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2007年12月

外国人の生体情報採取・蓄積・流用システムの問題点(「入管法改定案に関する国会会議録」より)

2007.9.4.16:10ころ
しばらくの間この記事を冒頭に置きますが、どうかご了承くださいませ。

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2008.2.6.START!

日本版U-Visitシステムの廃止と、蓄積されたデータの完全廃棄を要望する国会請願署名、電子署名

(国際結婚を考える会、IST請願の会)




Privacy International

日本版US-VISITの実施に対する国際抗議署名

PI leads coalition of organisations against Japanese Government plans for fingerprinting at border(English)





WEB署名アクション始動!!ご協力くださいませ!!!

Abolition for Non Japanese fingerprinting program

日本入国外国人の指紋採取義務付けに反対する電子署名運動に、どうかご参加ください。よろしくお願いいたします。


「日本版US-VISIT」施行の中止を求める!
10.27シンポジウム アピール(日本語)

STOP THE "JAPAN VERSION OF THE US-VISIT PROGRAM"
APPEAL FOR THE OCTOBER 27, 2007 SYMPOSIUM
(English)


日本版US-VISITの停止と見直しを求める(反住基ネット連絡会)


日本政府に新入国審査制度の撤回を求める書(東京華僑総会)


日本入国審査における個人識別情報採取による入国審査実施に反対します(日本キリスト教協議会)



【「鳩山爆弾発言」解読シリーズ】
やっぱこんなヤツかいな(鳩山邦夫法相の巻)(2007.9.5)
テロ予告と鳩山法相/世界に広がる衝撃恥(やっぱこんなヤツかいな(鳩山邦夫法相の巻part2))(2007.10.30)
鳩山記者会見映像(OhmyNews)でまたびっくり!罷免しないでいいんかいな、こんなヤツ。。。(2007.10.31)
私の友だちの友だちが、ある怪談……/世界に広まる!新・入管システムの危険性(2007.11.1)
うようようようよテロリスト・リスト(トコトン阿呆どす鳩山法相)(2007.11.7)
--------------------------------------------------------

本記事とは直接の関係はありませんが(日本で暮らす者の安全という意味でならおおいにあります)、【署名のお知らせ】 柏崎刈羽原発停止を求める坂本龍一さんたちによる呼びかけ(Like a rolling bean (new) 出来事録)も、まだの方はなにとぞよろしくお願いします。(2007.9.5.00:24、2007.10.2.20:00更新)

こちらも同様です。「岩国市新市庁舎建設を勝手に支援する会」の口座番号決定〜「基地誘致交付金」に抗議する寄付募集開始!(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))。賛同いただける方はなにとぞよろしくお願いします。(2007.11.23.13:10)

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日本の法務省は指紋採取に対する反発を懸念し、今月初めに日本への入国者が多い韓国・中国・台湾・香港に入国管理局職員を派遣し、現地旅行会社やメディアを対象に説明会を開く予定との昨日紹介した報道に続き、
日本政府関係者は「指紋採取を通じて不法入国者を源泉封鎖し、追跡する効果もおさめられるようになるだろう」と話している。との報道もありました。

そこで、昨日アップした過去記事(こちらこちらを足したもの)を差し替えて、昨年から今年初めにかけて私がまとめてみたものをPDFファイル(1.5MB)にして、公開したいと思います。

内容の抜粋は以下のとおりです。
Usagimasters

【はじめに】採取した生体情報はどう使われるか? 法律に明記されていないので、国会会議録から拾ってみました。

Usagimasters
【1】外国人からの指紋採取・蓄積・利用システムは 抜け穴だらけのテロ対策です。

Usagimasters
【2】外国人からの指紋採取・蓄積・利用システムは 人権を著しく侵害します。
 (1)入国審査時の指紋採取は、国際自由権規約が禁止する「品位を傷つける取り扱い」に当たります。
 (2)個人の私生活・プライバシーを侵害する危険性が極めて大きい利用方法が予定されています。
  (ア)生体情報を長期間保有するのは、危険すぎます。
  (イ)生体情報の外国捜査当局・司法当局への提供が予定されており、採取された生体情報の利用の歯止めが失われるおそれがあります。外国人登録法で指紋押捺が義務づけられていた時代にはなかった事態です。
  (ウ)生体情報の犯罪捜査、不法滞在者対策への流用が予定されており、インテリジェンスシステム(後述)と一体化すれば、在日外国人の私生活やプライバシーを監視する強固なシステムが生まれてしまいます。
 (3)日本に生活の基盤を持つ永住者など外国人登録者に、極めて大きな不利益をもたらすおそれがあります。

Usagimasters
【3】外国人からの指紋採取・蓄積・利用システムは 外国人差別、人種差別、民族差別を助長します。
  (ア) 外国人差別を日本政府が煽動してきました。
  (イ)指紋採取システム導入で差別と偏見が強化され、在日外国人の置かれた状況はますます悪化します。
  (ウ)日本には、外国人嫌悪や人種差別に対抗する法制度すらありません。
  (エ)正すべきはマジョリティの偏見であり、その責任は外国人ではなく日本政府にあります。

Usagimasters
【4】外国人からの指紋採取・蓄積・利用システムは 日本人をも被疑者扱いする監視社会への入口です。
 (1)在日外国人を監視する「諜報システム」が生まれようとしています。
 (2)自動化ゲート導入によって、日本人をも対象にする監視社会が生まれようとしています。

Usagimasters
【5】外国人からの指紋採取・蓄積・利用システムは 憲法13条、14条、31条、98条2項に違反します。
 (1)プライバシーの制約が最小限とは言えず、目的と手段の均衡がとれていないので、13条違反です。
  (ア) テロ対策目的で採取した生体情報を、不法滞在対策、犯罪捜査に流用するのは不当です。
 (2)長期間(70~80年間)にわたり生体情報を保有しつづけると情報流出のおそれが高まります。また、保有しつづけるための必要性がそもそも乏しいので、プライバシーに対する過度な危険性をもたらす制限として13条違反です。
 (3)生体情報提供義務づけの対象が過度に広範であり、13条違反です。
 (4)再上陸拒否期間を経過した者の指紋情報を蓄積・照合するのは、過度な規制として、13条違反の疑いがあります。
 (5)テロ対策、不法滞在対策には人権制約の程度が小さい他の方法があります。にもかかわらず指紋情報の提供を義務づけるのは、個人の私生活上の自由およびプライバシーに対する過度な侵害であり、13条違反です。
  (ア)侵略戦争加担についての真摯な反省と謝罪が、テロのおそれを解消します。
  (イ)不法滞在対策は、滞在基準・入国基準の改定などで図るのが合理的です。
  (ウ)外国人登録者の再入国時における本人確認は、生体データを使わずとも可能です。
 (6)外国人に対する極めて悪質な差別的取り扱いであり、差別を助長するものとして14条に違反します。
  (ア)日本政府は、アメリカ政府がUS-VISITを導入する際、アメリカ政府に対して、アメリカへ入国する日本人の指紋データを出国時に消去すべきであると伝えています。その一方で、日本へ入国する外国人の指紋データは、70~80年間保有する方針です。
  (イ)生体情報を採取・蓄積して犯罪捜査に役立てたいのなら、日本人の生体情報を集める方がはるかに効果的です。刑法犯検挙者数の97〜98%は、毎年、日本人だからです。にもかかわらず、外国人の生体情報のみを採取・蓄積し犯罪捜査に使うのは、憲法14条が禁じる「不合理な差別」に当たります。
 (7)適正手続が保障されておらず、31条違反。
 (8)議会制民主主義を破壊する議事運営がなされており、41条に違反します。
 (9)国際人権法や難民法などへの配慮が十分なされないままテロ対策を行うのは、98条2項違反です。

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【6】法務大臣によるテロリスト認定・退去強制システムは 共謀罪以上に著しく人権を侵害します。
  (ア)共謀罪類似の危険性があります。
  (イ)あいまいな認定基準と萎縮効果
  (ウ)誤って認定された場合の防御権行使の基礎が欠如しているうえ、不服申立手続が不十分です。

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上記は、あくまで国会会議録から私が読み取った問題点です。

この生体情報採取・蓄積・利用システム(いや、「流用システム」と呼ぶべきでしょう)については、日弁連が、下記の意見書・会長声明を公表しています。
外国人の出入国・在留管理を強化する新しい体制の構築に対する意見書(PDFファイル)(日本弁護士連合会、2005.12.15)
入管法「改正」法案の徹底した審議を求める会長声明(日本弁護士連合会、2006.5.15)。

また、移住労働者と連帯する全国ネットワークが、次のようなリーフレットを作成しています。
「テロ対策 」問題を考えるリーフレット
「『テロ対策』があれば、安心して暮らせるのでしょうか?」
(2006.1,26)

ご参照ください。

「入管法改定案に関する国会会議録より」シリーズ
1.【入管法問題】参院・衆院与党議員への宣戦布告(2006.05.09)
2.平沢勝栄議員の「テロ予告」!?(2006.09.22)
3.「またテロですよ!」(非国民通信)を読んで(2006.10.15)
4.共謀罪強行採決阻止のためのお役立ち情報、かも。(2006.10.20)
5.共謀罪審議に松島みどり議員が登場(2006.10.22)
6.教育基本法をイジる前に「外国人・民族的マイノリティ人権基本法」「人種差別撤廃法」の制定を!(2006.11.12)
7.「寛容の精神」のない国と、他の人間を平気で「人間以下」と見下す者/「多民族共生教育フォーラム2006愛知」から教育基本法改定を目論む日本政府へ(2006.11.13)
8.河野洋平・太郎父子、塩崎恭久&石原伸晃、議会制民主主義の破壊(2006.11.16)
9.「望ましい監視社会」!? 荒井正吾・参院「教育基本法に関する特別委員会」委員長(予定←変更アリマシタ)(2006.11.16)
10・外国人実習生への性暴力/植草一秀氏事件から見える「適正手続」問題(2006.12.27)
11.外国政府・メディア・市民に知られまいと日本政府が隠す目的(2006.12.30)
12. 「永住者」の扱いに関する立法事実と、政府による議会制民主主義の破壊(2007.1.10)
13.衝撃or当然(?)の検索フレーズ/政府と女性蔑視/国民投票法案バナー(by SOBAさん)(2007.1.28)
14.テロ犯と誤認、11億円賠償:カナダ首相、第三国移送で謝罪(2007.1.31)
15.テロの種まき、テロ対策!?(2007.3.17)
16.注釈「不法滞在、どう対応」/【逆転の提言】「労働」資格!(2008.8.19)
17.い立場に置かれた人たちのために奮闘してくれる議員こそ!日本版US-visit廃止へ向けた請願署名と院内集会(2008.11.14)
18.飛べ!「宙船」連帯!!「今年、私の聞いたベスト・ソング」&署名のお願い、院内集会レポート(2008.12.31)
19.ザルの「テロ対策」。今こそ世界人権宣言が提示する「テロをなくす方法」への転換を!(2009.1.4)


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今年、私の聞いたベスト・ソング/地方自治とICCで「戦争を抑え込める世界」へ、うさジャンプ!

2007.12.29.00:20ころ

今年もいよいよ終わりに近づいてまいりました。

昨年の『I am what I am』(昨年末の記事にYouTubeの動画などをリンクしました)に続いて、本日は、今年、私の聞いたベスト・ソングを、紹介したいと思います。

それは、「ウルトラセブンX」に登場したシンガーソング宇宙人が路上で歌っていた歌!

