦争肯定の新・帝国主義を信奉し、理想とする国家はイスラエル……!?(*ロ*;) ギョギョ

……佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)武力行使、在日朝鮮人団体への弾圧の必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル・左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的なものである。「戦後民主主義」が、侵略と植民地支配の過去とまともに向き合わず、在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象としてしか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出て来ていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル・左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。
 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤が右派メディアで主張する排外主義を、リベラル・左派が容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在のジャーナリズム内の護憲派の問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

当ブログで取り上げた「朝鮮総連弾圧」関連の記事としては、
大阪府警が滋賀朝鮮初級学校へ不当な強制捜索(2007.2.4)
熊本朝鮮会館福岡高裁判決(2006.2.6)
朝鮮代表の入国が拒否されているが:「人権侵害」日本政府に非難集中(朝鮮新報)(2006.9.12)
調査資料「在日朝鮮人への人権侵害について」(2006.11.21)
などがありますし、他にも、

恥を知れ〜在日朝鮮人女性に関する公安情報リークに飛びついたメディアよ、反省せよ!(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)、2007.10.7)

もそうです。
ちなみに、熊本朝鮮会館の裁判については、
日本は既にクリスタル・ナハト(「水晶の夜」)(片山貴夫のブログ、2008.1.13)
がその結末を報じてくれています。怒!怒!怒!怒!怒!

この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える者にとって、緊急の課題であると思われる。

「護憲派」の一翼を担うとも見なされるような岩波書店の内部にいるからでしょうか、金氏の分析には、「護憲派ジャーナリズム」の状況に対する深刻な危機感が伺えます。

この点、『世界』はたまにパラパラ立ち読みするくらい、『週刊金曜日』に連載されている佐藤優氏の文章は最近常に読み飛ばしている私としては、ある程度「対岸の火事」っぽい気配を覚えます。
むしろ、雑誌ジャーナリズムよりもブログやウェブの方が言論空間としては面白いぞ、なんてことを思いもするんですが、「左右の共闘」は、ブログの世界でも今や珍しくない主張です。

それゆえ、この論文に非常に興味をそそられ、『インパクション』160号を買ってしまったたわけです。

重要な点は、佐藤の「論壇」への本格的な登場に先立って、東アジア諸国の民衆からの歴史認識に対する対日批判の声をまともに受け止めず、過剰な「反日ナショナリズム」として否定し去りたいという衝動が、護憲派まで含めてジャーナリズム内に蔓延していたことである。
……
なお、「戦後民主主義」に反植民地主義の認識がほとんど欠落していたことも、近年の「反日ナショナリズム」論の流行の背景にあると思われる。尖閣諸島・竹島に対する中国・韓国の主張も、植民地主義の問題は捨象されて単なる「領土問題」に還元され、「領土ナショナリズム」による主張と表象されることになる。韓国での左派の過去清算への取組みも、右派の国家主義も同じ「反日ナショナリズム」で括られる。反植民地主義の実践も先進国の排外主義も全て同じことになってしまう

ここの指摘は、私、考えたこともありませんで、目から鱗でした。納得させられました。詳しくは、『インパクション』160号でどうぞ。

……目下、「格差社会反対」はリベラル・左派ではごく当たり前なことになっているが、私が呆れるのは、そこに、外国人労働者の問題、また、グローバリゼーションの下で先進国と第三世界の「格差」が拡大している問題が、ほとんど全く言及されない点である。リベラルからは、外国人労働者が流入すると排外主義が強まるから流入は望ましくないという言説をよく聞かされるが、言うまでもなく、この論理は、排外主義と戦わない、戦う気のないリベラル自身の問題のすりかえである。こんな論理なら、まだ、はじめから外国人排除を主張する連中の方がすっきりしている。興味深いことに、小林よしのりも格差拡大に反対しているが、その理由は、格差拡大によって、「日本のエートス・魂」が失われ、「国民の活力」が縮小し、「少子化が進み、やがて移民を受け入れざるを得なくな」るからとする。すなわち、外国人労働者を排除した上での格差の解消という論理構成の点では、「左」も「右」も同一なのである。
 非常に単純化して言えば、外国人労働者の生活権の問題までカバーしうる格差社会論があるとすれば、最低限、労働法制がある程度規制緩和されることが前提となろう。そうでない限り、若年労働者と外国人労働者の競合は避けられまい。

ここで提示されている「外国人労働者の生活権の問題までカバーしうる格差社会論があるとすれば、最低限、労働法制がある程度規制緩和されることが前提となろう」という見解には、私は異見あり、です。

「外国人労働者の生活権の問題までカバー」して格差社会の解消を目指す論理は、むしろ外国人労働者(非正規滞在者を含む)に関しても労働法制を厳格に適用することを求めてこそ、成立するものだと思うのです。その中でワーク・シェアを実現しつつ、富の再分配を行っていく。そこにこそ鍵があるのではないか、と。

また、外国人労働者とも連帯する労働運動の萌芽については、『経済』12月号「外国人労働者と日本」が参考になります。ぜひこちらもご一読を。

……〈佐藤優現象〉の下で起こっていることは、「日本がファシズム国家の道に進むことを阻止するために、人民戦線的に、佐藤優のような保守派(私から見れば「右翼」)とも大同団結しよう」という大義のもと、実際には「国益」を前提として価値評価をする、「普通の国」に適合的なリベラルへと、日本のジャーナリズム内の護憲派が再編されていくプロセスである。そうした存在が、憲法9条とは背反的であることは言うまでもない。このまま行けば、国民投票を待たずして、ジャーナリズム内の護憲派は解体してしまっていることだろう。これが〈佐藤優現象〉の政治的本質だと私は考える。

引用の順序が前後しますが、すぐ上の部分の前提として、金氏は、戦前のような形でのファシズム国家はもはやあり得ないということを、次のように分析しています。

まず押さえておく必要があるのは、日本において、佐藤らが言っているような「ファシズム国家」なるものは絶対に到来しないことだ。この21世紀の「先進国」において、対外戦争を遂行する際、戦前型の「総動員体制」は、端的に不効率でしかなく、支配層にとって経済的にペイしない。治安や管理や統制は、要所要所さえできていれば支配層にとって問題ないのであって、一部の「監視社会論」は、ほとんど陰謀論に近いと言わざるをえない。そんなことは、イラク戦争を遂行したアメリカや、佐藤が称揚する最悪の侵略国家イスラエルを見れば自明ではないか。それらの国で、政治的自由や民主主義体制が維持されており、議会における論戦や市民運動が、現在の日本よりもはるかに活発であるのは周知の事実であろう。

……私が興味深く思うのは、佐藤の論理においては「日本国家、日本国民の一体性」を守る観点からの、それらの人々——経済的弱者、地方住民、沖縄県民、被差別部落出身者——の国家への包摂が志向されている点である。「国益」の観点からの、「社会問題」の再編が行われている。この論理は、改憲後、リベラル・左派において支配的になる可能性が高いと思われる。
 この包摂には、基本的に、在日朝鮮人は含まれない。ここがポイントである。ただし、「反日」ではない、日本国籍取得論を積極的に主張するような在日朝鮮人は入れてもらえるだろう。佐藤が言う「人民戦線」とは「国民戦線」である。
 「国民戦線」が包摂する対象には、ネット右翼ら右派層も含まれよう。リベラル・左派の大多数は、インターネット上での在日朝鮮人への差別・殺人教唆・デマ書き込みは放置し、人種差別規制を目的とした人権擁護法案に関しても、「言論・表現の自由の侵害」として法案成立に全面的に反対した。メディア規制を外した対案を成立させようとする意思もなかった
 私には、誰の目にも明らかなネット上をはじめとした在日朝鮮人への差別・殺人教唆・デマ書き込みや〈嫌韓流〉に対し、「人権」を尊重するはずのリベラル・左派が沈黙していること、それどころか差別規制の可能性すら「言論・表現の自由の侵害」として潰すことについて(それにしても、この連中は、人種差別禁止が法制化されているフランスやドイツ等の諸国には「言論・表現の自由」がないとでも言うのだろうか)、かねてから不思議だったのだが、〈佐藤優現象〉の流れから考えると理解できるようになった。すなわち、「日本国民の一体性」を守るために、ネット右翼のガス抜きとして、在日朝鮮人への差別書き込み等は必要悪だ、ということなのだろう。「国民戦線」には、在日朝鮮人は含まれず、恐らくは社会的弱者たるネット右翼は含まれるのだから。
 ……かくして、「国益」を中心として「社会問題」が再編された上での「国民戦線」においては、経済的弱者や地方経済の衰退、日本国民として統合されているマイノリティに対する差別禁止の声は高まるだろうが、在日朝鮮人の人権は考慮されず、〈嫌韓流〉による在日朝鮮人攻撃も黙認されるだろう。すでにその体制は完成の域に近づきつつある

人権擁護法案については、その監視機関の置かれる位置に危惧を有している私ですが、その必要性は、言をまたないと思います。
これについては、人権関連法案に関するまとめの手助け(臨時)もご参照ください。

(【関連記事】「社会の木鐸」育成計画/解放同盟と人権擁護法案?(2008.8.23))

……(自民党・民主党)いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略と植民地支配の反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分は国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的に保障する国家——先進国主導の戦争に積極的に参加し、南北間格差の固定化を推進する国家——を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」とsての自国を美化する歴史修正主義の温床である。
……90年代の東アジア諸国の民衆からの謝罪と補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本の私たちが、進んで過ちを正しみずからに正義を回復する、すなわち日本の利益のために」歴史の清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本の利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争や植民地支配を可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立つリベラル・左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡を消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である。改憲後、蛹は蛾となる。

上述のように、「左右の共闘」は、ブログの世界でも今や珍しくない主張です。

そして、保守はともかく、レイシズムや排外主義を煽動する連中との共闘なんて絶対に無理!な私(→当ブログのタイトル下の文章をご覧ください)は、ついついその手の主張を展開するブログからは巡回の足が遠のいちゃったりしており、自分で世間を狭くしている気がしないでもないのですが、ここで述べられているような状況への憂慮というか絶望について、金氏に同意します。

たとえ自民党・公明党連立政権が崩壊しようとも、その後に来るのが、レイシズムや排外主義を煽動したり植民地主義を押し進めたりする政権であったり社会であったりしたら、元も子もありません

