ラブラブセブンXの張り巡らされた伏線にあれこれ頭を悩ませてみる
2007.12.6.11:40ころ
すっかり遅くなってしまいましたm(_ _)m。
『ウルトラセブンX』見聞録(?)も、とうとう第9話目!
今回もネタばれありです。下記の★と★の間の部分に、どうかご注意ください。
なんかビミョー。
民話とか神話とか伝説とかにありそうな物語類型でして、話はちゃんとできてると思うんですが、本編20分程度の枠でやっちゃうには、ムリがあったんじゃないでしょうか。
だって、いきなり出てきた何だかよくわからん研究者っぽい若者が、ジンがこれまた唐突に手にした双眼鏡みたいな物体を指差して、「それは伝説のグラス・メモリア!」だなんて叫んで解説を始めた場合、普通「こいつ何者だ?」と怪しむだろうと思うんですが、ジンたちにそんな様子はありません。
「まあ、短い枠での物語づくりには強引な展開が必要な場合もあるだろう、MMRの例もあるわけだし」
なんて考えるような物わかりのよい私でありますが、そのまま見続けたら、なんてこったい、その研究者っぽい若者がなぜ「グラス・メモリア」なる不可思議な品物について知っていたのか、それがなぜジンの手元に渡ったのか、そのあたりが作品の鍵になってたわけじゃああありませんかあ!?
それならそれらしく、もっともったいつけるというか、ジンたちにちょっと怪訝な表情をさせるとか、伏線っぽくしてくれた方が、謎が明かされたときの驚きといいますか快感といいますか、そういう喜びが感じられたと思うのです。
う〜ん、やっぱビミョ〜。
まあ、それはさておき。
この『ウルトラセブンX』。シリーズ後半に突入してから第7話、第8話、そして今回の第9話と、地球人と宇宙人の恋愛エピソードが続いています。
第7話は明朗快活なハッピーエンドでしたが、前回の話は、「あの男性(?)宇宙人、あの場で彼女に呼び止められさえしなければ、彼女にとっての変身スーパーヒーローになれただろうに」なんて思うとよけい哀しく感じる悲劇的結末でしたし、今回の話も、運命を超えようとして超えられなかった悲恋の物語、という点で前回と共通しているように思います。劇中のセリフから推察すれば、「不安を覚え、愛の証を求めた女性。応えられるはずもないのに応えなければと追いつめられて、結局、双方の破滅を招いた男性、その愚かさあるいは哀しさ」を描こうとしていたのかも知れません。まあ、そのあたりはいろいろ説明できるようなあいまいさのある物語構成になっているわけですが、今回の悲恋が仮にシリーズ全体の鍵につながっていくのであれば、獣人なんかよりヒーローっぽい見目形の何者かに変化(へんげ)させた方がよかったんじゃああるまいかと思いますが、はてさて、仮定の話をあれこれ言ってもしゃあないわけで、思い過ごしも恋のうち的想像のうさ跳躍でありました。うさぴょんぴょん。
ああ、いよいよ次回は、ジンとセブンXの過去、正体に関わるらしい「アクア・プロジェクト」に迫るエピソードのようです。予告編を観た感じでは。
泣いても笑っても残すところ、あと3話。はらはらしながら、期待してます!

←「ジョワッ!」だと思ってたら、「ジョア」だったんですね。でもこのCM、観たことないっす……(ヤクルト全商品一覧・検索のページ)。
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実相寺監督なら、視聴者を壊しちゃうような味付け出来たろうに・・・。
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今晩は。うささん。
朔と望ってネーミング。新月と満月ですよね。
で、ヒロインは光だったかな。つまり太陽。
原始、女は太陽だったってところかな?
陰陽思想よりも、古く遡れば・・。
アレ?、誰のブログで読んだのか忘れましたけど、
予知能力があるのに、過去の事件ばっかり予知して
しまう「とぼけた」超能力者の話。うささん知りません?
漫画かアニメの・・。グラスメモリアって「既知」のことを
「窺知」する、まあいってみれば、録画器なんですよね。
モぁルで、DNAみたい?途か・・。
次回は「水」がテーマ。生命は海[特に波打ち際]から
生まれてますので、そこら辺の話かな?と勝手に想像しています。
>「ジョア」
ヤクルトおばさんって、でっかい荷物前後にぶら下げて、自転車で旅する現代の「紙芝居屋さん」っていう気もしますが、「トラック野郎」って気もします。
頭に篭のっけて、お魚やナンヤを売っていた海の風景。
一新太助よりこっちの方が、起源は古いって脇田晴子さんが、岩波新書で書いてはった。
階層的には、「タクシードライバー」(デニーロの映画もありました)とかも、同じって言えますかね?
信長に叩き潰された一向宗は、此処が主力だったとか・・。今信長?今太閤?派兵?=小泉的改革との闘いにおいて、色んな歴史が想起されます。ジョア~の一言からも・・。
ではでは。
投稿: 三介 | 2007年12月 6日 (木) 18時26分
三介さん、こんにちは。
「とぼけた」超能力者の話、『こち亀』の日暮熟睡男巡査のエピソードに、一度そういうネタがあったと記憶しています。でも小ネタだったので、はたしてそのブログに載っていた話なのかというと、違う気がします(^^;)。
DNAみたいって、たしかに似てるかも。あれこれ想像をかき立てられるという点で、ごった煮的な面白さがあるエピソードでもありましたね。次回はいよいよウルトラの母登場かも(^^;)。
最近はヤクルト・レディーって言うんでしたっけ、子どものころ、うちの田舎にも来てました。京都で言えば若狭から魚を運んでくる物集女の人たちの系譜かも知れませんね。となるとたしかに一心太助より起源が古そうです。「タクシードライバー」とはどうか、ちょっとわかりません。最近、ニホンのタクシー業界はかなり厳しい過当競争に見舞われちゃってるそうで、また状況が変化してきてるとも言えそうですし。
ジョワ!から始まる社会談義に歴史談義。なんかオツです(^^)v。問題は、私の知識が追いつかないこと(^^;)。それもまたオツ?それともorz?
投稿: 仲@ukiuki | 2007年12月 7日 (金) 13時05分