では残念ながらありませんで、やっぱりあれです、はい。

むしむし軍歌〜あ♫

この歌詞とメロディーの身もふたもなさは、いやあ、衝撃でした。はい。

格差社会への怨嗟が、そのはけ口を求めて愚かしい排外主義や暴力に結びつきかねないのでは、なんてことさえ語られはじめた2007年でした。

しかし、戦争も、軍事中心社会も、人を幸せにすることはけっしてありません。

戦争が格差社会を流動化させるなんて馬鹿げた夢想です。現代の戦争において「ビンボー人」は戦場に送り込まれるだけ。ブッシュの戦争の裏側にスポットを当てた『華氏911』はそのことを狂おしいまでに描き出してくれました。



そして戦争は、人の絆、信頼を踏みにじり、切り刻み、破壊するだけ。人間性をも奪い去り、敵味方を問わず、命をも奪い尽くします。
そんなおぞましい事実を見据えて、日本国憲法が生まれました。

軍、そして国家の暴走。

それを食い止めるための知恵のひとつが、「地方自治」です。

人びとの暮らしに最も密接なかかわりを持つ「地方自治体」は、住民のために住民が組織する「民主主義」の基礎的組織として、国家の暴走を食い止める防波堤としての役割を担うものなのです。明治の頃の日本のような中央集権国家ではそうじゃあないんですが、少なくとも、第2次世界大戦後の日本国においては。

しかし、今年もまた、札束で人のほっぺたをひっぱたきまくっては、地域住民に分裂をもたらすという、自民党政権のお家芸が今も健在であることを教えてくれるケースが、また飛び出しました。

【参考サイト】
名護市・沖縄県・岩国市(2007.12.21、なごなぐ雑記)
岩国についてのメモ(1)(2007.12.23、なごなぐ雑記)
岩国についてのメモ(2)(2007.12.24、なごなぐ雑記)
岩国についてのメモ(3)(2007.12.25、なごなぐ雑記)
岩国市長辞職!(追記あり)(2007.12.26、なごなぐ雑記)
辞職表明の井原岩国市長が助成金カットについて語る〜NPJ動画ニュース第1回:ヤフーが削除、なぜ?(2007.12.27、情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))

無防備地域宣言全国ネットワーク

暗澹たる気持ちにさせる話ですが、一方では、この「アメとムチ」に対する強烈で新たなカウンターが市民の側から生まれでたのも、この2007年でした。

【参考サイト】
「岩国市新市庁舎建設を勝手に支援する会」の口座番号決定〜「基地誘致交付金」に抗議する寄付募集開始!(2007.12.23、情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))

幸いなことに、日本政府は、2007年、国際刑事裁判所規程を批准しました。国際刑事裁判所を敵視してきたブッシュ米国の属国がどんなつもりで批准したのか、正直、はかりかねています。
しかし、日本政府の批准を、「戦争」を「法」によって抑え込もうとする試みを加速させるために活用することは可能なはずです。

戦争のない世界、戦争を抑え込める世界の実現へ向けて、さらなる一歩が踏み出されるよう祈りつつ、2008年を迎えたいと思います。

【関連記事】
多文化・多民族・多国籍社会と『戦争をなくすための平和教育 「暴力の文化」から「平和の文化」へ』(2006.1.10、ICCで「人間の安全保障」)
『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』

「ウルトラセブンX」に登場したシンガーソング宇宙人が路上で歌っていた歌。
今、あらためて聴いてみると、しっとりとして軽やかで、なんか、不思議な味わいあります。
年の瀬に聴くにはちょうどいい感じです。

ちなみに、歌詞は監督の梶研吾さんの作詞だそうです。“花に変えよう~ナタルのテーマ”っていう曲名なんですね。

梶監督のサイト掲載の歌詞に、番組から拾った部分を加えて、完全版をお送りします。

いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
星が流れる時
いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
悲しみも花に変えよう

つらい宿命(さだめ) 出逢った偶然
二人 果てない迷路 越えてく
ころび倒れ 傷を得て嘆いても
想う力があれば 愛が咲く


いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
宇宙(そら)を見上げる今
いえーい いえーい いえーい いえーい いえい


明日への虹が見える
きみの笑顔 胸に守り
走り出そう


高い崖と険しい上り道
二人 無情の旅路 生きてく
まどい悩み 涙涸れ叫んでも
熱い心があれば 希望(ゆめ)が勝つ


いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
宇宙(そら)を見上げる今
いえーい いえーい いえーい いえーい いえい
明日への虹が見える


きみの息吹(いぶき) そばに感じて
駆けて行こう

モッタイナイことに、セブンXのサントラには収録されてないみたいです。ザンネンムネン!!

というわけで、CD化を応援するべく、急遽、今年のベスト2に、決定しました。

ラブ&ピースに弱いんです、私も(^^)v

 

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R_bana_2←ついに総合ランキング10位に上昇!って、いいのかいな、うちなんかが……。

新・入国審査システム稼働1カ月。法務省、人権擁護法案、鳩山法相スキャンダル。在日「障害者」無年金訴訟最高裁判決

2007.12.27.01:00ころ

「鶏を割(さ)くにいずくんぞ牛刀を用いん」

まさに、論語のこの言葉を地でいくような、愚かなシステムなんですね、先月稼働した「新・入国審査システム」は。
しかも、弊害や問題点があまりに多すぎるという……。

新入国審査:1カ月で95人を拒否 待ち時間26~39分(坂本高志記者、毎日jp、2007.12.25)

 来日外国人から指紋などを提供させる新しい入国審査で、11月20日のスタート後1カ月で計95人が入国を拒否されたことが法務省入国管理局のまとめで分かった。待ち時間は主要空港で26分~39分かかっており、同局は「目標の平均20分以下に向け、短縮に努めたい」と話している。

 新審査は、両手人さし指を機械に置いて指紋を電磁的に採取し、過去の強制退去者の指紋情報(約80万件)や、警察の指名手配者の指紋情報(約1万4000件)と照合する。拒否された95人のうち94人は過去の強制退去リストと一致した。うち77人は氏名を変えるなどした旅券、他の17人が偽造旅券で他人になりすまして入国を図っていた。指紋の提供を拒否した外国人はゼロだった。

 この1カ月の外国人入国者は昨年同期比で約8万人多い約70万人。同局は「新審査の導入に伴い、観光面などへの影響は出ていない」としている。


外国人指紋採取制度1カ月 入国拒否は95人(asahi.com、2007.12.26)

 法務省は25日、日本に入国する外国人から指紋採取と顔写真撮影をする制度が始まってから1カ月の運用状況を発表した。11月20日から12月19日までの間に日本に入国した約70万人のうち、制度に基づいて採取した指紋や顔写真が過去の退去強制者のリストと一致したために入国を認めなかったのは95人だった。

 内訳は退去命令が77人。より重く、一定期間入国ができなくなる退去強制処分が17人。残る1人は指名手配犯で、警察当局に身柄を引き渡された。他人名義の旅券を使ったり、自分の氏名を変えて新たに旅券を作ったりして入国しようとしたケースが多かったという。

 一方、従来の方法で入国拒否された例を含めると、この1カ月の入国拒否者は計588人で、06年の1カ月平均より180人少ない数字にとどまった。同省は「制度が知られるようになり、抑止効果が出ているのではないか」とみている。

「指紋の提供を拒否した外国人はゼロ」と毎日新聞の記事は報じていますが、これについては、社民党の保坂展人議員が質問主意書を提出してくれ、それへの政府答弁をブログにアップしてくれています。

改正入管法と外国人の「指紋情報強制採取」に関する質問主意書&答弁書 (保坂展人のどこどこ日記、2007.12.6)

法務省に「人権感覚」や「人道意識」といったものがやっぱないってことだよなあ、
政府案にあったように「人権擁護法(案)」で重要な役目を担うであろう「人権委員会」をこんなところの外局にしてしまっては、ほとんどまったくアリバイづくりで終わっちゃうんだろうなあ、
などと、寂しいことばかり想像してしまう、年の瀬でありました。ぐっすん

【参考サイト】人権関連法案に関するまとめの手助け(臨時)

そうそう、法務省といえば、その長である鳩山邦夫法相のスキャンダルを、現在発売中の『週刊現代』が報じています。

現地徹底取材 「友人の友人はアルカイダ」――問題発言のウラに隠された、福田政権最凶のスキャンダル
鳩山邦夫【法相】「モミ消した蝶密猟とフィリピン大使館員の怪死」
((ジャーナリスト)青木 理))

「死刑の自動化」等々、物議を醸す発言を繰り返す法相。彼の最大の趣味が「蝶の収集」である。'06年のクリスマス、フィリピンへ出かけた彼の同行者が悲惨な感電死を遂げた。さらに事故の翌日、法相を接遇した在フィリピン日本大使館職員は謎の飛び降り自殺をしている。犠牲者の妻が「鳩山は見舞金もロクに払わなかった」と憤るなか、事故現場を目撃した比人男性に「便宜」も図られていた――

このスキャンダル、私はとむ丸の夢さんの記事で知ったのですが、ようやく大手メディアが追及をはじめてくれました。

禁固刑の可能性もある密猟行為だったそうで、出先で読んだ記憶をたどるなら、こんな私的旅行でありながら、国会議員としてのもろもろの便宜を大使館(だったかな?)に要求していたのだとか。法務省(Ministry of Justiceというより、むしろMissing of Justice)の長にはぴったりのご仁の感もします……。

ともあれ、詳細をまだご存知でない方は、「テロ予告を受けていた」発言や「死刑執行」への関心のある方もない方も、『週刊現代』のこの記事、ぜひお読みくださいませ。びっくりすること、請け合いです。

さて、気分を暗くするニュースが、クリスマスにありました。

[無年金訴訟]在日の障害者の上告棄却 最高裁「合憲」(livedoorニュース。高倉友彰記者、毎日新聞、2007.12.25)

 聴覚などに障害がある京都市の在日韓国・朝鮮人ら7人が年金支給を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(堀籠=ほりごめ=幸男裁判長)は25日、原告側上告を棄却した。原告側は、旧国民年金法の国籍条項を理由に障害基礎年金が支給されないのは法の下の平等に反すると主張したが、判決は「違憲ではない」と指摘し、1、2審の原告側敗訴が確定した。

 判決は「受給資格を日本国民に限る国籍条項は国会の裁量の範囲内」との89年の最高裁判例を引いた。同法の国籍条項は82年に撤廃されたが、当時20歳以上だった外国籍の人は無年金状態が続いている。

 また、同じ条項を巡り、老齢年金を受け取れない大阪府の在日韓国人らが国に賠償を求めた訴訟で、同小法廷(田原睦夫裁判長)は25日、原告側上告を退ける決定を出した。

法務省や法務大臣だけの問題では、やはりないということでしょう。

【関連サイト】在日外国人『障害者』年金訴訟を支える会

【関連記事】
『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん(2007.12.7)


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R&Rで「駆けつけ警護」をKO!「むしむし軍歌」と「すてごま」by甲本ヒロト

2007.12.25.21:30ころ
(2008.2.22.21:10ころ、YouTube版THE BLUE HEARTS 【すてごま】を追記しました。)

今日、たまたま、ザ・クロマニヨンズの「むしむし軍歌」という歌を聴く機会に恵まれ、「うお〜、さすが、甲本ヒロトとマーシーたち。やってくれるじゃん!」と、爆笑しながら感激しました。オープニングを聴いた時には、NHKの「みんなの歌」にでも登場したのかと思ったのに〜(^^;)。

YouTubeには、

むしむし軍歌/ 勝手にPROMO

なんてのがアップされています。可能な方は、ご堪能ください。

ちなみに、歌詞は、

むしむし軍歌 ザ・クロマニヨンズ/歌詞情報 - goo 音楽

で、読むことができます。

で、「戦争国家」化へと流れる世相をおちょくるようなこんな歌を聴いてしまうと、思い出すのは、やはり「すてごま」(THE BLUE HEARTS)です。

こちらも甲本ヒロト作詞・作曲。歌詞は、

すてごま THE BLUE HEARTS/歌詞情報 - goo 音楽

で読むことができます。

まるでヒゲ隊長の「便乗参戦(駆けつけ警護)」秘密の大計画!を題材にしたかのようなこの歌、1993年発売のアルバム『STICK OUT』に収録されています。「夢」「旅人」「テトラポットの上」「台風」「月の爆撃機」「1000のバイオリン」など、個人的にお気に入りの曲満載のお得なアルバムでして、そのオープニングを飾るのが、この「すてごま」です。

検索すると、ニコニコ動画にライブ映像がありました。

THE BLUE HEARTS - すてごま (ちょっとヤバイです)

かっこいいっすよ〜。
たしかに、ちょっとヤバゲな動きをしてますけど(ヒヤリ)、まあ、年齢による閲覧制限は不要でしょう。
(YouTubeにもありました。どうぞ!
THE BLUE HEARTS 【すてごま】

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関連記事
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【回顧休題】アクセス状況から考える(当?)ブログの限界と可能性(2007.12.21)

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川崎女児いじめ事件、地裁判決

2007.12.25.07:00

2カ月ほど前に紹介した川崎女児いじめ事件。先週金曜日(12/21)、地裁判決が出ました。

「提訴内容の主旨である「いじめの事実」が認められた」判決だそうです。

原告家族にとっては一足早いクリスマス・プレゼントというところでしょうか。

もちろん、被告側控訴の可能性はあるようです。
皆さまもこの判決そして裁判へご注目くださいますよう、よろしくお願いいたします。


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厳しい世情に「デュワッ!!」(時間枠拡大でのリメイクあるいは続編制作熱望します、円谷さん!!)