そして、「国」よりもまず「人」を考える。そこからしか、現状を突破して、新しい時代に適した新しい社会を築いていく力は、生まれないと思うのです。

「郵政民営化が切り捨てる層」が象徴していたのは、「組合に守られた正社員、中高年ホワイトカラー」である。そして、日本の労働組合の大多数は、「連合」に代表されるように、「特権層」「利権集団」と表象されても仕方がない存在でしかなかった。そうした人々が切り捨てられるのは、多くの非正規雇用、中小企業の正社員の若者にとってはメリットがある。端的に言って、雇用機会が増えるからだ。
 女性についても、その多くは、世代を問わず、パートや派遣労働、正社員でも低い地位など、企業社会で周辺的な地位にある。……。
 要するに、彼ら・彼女らにとっては、負担増ではあっても、今よりも雇用機会の増える社会の方が、格差構造が固定化して「上層」への道が閉ざされている状況の中では、生活水準の向上への漠然とした予感からメリットがあると映ったのではないか。そして、その判断は別に間違っていないのであって、「メディアに踊らされた」わけでもない。
 マスコミ関係者がこうした構図に気づかず、「メディアの影響」論のウケが良いのは、浅野健一が再三指摘しているように,当のマスコミ関係者が労使協調型の御用組合に守られた、まさに「特権層」たる状況にあるからだとも思われる。要するに、「メディアの影響」論とは、典型的な愚民観であって、こうしたマスコミ関係者のメンタリティに、佐藤による小泉自民党圧勝の説明は適合的であったと言える。

ホワイトカラーが切り捨てられることで若年層や女性の雇用のパイが増えるかというと、必ずしもそうとは言えない気がするのですが、一つの仮説として、興味深いです。マスコミ関係者が「特権層」であるという認識が彼・彼女ら自身にあって、それゆえの社会的責任というものを強く自覚してくれるなら、報道の中身もずいぶん変わってくるだろうなあ、とも思いますし。

【関連記事】2008.2.6追加
「非正社員が正社員になりたかったら、正社員の解雇自由化に賛成しろ」という悪魔の囁き(世界の片隅でニュースを読む、2008.2.5)

【衝撃の関連ブログ】2008.11.9追加
アパグループ「元谷外志雄」の陰謀論をあの「佐藤優」が大絶賛(kojitakenの日記、2008.11.6)
きまぐれな日々 田茂神俊雄、渡部昇一、元谷外志雄、佐藤優らに呆れる日々(きまぐれな日々、2008.11.7)

【追加の関連記事】2009.1.11追加
イスラエル、日本。国境を越えて、奇跡を今こそ。夢と3億円事件(2009.1.9)
ユダヤ人による抗議行動とホロコースト・サヴァイヴァー。アジアの両端の国の類似性、そして「国際刑事裁判所」(2009.1.10)

はてしなく、長くなってしまいました。しかも、うまくまとまら〜ん……(;<>;)/

まあ、要するに、消化不良か私の実力不足かによってうまく要するにができない、わけでして、この記事ならびに「〈佐藤優現象〉批判」に興味を持たれた方は、ぜひ『インパクション』160号を手に取ってみてください。損はしません、きっと。
巻末の『私のなかの「ユダヤ人」(増補新版)』(ルティ・ジョスコヴィッツ著、現代企画室)の書評に惹かれて、同書を私、買っちゃったりしましたし。しばらく積読になりそうすが(涙)。

また、論者の金光翔さんの私にも話させて、そして、首都圏労働組合 特設ブログをご覧ください。この論文が『インパクション』に掲載された後、いろいろとわけわからんことになっているみたいです。いやあ、岩波書店さん、どうなってるんでしょうねえ……。


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脱「植民地主義」という鍵(その1)「不正を不正と見なす思想を」を読んで

2008.1.20.18:35ころ

前回の記事がその典型ですが、当ブログではエールを送ったり批判を投げてみたり、評価するだけでもかなりややこしい京都新聞ですが、地域の読者だけしか読めないのはあまりにモッタイナイ記事が載ること、少なくありません。
本日連載が終わった「問われる日本語学校 エリック学費未返金問題」(当ブログでの関連記事はこちら。その続報をこの記事の末尾につけます)なんかはその一例ですし、前にコメント欄でちょっと触れた、岡真理さんのインタビューなど、その筆頭です。

しかし、どちらも残念なことに、ウェブにない!

これは日本社会にとってあまりにも大きな損失だあっっっっっっt!!

と思いますので、「エリック&日本語学校」問題に関する連載記事は長いから諦めるとしますが、岡真理さんのインタビュー記事を紹介させていただき、それを踏まえて、いろいろ述べてみたいと思います。

このインタビュー記事、確かさを求めて ニッポンのゆくえというシリーズの第3回目で、今年1月6日の朝刊に掲載されました。
題して、不正を不正と見なす思想を。文化報道部の二松啓紀記者によるインタビューです。では、ご一読ください。

戦後60年以上を経た今も日本は、戦争や植民地をめぐる歴史問題を引きずっている。解決に向けて動きだした宇治市のウトロ問題では、この国の「過去」を再認識させられた。また、地球規模でも各地で人権を抑圧する状況が続く。人の尊厳を回復する手だてはあるのか。世界の共通課題としてパレスチナ問題に取り組む京都大准教授の岡真理さんに聞いた。(文化報道部 二松啓紀)

誰にとって不確かかを考えるべき

(記者)先行きに不安を感じる人たちが増えている。この現状をどうみるか

(岡)「不確かな時代」と言われるが、これまでは確かだったのか。終身雇用があり、退職後に年金がもらえることで、未来が安定的に見通せるという意味ならば、それは誰にとってそうだったのか。
 戦後一貫して、そうした確かさとは無縁な者たちはいた。例えば、宇治市のウトロ地区の人たちは、いつ強制執行されて土地を追い出されるかもしれない、という不安な状況を生き続けてきた。問題解決に動きだしたのは、つい最近のことだ。
 高度成長期を底辺で支えた日雇い労働者もまた、安定した未来の生など保障されていなかった。
 この社会の「他者」とされてきた者たちが安定して生きていける社会をつくろうという視点があったならば、今の状況は違っていただろう。
 今、誰にとって、不確かなのかを考えるべきではないか。不確かで不透明な時代だという前提のもと、「安定」を求める発想は、「ポピュリズム(大衆迎合主義)に訴える全体主義を招来する危険性もある。不確かさに耐える力こそが今、求められているのではないか。

(記者)世界規模ではどうか

(岡)9.11以降、テロへの恐怖があおられ、人びとの不安もあおられている事実がある。9.11の直後、事件を「人類未曾有の悲劇」と表現した日本のメディアがあった。一方で、チリ出身の作家アリエル・ドルフマンの言葉は印象に残っている。
 チリでは1973年9月11日に軍事テロが起き、独裁政権が誕生した。からくも死を免れた彼は「第三世界の国々では歴史上、無数の9.11の悲劇が繰り返されてきた」と語った。そして、この出来事を、同じような悲劇を行きて来た者たちの歴史に接続しようと呼びかけた。
 だが、現実は逆の方向に進んでしまった。9.11は世界の歴史へと開かれる代わりに、アメリカのナショナルな悲劇として特権化され、アフガニスタンやイラクの惨状をもたらした。

(記者)歴史から学んでいないのか

(岡)例えば、アメリカの奴隷制は19世紀半ばまで続いた。今も人種差別は根深く残る。だが、人種主義者であっても、奴隷制が正しいなどと公言できない。奴隷制が人道に対する罪という認識が世界的に共有されているからだ。
 これに対し、植民地主義の反省はそこまで深まっていない。2001年の「反人種主義・差別撤廃世界会議(ダーバン世界会議)」では、植民地主義が歴史上、人道に対する犯罪であったとする宣言が準備されたが、アメリカとイスラエルが反対した。日本でも植民地支配を正当化する発言があとを絶たない。
 第2次大戦後、アジアやアフリカの国々が植民地支配から独立し、革命政権が樹立された。だが、エジプトにしてもアルジェリアにしても、帝国主義支配に対する抵抗の歴史が、これら革命政権に正当性を充填し、独裁体制下での人権抑圧を可能にした。現在に至ってなお、旧宗主国が植民地主義という歴史的不正を不正として認めないことで、植民地支配の暴力を行使した宗主国と、自国民に対する人権抑圧の暴力を行使する独裁国家が共犯関係を結んでしまっている。

(記者)では、日本の植民地主義をどうみるか

植民地主義反省のない戦後日本

(岡)BBC(英国放送協会)のパレスチナ報道では、「日本の朝鮮植民地支配を上回る39年にわたり、イスラエルの軍事占領が続くパレスチナ」と表現される。いかなる歴史的、政治的文脈における出来事なのかが端的に表されている。
 一方、日本の報道では「暴力の連鎖が続くパレスチナ」などと語られる。BBCには、パレスチナ問題は植民地主義の問題という歴史認識がある。だが、日本では、そういう歴史的視点がない。戦後日本で、植民地主義の問題が一貫して抑圧されてきたからだ。

(記者)なぜ、過去と向き合う必要があるのか。

(岡)植民地主義という歴史的経験に対する批判を欠いて、現代世界は考えられない。日本が植民地主義の責任を認めない限り、この国の脱植民地主義は完了しない。
 しかし日本はその責任を否認し、脱植民地化の営みに一貫して抗い、歴史的和解の可能性を遠ざけ続けている。巨視的に歴史を見れば、不正は永遠には続かない。人間の尊厳の回復を求める声が最終的に勝利してきた。不正を不正と見なす思想こそが生き残るだろう。


いかがだったでしょうか?

「植民地主義」の定義には、いろいろ異見があると思いますが、私はその性質について「人が他者を食いものにすることを正当化する」ところにある、と考えています。「人間の尊厳を踏みにじるもの」とでも言いましょうか。

もっと精緻な定義が可能なんだろうと思いますが、今の私にはちょっと無理ですので、まあ気分だけでもかぎとっていただければと思います(タカマサの気まぐれ時評2で紹介されている『植民者へ——ポストコロニアリズムという挑発』(野村浩也・編)あたりを読めば、それらしいものにたどり着けそうな気がするのですが、大著ですし、しばらく時間がとれそうにありません(涙))。

そして、私が言う意味での「植民地主義」を人間界から一掃するなんてことはとうてい無理でしょうが、政治システムや経済システムを「植民地主義」から脱却させることは、必ずしも不可能ではないのではないか、それをこそ目指すべきではないか、そんな風に思います。

たとえば、上のインタビュー中で触れられているウトロ問題の根底には、過去の植民地支配の問題が、今も続くものとして、存在します。そして、その解決への糸口は、韓国政府、韓国市民、韓国政府の動きがあって、ようやく見えてきた、そんなお寒い状況が、私を含めたこの日本社会の現実なのです。

また、外国人労働者やその家族がこの日本社会で置かれている厳しい状況も、実は彼・彼女らが「国内の被・植民地」として扱われているがゆえに生じていると言えます。「ワーキング・プア」「ワーキング・ポア」などと呼ばれる非正規雇用の人たちも同様でしょう。これらの背景には、地球規模で進展している先進国と第三世界との格差拡大がありますし、その中で雇用の安定を切り捨て労働条件の悪化を推し進めることで生き抜こうとする企業経営陣の思惑があります。

沖縄に集中する米軍基地の問題や、岩国市に突きつけられた「アメとムチ」や、ヤバイ原発や核処理施設を補助金を餌に地方に押し付ける日本政府の政策なんかも、まさに「国内の被・植民地」として扱われているがゆえのものだと、言うほかありません。

そんなことを考えてくると、「植民地主義」の清算、「植民地主義」からの脱却こそが、今、目指すべき新しい道なのではないか。そんな風に思います。

なにせ、「植民地主義」に反対するところに憲法の特長の一つがあると私などは思うわけでして、そこにこそ「護憲派」を自認する人たちが結集する軸があるのではないか。そこでの結集は簡単なはずだあ!!