2007.12.25.00:00ころ

きっちりまとめてくれましたあ〜!!

はい、『ウルトラセブンX』の話です。ちょっと驚きました、あの流れ、この最後20分ちょいで、話をきちんと着地させちゃうなんて!!

ということで、『ウルトラセブンX』見聞録(?)もいよいよ最終回です。さあ、ドラマ本編同様、無事、着地できるかどうか?
今回もネタバレありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

意外でした。
最終回で、ダンとアンヌの再会があるらしい、という噂は、ウェブをうろうろして目にしていたので、それほど驚きはしませんでした。

しかし!
ずっと気になっていた謎が、きっちり解消してもらえたんですよ、これが!!

その謎は、第2話にありました。
どこかのバーにかけられたモニター画面に、セブンXが侵略宇宙人のUFOをエメリウム光線で破壊するシーンが、あたかもニュース映像のごとく流されておりました。そしてその映像とは、第1話劇中に登場した「UFO側から見たセブンXの映像」そのものでした。

ですので、第2話のその「モニター映像」を見たとき、私は思っちゃったんです。
「そんな映像をここで流用するなんて、予算が少なくて苦労してるからかいな。わびしい……」

失礼しました、制作者の皆さま、m(_ _)m。

あれ、まさに侵略宇宙人のUFOから見た映像を、謎の支配者たちがかすめ取ってニュースに使っていたんですね。そして第1話は、その侵略宇宙人と謎の支配者との勢力争いにセブンXが利用されたお話だった、と。謎の支配者たち、セブンを利用していたこと、告白してましたもんね、今回。
お見それいたしました。いや、面目ない。

そして、「思い出さない方がいい記憶もある」とか「救世主としての力がみなぎる時が……」とか「(ジンがセブンXとしての力を手に入れたのは)私が望んだから」などというエレアの思わせぶりな台詞や、3カ月前にエレアが死んだとされていたこととかも、きっちり伏線(?)になっていて、回収されました。「デュワ!」のかけ声がなかった理由でさえ!!
恐れ入りました。夢落ちになるなんて疑って、いや、ほんと申し訳ない気分です。

結局、エンディングを迎えても、情報をコントロールすることで劇中の「地球」を支配していた謎の勢力の正体は、わからぬまま、でした。本人たちは「人類」とは別のもの、って名乗っていましたが、どこまで本当やら。何しろ情報操作がお手の物の連中ですから、第3話の軍需産業系宇宙人の言から推察するに、実は地球人だった、ということなのかも知れません。

ともあれ、きっちり練り上げられたストーリーがあったのだけど、そのストーリがゆえに視聴者を戸惑わせる展開や台詞がいくつも生まれてしまい、しかも「あの『ウルトラセブン』の続編だあ!」みたいな期待があったがために、あるいは予算や時間の制約も厳しいものがあったがゆえに、もう一つブレークしなかった(?)。そこが惜しまれます。

そして、「この話にセブンX(セブン)が必要か?」という疑問は、たしかに感じないこともありませんでしたが、しっかりと受け継がれている「時代状況を鋭く反映させるハードな寓話としての本質」は本家セブンの真骨頂ですし、ウルトラ・シリーズでラブストーリーを核の1つに据えるとなると、やはりセブンしかないでしょうから、個人的には納得できます。

そんなわけで、私にとっては、かなり面白いシリーズでした。なんだかんだ言いながらも、『ウルトラセブンX』見聞録(?)を毎週書いてしまうぐらいに。

さあ、そこで、円谷プロさん、提案があります(提案その1)

今回放映したのは「パイロット版」だったということにして、1話1時間枠に広げて、3カ月、できれば半年ぐらいかけて、じっくり描き込んだテレビ・シリーズ、できないでしょうか。ダンとアンヌの側の物語も、並行して観てみたいなあ、なんて思います。最終回で、一度は敗れたセブンXが復活したのも、エレアの想いだけでなく、湖を通じて遠くつながった「ぱられる・わーるど」でダンの無事と帰還を祈るアンヌの想いも重なって、奇跡を起こしたんではないか。そんなふうに思えますし。

まあ、とにもかくにも、ハッピーエンドで良かった!!

『セブン』の続編なればこそ、この最終回ではどことなく「ウルトラセブン」の音楽や「セブン」風の音楽が流れてくる喜びもありました。るんるん!

ジンや“デラックスぷりん君”のK、そしてSたちが失業しちゃったことは、この際、目を瞑りましょう!!!

さあ、ここで提案その2です。

彼、彼女らのその後、ドラマ化してくれたら、きっと観ます。「セブンX」はもう出ないとしても、それなりにハードで笑える社会派SFが楽しめるんじゃあないでしょうか。Dやその恋人の「歌う宇宙人」なんかももちろんレギュラーあるいはセミレギュラーで。DEUSの装備品をジンたちはまだ持ったままのはずだから、いろんなエピソードをつくれるんじゃないでしょうか。

上で書いたような1時間枠でのリメイクが無理ならば、せめてこれをやってほしいです。お願い、円谷さん!!!

現実世界の状況が厳しいからこそ、ちょっとでもホッとできる話が嬉しく感じます。
この「ホッ」をエネルギーに、明日からまた、歩きはじめます。
さあ、皆さまもご一緒に、「デュワ!!」


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子どもたちと「戦争」

2007.12.22.0930ころ

小学生の検索1位「戦争」(反戦塾、2007.12.21)

朝からびっくりして、コメントを書きました。

子どもたち、かなり敏感に世相を感じとってるんですね。何とも痛々しいです。 私が小学校高学年から中学校くらいの頃は、ノストラダムスやらの終末予言が世の中をにぎわしはじめていた頃で、その影響が後にオウム真理教の事件なんかにつながった気がします。

以前、国防の重要性を訴える広報アニメが学校で上映されているとのニュースを見た記憶があります(ソースがたどれません)。そして自衛隊広報センターも、子ども目線での広報を心がけているらしいです。

子どもに向けた情報発信、拙ブログは「きっずgoo」では表示されなかったはずですしあまり考えたこともなかったのですが、急いではじめた方がよさそうですね。
ちょっと頭を絞ってみます。


絞ってもまだ何も出て来ていませんが、キッズgooで試してみたら、当ブログもICCで「人間の安全保障」も表示されます!!あれれ、勘違いだったのか、設定が変更されたのか。

ちなみに過去4ヶ月、キッズgooから当ブログとICCで「人間の安全保障」へのアクセス、ゼロみたい(;<>;)。

『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』は、他のブログなどの中にあるものしか表示されないみたいです……。

ともあれ、何かの方法、連携がとれればと思います。
アイデアのある方も、どうかぜひ、試してみてくださいませ。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m。

格差社会の中では、この社会のマイノリティはさらに悲惨な状況に追いやられるだけだ、
戦争なんかに巻き込まれたらなおのこと!

そう思いませんかあ?


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【回顧休題】アクセス状況から考える(当?)ブログの限界と可能性

2007.12.21.18:00ころ

今年も残すところ、あとわずか。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
私は、やり残したことが山積みになっていて、目眩がしている今日この頃です。毎度のこととはいえ、困ったもんです。鬱。

さて今回は、ちょっと早い気もしますが、今年の本ブログへのアクセス状況を振り返り、ちょっとした考察を展開してみたいと思います。題して、↑表題部分↑にあるとおり、です。うき!

圧倒的にアクセスの多かった記事が、

イラク派兵で暴走しだした「軍の論理」と、「滅びの美学」を追求する「美しい国」内閣?(2007.8.11)

でした。

訪問者数が1200人超(トップページ経由でアクセスしてくれる常連の皆さまは含まれません、のはず)というのは、ここのような零細ブログでは驚異的な数字であります。今年前半からあるアクセス数の多い記事の倍かそれ以上の訪問者が、ほんの1、2カ月間であったわけですから。いや、本当に驚きです。

「ヒゲ佐藤」発言の関連記事

関連記事
イラク派兵で暴走しだした「軍の論理」と、「滅びの美学」を追求する「美しい国」内閣?(2007.8.11)

信憑性高まる? 小池防衛相「疫病神」説 ♪日本共産党に、うさエール♪(2007.8.18)

「朝青龍じゃなくて自衛隊は国内謹慎だ!ニホンから出すな!」と言ってみる(2007.9.7)

「対テロ戦争」のウソ。政府の自作自演の恐怖(2007.9.16)

「テロとの戦い」の成れの果て→忍び寄るネット・通信「監視」の目(2007.9.22)

信なくば立たず/小沢民主党に喝!うさエール、撤回!!&「先住民族の権利に関する国連宣言採択:国際NGO合同声明」(2007.10.11)

シビリアン・コントロールを担う立法府の議員としての自負・責任感があるのなら、それこそ与野党すべての国会議員が怒り狂って追及していくべき問題(2007.10.13)

【回顧休題】アクセス状況から考える(当?)ブログの限界と可能性(2007.12.21)

R&Rで「駆けつけ警護」をKO!「むしむし軍歌」と「すてごま」by甲本ヒロト(2007.12.25)

発言の重大性はもちろんとして、この発言を取り上げたブログ記事の中では当ブログが最初のグループに入っていたらしく、その影響もあったのでしょう。


驚く一方で、この数字には、いろいろと考えさせられました。

(1) まず、必ずしも本ブログのメイン・テーマとは言えない話題の記事の方が、記事単体としては圧倒的にアクセス数が多いわけでして、なんだか寂しさを禁じ得なかったというのが、正直なところです。

あほぽっぽ発言とか新・入管システムの話とか、当ブログのテーマに密接に関連してしかも世間で話題になっているものよりも、「ヒゲ隊長の便乗参戦発言」の方がネット世界では圧倒的的に関心が高いのかもと思えまして、やはり当ブログの扱っているのは極めてマイナーなテーマなんだよなあ、と再認識した次第であります。ぐっすん。

しかしまあ、関連のなさそうな問題同士も思わぬところで密接に絡んでいたりするわけでして、京都市長選の話題とか、これまた思いがけず、関心を持っていただけたものもあります。

これはつまり、当ブログがネット世間の関心事からまったく孤立しているというわけではなく、この社会のあり方をあれこれ思索している限りは、どこかでつながってくるってことなんだよなあと、そこらあたりに喜びあるいは慰めを覚えている年の瀬であります。

短く言うと、
ビミョーな気分です。ハイ。


(2) 次に考えたのが、ブログの可能性と限界です。

マスメディアでも話題になっている新・入管システムやあほぽっぽ関連記事へのアクセスよりも、「ヒゲ佐藤の便乗参戦発言」に関する記事へのアクセスの方が(記事単体としては)圧倒的に多いということは、マスメディアが市民の関心に対応しきれていない現状を反映しているように思えます。