なんてことを夢想・妄想するわけですが、

うぎゃあ、とてもそうとは言えない状況が、日本の「護憲派ジャーナリズム」界隈にはあるのだぞ、という論文を読んでしまいまして、次回はそのお話に続けたいと思います。

それでは次回へ!To be continued!


続きの記事→脱「植民地主義」という鍵(その2)〜「〈佐藤優現象〉批判」を読んで(2008.1.20)



日振協に調査求める決議 学費未返金問題で京都府内10校(京都新聞、2007.1.17)

 京都市下京区の日本語学校「ELIC京都校日本語科」(エリック)の学費未返金問題を受けて、京都府内の日本語学校10校は17日までに、返金ルールの順守をあらためて確認するとともに、財団法人「日本語教育振興協会」(東京都)に対し、事実関係を調査をするよう求める決議をした。
 決議文では、今回の問題について「全国の日本語教育機関が社会的信頼を得るために積み重ねてきた努力を踏みにじるものであり遺憾」としたうえで、日本語学校の審査・認定を行う同協会に事実関係の調査と適切な措置を要請している。
 10校は入国ビザ(査証)の取れなかった入学希望者の学費について、同協会のガイドラインに基づいて適正に返金していることをアピールした。

【関連記事】「留学生政策のエアポケット」日本語学校(2008.1.12)


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R_bana_2←続き物って、珍しいかも。ちゃんと続くかは、見てのお楽しみ、ですが(^^;)。

「外国籍市民意識・実態調査」能天気な京都市役所のHP、クールな京都新聞。京都市長選、腑抜けた京都新聞

2008.1.18.22:40ころ

外国籍の4割「就職で差別」 京都市が調査、不採用や低賃金も(京都新聞、2008.1.17)

 京都市が16日にまとめた「外国籍市民意識・実態調査」で、市内の外国人の4割が就職差別を受けた経験があると答えていた。外国籍を理由に不採用になったり、日本人に比べて賃金が安いなど待遇に差が出ている現状がうかがえ、市は今後、企業向けの啓発などを強化していく方針。
 調査は昨年6月から1カ月間、1952年以前から日本に住むか日本で生まれた韓国・朝鮮籍中心の「オールドカマー」と、53年以降に来日した「ニューカマー」の計3700人を対象に実施、回答率は26・5%だった。
 それによると、外国籍を理由に採用されなかったり、賃金や労働条件が日本人より悪かったことなど、差別を受けた経験のあると答えた人はオールドカマーで42%、ニューカマーで37・2%だった。
 中でも、外国籍を理由に採用されなかったとの回答が最も多く、韓国・朝鮮籍の女性から「韓国名の本名で履歴書を書いたら採用を断られた」、「断られるという先入観で就職をためらった」などの声が寄せられた。労働条件でも中国籍の男性から「給料やボーナスが上がらない」などと不満を訴える声があった。
 日本人との交際や結婚で差別や偏見を感じた経験があるか聞いたところ、ニューカマーが約1割だったのに対し、オールドカマーは約5割に達した。外国籍市民への「必要と思う施策」では、ともに「行政上の扱いを日本人と同等にする」が最も多かった。
 市は「外国籍市民が安定した生活を送るには雇用確保が必要で、結婚などでも根強い差別意識が残っている。啓発強化など対策を考えていきたい」として、来年度早々にまとめる国際化推進プランに対応策を盛り込む方針。

さすが、伊吹文明・自民党幹事長のお膝元!

さっすが、教育再生会議の委員が教育長を務め、ついには市長選に自民・公明・民主のサポートを得て立候補する土地柄だあ……!

などと、言い切ってしまうのは、おそらく早合点なんでしょうね……。

ちなみに、この調査報告、京都市のサイトで、公開されています。そのページのタイトルが、

「京都市外国籍市民意識・実態調査」の結果報告について~多くの方が京都市に定住を希望されていることなどが判明!~(2008.1.17)

そして、結果概要として挙げられているのが、

○多くの方が京都に住み続けることを希望!
 (オールドカマー:前回74.8%⇒今回80.3%,ニューカマー前回18.2%⇒今回23.5%)
○日本国籍者を配偶者に選ぶ人が増加!
 (オールドカマー:前回23.3%⇒今回24.1%,ニューカマー:前回30.5%⇒今回32.6%)
○ニューカマーにおいては,「人権や環境,福祉などのボランティア活動」や「母国の文化や歴史などを紹介する活動」に参加している,もしくは参加意欲のある方が6割を超えている!
 (人権・環境・福祉のボランティア:63.3%,母国の文化・歴史の紹介:63.5%) 等
(参考)
■「オールドカマー」:1952年以前から日本に住んでいる,もしくは日本で生まれた外国籍市民
 「ニューカマー」:1953年以降に来日している外国籍市民

幸せそうです。京都市役所。

さすがは、以下同文。

この報告書から、上記記事を書き出した京都新聞の記者さんに、Good Job! そして、うさエール♪

ちなみに、教育再生会議の元・委員で、京都市の教育長だった門川大作・京都市長候補。

昨年末に京都地裁で、違法な行政施策をなしたとして、損害賠償を命ぜられています。
詳しい情報は、こちらでどうぞ。毎日.jpasahi.comでも、判決を報じる記事を読めます。

ところが、京都新聞では、京都市長候補の実績、施策の進め方に関する重大な情報であるにもかかわらず、記事の扱いはひっそりとしたものであったうえ、ウェブでもその記事、公開していません。
こちらでPDF化されたものをご覧になれます)

嘆かわしいっす……。


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滞日希望外国人に「日本語能力テスト」。オーストラリアがいつか通った道

2008.1.17.18:00ころ

外国人滞在、条件に日本語能力 政府検討、管理強化にも(asahi.com、2008.1.15)

 政府は、日本に長期滞在する外国人の入国と在留の条件として、日本語能力を重視する方向で検討を始めた。外務、法務両省で近く協議を始める。高村外相が15日の閣議後の記者会見で明らかにした。少子・高齢化によって単純労働者が不足し、財界を中心に外国人労働者受け入れ拡大を求める声が強い一方、外国人とのトラブルも起きていることから、支援と管理両面の強化が狙いとみられる。
 すでに政府は外務、法務など関係省庁で構成する「外国人労働者問題関係省庁連絡会議」を立ち上げ、06年12月、日本語教育の充実や、「在留期間更新等におけるインセンティブ」として日本語能力の向上を盛り込んだ「生活者としての外国人に関する総合的対応策」をまとめている。
 今回協議を始める理由について、高村氏は「日本で生活する外国人にとって日本語ができることが生活の質を高めるために大切であり、日本社会のためにも必要である」と述べ、双方のメリットを強調した。協議は当面、外務省外国人課と法務省入国在留課の課長レベルで進められる。
 ただ、今後の議論によっては、日本語の能力によって査証(ビザ)の取得や更新などが制限される可能性がある。
 これに対し、高村氏は「肯定的な部分と否定的な部分と両方あるから、検討しようということだ。やりすぎにならないように、やるべきことはやる」と説明。法務省幹部は「すべての人に日本語能力を課すことで、貴重な人材が日本に来ることができない可能性もある」と課題を指摘する。
 外務省によると、愛知や群馬、静岡の各県などで日系ブラジル人ら長期滞在型の外国人労働者が増える傾向にある。その一方、社会保険の未加入問題や学齢期の子どもの未就学問題も深刻化。行政として対応を迫られている。

人権問題に発展するなんてこと、想像もしてないんでしょうね。家族の中にだって、日本語が堪能な者とそうでない者とがいるということ、まったく珍しくないんですが。
そういや、私のパートナーの両親、こんなシステムが導入させられたら、ブラジルにいさせてもらえるのかどうか。まあ、私や私の両親が、私のパートナーと一緒にブラジルで暮らそうとした場合、大きな壁として立ちふさがりますだろうことは確実ですわいな。ふげっ(;<>;)。

まあ、そういうあたりは、さすがにいくら排外的な自民・公明連立政権でも、いくらか考慮するんだろうとは思います。
しかし、こんな発想が出てくること自体に、大きな違和感を覚えますし、危惧も感じます。

ただ単に、外国人に来てもらいたくない、ってことなんじゃないの?
そして、国内はもちろん、世界で広がる格差、それが生む必然的な人の移動とか、視野の外に追いやっていたい、そういうことなんじゃないの?
こんな発想が出てくること自体、結局、日本国籍を持っていない人を「人として」見ていない、ってことなんじゃないの? 財界の「外国人労働者」受入待望論や、指紋採取のシステム導入なんかとおんなじでさあ……。
とか。

最近の私、ちょっとヤケを起こし気味なのか、いっそ、観光客も受け入れない、そんな鎖国をしちゃえばいいのに、なんて思ったりすること、なきにしもあらずですが、そんな風に開き直っても今日本で暮らしている人たちの状況が改善されるわけもなく、なんとも無責任な気がして、自暴自棄に走る感情をコントロールせねば、なんても思うわけです。

まあ、原発震災でも起きれば、頼んでも誰も来なくなる可能性、極めて大、ではありますし、経済的な没落が万一起きたりした場合なんかにも同様です。来てくれるうちが花なのよ〜なんて言ってみたりして。

日本で働こう、暮らそうという外国人に日本語習得を迫るだけじゃなくて、日本人が彼・彼女らの言語を学ぶ機会を積極的につくっていくことの方が、ろくすっぽ天然資源もなく農業だって荒廃させられっぱなしなこの国の人がこの世界経済中で豊かに生きていくことを考えたら、よっぽど建設的で前向きな発想だと思うんですが、世の大勢は、違うんでしょうね……。


【関連記事】

究極の理論・外国人労働者「必然論」とは何か?(『日本が多民族国家になる日』より)(2007.1.30)

人として!(「もうひとつの日本は可能だ! 人間尊重の多文化・多民族・多国籍社会へ!」より)(2006.8.14)

(カテゴリー)外国人集住都市会議への危惧

【関連サイト】

国際移住機関


このニュースを読んで、一昨年の秋、【コメント返答(3)】「大久保住民」さんへの答えに窮して、両さんに助けを求める?……の巻で紹介した論考を思い出しました。

捕鯨問題を巡って今話題の「オーストラリア」の移民政策、多文化主義に関する論考です。

「マルチカルチュラリズム(多文化主義)のゆくえ—オーストラリアの人種・エスニック問題をめぐって」
(杉本修平、共産主義者同盟(火花))

その第1回目に、「書き取りテスト」について、次のような説明があります。

 英国は……(中略)……、移住希望者に「ヨーロッパ言語による書き取りテスト」を課して実質的にアジア人(日本人)流入を阻む方策を提案した。この欺瞞的な方策は、後にオーストラリア政府によって正式に採用され、60年近くも実施されることになる。

 1901年オーストラリア連邦が成立するとともに、「書き取りテスト」の実施を定めた「連邦移住制限法」・「帰化法」・「太平洋諸島労働者法」等が成立、白豪主義政策が完成していく。

50年代後半から60年代にかけて、ヨーロッパ難民の減少に伴い、南ヨーロッパ(とくにギリシャ)移民が急増する。さらに、60年代中期以降、トルコ人移民らアジア・中近東からの移民が流入する。これらの人々の多くは、ブルーカラー労働者としてオーストラリアの工業化の下支えとなっていく。こうした状況の中で、中国革命に伴う中国人難民の受け入れ、非ヨーロッパ人の帰化承認、日本人「花嫁」・中国人の家族呼び寄せ承認、「書き取りテスト」廃止・混血ヨーロッパ人の移民手続きの簡素化等々、従来の移民政策、人種差別政策がなし崩し的に廃棄、緩和されていく。

「白豪主義」のオーストラリアで、いったい何が起き、どんなふうに「多文化主義」への転換がなされたのか。
興味を持たれた方は、是非、全文をお読みください。よろしく!です。


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犯罪報道ルネッサンス、ジャーナリズム・ルネッサンス!『週刊ポスト』にうさエール♪

2008.1.16.23:30ころ

代理処罰要請のブラジル人被告を逮捕(2008.1.15、日刊スポーツ)


 静岡県焼津市で2006年末、ブラジル人の母子3人が殺害された事件で、ブラジル警察当局は15日未明、日本政府がブラジル側に代理処罰(国外犯処罰規定による訴追)を要請したネベス・エジルソン・ドニゼッチ被告(45)をサンパウロ州内で逮捕した。
 ブラジル司法当局などによると、日本がブラジルに代理処罰を求めた事件で、身柄を拘束した事例は今回で2件目。
 ドニゼッチ被告は殺害された母親の当時の交際相手で、事件後ブラジルに帰国。ブラジルでは身柄の拘束前でも起訴が可能で、サンパウロ州検察当局が昨年12月に不拘束のまま起訴していた。2月21日にサンパウロ州地裁で初公判が開かれる予定。
 ドニゼッチ被告は出身地サンパウロ州バストス近くの警察関連施設に移送された。
 警察当局によると、同被告はサンパウロ州の小さな町で女性と同居。約8カ月前から別人の名義で畑を借りて牛を飼い、チーズをつくって売っていたという。
 調べでは、ドニゼッチ被告は06年12月18日、焼津市のミサキ・ソニア・アパレシダ・フェレーラ・サンパイオさん(当時41)方で、ミサキさんと二男(同10)を、また市内の自宅で長男(同15)を、それぞれ殺害したとされる。

【関連記事】「犯罪人引き渡し条約」ブラジル政府からの締結交渉申し込みを、日本の外務省は2003年から拒否していた(2006.9.29)

この事件については、昨年3月、『週刊ポスト』が杉山春さんによるルポルタージュを連載してくれました。題して、醜い国、日本——検証・静岡ブラジル人母子殺害事件(2007.3.10号、3.17号、3.24号)。

【第1回】3K職場で働き続けた被害者、病身を押して副業にまで勤しんだ加害者
【第2回】事業に失敗した夫のアル中、人減らし地獄で心を押し潰された被害者ソニア
【第3回】長男「成績急降下」、次男「問題行動」——ふたりの息子に託した夢は
『週刊ポスト』バックナンバー一覧

殺人など、どうやっても正当化できないものだと私は考えます。
しかし、その殺人を犯した者も、やはり私と同じ人間なのだと、そんな当たり前の事実にあらためて気づかせてくれる、そんな連載でした。望んで「殺人者」に生まれ育ったわけではないのに、人生を行きていく中で、そこへ向けてどんどん追い込まれていくような不思議といいますか、それだけでもやるせないのに、あたら命を奪われてしまった被害者もいて、被害者も、また当たり前のことですが、人間なのです。

【関連記事】朝鮮学校、ブラジル人、日比婚外子(2007.2.28)

ともすれば扇情的になりがちなのが昨今の犯罪報道ですが、犯罪報道も、事件の背後にあったものを丁寧に追いかけることで、それがけっして「モンスター」によって犯されたものではないこと、完全に事情を理解するなんてことは無理だとしてもあくまでも「人」が犯した愚行だということに、そして人間の弱さだったり愚かしさだったり悲しさだったりに気づかせてくれる、そんな可能性をたしかに持っています。

もちろん、人間同士の断絶をも加速しかねない危険性も、やはり持っているのですが、上の連載は違いました。そして、今週発売中の『週刊ポスト』(2008.1.25号)の下記特集も。

<独占!衝撃の300枚>
インシュリン注射で殺人未遂・懲役15年判決!
「整形美人風俗嬢」中国人妻の獄中手記
「日本への憧れと失望」「耐え難い夫のセックス」
「群がった男たち」……すべてを吐露。
“花嫁”たちは今年も1万人以上が海を越えてやって来る――

晩婚化が進む一方で、日本人男性と中国人女性の結婚は、この15年で3倍に増えている。比例するかのように凄惨な事件が相次ぐ。なかでも、06年春に発覚したインシュリン注射による夫殺人未遂事件は記憶に新しい。かの中国人妻を凶行へ駆り立てたのは何だったのか。本誌は、約300枚にも及ぶ獄中手記を入手

です。

「罪を憎んで人を憎まず」の精神がどっかと腰を据えているといいますか、加害者の告白を通して、事件の背景にあったのが何なのか、日本と中国の家庭文化の差や、加害者・被害者双方の置かれた事情やそれぞれの期待はどんなところにあったのかとか、人間の姿・行為を通じて、社会の実相に迫る。これぞジャーナリズムにおける人間復興、ルネッサンスが始まっている、そんな感じです。

犯罪報道、ジャーナリズムによる「人間復興(ルネッサンス)」

人のつながりの希薄さが嘆かれる世にこそ、そんなものが切実に求められているのではないか。
そう思います。

さあ、今週号は、それだけでは終わりません。

ニッポンの大問題
在日韓国・朝鮮人が「もうひとつの年金差別」で怒りの告発!
特別給付金は「ゼロ」から「3万円余」までバラバラ
全国620市町村だけが独自救済——「本来は國が講ずるべきで、全国市長会を通じて要望している」(福岡市高齢施策推進課)
【関連サイト】
在日外国人の年金問題Q&A(外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会実行委員会)
【関連記事】
『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん(2007.12.7)

さらに、「厄人天国ニッポン」解体新書(by 武冨薫と同誌取材班)の最終回も掲載されています。

第1回 「薬害肝炎局長」は250万円! 悪徳官僚の「高額ボーナス」(2007.12.14号)
第2回 明治政府の「永久官の特権」が平成日本で大暴走!(2007.12.21・28号)
第3回 キャリアVSノンキャリ「犯罪を生み出す残酷な壁」に法的根拠なし!(2008.1.4・11号)
第4回 キャリア官僚「天下り」で国民は6兆円損している!(←手元にないけど、たしか「半年で6兆円の損」だったと記憶してます。2008.1.18号)
最終回 「官僚は大臣より偉い!」閣議さえ支配する「主権在官」の構造——いかにして事務次官は政策決定への「拒否」という特権を手にしたか(2008.1.25号)

締めくくりの、「このままではこの国は400万人の公務員に食い潰される」っていう文は、ちょっとおおざっぱすぎるだろうと思いますが、このシリーズ、やはり必読だと思います。
こんな厄人天国に寄生する形で存続してきた自民党政権と連立するのが正しいなんて、小沢・民主党代表、やっぱりどこか間違ってるんじゃないでしょうか。民主党って、官庁主導の政治から政治家主導の政治への変革をうたっていた気がするんですが、記憶違いだったのかなあ……??

かくして、またしても『週刊ポスト』に大いなる期待を抱き、うさエールを送る私でありますが、
あらら、こんなところからも同誌への期待が高まっているようです。

まずは週刊ポストにメッセージを!

いよ! 憎いネ、この人気者!(^o^;)! その名は『週刊ポスト』!!

【関連記事】
「陰謀論」と平和運動、レイシズム(2007.9.27)
【お願い】地震火災によるビル倒壊を「テロ攻撃」と早合点しないでネ!!(2007.12.12)
情報操作ニヒッカケラレズ、加担セズ、ソンナ自分ニ私ハナリタイ。野望或ハ無謀(2007.12.20)


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外国人地方参政権に反対する議員って「保守派」なの??

2008.1.14.18:00ころ

「治者」と「被治者」が同一であるべし。
これは民主主義の基本のはずです。
その意味で、民主党内の下記記事表題中の動き、自然かつ当然の、応援すべきものだと思います。

外国人の地方参政権法案、民主内で再提出の動き(2008.1.5、読売新聞)

 永住外国人に地方参政権を付与する法案を巡り、民主党内で次期通常国会に再提出を目指す動きが活発化してきた。
 地方参政権付与は公明党が強く求めており、「参院に民主党が法案を提出し、公明党に賛成を呼びかければ、与党の分断を図ることができる」との狙いからだ。ただ、党内の保守派議員は「憲法上も、国のあり方という観点からも、絶対に認められない」として阻止する構えだ。
 民主党は、同法案を1998年と2000年の2度にわたって衆院に提出したが、いずれも成立せず、廃案となった。一方、公明党は05年に衆院に「永住外国人地方選挙権付与法案」を提出、今国会でも継続審議になっている。自民党を中心に慎重論が根強いことが背景にある。
 民主党の川上義博参院議員は、党内の有志議員に呼びかけ、民主党案の再提出を目指す議員連盟を近く結成する方針だ。今回の法案には、相手国で外国人に対する選挙権を認めている場合にのみ、その国の国籍を持つ人に選挙権を付与する「相互主義」を新たに採用することを検討している。「公明党案にも、当分の間は相互主義をとることが盛り込まれており、公明党も民主党案に反対できなくなる」との判断がある。
 民主党の小沢代表は、「一定の要件のもとに地方参政権を与えるべきだ」と主張してきた経緯がある。川上氏らは、党執行部の賛同を得て、参院先議で法案を提出したい考えだ。
 これに対し、党内の保守派議員は「選挙権は、日本国籍を有する者に対してのみ保障されている。政局的な狙いから、『国のかたち』をゆがめるべきではない」と反発している。

この、続報(?)です。

外国人に地方参政権法で議連 民主有志設立準備(2008.1.13、京都新聞)

 民主党の有志議員が、在日外国人など永住外国人に地方参政権を付与する法案を通常国会に提出するため議員連盟の設立準備を進めていることが、12日、分かった。
 法案は、野党が過半数を占める参院に提出する考えで、小沢一郎代表も理解を示しているという。同法案は公明党が強く成立を求めているが、自民党には慎重論が強い鵜。参院で採決されれば「与党分断につなげられる」(民主党関係者)との指摘もある。ただ、民主党内の保守系議員は「国家主権にかかわる問題」として議連設立と法案提出に対抗していく構え。執行部の対応によっては逆に党内に亀裂が入る恐れもある。
 中心となっているのは川上義博、白真勲両参院議員ら。既に参加を呼び掛ける趣意書を党内に配布、月内にも設立総会を開く。
 民主党は地方選挙権付与法案を1998年と2000年に提出、いずれも廃案となったが、その後は保守系議員の反対もあり提出を見送ってきた。しかし2005年に韓国が永住外国人の地方選挙権を認めたことから、川上氏らは「相互主義の観点からもこれ以上放置できない」として法整備を働きかけることにした。