また、今回、「ヒゲ佐藤の便乗参戦発言」は、ウェブ経由で情報が伝わっていくなか、公開質問状を送る活動が始まったり国会で取り上げられたりと、ネットでの情報流通をきっかけに追及する活動が広がりました。その過程では、シビリアン・コントロールや自衛隊のあり方を根本から緊急に見つめ直すべき段階に入っていることを示唆する資料なんかも出てきました

これはブログやネットジャーナリズムの可能性を感じさせる動きでしたが、全体としては追及が(今のところ)不発に終わったとの印象がぬぐえません。

ブログでなされた問題提起を、どう現実社会の動きに結びつけ、広め、解決していくのか。そういう方策が見つかれば、世の中も少しは変わっていくんじゃないかと思います。

まあ、当ブログとしては、これまで通りいろいろ訴えたりお願いしたりしもするつもりではありますが、このマイナーな領域での情報を地道に蓄積しつつ公開していく。漢方薬的な効能を期待して。
なんてことに、ひとまずは重点を置いていくべきだろうなあと思います。

以下で見るようなアクセス数では、即効性のある何かを期待してじたばたしても仕方がなさそうですし(-_-;)。

もう一つ、今年のアクセス解析を振り返って興味をそそられたのが、あほぽっぽ発言関連記事を検索していて実感した「Google八分」なるものの存在です。

【関連記事】
【閑話休題】検索対策(2007.11.3)
【閑話休題】Google八分に対抗する記者会見(なんちゃって)(2007.11.11)
【閑話休題】MMR、Google八分を追え!!(2007.12.2)

何とも不思議な現象でした。検索ランキングの下位に回されちゃうのは、ブログ記事の構成とか何とかに問題があるのか、などと考えれば、なんとなく理解できるのですが、まったく関係のない記事が表示されるとなると、何か人為的な操作があったのではと、疑念と想像力をかき立てられます。

それに、何より悲しいのは、アクセス総数が、4月以降、減っちゃってることです。一時、休眠したことも響いているのだとは思いますし、徐々に戻してきてると言えるかも知れませんが、Google八分の影響もあるような気がして、やっぱ、寂しいなあ……。

2007akusesu

2007年1月~11月末まで

あれれ!? でもこうして月間のべ訪問者数とGoogle経由でのアクセス数の変化を見てみると、実はGoogle減ってもたいしたことない?? 場末のブログにとってはしょせん虚像の巨像あるいは巨像の虚像に過ぎなかったってこと??? いや、それよりひょっとしてうちへ検索エンジン経由で来る人ってもともと少なかった???? TBやよそでの記事紹介が主体だってこと、あったりするのかあ????? まさか、ブログ一般で検索エンジン対策を考えるって、実は見当はずれの空振りシュートぉ??????

いかんせん、Google検索結果の様子は「鳩山発言」以前にはチェックしてなかったので、ひょっとするとかなり前から怪しい状況があったのかも知れません。あるいは、YAHOO!とGoogleとで何らかの棲み分けをしていて(そんな記事をどこかで読んだ記憶があります)両者セットにして「八分」の状況を検討すべきなのかも知れません。

まあ要するに、Google検索の結果に「怪しさ」を感じつつも、上グラフのような数字をどう評価すべきか、相変わらず、よくわかりません……と(-_-;)。


ともあれ、最近では、晴天とら日和さんもGoogle&YAHOO!八分にあってるらしいそうで、とらちゃんところと似た状況に置かれてるとしたら、なんだか誇らしくもありまして、嬉しくってこんな替え歌をつくっちゃいました。

Google八分は 栄誉の印
自公相手に 闘〜えますか♪
ブロガーちゃーん ブロガーちゃーん
ちゃっかーり ブロガーちゃーん♫

「したたかに、かつ、ちゃっかり」歩んでいきたい、との思いを下線部に表してみました。他にもいろいろ違うバージョンをつくれそうな気がします。

そうそう、元歌は、これです。
さあ、皆さんもご一緒に、適当にアレンジしながら、どうぞ〜(^O^)/♪


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R_bana_2←オリーブ油が固まって 観念しました 冬の訪れ (ごま油は固まらないんですよね〜)

情報操作ニヒッカケラレズ、加担セズ、ソンナ自分ニ私ハナリタイ。野望或ハ無謀

2007.12.20.18:00ころ
(2008.2.27.23:30ころ、この文字色の部分を追記。)


自分の耳に 心地よく
胸にすとんと 入る話に
人は誰でも 弱いもの


で あるがゆえ
世に詐欺話の 種は尽きまじ
世にトンデモの 種は尽きまじ

      (詠みうさ知らず)

今年9月の記事ですが、「陰謀論」と平和運動、レイシズムのコメント欄で、先週後半から今週にかけて、ちょっとしたコメントのやりとりをしました。

私が「9.11陰謀論」という言葉をどういう意味で使っているか、上記記事のコメント欄をご参照いただくとして、そこでもちょっと書いたように、私は「9.11陰謀論」sそのものについて徹底的に議論を戦わせることに向く性格ではないといいますか、言葉を変えるなら、そのような議論を今なすことに大きな関心を持っていません。

と言うのも、

「陰謀」があろうがなかろうが、9.11を契機としたアフガン侵略やイラク侵略はそれ自体としてけっして許されることではなく、「陰謀」の噂はどんな事件の陰でもささやかれるものだろううから、そうした「陰謀」あるいはその噂があろうがあるまいが武力行使を防止できるシステムの構築こそ、重要だ

と、個人的な嗜好もあって、考えているからです。

そんな個人的な割り切りから、9.11以後は、国際法や国際刑事裁判所などについてあれこれ調べることに力を注いでいたわけですが、そんな間にも、「陰謀論」&「自作自演説」とその否定説との間で論争は続いていたわけでして、そのありがたいまとめの一つが「陰謀論」と平和運動、レイシズムで紹介している『陰謀論の罠』(奥菜秀次・著)であり、また並行して、9.11に発生した「事象」の研究は専門家の間では続いており今も続行中のようでありまして、やはり「陰謀論」と平和運動、レイシズムで紹介している「爆裂」現象も、おそらくその過程で確認されたものではないかと想像しています(←下線部の推測、外れだったようです。リンク先に追記しました)。

ちなみに、ここ数日、この問題についてあれこれ読む機会を持ちまして、TBをいただいた以外にも、kiku logさんのこちらを知ることができたのは幸いでした。コメント欄に、貴重な情報がいろいろあります。

で、個人的には「9.11陰謀論」や「自作自演説」はガセネタだ、と今では考えるに至ったわけですが、そんな私でも、一時は「WTC発破解体説」を信じてしまっておりました。orz...

「インチキ選挙で勝つようなブッシュ政権ならやりかねん」との発想があったからではありますが、その根底に「重要な情報は政府やマスメディアによって操作・隠蔽されている」というもう一つの思い込みがあった、そっちの方が重大な要因だった気がします。

たしかに、当ブログで幾度も取り上げてきた「外国人犯罪急増」説や「不法滞在者は治安悪化の温床だ」説など以外にも「少年犯罪の凶悪化」説など、「嘘」を信じさせるための政府・マスコミによる「情報操作やプロパガンダ」(←本記事では「嘘をばらまくもの」を指します)が展開されているのは、疑いようのない事実です。
そして、おそろしいことに、これらの「言説」が「嘘」であることは公式文書からも明確に判断できるのに、多くの市民に「真実」と思われちゃっている。

また、政府による情報操作の例は他にもありまして、たとえば、ヤメ蚊さんが記事にしておられるこちらの事件なんかもその一つと言えましょう。
当ブログで最近取り上げた「アルカイダ」誤認報道で損害賠償を払う義務を負うことになった産経新聞社のケースも、構造は似たような話でしょう。「警察発表」に依存するマスメディア報道の限界と、そこに潜む陰謀や情報操作の影。世の中、一筋縄ではいきません。

こうした現実を知っているだけに、ついつい、政府・権力者側の発表を見聞きするときは眉に唾をつけてしまうわけですが、しかし、情報操作を試みているのは、何も政府・権力者の側だけとは限りません

それを知る格好の素材となりうるのが『陰謀論の罠』だと思います。

そもそも現代社会は、さまざまな主体が自らの目的を達成するために活動している場なわけでして情報操作を展開してガセネタで「恐怖を煽って他人を動かす」とか「金儲けを企む」とか「歴史修正・歴史歪曲を試みる」とか「組織の権勢の維持や拡大を企む」とか、そういう活動を正義だと考える人もいる、「嘘も方便」なんて割り切れる人もいる権力側にあるなしに関わらず。それがこの現実社会なのです。
生き馬の目を抜くと言いますか、そういうやり口は、イラク開戦へ向けてのブッシュ政権のやり口と同じように思えて、私にはためらわれますし、そんな私の感覚に共感してくれる読者もいるでしょうが、そういう人ばかりではない。

そして、実はかく言う私だって、己の主張を理解してもらうために何らかの情報偽造や情報改変を行っているかも知れませんよ〜(なんちゃって。後述する理由で、ガセネタをばらまくようなことをせぬよう、私なりに細心の注意は払っているつもりです)。
いや、そうでなくても、実は「私」に化けた何者かが、このブログをいつ頃からか更新するようになっているかも……うわ、私はエレア(^^;)???

まあ、「9.11陰謀論」や「自作自演説」を聞いたとき、私のようにひねくれていないたいていの人たちは「常識的に考えてそんなことないだろう」とすぐに見切ってしまうのかも知れません。

しかし、常日頃から政府やマスメディアが行っている情報操作や情報隠蔽に意識的な人ほど、「ひょっとするとそんなことがあったのかも」「いや、そうに違いない」と考えてしまうのではないか。そんな気がします。

そして、これは保守も前衛も極右も極左も電波も非・電波も、まあ何らかの政治的関心を強く持っている人ほど落っこちやすい陥穽のように思えます。そういう人ほど(私を含めて)、現状に対して抱いている不満が強いはずですから。

では、どうすればその陥穽にはまらず、情報操作に乗っけられたりデマの流布を手伝っちゃったりするおそれを回避できるのか。
ここ数日、そんなことをつらつら考えてみたわけですが、答えは単純なところに落ち着きました。

「自分に都合のよさげな情報は、まず疑ってみる。そして、裏をとってみる。情報の出所は信頼できるか、一次情報はどう語っているか、情報の加工や隠蔽はありはしないか」そういう細心の注意を払うこと。

です。

ソースを自分で確認するのが最善なんでしょうけど、常になんでもかんでも原典・ソースにあたるのは難しいのもまた事実ですから、そんな場合には情報元のこれまでの発信内容を検証する、なんてことが次善の策となるでしょうか。

こういったことは、まあ、情報に接したときはいつでも求められる姿勢のはずですが、ついついガードが甘くなる瞬間を、常に意識しておく。そうするだけで、ガセネタに引っかかる危険性は小さくなるはずです。

とくに、何らかの政治的主張、社会的主張を持って、それを訴えていきたいと考えている人は、細心の注意を払うに如くはなし、です。
その重要性は、昨年春に「ガセメール」をつかまされた民主党が陥った窮地を思い出してもらえれば、わかってもらえるのではないかと思います。

私の場合、私がこのブログを通じて他人にガセネタをつかませることは、私が共にありたいと思っているマイノリティの人たちを取り巻く状況をややこしいものにしちゃいかねないと考えていますので、情報の扱いと取捨選択には可能な限り慎重を期しています。

しかし、そんなふうに心がけていても、やはり甘さからガセネタをつかまされちゃってそれを記事に組み込んじゃうことがあるわけでして、そんな場合には、訂正記事を書く、あるいは記事の修正を目に見える形で行う、なんていうことが必要になります。

ガセネタ対策は、まっこと、言うは易く、行うは難し、そしてメンドー、であります。

ちなみに『陰謀論の罠』の著者・奥菜氏は、アメリカ政府はCIAやFBI、NSAなどが互いに反目しあってるのがために「テロ関連情報」が統合されず、しかもアラビア語に堪能なスタッフが不足していたために未訳の情報が累積で全体の7割に達し、「テロ決行が迫っている」との情報が英訳されたのも9.11の数日後だった、と指摘しています。

「テロ情報があった」→「自作自演」

ではなく、

「テロ情報があった」→間抜けなために活用できなかった

である、というわけです。

その間抜けっぷりとお粗末さ、なんとなく理解できますし、マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画『華氏911』の冒頭で、「9.11テロ発生」のニュースを聞いてどこかの小学校か何かで伝えられて茫然自失、目がうつろになっていたブッシュ大統領の姿を思い出すと、やっぱりそうだったのかなあ、と思えてきます。

しかし、これについても巻末に参考文献がたくさん挙げられていますが、今の私にその内容をチェックすることは不可能です。

さあ、そんなとき、私はこの情報をどう扱うべきでしょうか。

「陰謀論」「自作自演説」に関する著者の記述を信用できると考える私としても、「うん、そうかもね」ぐらいにとどめておくのが無難でしょう。
ブログで紹介するとしても「電文形式」ニスル、じゃなくて「伝聞」だとはっきりわかるような形式で書く。そんなことになるでしょうか。この著者の本、まだ1冊読んだだけですし。

ちなみに、『陰謀論の罠』には、『ホロコーストの真実 大量虐殺否定論者たちの嘘ともくろみ』(デボラ・E・リップシュタット・著、滝川義人・訳、恒友出版。上下巻構成)からの孫引き形式で、こんな記述もあります。

「(注・ホロコースト)否定者は、読者の圧倒的大多数が文献へのアクセスを持たない点につけこみ、あるいは読者が真偽の区別をつける努力をしないのをいいことに、勝手放題のことを言うのである」(これは下巻からの引用です)

興味を持たれた方は、『陰謀論の罠』あるいは『ホロコーストの真実 大量虐殺否定論者たちの嘘ともくろみ』(上下巻)をお読みください。

最後に念のため書いておきますが、「政府・権力者による“自作自演”なんてない」などと私が考えているわけではありませんので、その点、誤解をなされませぬようご理解くださいませ。

たとえば、戦後日本政府による「陰謀」「自作自演」の実例として、菅生事件というのがあったそうですし、また、平沢勝栄議員が何とも怪しげな発言を国会で行っているのもまた事実でありまして、考えすぎかも知れないけれど、なんともいや〜な予感がぬぐえなかったりもするわけです。

そうそう、最近のアメリカ政府の例で言えば、イラク侵略を始める前に「イラク政府が大量破壊兵器を製造している証拠がある」とか、いけしゃあしゃあと嘘の情報を流そうとして、国連安保理であれこれ突っ込まれていた記憶もありますねえ。
たしか外交官とかからも反対の声が上がっていた気がします。あっ、民主党の大畠章宏・衆院議員のサイトにこの件に関する記事があります。毎日新聞の記事にあったみたいです。さらにうろうろ見ていると、国民に「うそ」をつく「国家」は滅びる!(2007.10.8)という記事が目に入りました。思えば、信なくば立たずなんて言い回しもあります。ブッシュ共和党は静かに末路をたどっていますし、自民・公明連立政権もその後追いをしそうだなあ、なんて考えると、少しは明るい2008年への展望が見えてくる……のかな?

この記事も長くなってしまいました。
年初の目標もどこへやら(汗)。
来年は、記事を毎回100字以内に収めるのを目標にしてみようかな、なんて野望を抱いたりして。
えっ、野望じゃなくて無謀(^^;)??

【関連記事】

「陰謀論」と平和運動、レイシズム(2007.9.27)

【お願い】地震火災によるビル倒壊を「テロ攻撃」と早合点しないでネ!!(2007.12.12)

 

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「代理処罰」〜世論と司法判断

2007.12.19.18:00ころ

[代理処罰]ブラジル人に初判決 浜松強殺で禁固34年5月(時事通信社〜livedoor ニュース、2007.12.18)

【サンパウロ17日時事】静岡県浜松市のレストランで2005年、店主が殺害され売上金を奪われた事件で、ブラジル・ミナスジェライス州地裁は17日午後(日本時間18日未明)、強盗殺人と放火未遂の罪に問われた日系ブラジル人アルバレンガ・ウンベルト・ジョゼ・ハジメ被告(36)に禁固34年5月の判決を言い渡した。
 日本の代理処罰(国外犯処罰)要請に基づき、ブラジルで判決が出たのは初めて。
 判決は、強盗殺人について禁固29年9月(求刑同20−30年)、放火未遂について禁固4年8月(求刑同3−6年)とした。同被告は初公判で起訴事実を全面否認していた。
 同被告は05年11月21日深夜から翌日未明にかけ、浜松市のレストラン「エピナール」で、店主の三上要さん=当時(57)=を縛った上で首を絞めるなどして殺害。レジから現金約4万円を奪い、逃走の際に店内のガス栓を開け、積まれていた新聞紙に火を付けたとして起訴された。
 同被告は同月26日にブラジルに帰国。両国間には犯罪人引き渡し条約がないため、日本側は同被告を国際手配した上で、ブラジルに国内法での処罰を求める代理処罰を要請した。

「犯罪人引き渡し条約」の締結が困難な状況下では、事案ごとにこのような「代理処罰」を要請していくことが、現実的な対処だと思います。

【関連記事】
「犯罪人引き渡し条約」ブラジル政府からの締結交渉申し込みを、日本の外務省は2003年から拒否していた(2007.9.29)

今回の判決が出たことで、在日ブラジル人コミュニティの中では「かたみの狭い原因の一つ」が解消に向かうかのような、ちょっとした安堵感が生まれているかも知れません。日本社会で彼・彼女らが置かれた状況を考えると、そんな安堵が生まれるのが自然だと思えるからです。

ただ、日本と、そして代理処罰を求められた側との関係が、処罰の軽重に影響してくるとなると、それはまた別の検討が必要な問題ではありますまいか。


<代理処罰>日本の世論に押され予想外に重い判決…識者評価(毎日新聞〜livedoor ニュース、2007.12.18)

 静岡県浜松市で05年に起きた強盗殺人事件での代理処罰について、サンパウロ大の二宮正人教授は「予想外に重い判決だ。日本の世論に押されたのが今回のスピード判決につながった」と評価した。教授によると、同国の強盗殺人罪の最高刑は禁固30年。今回では放火未遂罪も認められ、4年5月が加算されたようだという。

二宮教授による評価への評価(ややこしい表現ですね)は分かれるところかも知れません。

私は、個人的には、極刑を求める被害者遺族らの感情は理解できるとしても、それに司法判断が引きづられすぎることは危険だと考えていますので、「日本の世論」が量刑に影響したとなると、それはちょっとやはりまずいように思います。

刑罰の目的や司法の役割について、死刑制度の是非と同じく、このあたりの議論も日本、そして日本政府が「代理処罰」を求めている国(今のところブラジルだけでしょうか)で、相互に意見を交わしながら深めていく必要があるのでしょう。

これもまた、グローバル化の中で人の移動が激しくなってきた時代ならではの、新たな視点と言えましょう。そしてそれは、新たな事象が照らし出した実は古典的な問題だ、とも言えそうです。
奥が深いっす……。


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「毎日世論調査:外国人労働者容認63% 雇用悪化に懸念も」を読む

2007.12.19.01:15ころ

毎日世論調査:外国人労働者容認63% 雇用悪化に懸念も(毎日新聞、12.16.21:02)

 労働力不足の分野では、外国人の単純労働者を受け入れてもよいと考える人が63%いることが、毎日新聞の全国世論調査(電話)で明らかになった。政府は、単純労働者を認めない方針だが、労働力不足の分野で容認する人が半数を超えていた。しかし、日本人の雇用に悪影響があるなどの理由で、受け入れに反対する人も31%あり、方針の転換に慎重な人たちも少なくない。

 外国人労働者については、88年6月に閣議決定された「第6次雇用対策基本計画」で「専門的・技術的労働者は積極的に受け入れ、(単純作業の繰り返しである)単純労働者は慎重に対応する」とし、単純労働者は事実上受け入れない施策が続けられてきた。

 政府方針について聞いたところ、労働力不足の分野での受け入れ容認が58%あり、「条件を付けずに単純労働者を受け入れるべきだ」が5%だった。一方、「現行通り、受け入れるべきではない」は31%だった。

 「受け入れるべきでない」と回答した人に理由を聞くと、「日本人の雇用や労働環境に悪影響を与える」が51%と最も多く、次いで「治安が悪化する」35%、「風習の違いによるトラブルが起きる」10%、「社会保障費や教育費などの負担が増える」3%だった。

 社会保障や教育費の負担を主に誰が担うかは、「雇い入れる事業主」と「労働者が必要な産業界」がいずれも38%。「外国人労働者自身」「国民全体」は双方11%と低かった。

◇若者は容認傾向

 毎日新聞の世論調査では、約6割が外国人の単純労働者受け入れを「労働力不足の分野」という条件付きで容認したが、特に若者にその傾向が強かった。しかし、受け入れ拒否の理由に、労働環境悪化を挙げる人が多かったことは、労働力不足への懸念に加え、雇用不安が広がったことを示している。

 労働力不足の分野で容認した人を年代別でみると、70代以上は44%と半数以下だが、20代は73%に達していた。若者に抵抗感が薄まっているとみられる。

 04年5月の内閣府世論調査では、(1)「単純労働者は受け入れるべきでない」26%(2)「労働力が不足する分野では受け入れてもよい」39%(3)「条件を付けずに受け入れるべきだ」17%--だった。

 調査方法が違うため単純比較はできないが、今回調査では、(2)の条件付き受け入れが19ポイント増え、逆に(3)の条件なし受け入れが12ポイント減ったのが目立つ。

 また、受け入れ拒否の理由は、内閣府調査では、「治安が悪化する」が74%と突出し、「風習の違いによるトラブルが起きる」49%、「日本人の雇用や労働環境に悪影響を与える」41%だったが、今回は、治安悪化は少なく、雇用への懸念が半数あった。

 04年当時は不法滞在者が急増しており、内閣府調査では治安悪化への懸念が色濃く出た。今回は雇用不安が影響したとみられる。【外国人就労問題取材班】


若い世代に「外国人単純労働者」受け入れに対する容認傾向が見えるというのは、嬉しい報告です。「右傾化している」とか「プチ・ナショナリズムが広がっている」などと喧伝される若年層にはひょっとするとこの問題でも排外主義的傾向が強いのではないか、なんて不安を感じていた私にとって、とくに。

まあ、どれだけ精度のある調査だったかわからないので楽観しすぎるのはマズいでしょうが、クリスマス・シーズンでもありますから、ちょっと前向きに考えさせてくださいませ。

さて、外国人単純労働者を受け入れる新制度を導入するとした場合、それをどう評価すべきでしょうか。
評価は、その新制度(ビザの認定基準など)を具体的に検討してはじめて詳細な「是非」が論じられることになります。

この調査では「「専門的・技術的労働者は積極的に受け入れ、(単純作業の繰り返しである)単純労働者は慎重に対応する」とし、単純労働者は事実上受け入れない」という政府の方針を元になされたもののようです。

単純労働者を「受け入れるべきでない」と回答した人に理由を聞くと、

(1)「日本人の雇用や労働環境に悪影響を与える」51%
(2)「治安が悪化する」35%
(3)「風習の違いによるトラブルが起きる」10%
(4)「社会保障費や教育費などの負担が増える」3%

だったそうです。第4位から順にコメントしてみますと、

まず、「社会保障費や教育費などの負担が増える」かどうかは、政府の施策にかかっていまして、一概には言えません。現在、年金や社会保障費を負担する人口の減少を理由に、外国人労働者を導入すべきだ、との議論があるわけですし、また、教育費の負担が増えるという点については、たとえば「就労ビザ」の発給条件をどうするか(期間、年齢など)で大きく変動するわけでして、そのあたりの情報が不足している中で漠然とした不安を語っているのではとの印象が拭えません。