記事から察するに、「永住資格」を取得した外国人に対象が限られているらしい点が、個人的にはどうかなあ、と思いますが、それでも望ましい動きには違いありません。

ちなみに、地方参政権については、1994年2月28日の判決で、あの「マクリーン事件判決」の最高裁判所でさえ、地域との密接な関わりを持つに至った外国籍住民に与えることは違憲ではない、としています。その判決のPDFファイルから、該当部分を抜き出してみます。下線は、ブログ主がつけました。

憲法第八章の地方自治に関する規定は、民主主義社会における地方自治の重要性に鑑み、住民の日常生活に密接な関連を有する公共的事務は、その地方の住民の意思に基づきその区域の地方公共団体が処理するという政治形態憲法上の制度として保障しようとする趣旨に出たものと解されるから、我が国に在留する外国人のうちでも永住者等であってその居住する区域の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至ったと認められるものについて、その意思を日常生活に密接な関連を有する地方公共団体の公共的事務の処理に反映させるべく、法律をもって、地方公共団体の長、その議会の議員等に対する選挙権を付与する措置を講ずることは、憲法上禁止されているものではないと解するのが相当である。

それでもなお、民主党内の保守派議員は「憲法上も、国のあり方という観点からも、絶対に認められない」として阻止する構えだそうです。

しかし、こういう議員さんたちを読売新聞の記事のように「保守議員」と言っていいんでしょうか? 

「現状を変えない」という意味では「保守派」なのかも知れません。ですが、国政選挙でもない地方選挙で、しかも、極めて排外的な思想を基軸とする最高裁ですら外国籍住民の参政権を容認している地方選挙において、「外国籍住民の排除を当然のこと」とする姿勢は、むしろ「極右」とか「レイシスト」とか、あるいは「国家主義者」とか呼ぶのがふさわしいのでは?なんて思います。

まだ、京都新聞が書いているように「保守議員」とする方が、こちらだと「今現在の思想や政治的立場」よりも「政界におけるその出自や経歴」が「保守派と呼ばれるところ」にあった、というようなニュアンスになって、適切のような気がしまして。

なにはともあれ、おそらくは通信社系の京都新聞の記事と、読売新聞の記事。
今回の表記に関わらず、細かいところで、微妙な違いがあるんでしょうね、やっぱり。


【関連記事】

在日コリアンの団体が政党にアンケート(OhmyNews)(2007.7.19)

「日本人でよかった」まるたまちゃんvs.「外国人参政権」?♪田中康夫に、うさエール♪「国際救援隊」もあるよ(2007.8.27)

『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん(2007.12.7)

「護憲派アマゾネス軍団」参加のお知らせ(はーと)(2008.1.7)

【関連サイト】
アンニョンハセヨ参政権-----定住外国人に参政権を----

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♫『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』♫と、「信仰に基づく政策」「エビデンス(科学的根拠)に基づかない対策」

2008.1.13.18:10ころ

新年早々、年末恒例の「今年、私の聞いたベスト・ソング」の超強力候補に出会いました。

『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』
(歌:み~こ/作詞・作曲・編曲:柏森進。歌詞全文

たんぽぽのなみだ〜運営日誌:水からの伝言(4)のコメント欄で知りました。
試聴できたのは一番だけですが、もう大爆笑!第16回日本トンデモ本大賞特別賞受賞とのこと、深〜く納得です。

このままだと、「今年、私の聞いたベスト・ソング」が2年続けて色物(?)になりそうな予感がしますが、

「細かいことは気にしないの! わたしO型だから!」(笑)

疑似科学が政策決定の基礎になっちゃうことの危険性については、今さら言うまでもないと思います。

この機会にあらためて訴えておきたいのは、「妄想」が政策決定の基礎になっちゃうことの危険性です。

ここ数年でも、さまざまな「妄想」が政策決定の基礎になされてきましたし、未だに「妄想」に基づいた政策決定がなされていこうとしています。

当ブログで取り上げたうち、さっと思いつくものだけでも、「少年犯罪凶悪化・低年齢化・増加」「外国人犯罪の急増」「不法滞在者は犯罪の温床」とか、「極めて同質な国」の「人権メタボ」などという認識を持っている文部科学大臣(現・自民党幹事長)とか、(義務教育で支給される)「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待を込め、国民の税金によって無償で支給されています」なる教科書の文言とか、京都で実施された『ジュニア日本文化検定』とか、まあ、いろいろあります。

そう言えば、虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」かなんて記事を書いたこともありました。あのとき、批判の対象としたブログ言説をなしていた人物、今は疑似科学関連ビジネスに走ってるらしいです。水が低きに流れるがごとき、自然な流れだったんでしょうか。

次は、以前に書いた記事から引用したものです。

「エビデンス(科学的根拠)に基づかない治安政策」は、処方を誤った薬オカルトチックな疑似科学に基づく治療法のようなものです。
私たちの暮らしを破壊してしまう恐れの方が、まぐれ当たりで望ましい結果を生む確率よりはるかに大きい。

中略

おそろしいことに、「信仰に基づく治安政策」「エビデンス(科学的根拠)に基づかない治安対策」は、学校でのイジメ問題や、有害図書規制・有害ゲーム規制などについても展開されているようです(冬枯れの街などをご参照ください)

また、今春(ブログ主註:2006年)の「入管法改定」に関する国会審議でも、永住者の扱いなどについて、実は同じように「信仰に基づく法改定」が主張され、「エビデンス(科学的根拠)」は提出されぬまま、改定がなされてしまいました。
おそらく、
今の日本における政策の大半は、「エビデンス(科学的根拠)」に基づくのではなく「信仰に基づくもの」ではないかと、私はその会議録を分析した体験から疑っております。

ちょっと暗澹とした気分になっているかも知れないあなたに、ここでもう一度お送りします。

『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』
(歌:み~こ/作詞・作曲・編曲:柏森進。歌詞全文

え、くどい!?

でも、

「細かいことは気にしないの! わたし 実はB型だから!」(爆)

 

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【イベント情報:東京】「隣の外国人〜多様な人々、多様な生き方〜映像と音楽の集い」

2008.1.12.19:20ころ

ドキュメンタリー映画上映会「隣の外国人—多様な人々、多様な生き方 〜 映像と音楽の集い」

一橋大学にて、日本に在住する外国人と私たちがどのような気持ちで一緒に生活していけばいいのか、今日移住者が増加しつつある日本で、多様な文化を持つ外国籍市民の立場や社会での位置付けをテーマとした映像と音楽を楽しむ上映会を行います。

「となりに生きる外国人〜多文化共生って何?」(PARC制作)の上映や、一橋大学の大学院生が制作したドキュメンタリー「朝鮮学校のイメージ〜先生の思い」、「外から見たイスラーム、内から見たイスラーム」、在日ビルマ人労働者の労働組合の活動など、「多様」な映像が楽しめます。

日本に住んでいるブラジル人青少年が自らの体験について語るビデオ「私のルーツ、私の希望」(NPO N−Pocket制作)とあわせて、ブラジルのボサノバの巨匠、アントニオ・カルロス・ジョビンが1991年にリオ・デ・ジャネーロのカーニバルの名門サンバクラブ「Mangueira」の会場で行ったライブの未公開映像DVD「Tom na Mangueira」も上映します。このライブは、庶民に馴染み深いサンバにルーツを持ちつつ、リオの中流階級出身の若者が中心となって生み出したボサノバと、伝統的なサンバクラブとの出会いでもある。また、日本とヨーロッパで活躍中のブラジル音楽演奏者のVasco DeBrittoさん、Marcos Ramos さんのボサノバ生演奏も楽しめます。

面白そうですが、関西からは遠い……。

日時は1月27日(日)14:00〜18:00、入場無料。
場所などについては、こちらをご覧ください。


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ジダンと時短。日本のお役所に届けられた国際結婚件数&割合のグラフ

2008.1.11.12:00ころ

今年こそ記事を短く!!
時短でワークシェア! 記事も短く生活充実!!

なんてことを、

もっと「時短」を重視してほしい~春闘方針
(2008.1.3.世界の片隅でニュースを読む)
を読んで、あらためて考えました(←「誓いました」でないところがミソ?)。

そこで、本日の記事は、グラフを紹介するにとどめます。

しかし、「時短!」にはなってません!!

厚生労働省のサイトから数字を拾ってきて、入力して、確認して、グラフを作って、見栄えを調整して、なんやかやで……。

単に国際結婚件数とその割合の変動がどんな感じなのかを確認してみたかっただけなんですが、日本のお役所に届けられた婚姻件数の変化、なんてものも、やはり確かめざるを得ず……新年早々、あたしゃいったい何をやってんでしょうか……。

グラフからはわかりにくいと思いますが、このグラフ中の最新データは2006年のものです。

なんやかやと時間を費やしてつくったデータですが、お役所に届出のあった婚姻の中には「偽装」と呼ばれるものもあるでしょう。
その一方で、統計には現れていない事実婚のカップル(異性間、同性間どちらも)もあるでしょうし、外国のお役所には届けられていても日本のお役所には届けがなされていない婚姻、なんてのもやはりあるでしょう。

ですので、この手の数字から見えてくることに限界があるのはモチろんろんです。

しかし、そこから見えてくるものもやはりあるんじゃないかなあと、グラフ作成にかかった時間を思うと、自分に言い聞かせてしまっちゃってる心境であります。むぎゅ〜。

「何が表されていて、何が表されていないんだろう?」「うしろの正面、な〜に?」(「百太郎!?」)
とか、皆さまが想像をめぐらせ、さらなる資料を集めたりするきっかけになればなあ、なんて、無責任な期待を持ってみたりする怪傑ゾロ目の冬の日でした。ぞろぞろ。


Kokusaikekkonlong

【元データ】厚生労働省
「平成18年度「婚 姻 に 関 す る 統 計」の概況(人口動態統計特殊報告)」
 →婚姻件数・婚姻率(人口千対)及び夫妻の一方が外国人の婚姻件数の年次推移 -昭和22~平成17年-

「人口動態統計 年報」
 →夫妻の国籍別にみた婚姻件数の年次推移


【関連記事】

夫か妻が外国人の夫婦、30年で割合10倍/異文化激突!? 傑作コメディ『ダーマ&グレッグ』(2007.1.27)
タグ「国際結婚」


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R_bana_2頭突きはジダン、仕事の分かち合いには時短。えっ、苦しすぎ!?