次に、「風習の違いによるトラブルが起きる」というのは、まあ、ありそうなことです。ただ、初期対応を丁寧に行い、また、日本社会側も自ら進んで変化を受け入れていこうという明確な意思をもって動けば、トラブルの拡大を防ぐことはできるのではないでしょうか。

「治安が悪化する」は、もう政府・警察などによる悪質なプロパガンダの結果だとしか言いようがありません。

で、最も回答が多かったという「日本人の雇用や労働環境に悪影響を与える」ですが、これもまたありそうな話です。労働基準法が適用されない「外国人研修生」という制度が、国内の労働条件を悪化させる現実は、「底辺への競争」の一例として、NHKの「ワーキングプア2」でも放映されていました。アメリカ型の「市場原理主義」を目指す自民・公明連立政権が続く限り、また、旧来型労働運動の無力な状態が続く限り、その懸念は拭えないように思います。

しかし、世界最初のメーデーは移民労働者が始めたなんていう話もありますし、外国人単純労働者の導入が労働運動に新たな息吹を吹き込んでくれる、なんていう可能性も実は少なくない気がします。

【関連記事】
「ワーキングプアII」再放送のお知らせと中国人研修生、「地獄への競争」(2006.12.17)
『経済』12月号「外国人労働者と日本」(2007.11.10)
世界最初のメーデーは移民労働者が始めた(2007.11.14)
【緊急アクション】韓国の移住労働者、ドミニカのハイチ人移民の権利のために(2007.12.14)

つまるところ、政府の政策次第で良い方にも悪い方にも転がりうる、そして、労働運動や社会運動が、状況の悪化を食い止めるだけでなく、現状より好ましい状態へと導きうる、ということなんじゃないかと思います。

まあ、私は、ひとまず、今ここにいる人の人権を保障できる方向へシステムを切り替えてから、初めて外国人単純労働者の導入を実施すべきだと考えていまして、それについては近年の韓国での実践例がおおいに参考になると思います。

【関連記事】
韓国、先を行く。そして、酷暑の季節にぴったりの、ぞ〜っとするお話。(2007.8.17)
韓国、先を行く(2)& 在日ブラジル人から見るニホン(2007.10.19)
【聞きかじり】外国人集住都市会議の恐怖。【口直し】韓国から学ぶワークショップ(東京)とシンポジウム(大阪)(2007.11.30)

あと、外国人労働者の受け入れ問題を考えるとき、忘れてはならないのが、「単純労働力」への門戸が開かれようと開かれまいと、世界的な経済格差が現実に存在する中では、法の枠の外で移住労働者が生まれることは避けがたい、という現実です。はたして、そうした人たちの存在を、高みから切り捨てて良しと言えるのか。労働条件の悪化を憂えるなら、むしろそういう人たちの労働法上の権利、人としての権利を保障することこそ、肝心なのではないか、と。

【関連記事】
人として!(「もうひとつの日本は可能だ! 人間尊重の多文化・多民族・多国籍社会へ!」より)(2006.8.14)

とまあ、そんな観点から、私は「外国人集住都市会議」を口を酸っぱくして批判し、また、すべての移住労働者とその家族の権利保護に関する条約の批准をすべきだと主張しているのです。

なんだか、まとまりのあるようなないような、そんな記事になってしまいました。

ここは年の瀬の慌ただしさに免じて、ご容赦くださいませ。ふ〜。


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R_bana_2←クリスマスには『ラブ・アクチュアリー』っすよ、『ラブ・アクチュアリー』!

エレアのエレはエレキングのエレ!?

2007.12.16.23:30ころ

『ウルトラセブンX』見聞録(?)もいよいよ第11話!
結末へ向けて盛り上がってまいりました。今回もネタバレありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

ぱ、ぱられる・わーるどが絡んでくるのかあっ!?

意表を突かれて、非常に嬉しい私です。

しかも劇中の「地球」の何者かが、「ぱられる・わーるど」への道を見つけてあっちの世界を支配しようと企んでいる??
それが第3話の軍需産業系宇宙人に「侵略兵器の製造を依頼した地球人」なのか???
おおっ、話がどんどんつながってきてる、のか?????

さらに、「ぱられる・わーるど」への道発見に「水」の「新エネルギー」としての利用を目指す「アクア・プロジェクト」が関係していて、ジンの記憶が「水に浮いているシーン」だけってことは、いまだ明かされぬセブンXの謎に関連して、めっちゃ重要なポイントに思えます。

そして、第1話で記憶を失ったジンにエージェントKが言った台詞が、ここでつながってくるとは!!
キーワードは、「信頼」!!

……しかし今イチ感動が湧いてこないのは、第1話の件の台詞がもうちょっと自然に思える前ふりとかがあればよかったのに、なんてことを、どうしても思っちゃうからであります。
だって、初めて会ったらしいエージェントと一緒にこれから宇宙人の活動を探りに行こうっていうときに、初対面のその相手から「記憶喪失やねん。わしって誰?」なんて打ち明けられたら、普通引いちゃうか、怪訝そうな顔を見せそうなものでしょう? いくらデウスの装備品に入ってるデータを信じてるとしても、侵略者が人間に擬態してるのが珍しくない世界で、しかもそういう侵略者相手に仕事してるはずのKなんですから。
このあたり、第9話でも思ったことですが、放映時間の尺の短さを惜しむべきなのか、それとも時間の短さに甘えて細かいところをすっ飛ばして話を構成してきたんじゃねえのと突っ込みを入れるべきなのか、なんとも微妙なところです。

ともあれ、「夢落ち」に持って行くつもりじゃああるまいなと、一時は危ぶんでもいた私ですが、この流れだと、きっちりまとめてくれそうです。ちょっと安心(早すぎ??)。

今回のエピソードで私が最も感銘を受けたのは、侵略宇宙人に突然擬態するエレアの演技、です。

迫力ありすぎ、堂に入りすぎと申しますか、「そんな話は全然嬉しくないよ」と一瞬でも浮かんだ私の思考を銀河の彼方へ吹っ飛ばして、
「おおっ、それがほんとでもいいじゃんか! このままピット星人に変身して、パラレル・ワールドでもこっちでもいいから湖でエレキングを暴れさせてくれ!!!」
とまでマッハの速度で思わせるような、さらには、
「マ、マサカ、エレアのエレはエレキングのエレ!?」
とか妄想させるような、実にすばらしい声、惹きこまれる表情でした。
ひょっとして、こういう感情を「萌え」っていうんでしょうか??
(何のこっちゃらわからんわい、という方は、ウルトラセブン エレキングの秘密とは?をご参照ください。)

それにしても、ジンやエレア、K、Sたちがこれからやろうとしていることって、なかなか過激な直球勝負です。「爆弾テロ」と名付けられる可能性、ほぼ確実ですね。うわあ……深夜番組ならではの展開でしょうか?

それはさておき。

今回のストーリーの中でも核になってる、「政府による情報操作と何者かの陰謀」があるらしい、というお話、ここ数日、「陰謀論」と平和運動、レイシズムのコメント欄で展開しているやりとりと、関係がないものとは言えません。

セブンXを観ていると、主人公のジンたちが暴こうとする情報操作や陰謀(存在自体は極めて明らかです)の中身と、その追求のさまに関心が引き寄せられて行きます。ストーリー構成のせいもあって、
「とっとと秘密を明かしてくれ!」
なんてことを思いながら観てしまうわけですが、これはまあ、物語の世界だからこそ味わえる感覚でして、実世界ではそこまで単純には割り切れないところが出てきます。

たとえば、ドラマなどでは情報操作や陰謀を展開する主体は、たいていの場合、政府だったり権力者側だったりするわけですが、実社会では、その他にも民間グループも入り乱れての情報操作や陰謀が繰り広げられているわけでして(歴史修正主義とかその一例でしょう)、その中から精度の高い情報、信頼できる情報をどう読み取るかが、肝心です。

このあたりを、セブンXではどう描いているかと言いますと、

まず、政府による陰謀や情報操作の真相を追求していた市民ジャーナリストが殺害される現場にジンを立ち会わせることで、また、その殺害が政府によって隠蔽されるのを目撃させることで、さらには、そのジャーナリストの取材ディスクをジンが再生するシーンを挿入することなどで、陰謀や情報操作の主体が政府であることを示しています。

その一方で、エレアの正体がなんとも不可思議だということはこれまでのストーリー中の言動から視聴者の多くが感じていたことでしょうから、デウス発表の「エレア=侵略宇宙人の尖兵」説も、「ひょっとしたら、そうかも?」と思わせるものでありまして、だからこそ、上で書いた「エレア、侵略宇宙人に擬態する」のシーンが迫力あって、起爆装置のスイッチが押されるより前に「萌え」ちゃったりするわけです。

まあ、「萌え」かどうかはともかく、実は「政府・権力者」に対置する側による情報操作や陰謀も疑わねばならない、そのへんのもどかしさをKというキャラクターが受けてもってくれていた、といえましょうか。
さすが、『ウルトラセブン』の名を継ぐだけあって、なかなかうまくつくっていると思います。

それにしても、ジンの行動です。

前回に続いてエージェントKとSに、ジンは「エレアは侵略宇宙人の尖兵なんかじゃない」と訴えて協力を求めたみたいなのですが(劇中でははっきりとは描写されていませんでした…と思います)、そんな場面でウルトラアイを見せてもかえって怪しまれた可能性が大きいのでウルトラアイを出すかどうかを悩むのではなく、ジャーナリスト殺害の話なんかを伝えるべきだったのではありますまいか。とくにあの「取材ディスク」は、明らかに「政府の公式発表」を覆す内容なのですから、見せていたら、少しはKにも信じてもらいやすかったはずです。

まあ、ちょっと抜けてるエージェント・ジンですから、あのディスクはコピーもせぬまま、ジャーナリストのお仲間に渡しちゃった、のかも知れませんし、もしそうだったら、
「この、お間抜けジン!」
とでも呆れるしかありますまい。

ともあれ、次回はいよいよ最終回。
セブンXの秘密もさすがに明かしてくれそうで、非常に楽しみであります。
さあ、忘れんうちに、録画予約しときましょう、はい(^<>^)/


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R_bana_2←総合ランキングでずーっと11位。うちがそんなところにいていいんかい、と思いはしますが、さすが、トップ10の壁は高いみたいで、そこは納得。

福田首相ご推薦「味わいのある鳩山発言」を解説してます

2007.12.15.21:30ころ

年金問題に関して「公約違反みたいなたいしたものじゃない」とか、福田首相の発言にも唖然とさせられてきたわけですが、もう何をか言わんや。何でもありな感じになってまいりましたねえ。

昨夜、三介さんに教えていただいたこのニュース、今朝の朝日新聞にも掲載されていましたし、先ほどTBS系列の番組(昨夜の放映は予告みたいなものだったんでしょうか)でその発言内容が放映されるのを確認して、目眩がしてきました。

鳩山法相のアルカイダ発言「面白い」 福田首相が擁護(asahi.com、2007.12.15.00:20)

 福田首相は14日夜、TBSの報道番組の収録で、「友人の友人がアルカイダ」と発言した鳩山法相について、「面白い方ですよね。面白い方。発言の中身も面白い」と語った。鳩山氏の発言には、現職の法相が国際テロ組織とかかわりがあるかのような印象を与えたとして町村官房長官が口頭で注意したほか、野党が「軽率だ」などと批判している。首相が鳩山氏擁護ともとれる発言をしたことで、野党から国会審議で真意を追及される場面が出てきそうだ。
 鳩山氏は10月の日本外国特派員協会での講演で「私の友人の友人がアルカイダ。バリ島中心部の爆破事件にからんでおり、私は近づかないようにというアドバイスを受けていた」などと発言。事前にテロを知っていたかのような説明だったが、その後の記者会見で「話を聞いたのは事件の3、4カ月後」と訂正。さらに「舌足らずで誤解を生む部分があった」と釈明していた。
 収録で首相は「アルカイダ発言はいただけない」という司会者の問いに、「あの1回だけじゃ駄目ですね。連続して聞くと味がある」と感想を述べた。さらに鳩山氏が「(テロ組織が)しょっちゅう日本に平気で入って来られるというのは安全上好ましくない」と発言したことを念頭に、「そういう人がいる可能性があるってことを正直に言っている。ほんとのことを、ほんとと言った」とも語った。
 鳩山氏が当初、事前にテロ情報を知っていたととれる発言をしたことについては「言い間違えですね。それはありえません」と強調した。
 鳩山氏は死刑執行に関して「法相が絡まなくても自動的に進む方法はないか」と述べるなど発言の軽率さが指摘されている。

大竹まこと氏が、「前もって警告を受けていたっていうのがホントでしょう」と厳しく突っ込んでくれていたのが、せめてもの救いでしょうか。

福田首相の発言を受けて、以下に鳩山法相の件の発言についての当ブログの記事を紹介しておきます。

流れの中で聞くと味わいがあるそうですので、未読の方もそうでない方も、どうぞ「味わい」をお楽しみください。

【「鳩山爆弾発言」解読シリーズ】
やっぱこんなヤツかいな(鳩山邦夫法相の巻)(2007.9.5)
テロ予告と鳩山法相/世界に広がる衝撃恥(やっぱこんなヤツかいな(鳩山邦夫法相の巻part2))(2007.10.30)
鳩山記者会見映像(OhmyNews)でまたびっくり!罷免しないでいいんかいな、こんなヤツ。。。(2007.10.31)
私の友だちの友だちが、ある怪談……/世界に広まる!新・入管システムの危険性(2007.11.1)
うようようようよテロリスト・リスト(トコトン阿呆どす鳩山法相)(2007.11.7)

ほんと、自公連立政権、叩きつぶさねばならぬと闘志をかき立ててくれるネタが尽きません。

ありがたいって言えばありがたいんでしょうけど、いったい何を考えているんでしょうかねえ……。

ちなみに上の福田首相の発言、英語でもウェブ上の記事になっています。

Fukuda finds Justice Minister's Al-Qaeda comment 'amusing'(Japan News Review、2007.12.15)

On a TBS news show broadcast Friday night, Prime Minister Yasuo Fukuda commented on Justice Minister Kunio Hatoyama's comment that a friend of a friend of his was an Al.Qaeda member, saying: "He's an amusing person. What he said was also amusing," the Asahi Shimbun reports.

Hatoyama made the comment in October in defense of Japan's new policy of taking photos and fingerprints of foreigners arriving in Japan, saying a friend of a friend of his was an Al-Qaeda member who had been able to enter Japan, using a false passport.

Hatoyama also claimed this acquaintance of his warned him about the 2002 terrorist bombings on Bali before they happened. After being heavily criticized by the opposition, including his own brother, the secretary-general of the oppositional Democratic Party of Japan (DPJ), Hatoyama revised his statement and said that he heard the talks of Bali only 3-4 months after the actual event.

When Fukuda was asked what he thought of the comment on the news show, he responded "If you only hear it once, it's not very funny. If you listen to it several times, there is more flavor to it."

このニュースもこれから世界を駆け巡るのかなあ、なんて考えながらも、横に掲載されている札幌の雪景色にびびっている、南国生まれの私です。。。


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【緊急アクション】韓国の移住労働者、ドミニカのハイチ人移民の権利のために

2007.12.14.16:00ころ

韓国:移住労働者への弾圧(2007.12.11、アムネスティ・インターナショナル日本)

か、韓国よ、先を行ってるはずのあんたがこれかい……。

で、緊急アクションの呼びかけです。

【アクション】韓国の移住労働者の権利を守ろう


アムネスティ・インターナショナル日本は、同時に、ドミニカ共和国のハイチ人移民に関するアクションも呼びかけ中です。

【アクション】ドミニカ共和国のハイチ人移民の権利を守ろう

賛同いただける方は、ぜひぜひご協力ください。
よろしくお願いいたします。


【参考資料】
アムネスティが考える 難民・移民の人権とは(2006.10.23、アムネスティ・インターナショナル日本)
大韓民国(韓国):「移住労働者も同じ人間である」(アムネスティ・インターナショナル報告書2006)


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【お願い】地震火災によるビル倒壊を「テロ攻撃」と早合点しないでネ!!

2007.12.12.18:00ころ

2ヶ月ほど前の話になりますが、記事にして公開するのを忘れておりました……orz。

『世界まる見え!テレビ特捜部』で、「9.11のツインタワー崩壊は仕組まれたビル解体だった」ってな説を放映したそうです。

遅ればせながら、あらためて繰り返しておきます。

鉄筋コンクリートづくりのビルも、火災で倒壊します。
高密度コンクリートをつかった高層ビルであれば、火災の状況やその前にビルが受けた衝撃にもよるでしょうが、一般のコンクリートをつかった中低層ビルよりも早く倒壊する危険が指摘されています。

ですので、万が一、都市が地震火災に襲われて、ビルが倒壊したからといって、「●●の陰謀だ!」「●●のテロ攻撃だ!」などと早合点して、危険な騒ぎを巻き起こさないよう、危険な煽動に乗せられないよう、危険な暴動を後押ししないよう、ご注意ください。

とくに、「WTCビルの倒壊は、発破解体だった」とか「小型水爆によるものだ」とか考えている皆さま、どうか、ぜひ。

なにとぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。

【関連記事】
「陰謀論」と平和運動、レイシズム(2007.9.27)
←(2008.2.27、追記アリマス)
【お願い】地震火災によるビル倒壊を「テロ攻撃」と早合点しないでネ!!(2007.12.12)
情報操作ニヒッカケラレズ、加担セズ、ソンナ自分ニ私ハナリタイ。野望或ハ無謀(2007.12.20)


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<アルカイダ報道>産経新聞に330万円賠償命令(東京地裁)と、誤認、情報操作の恐怖

2007.12.11.18:00ころ

前回の記事に関連するお話です。こわいですよ〜……。

まずは、2年前のライブドア・ニュースからお伝えしましょう。

「私はアルカイダじゃない!」(livedoorニュース、2005.12.9)

日本で生活するマイノリティの体験談

 8日、弁護士やNGO(非政府組織)関係者らが作った、外国人らの人権を保障する法律の制定を目指す「外国人人権法連絡会」の結成記念集会で、日本に暮らす外国人ら4人が自らの体験などを話した。

“共生”にかかるコストと労力

 コリアNGOセンターの郭辰雄さんは大阪生まれの在日コリアン3世。戦後60年が経ったが、韓国、朝鮮の民族学校が各種学校に分類されていたり、入居差別を受けたり、在日コリアンに対していまだに差別的な処遇が残されていると話した。1990年以降に来日した“ニューカマー”も、同じ生活上の問題に直面していると指摘した。

 昨今の韓流ブームでコリアに対する関心の高まりに期待感を示す一方、ブームに一抹の寂しさを感じるという。郭さんは「あなたが会ったコリアンは、ペ・ヨンジュンが最初じゃないでしょう。何十年も前からすぐ隣にいたはず」と語った。

 “共生”の意味について、郭さんは「お互いが違うという前提があって初めて成り立つ言葉。“仲良く”という美しいことだけではなく、コストと労力がかかる。それでも一緒にいようと思えるかどうか。問題があったとき、力のある者が、ない者を押さえ込むのが今の日本だ」と話した。

誤認逮捕の悪影響は続く

 バングラデシュ出身のイスラム・ヒムさんは、国際電話のプリペイドカードを販売するリョウ・インターナショナルの社長。バングラデシュとマレーシアでも、会社を経営していた。2004年5−6月に、「登記簿謄本の偽造」と「就労ビザを持たない労働者の雇用」で2度、逮捕された。合わせて43日間警察に拘留されているうちに、7億円の損害を受け、バングラデシュとマレーシアの会社は倒産したという。

 拘留中、「アルカイダと関係があるか」と何度も聞かれ、1度はショックで息ができなくなり、救急車で運ばれたとヒムさんは話した。新聞やテレビなどで「ヒムは地下銀行をやっている」とCNNなど世界のメディアに報じられたため、出身国にも帰れない状態が続いているほか、いくつもの国でビザ発給拒否などの処遇を受けているという。「私はアルカイダじゃない!」とヒムさんは訴えた。誤認逮捕の悪影響は今も続いている。

 現在、警察やメディア関係者は、ヒムさんにとても優しく接してくるという。食事をおごってくれるし、プライベートでは謝ってくれるという。しかし、ヒムさんは「私にではなく、記事を読み、テレビを見た一般の人に謝ってほしい。私の罪は何ですか。自分たちが間違っていたことを、きちんと伝えるべきだ」と話した。

子どもの認知と国籍取得は別

 フィリピン人のタピル・ロサーナさんは、フィリピン人の互助組織「カフィン」で、同じ地域に住む日本人との交流や、在日フィリピン人の自己啓発などをしている。日本人との間にできた2人の子どもがいるが、日本人の父親が認知しながらも、子どもに日本国籍を与えないのは「すべて国民は、法の下に平等である」という憲法14条に反すると主張し、現在係争中だ。

 ロサーナさんは「在日フィリピン人は住居、教育、健康保険などさまざまな問題を抱えている。日本人男性と結婚し、ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)を受けている女性が、夫の支援を得られないために、ビザの延長ができず、オーバーステイになる例もある」と話した。

難民支援なしで国連安保理常任理事国入りは無理

 内戦がひどくなった祖国を離れ、1997年に来日した男性(本人の希望により、出身地と名前は伏せています)は、難民認定まで4年も不安定な立場にいた。これまで生活や教育の支援を政府から受けたことは一度もなく、04年に日本に帰化した後も、不安感を持ったままという。

 男性は、数人の難民認定のために、数億円もコストをかけている政府のやり方に、疑問を呈した。この費用は、難民のために使われているわけではない。難民は、日本国籍を取得した後、生活をゼロから作らねばならない。「数億円ではなく、数百万円だけで難民を助けることができることを、一般の人は知らない」と男性は嘆いた。

 男性は「日本政府は難民を馬鹿にしている。平和のために不可欠な、難民の教育やサポートもしないで、国連の安全保障理事国の常任理事国になろうというのは無理がある。外国人を排除して、日本だけが安全ならよいという考えは間違っている」と語った。【了】

この記事中に出てきたヒムさんに関して、昨日、下記の地裁判決がありました。

<アルカイダ報道>産経新聞に330万円賠償命令 東京地裁(2007.12.10、毎日新聞)

 国際テロ組織アルカイダと関係があると実名報道され名誉を傷付けられたとして、バングラデシュ国籍の会社社長、イスラム・モハメッド・ヒムさん(37)が産経新聞社に330万円の賠償を求めた訴訟で東京地裁は10日、全額支払いを命じた。裁判長は「慎重な裏付け取材を続ける必要があった」と指摘した。

ご承知の読者も多いと思いますが、先月稼働しはじめたを導入したのと同じ法改正で、法務大臣が「テロリスト」と認定した在日外国人を退去強制するシステムも導入されておりまして(2008年末日までに施行予定で)、このシステムでは、「刑法で処罰される予備行為」にさえ当たらない何かをした、あるいはそのおそれがあると認定されただけでも、外国人は「国外追放(退去強制)」されてしまいます。
そこでの「誤認」による不利益は、ヒムさんの被ったものをはるかにしのぐでしょう。なんせ、「国外追放」処分ですから、生活の基盤を根こそぎにされちゃうおそれ、極めて大、なのです。

しかもそこへ『ウルトラセブンX』ばりの情報操作が行われる可能性も少なくなく、実際、アルカイダの脅威を煽るべくヒムさんが陥れられ、それにマスメディアがどどっと乗っかっちゃった「実績」を顧みたとき、「可能性が少なくない」どころか「危険性がきわめて大きい」と考えるのが自然な気がします。

「共謀罪」と同根のおそろしさではありますまいか。

【関連記事】
うようようようよテロリスト・リスト(トコトン阿呆どす鳩山法相)(2007.11.7)

そうそう、「テロリスト誤認」について、このニュースも添えておきます。

【関連記事】
テロ犯と誤認、11億円賠償:カナダ首相、第三国移送で謝罪(追記:中国残留孤児訴訟・東京地裁判決と日本政府)(2007.1.31~2.1)

世の中いろいろ、ってことでしょーか。


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R_bana_2←雨どす。

市民ジャーナリスト殺害も「上の命令に従ってるだけだ」。忍び寄る情報操作と監視の魔の手。洒落にならない面白さでつながり始めた伏線たち!!