「留学生政策のエアポケット」日本語学校

2008.1.10.12:00ころ

今日は京都新聞からローカルな、しかしグローバルなニュースを紹介します。京都の日本語学校「エリック」に関するニュースです。

未入学者に学費返さず 京の日本語学校でトラブル(京都新聞朝刊、2008.1.7)

 京都市下京区の日本語学校が、日本への留学を希望するアジア各国の人たちから学費を受け取りながら、実際には希望者が入国できないなど、トラブルになっていることが6日、京都新聞社の調べで分かった。
 ラオス、中国、バングラデシュ、ネパールの41人が先月時点で、計1200万円余りの被害を訴え、返金を求めている。ラオスでは現地の警察が詐欺事件として捜査している。
 この学校は「ELIC京都校日本語科」(エリック)=三浦光道校長(42)。大津市長等1丁目の宗教法人「定光坊」が設置する。
 関係者によると、同校は2006年1月、ラオス駐在の同校の日本人教員(35)を通じて短期留学生(3カ月コース)を1人あたり3400ドル(39万円)で募集した。少なくとも5人の希望者が同5月に授業料など計1万7000ドル(197万円)を払ったが、来日に必要なビザ(査証)が日本大使館から交付されず入学できなかった。
 5人は返金を求め、うち2人に、計5000ドル(58万円)が戻っただけで、直後に首都ビエンチャン市にあった同校の拠点は閉鎖された。このため、5人が地元警察に「金をだまし取られた」と届け出たという。
 駐日領事館や留学仲介機関の話を総合すると、ラオスのほか、中国、バングラデシュ、ネパールの36人が06年3月ごろからエリックに送金した計1134万円の返金を求めている。
 一般に海外の学生が日本語学校への入学を希望する場合、ビザ申請の手続きと並行して学費を学校に前納する。ビザが交付されない時は、学費を返すことが日本語学校の認定機関である財団法人「日本語教育振興協会」(東京都)のガイドラインで定められている。
 エリックは協会の認定校で、1992年に円満日本語学舎(大津市)として開校し、その後に移転、校名変更した。アジア各地の提携校や留学仲介機関を通じて学生を受け入れている。定員は140人だが、現在は4人しか在籍していない。
 ■14人分と認識 「エリック」校長
 三浦校長は授業料などが返金できていないことを認め、14人分の616万円との認識を示したうえで「留学希望者から預かるなどした600万円を四国で日本語学校をしている知人に預けて戻ってこないため、返済が遅れている。早急に返したい。ラオスにはすでに送金を指示した」と説明している。
【日本語学校】 外国人を対象に日本語を教える民間教育施設。日本の高等教育機関(大学など)に在籍する外国人留学生の50−60%が日本語学校を経ているとされ、大学進学へのステップの一つとなっている。設置基準は専修学校に準じるが、株式会社や個人でも開校できる。文部科学省、法務省、外務省が共同所管する財団法人「日本語教育振興協会」(東京都)が審査・認定する。全国に約380校ある。

「知人に預けた金が返ってこないので返済が遅れている」って、ドラマなんかでもよく聞く言い訳の気がします。結局その預けたお金は返ってこない、という展開の……。

あっ、「貸した金と青春は二度と戻らないんだ!」って誰の絶叫でしたっけ?? 『うる星やつら』で誰かが叫んでいたと思うんですが……。

話がそれましたm(_ _)m。
校長が返金実現を目指していそうなところがせめてもの救いだと思いたいですが、京都新聞社が調べた被害状況が記事にイラストとして掲載されています。それによると、

中国 18人で615万円
ネパール 4人で131万円
バングラデシュ 14人で387万円
ラオス 5人で139万円
合計41人で総額1,273万円

の被害が出ているそうで、校長の主張とはあまりにかけ離れています。真相はどうなんでしょうか。

そして、翌日の続報では、

エリック、留学希望者から保証金 日本語学校の自主規定に違反(京都新聞、2008.1.8)

 京都市下京区の日本語学校「ELIC京都校日本語科」(エリック)をめぐる学費未返金問題で、同校が日本語学校の自主ガイドラインで禁じられている「保証金」を留学希望者から受け取っていたことが8日までに、京都新聞社の調べで分かった。同校側は「日本で不法就労や逃亡などの問題を起こさなければ卒業時に返金する」などと説明していた。
 学生の納付金については、日本語学校の認定機関である財団法人「日本語教育振興協会」(東京都)がガイドラインで、教育の直接の対価でない金品を学校側が受け取ったり、預かったりすることを一切禁じている。
 関係者によると、ラオスの男女5人が2006年5月、それぞれ3カ月分の授業料1400ドル(16万円)とは別に、エリックの現地校の求めに応じて保証金2000ドル(23万円)を払った。現地校は、滞在中に犯罪、違法行為などがない場合に返金すると約束した預かり証を渡した。5人はビザ(査証)が取れず、実際には入学できなかったが、授業料も保証金も先月時点で、同校から返してもらっていない。
 モンゴルでは保証金の代わりに、同校に関係のある現地会社の名義で入学希望者の自宅を担保にとったケースがあった。
 同校の関係者や元学生によると、卒業時に返金を拒まれた中国人学生数人が「返すまで帰国しない」と学校に抗議するうちにビザが切れ、不法滞在になったケースもあるという。
 三浦光道校長(42)は「保証金はあくまで寮に関して預かった。部屋の原状回復費を差し引いて返している」と主張している。

日本語教育機関の状況については、『外国人の定住と日本語教育〔増補版〕』の第2章「在日外国人の概況とその教育——日本語教育の周辺」で田中宏さんが、次のように批判し、提言しています。

 業者団体の色彩がぬぐえない日振協(←文部科学省、法務省、外務省が共同所管する財団法人「日本語教育振興協会」として最初の記事中にある団体です。ブログ主・注)に設けられた審査委員会が、仲間の日本語学校を審査することにはおのずと限界があろう。審査料は、新規校が一校三〇万円、初回更新審査は一四万円、二回目以降の更新審査は七万円となっている。学校の審査は責任ある公的機関が無料で行うべきである。文部科学省は省令として「日本語学校設置基準」を定め、それに基づき知事が学校を認可し、監督を行う方式が考えられる。留学生に良質の日本語学校を保障する方策を打ち立てることが急務である。
 「日本語学校は、留学生にとって“水先案内人”の役割をもつのに、日本の留学生政策のエアポケットになっている。留学生を対象としては、授業料の減免(私立大授業料は三割減額)、医療費の八〇%補助、留学生宿舎への入居、(財)内外センター(〇四年四月以降、日本学生支援機構)の各種斡旋などあるが、いずれも就学生は対象外とされている。二〇〇〇年度から、ようやく学習奨励費(月額五万二〇〇〇円)の支給対象に加えられたが(〇三年二五〇人)、日本語学校への公的助成はない。日本語学校への財政支援や就学生の処遇改善には、やはり同校の設置形態の見直しは不可欠である。(下線はブログ主が付けました)

「日本語学校は、留学生にとって“水先案内人”の役割をもつのに、日本の留学生政策のエアポケットになっている」という指摘は重いです。

また、ウェブにはありませんが、1月7日の京都新聞朝刊には、下記ルポルタージュが掲載されています。

貧しい私たちからなぜ/ラオスの被害者 日本に不信感/39万円、年収の3倍もエリック 学費未返金(京都新聞朝刊、2008.1.7)

 ラオスには、年収の3倍もの借金を抱えた家族がいた。将来設計が台無しになった若者が日本への不信感を募らせていた。京都市下京区の日本語学校「ELIC京都校日本語科」(エリック)をめぐる学費未返金問題。「なぜ豊かな日本人がわれわれから金をだまし取るのか」。昨年末に被害者を訪ねると、ラオスの淡い青空の下、若者らのため息がひときわ重かった。

 広がる畑と森。首都ビエンチャンから、牛の群れに進路を阻まれつつ車で北へ約3時間のビエンチャン県ノンナーク村。マカー・ファトゥーサイさん(21)と家族の住む小学校兼自宅が舗装の傷んだ道沿いにあった。小さな穴の目立つTシャツ姿のマカーさん。定職に就けず、父親の営む学校の事務を時々手伝う。
 大学2年だった2006年、都心の銀行ビル内にあったエリック直営の日本語学校で、日本人教員(35)から留学を持ちかけられた。「経済発展を遂げた日本での経験は、母国での就職に箔が付く」。そう思い、同年2月に大学をやめて、この日本語学校に通い出した。
 「99%留学できる」。こんな学校側の説明をマカーさんの父親は信じた。知人から金を借り、3カ月分の留学費3400ドル(39万円)を教員と三浦光道校長(42)に手渡した。マカーさんと父親はエリックの入学許可証を手に、日本大使館へ何度も行き、ビザ交付の可否を尋ねた。だがビザは出ず、教員の行方はわからなくなった。
 父親は警察に相談する一方、親類宅を回って金を集め、知人への借金を返した。マカーさんは不定期の仕事で賃金を得ると、返済の足しにと家族に渡している。大学をやめなかったら、と悔やむ時もある。
 「ラオス人は約束を守らない」。マカーさんは留学費用を一括で納めなかった際、教員の放った言葉を忘れない。「あべこべです。教員と校長は謝罪し、対応を話し合うべきだ」とマカーさんは力を込めた。
 首都西部にあるメコン川沿いのシソムソン村。土ぼこりの激しい道沿いに三輪タクシー運転手バンパイ・ソムセンバンさん(39)と家族が暮らしていた。エリックに支払った3400ドルをタクシー業で稼ぐには3年かかるという。「なぜ、貧しいわれわれを食いものにしたのか」とぼやいた。
 村で兄弟が経営する民宿には日本語を話せる従業員がいない。日本人観光客に利用してもらう上で、留学のメリットは大きい。バンパイさんは蓄えと兄弟からの借金で留学費用をそろえた。しかし留学できず、借金だけが残った。兄弟はふびんに思い、利子を免じてくれた。それでも完済は遠い先だ。
 ラオス外務省は、詐欺事件とみており、財産を返還させるため教員を再入国させるよう、日本外務省に協力を求めている。

日本への留学を志す人たちは、少なくとも日本に興味か何らかの好印象を抱いている人たちでしょう。そんな彼・彼女たちを、受入政策・受入態勢(日本語教育機関やその支援制度、受入大学など)の不備のせいで「日本嫌い」にしてしまうとしたら……。
「日本国」については自業自得でしょう。「反日」「嫌日」の種をあちこちに蒔き、その果実は「日本国」に返ってくるのですから。
しかし、その返ってくるものを直接受けることになる「個々人」にとって、話はそう単純ではありません。そして何より、夢を抱いて留学を決意し、母国の物価を考えれば目が飛び出るような金額を集め、捻出してた人たち、実際に渡航してきた人たちのことを思うと、「日本嫌い」にするとかどうとか言う以前に、あまりに残酷過ぎます。

日本語教育機関について、その歴史などさらに詳しい情報については、「お買い得にもほどがある!」『外国人の定住と日本語教育〔増補版〕』を、どうかご一読ください。

実は、今回のエリックの一件の背景には、NPO法人の認可にかかわる問題もありそうです。

学生集めにNPO利用か エリック学費未返金問題(京都新聞夕刊、2008.1.7)

 京都市下京区の日本語学校「ELIC京都校日本語科」(エリック)がアジアの人たちから学費を集めながら、留学希望者が入国できずに返金を求めている問題で、三浦光道校長(42)が国際親善・援助を掲げる5つのNPO法人(特定非営利活動法人)の理事長を兼務していることが7日までに、京都新聞社の調べで分かった。
 実質的な活動が最近ないのに、留学希望者のビザ(査証)申請のため大使館に提出した文書に、NPO法人を通じて国際交流を推進していると説明しており、同校が海外での学生集めに利用していた可能性も出ている。
 5法人は、日本モンゴル文化協会(北区)▽PDA JAPAN(下京区)▽関西ラオス協会(大津市)▽スリランカ国際親善協会(同)▽プラの会(同)。「PDA」とプラの会はタイの教育や保健支援を、ほかの3法人も同様の海外援助や文化交流を掲げている。1999年から2007年にかけて設立され、京都府や滋賀県などの認証を受けている。
 設立1年未満の「PDA」を除く4法人の06年度収支報告書によると、日本モンゴル文化協会とプラの会は支出ゼロ。関西ラオス協会は通信費のみの支出で、実質的な事業費は計上されていない。スリランカ国際親善協会は未公表で、報告書の修正中という。
 5法人が事務所として行政に届けている建物を訪ねても、スリランカ国際親善協会を除いて看板や表札は見当たらず、法人の常駐スタッフはいなかった。
 京都新聞社が入手した資料によると、エリックが学生募集に当たって、ネパールの日本大使館に06年夏に提出した書類には、三浦校長がこれらのNPO法人の理事長を務め、国際交流活動を推進していることが校長名で記されていた。こうした書類が学生のビザ取得に有利に働くとの見方もある。
 ■「学生集めでない」と三浦校長
 三浦校長は「活動が最近できていないNPO法人もあるが、プラの会はタイに古着を送るなどしている。ビザ申請で(NPO法人活動を記した)文書は出していない。学生集めのためにNPO法人をやっているのではない」と話している。
 ■報告以外の実態把握せず 京都府・滋賀県
 京都府と滋賀県は「法的要件を満たす団体から申請があれば認証を与えている。各法人には毎年報告書の提出を義務付けて公表しているが、その内容以外の実態については把握していない」としている。

ただ、私にはこちらの方面は知識も資料も不足しておりまして、しかも時間もありません。
ここらで、逃げるように記事を終わらせていただきたいと思います。ご容赦くださいませ。とんずら!


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スポーツの醍醐味と、レイシズム、マスメディア。「外国人の購読お断り」の北國新聞。ウェルカム、柳沢敦選手!!

2008.1.9.07:50ころ
(2008.1.12.23:50ころ、「北國新聞」関連の日本語記事へのリンクを追記)

秋田豊選手の現役引退で、寂しい思いがしていたところへ、嬉しいニュースが飛び込んでまいりました。

ウェルカム、柳沢敦選手! 京都パープルサンガへようこそ!!
期待してまっせ〜!!!

京都サンガの試合は、これまで2度、観に行ったことがあります。

最初は、私の贔屓チームはJリーグ発足当初から鹿島アントラーズですので、優勝争いしているアントラーズを応援に出かけて、最下位独走中だったサンガに返り討ちに遭った秋のあの日(涙)。たしか柳沢選手も出場していたと記憶しています(その後アントラーズは年間チャンピオンになりました。ほっ)。

次は、浦和レッズ戦。間違えてレッズのサポーター席のチケットを買ってしまい、最後まで立ちっぱなしでレッズを応援することになりました。「岡野、走れ〜!」とか。
レッズには好感を持っていましたので(今も)、嫌々というわけではなかったのですが、サポーターのすさまじいパワーについていくのは、ちょっとしんどかったかも。

いやあ、スポーツって不思議ですね。激しく争っていても、敵味方のサポーター同士が一つになれる瞬間が、あるんですから。美しいプレー、素晴らしいプレーを目撃した瞬間とか。

スポーツの楽しみ方ってそういうあたりに奥深さがあるように思います。

それはさておき、格闘技系のスポーツは「痛そう!」な気がしてどうにも苦手でして、まったくチェックできていない領域のニュースですが、K-1、おそろしいことになっているようです……。

なんともお寒いスポーツ界(非国民通信、2008.1.7)

これ、スポーツというより、レイシズム煽動のための集会になってきてるってこと!???

K-1、ますますもって嫌いになっちゃいましたが、それだけでとどめておくには危険すぎる事態ではないでしょうか。
こんなイベントが、全国ネットで大手を振って放映されちゃってるって!???

こちらもメディアの問題です。


【英語記事】“Japanese Only” Newspaper: Hokkoku Shinbun in Ishikawa Pref(DEBITO.ORG、2008.1.8)
【日本語記事】石川県の北國新聞のセールズ:「外国人購読拒否」(DEBITO.ORG、2008.1.8)


石川県の北國新聞が、「外国人の購読を拒否」したのだそうです。目を疑いました。

拒否通知は、クリックすると全面を読めるようになっています。

北國新聞社は「販売店の判断」だとして放置しているようですが、そんなこと、社会的に許されるんでしょうか。

ネットに押される形での新聞社の先行き不安が囁かれている昨今であるだけに、なんとも理解に苦しみます。


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R_bana_2←京都パープルサンガ、今度はどれだけJ1に留まれるか!? はらはらどきどき!?

またしても「テロ実施中」の日本政府が雇ったテロリストがうようよ、うろうろ

2008.1.9.07:20ころ

バルブ事件続報(おおかな通信2 辺野古情報、2008.1.8)


またしても、テロ実施中の日本政府のようです。しかも、実行犯もターゲットも、どちらも日本国籍!?

「テロリストがうようよ」だか「うろうろ」だかって、こういうことだったんでしょうか。

怒りを通り越してあきれそうになるのをグットこらえて、「あきらめムシ」と戦わなくてはなりませんね。いつものこととはいえ、なかなか難儀な話ですが、踏みとどまってにらみ返してやりたいものです。哀れみもビミョーにこめて。


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R_bana_2←きゅ、きゅーい!?

「護憲派アマゾネス軍団」参加のお知らせ(はーと)

2008.1.7.00:40ころ
(2008.1.24.23:50ころ、末尾に【ご紹介ページ】を追記)

このたび、


に参加させていただくことになりました。
サイドバーにもリンクを設定しましたので、ご活用ください。

現行日本国憲法の内容には、改定すべきところもある(たとえば「国民」の権利として基本的人権が保障されているあたりや同性婚が認められていないあたり)、と考えている私ではありますが、これまでどおり、主権在民と民主主義、人権保障を目的とする「立憲主義」現行憲法の平和主義を実現すべく、護るべく、今後もあれこれ情報を蓄積・発信していきたいと思いますぞすアマゾネス!!

【関連記事】立憲政治ニ異変アリ。科学特捜隊、出動せよ!(2007.3.17)

「護憲派アマゾネス軍団」ともども、今後ともよろしくお願いいたしますぞすア、マ、ゾ〜ネス!!


【ご紹介ページ】「護憲」ってちょっと変な言葉だけど。(村野瀬玲奈の秘書課広報室)(2008.1.24.23:50ころ追記)


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虫歯治療でICタグを埋め込みたい?港湾ドライバーには生体情報提供義務付け計画!?

2008.1.6.21:30ころ

虫歯の詰め物にICタグ 個人識別に新システム(産経ニュース、2008.1.5)

 虫歯治療などの際、詰め物と一緒に氏名や生年月日などの個人情報を登録したICタグを埋め込み、将来は携帯電話などで情報を読み取って個人を識別する認証システムの実用化に東北大の研究チームが取り組んでいる。
 研究に当たる堀内博名誉教授と歯学研究科(渡辺誠研究科長)の石幡浩志助教は、患者の取り違え防止や自分の口元に近づけたときだけ動作する携帯電話の開発につなげたいとしている。
 実用化にはICタグを誤って飲み込んだ際の安全性の確保、人体に埋め込むことの是非など倫理面での議論も必要になりそうだ。
 ICタグは情報を登録する集積回路(IC)とアンテナを組み合わせ、外から微弱な電波を当てて情報を読み取る技術で、物流などの分野で利用されている。
 石幡助教らは治療で歯を削った際にできる空間に着目。実験では縦約8ミリ、横約3ミリ、厚さ約2ミリのICタグをイヌの歯の中に収めた。情報は3センチ程度離れても読み取れたという。
 石幡助教は「ICタグは歯の中に埋めるため、生体の拒絶反応などは起きない。携帯電話を利用するときの“鍵”にも使えるなど応用範囲は広い」と話している。
 研究成果は米国の電気電子学会の論文誌に掲載された。

現在、日本では、ICチップ入りの外国人登録カードの導入が計画されておりまして、そのカードは、現行の外国人登録証と同じく、常時携帯が義務づけられ、違反者には刑罰をもって臨むであろうことはほぼ確実です。

かな〜りイヤな感じがしますねえ……。I have a bad feeling about this...

【関連記事】
【聞きかじり】外国人集住都市会議の恐怖。【口直し】韓国から学ぶワークショップ(東京)とシンポジウム(大阪)(2007.11.30)

一方、下記は、こちらのコメント欄で三介さんに教えてもらったニュースです。

国交省、コンテナターミナルの入出を直接管理するシステム構築(asahi.com、2007.12.28)

 国土交通省は港湾物流の効率化を狙い、コンテナターミナルへの出入りを全国規模で直接管理するシステムを構築する。法令に基づいて国が設置・管理するシステムをターミナル運営者に導入してもらい、トラックによるコンテナ搬入・搬出時のドライバー確認を一元化、手続きを円滑にする。本人確認にはIDカードと生体認証を用いる。08年度に法令整備とシステム設計を行い、09年度にまず横浜港の各埠頭での実用化を目指す。
 外貿埠頭のコンテナターミナルでは海上輸送の安全保障に関する国際条約に基づき、運営者に厳格な出入管理が求められている。ただ、海上コンテナを運ぶトレーラートラックは複数のターミナルに出入りするのが普通で、ゲートでの許可証確認作業に手間取り、周辺道路の渋滞原因にもなっているという。出入管理システムにより本人確認手続きを迅速化するとともに、国が担保する形でターミナルの保安レベルを高める。
 生体認証は指紋のほか虹彩、静脈パターンなどが実用化されている。国交省では「(コンテナターミナルの)ゲート手続きの実態に合わせて選択する」(港湾局)としている。
 国交省がアジア主要港の中で最高レベルのコスト・サービスを目指すスーパー中枢港湾プロジェクトにおいて、横浜港は東京、川崎両港とともに「京浜港」として指定されている重要港湾。06年の国際海上コンテナ取扱量は298万TEU(20フィートコンテナ換算)で東京港に次ぎ全国2位。出入管理システムの認証カード発行枚数は横浜港への導入時点で「万単位になる」(同)見込みだ。

生体認証技術の導入がこんなところでも画策され、しかもここでは出入国管理のための「自動化ゲート」が今のところ利用者の希望がある場合のみ生体情報の提供を受ける形になっているのとは異なり、港湾に出入りするトラック・ドライバーに生体情報の提供を義務づけることが計画されているようです。

以上、国民が政府を「立憲主義の精神」に基づいて監視する力を強める方向ではなく、むしろ政府が国民を監視する力を強める方向へと現実がつくられていきているのではあるまいか、なんてことを心配させるニュースでした。

【関連記事】
R2はイタリアに腰を据え、日本政府は「ビッグブラザー賞」と差別の固定化へ猪突猛進する(2007.11.19)


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防衛省 裏金プールに ぶくぶく沈みなはれ

2007.1.4.20:00ころ

防衛庁:架空領収書で裏金捻出。オイオイ、・・・(2007.12.16、晴天とら日和)

見逃していたニュース。その続報です。

守屋前次官室に防衛省裏金 秘書課が月数十万円配分(2007.12.17、京都新聞)

 防衛省が年間約1億6000万円の報償費を裏金化していた問題で、防衛商社元専務からの収賄容疑で逮捕された守屋武昌容疑者が防衛事務次官当時に「次官室」枠として毎月少なくとも数十万円の裏金を分配されていたことが判明した。複数の防衛省・自衛隊関係者が16日、明らかにした。
 関係者によると、防衛相、副大臣、事務次官各室など首脳レベルの裏金は大臣官房秘書課が管理、配分してきた。守屋容疑者が次官に就任するまで次官室枠の裏金は毎月20万円前後という。守屋容疑者が次官になってから「増額された」との証言もある。
 防衛省は前防衛次官汚職事件と裏金づくりの表面化を受け、2008年度予算分から報償費の裏金化を取りやめる方向。ただ防衛省全体で少なくとも数千万円に上るプール金が裏口座に残っているとされ、これをどう処理するかが焦点になりそうだ。(共同通信)

防衛省、プール金確認 少なくとも数千万円(2008.1.1、京都新聞)

 防衛省が情報収集を主目的とする報償費の多くを架空の領収書を使って裏金化していたとOBらが証言した問題で、同省は31日までの内部調査で少なくとも数千万円のプール金の存在を確認した。複数の防衛省・自衛隊関係者が明らかにした。
 関係者によると、裏金づくりは防衛省内局に加え、旧防衛施設庁や陸海空各幕僚監部、地方の部隊レベルでも恒常化していたことが判明した。防衛省は内部調査の状況が新テロ対策特別措置法案の国会審議に与える影響を警戒。与党が法案を1月中旬にも衆院で再議決し成立した後に公表する方向で調整に入る見通しだ。
 こうした行為は幅広い部署で続けられていたため、プール金の総額は把握し切れていない。プール金は、原則として単年度での予算執行を定めた財政法など関係法令に抵触する可能性が高い。ただ、裏金の使途は機密を理由に公表せず、不正な目的への支出はなかったと結論付ける公算が大きく、防衛省の不透明な体質があらためて問われそうだ。(共同通信)

そして、とらちゃんの叫びを「防衛庁:架空領収書で裏金捻出。オイオイ、・・・」より引用させていただき、賛意を表したいと思います。

防衛省を巡って、・・・・・
防衛省自身の「裏金」、防衛省「報償費」、防衛省「R資金」、
防衛省+業者=天下り確保、防衛省+業者=随意契約。
業者の水回し、業者の裏金、、、、、・・・・・・・
こら、もう、国を守るとかいう騒ぎやないわな、こらぁ、・・・
もう、防衛省が国にたかってるちゅう感じやねぇ。
防衛省のタカリぶりは組織ぐるみ・関係法人団体ぐるみやから、モリヤ妻の「消費者金融返済の為」の犯罪なんて可愛く見えるわ。


政治家や、官僚や、天下り法人役員やら、こんな奴等が「濡れ手で粟」の大金をせしめていて、生活の困ってるから「生活保護」を受けているのに、どうにかして「削減」しょうとするし、お年寄り、病人、障害者、母子家庭に関しても、「削減」若しくは、「負担増」政策ばかり、・・・・・
国の政策って、あまりにもおかしいじゃぁ〜ないか!



防衛省なんぞ解体してしまえ!


賛成、賛成、うさ賛成!!

で、防衛省を解体した後(あるいは解体中)は、もちろんこちらです!!


【関連記事&ブログ】

【回顧休題】アクセス状況から考える(当?)ブログの限界と可能性(2007.12.21)

R&Rで「駆けつけ警護」をKO!「むしむし軍歌」と「すてごま」by甲本ヒロト(2007.12.25)

今年、私の聞いたベスト・ソング/地方自治とICCで「戦争を抑え込める世界」へ、うさジャンプ!(2007.12.29)

『週刊ポスト』連載「厄人天国ニッポン」解体新書/STOP!法務省の暴走!(2008.1.3)

『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』

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『週刊ポスト』連載「厄人天国ニッポン」解体新書/STOP!法務省の暴走!

2008.1.3.19:05ころ
(2008.1.4.17:30ころ、「厄人天国」解体新書の第4回目タイトルを追記。すぐ上のアップ日時の「年」も修正。2007年にしちゃってました…新年早々、orz
2008.1.15.21:30ころ、最終回のタイトルを追記。)

新年です! 今年もよろしくお願いいたします!!

帰省から帰って、あちこち巡回してましたら、おなじみ非国民通信さんの>昨年大晦日の記事で、びっくりするニュースに出くわしました。

判決前の強制送還に「遺憾」=異例の苦言−中国人女性の不法就労訴訟・東京地裁(gooニュース、2007.12.28。時事通信社)

 不法就労していたとして東京入国管理局に摘発された中国人女性(28)が強制収容の差し止めを求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。定塚誠裁判長は不法就労には当たらず、収容令書の発付を違法と認定した。しかし、女性は判決期日指定後に強制退去させられたため、訴え自体は却下。裁判長は「違法な手続きで、遺憾」と異例の苦言を呈した。
 定塚裁判長は、女性が週に28時間以内の労働に従事できる許可を得ていたと指摘。「女性が実際に接客していたのは、認められた時間内だった」と述べ、不法就労には当たらないとした。
 その上で、判決前に入管が女性を強制送還したことについて、「違法な手続きが強行されたことは、遺憾であると言わざるを得ない」と批判した。

国連マンデート難民をトルコに追い返したのに匹敵する、そして、「日本にいる外国人を煮て喰おうと焼いて喰おうと勝手」の精神を法務省が今も堅持していることを、アピールしたいかのような愚挙、暴挙です。もはや日本は法治国家ですらない、「厄人天国」になっちゃってる、その証でもありましょう。

【関連記事】
自民党の限界と内閣府「人権擁護に関する世論調査」(2007.8.29)

今年中には始まる予定の「法務大臣によるテロリスト認定・退去強制システム」の運用にも、また、すでに稼働している「指紋・顔写真採取・蓄積・流用システム」の運用にも、不信が募ります。
さらに、こんな役所に「人権擁護」のための部局を新設するような「人権擁護法案」、百害あって一利なしだと断言できるんじゃないでしょうか。

【関連記事】
新・入国審査システム稼働1カ月。法務省、人権擁護法案、鳩山法相スキャンダル。在日「障害者」無年金訴訟最高裁判決(2007.12.27)

おそらく法務省は、

「外国人の在留の許否は国の裁量にゆだねられ、わが国に在留する外国人は、憲法上わが国に在留する権利ないし引き続き在留することを要求することができる権利を保障されているものではなく、ただ、出入国管理令上法務大臣がその裁量により更新を適当と認めるに足りる相当の理由があると判断する場合に限り在留期間の更新を受けることができる地位を与えられているにすぎないものであり、したがつて、外国人に対する憲法の基本的人権の保障は、右のような外国人在留制度のわく内で与えら れているにすぎないものと解するのが相当」

としたマクリーン事件判決を根拠に、「入管行政」は「司法権」の外にある、とでも考えているのでしょう。

しかし、このマクリーン事件判決のあった翌1979年、日本政府は、国際人権規約を批准しています。この条約の遵守を、日本政府は(その一部に過ぎない法務省も含めて)、国際的に約束しているわけです。ならば、その限度で、マクリーン判決の「上記部分」を変更する「法令や行政指針」の変更があったと見なすべきはず。

そして、その国際人権規約の1つ、「市民的及び政治的権利に関する国際規約」(自由権規約)には、次の条項があります。

第13条【外国人の追放】 合法的にこの規約の締約国の領域内にいる外国人は、法律に基づいて行われた決定によってのみ当該領域から追放することができる。国の安全のためのやむを得ない理由がある場合を除くほか、当該外国人は、自己の追放に反対する理由を提示すること及び権限のある機関又はその機関が特に指名する者によって自己の事案が審査されることが認められるものとし、この為にその機関又はその者に対する代理人の出頭が認められる。
第14条【公正な裁判を受ける権利】 1 すべての者は、裁判所の前に平等とする。すべての者は、その刑事上の罪の決定又は民事上の権利及び義務の争いについての決定のため、法律で設置された、権限のある、独立の、かつ、公平な裁判所による公正な公開審理を受ける権利を有する。(略)

今回法務省がとった措置が、この下線部分に反すること、明らかじゃないでしょうか。

そうだ、ついでにこれも挙げておきましょう。

第16条【人として認められる権利】 すべての者は、すべての場所において、法律の前に人として認められる権利を有する。

あんまりむかついたので、『週刊ポスト』の連載記事を紹介しておきます。
題して、「厄人天国ニッポン」解体新書。これまで、3回続いています。皆さま、ぜひお読みください。(2008.1.4.17:30ころ、4回目を追記。)

『週刊ポスト』バックナンバー一覧
第1回 「薬害肝炎局長」は250万円! 悪徳官僚の「高額ボーナス」(2007.12.14号)
第2回 明治政府の「永久官の特権」が平成日本で大暴走!(2007.12.21・28号)
第3回 キャリアVSノンキャリ「犯罪を生み出す残酷な壁」に法的根拠なし!(2008.1.4・11号)
第4回 キャリア官僚「天下り」で国民は6兆円損している!(←手元にないけど、たしか「半年で6兆円の損」だったと記憶してます。2008.1.18号)
最終回 「官僚は大臣より偉い!」閣議さえ支配する「主権在官」の構造——いかにして事務次官は政策決定への「拒否」という特権を手にしたか(2008.1.25号)

by 武冨薫と本誌取材班

『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん(2007.12.17)

で取り上げた記事もそうでしたが、長いスパンで因果の様相をきっちり見つめたうえで、現在起きている事象をとらえようとする。そんな姿勢が、この連載でも貫かれています。

今年の『週刊ポスト』に、皆さま、どうぞご注目とご声援を!!

(アダルトな情報も豊富な雑誌なので、お子様はゴメンね!!)


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