2007.12.10.23:00ころ

わけのわかんなかったあんな場面やこんな場面が、あれもこれも結末に向けてつながりはじめた!

衝撃的でかつ嬉しくそのうえ面白い、そんな第10話を観ての『ウルトラセブンX』見聞録(?)、前回に続いてネタバレありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

お、面白いじゃないですか!!!

いよいよ結末へ向けて、これまで巻き散らかされてきた伏線がつながりはじめた、そんな面白さを満喫しつつ、しかもこれまでの1話完結作品とは違い続き物のせいもあって次回以降への期待が高まる、なんとも嬉しいエピソードでありました。

しかも、現実社会のありさまに見事にリンクしちゃってるあたりが、ウルトラセブンならでは、って気がします。

便利さを提供する、皆さまに安心・安全を提供するためのシステム(空間浮遊移動式の政府公報ニュース画面)が、実は皆さまを監視するために使われていて、しかも、そこで流される情報は政府(情報局)が操作した後のものでしかなく、真実は隠蔽されている。
「この人物は謎の放射線に被爆してその放射線を巻き散らかすおそれのある危険な人物なので、見つけたら通報してね」なんていう情報が流されているけれど、実はそれは嘘だったりする。「テロリスト」認定をあほぽっぽらが担当するという今の日本社会の危機的状況にも、おそろしいくらいにシンクロしていますね。いよいよ導入されはじめた入管の自動化ゲートもそうですし、住基ネットも同様でしょう。

そして、流される情報に疑問を持ち、あれこれ詮索しはじめた市民ジャーナリストははかなく殺害され、その現場をたまたま目撃うることになったジンは殺害実行部隊の人間に「なぜこんなことをした!?」と問いつめますが、「上の命令に従っただけ。あんたらDEUSも同じだろ?」と、切り返される始末。それどころか、政府は事故に遭ったその市民ジャーナリストを必死に救おうとしている、なんていう恩着せがましい嘘八百が、世間向けにはまた流されはじめます。

洒落にならない恐ろしさではありますまいか!?

さて、ここで、ちょっとだけストーリーを紹介しますと、

上でちょっと紹介したようなきっかけで、政府による情報操作の存在を知ることになったジンは、政府が隠蔽しようとしているらしき「AQUA PROJECT」の正体を突き止めるべく、いくぶんお間抜けにもDEUSの装備品を使って(DEUSも「AQUA PROJECT」も政府の指揮下にあるらしいのです)調査を開始。

そんな中、ジンにウルトラアイを渡して「この世界の救世主になって」などと頼んでいた女性、エレアは、政府公報によって「人間に擬態した危険な宇宙人だ」と公表されて指名手配状態になります。
そしてジンは、エレアもまた政府の情報操作に気づき、それを調べてきていたとエレア自身に聞かされます。
ジンは、真実を突き止めるべく、そしてエレアを救うべくエージェントKとSに協力を求めますが、そのときなんと、エレアがDEUSのデータベースでは3ヶ月前に死亡した科学省の職員だったと記録されていることを知りました。データベースの無誤謬性を信じているエージェントKは「なんでそんな女を信じる?」と冷たく突き放しちゃいまして、しかしウルトラアイのことを明かすのをためらったジンは、それ以上何も言えず、一人立ち去ります。一方、追われる身となったエレアの手には、幸せそうな笑顔で並ぶ仲睦まじいジンとエレアの映った一枚の古そうな写真が……。

で、「つづく」。

わあ、この先いったいどうなっちゃうの!???

ってな話なわけですが、
「この世界の救世主になって」というお願いにジンが素直に応じてしまった理由がなんとなくわかったりとか、どこかのエピソードでどうも何者かがジンやエレアを監視してるみたいな映像があったけど、あれはこの移動式広報テレビのとらえた映像だったのかとか、「たぶんこの世界には思い出さない方がいい記憶もあるはずだから」と語るエレアの回想が冒頭に現れたりとか、やはりジンとエレアのラブストーリーが核になるんだなあとか、DEUSや政府を信じきっているエージェントKの性格設定とか、第1話に登場したお間抜け宇宙人の「重要な機関のあちこちに仲間が潜り込んだ」という台詞や、「この侵略兵器の製造を依頼したのは人間だぞ」というこれまた宇宙人の台詞とか、もろもろの伏線が一気につながって物語がずずずんと動き出してまして、次週が待ち遠しい!!

でも、予告編でちらと出たみたいに、エレアが自爆しちゃうのかと思うと、「そんな展開観たくない!!」のもたしかなところで、でもそのまま終わっちゃうことはあるまいとの期待もあって、できればあれは「エレアが死んだとされた3ヶ月前の場面」なんてことであってほしいと願ったりするわけですが、いやはや、なんともつらい心地であります。

ともあれ、「エレア=ウルトラの母」説(こちらのコメント欄をご参照ください)は、あのジンとエレアの写真を見る限り、間違いだったみたいですorz。
第1話でジンの無事を確認して安堵するときのあの瞳は、やはりらぶらぶ光線を放っていた、ということでしょう。
ヾ( ̄ o ̄(*~。~* )・・・


これまで見続けて良かった、と喜びつつも、残すところ後2回。

エージェントDとギターを抱えた宇宙人のエピソードのような幸福感に満ちあふれたエンディングを期待しつつ、録画を忘れず、待ちたいと思います。
そういや、元祖ウルトラセブン、お世辞にもハッピーエンドとはいえない結末だった記憶が……。
<(T◇T)>わぁああああ!そんなのやだあっ!!!!!

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『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん

2007.12.7.20:50ころ

現在発売中の『週刊ポスト』2007.12/14号にトップ記事として掲載されているのが、下記レポートです。

<全国民必読リポート>誰も知らなかった「最大タブー」が発覚
在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!
三重県伊賀市幹部の詐欺事件で分かった、
民団・総連と行政との「闇」を全国自治体で追う

市民に知らせることなく、法にも定めず、極秘裏に行なわれてきた三重県伊賀市ほかの在日韓国・朝鮮人に対する《住民税半減措置》。行政が作り出した闇は、市幹部が私腹を肥やす「装置」として利用されていた。時を同じくして、永田町で、在日韓国・朝鮮人をはじめとする永住外国人への参政権付与を巡る論議が再び活発化している中、民団・総連と行政との不可解な関係は「清算」を迫られている。

センセーショナルなタイトルとは裏腹に、かなり冷静なルポだと思います。
それはつまり、見出しに惹かれて中身を読んで、肩すかしをくらったような「嫌韓」の人が少なくなかったということかも知れません。( ̄ー ̄)ニヤリ

この件に関しては、デマはイヤのコメント欄でいくつか書きました。その一部をコピペしつつ、そこで自身に課した課題に、時間の関係でちょっとだけではありますが、チャレンジしてみようと思います。

まずは、基本情報となるもの(の一部)を、中日新聞と毎日新聞の記事、そして伊賀市のホームページからどうぞ。

伊賀市、昨年度までの「在日」の減免認める 市県民税を半額に(中日新聞、2007.11.13)

 三重県伊賀市が数十年前から市内の一部の在日韓国人や在日朝鮮人を対象に市県民税を減額していた措置について市は12日、「昨年度まで市県民税を半額にしていた」と認めた。同県内では桑名市で本年度も同様の減免措置を講じていることが判明。四日市市に合併前の旧楠町でも減免していたことが分かった。

 伊賀市の減額措置は、昭和30年代から40年代にかけ、当時の上野市(現伊賀市)が、地元の在日本大韓民国民団(民団)や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との交渉を経て開始。市長が特例で認めたという。当時は納付しない人も多く、半額でも徴収したい、と始めたらしい。

 35年ほど前は算定額を低くしていたり減額率が細分化していたりと方式は一定ではなかったが、最近10年は納付額を一律に半減。市は2004年11月の合併前まで市市税条例にある減免条件「(市長が)特別な理由があると認める」場合に相当するとして慣例として単年度の市長決裁を受けずに適用していた。

 昨年度に半減措置を受けたのは市内の定住韓国・朝鮮人約400人のうち個人事業主を中心に在日韓国人35人と在日朝鮮人18人。市が該当者分の納付書を民団と総連にまとめて送付。それぞれの団体が取りまとめて納税していた。

 他町村との合併協議の中で「減免措置があるのはおかしい」との指摘を受け、民団、総連と協議。05年11月に翌06年度で全廃することで合意した。

 民団三重県伊賀支部の申載三・支団長は「3年前に支団長になって措置を知った。参政権などを求めるのに日本人と違うのは不公平だと改善に応じた」と話す。総連伊賀支部の金栄泰委員長は「過去の経緯は話せない」と語った。

 伊賀市は市民税と合わせて徴収する県民税も半額にしていたが、伊賀県税事務所は「減額は市の裁量だが、半減措置は知らなかった」という。

 県市町行財政室は「地方税上、条例の定めのない減免はできず、条例がないなら問題」、総務省市町村税課は「減免は各市町村が判断し条例で定めるが、このような例は初耳」としている。

伊賀市:「戦争補償」と住民税減免 在日韓国・朝鮮人の一部 昨年度末に廃止 /三重(傳田賢史記者、毎日新聞・伊賀版、2007.11.13)

 伊賀市が市内在住の在日韓国・朝鮮人の一部を対象に、住民税を最大半額減免する措置を独自に設けていたことが12日、分かった。この措置は昨年度末で廃止されたものの、市民からは「他国籍の在住外国人も大勢いるなか、不適切な優遇では」との批判も出ている。

 市税務課などによると、この措置が始まった詳しい経緯は不明だが、60年代以降、市内の在日本大韓民国民団(民団)や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)側との交渉で始まったとみられる。市は「両国に対する戦争補償の一環や戦後期の所得格差の解消」などを理由に容認していた。市は05年11月、格差解消などを理由に廃止を決めた。

 市では、必要に応じて税を減免できる市市税条例に基づき、両団体からの申請を基に減額対象者を決定。06年度に減額されたのは、在日韓国・朝鮮人のごく一部の計約50人で、例年同程度の規模で推移していたとみられる。

 市税務課は「当時の市長の政治判断で始まったのだろう。今の時代には役割を終えたと考え、廃止した」としている。

市民税減免措置についての説明(伊賀市ホームページ、2007.11.26)

今回の在日本大韓民国民団三重県伊賀支部と在日本朝鮮人総連合会三重県本部伊賀支部に所属する一部会員の方々に対する市民税減免措置については、多くの方々からご意見をいただきました。税務課に係る主な点について以下のとおり回答させていただきます。まず、「条例制定をしていないのではないか」とのことですが、これについては地方税法第323条にもとづき、伊賀市市税条例(旧上野市市税条例)第51条の減免規定を根拠とするものです。伊賀市市税条例(旧上野市市税条例)第51条の第1項第5号において「特別の理由があるもの」との定めがあり、今回の減免措置につきましては、この規定により当時、市が歴史的経過、社会的背景、経済的状況などを総合的に判断し、十分な協議のうえで免除するものとして行ってきたものです。しかしながら、近年、当時と比べ社会的情勢、経済的状況は大きく変化したことから、減免措置については、すでに一定の役割を終えたと考えられます。さらに、税の公平性という観点からも、時代にそぐわないものと判断し、平成18年度をもって廃止しました。つぎに、「減免の措置をしていることは一般の納税者に対して、差別をしてきたのではないか」とのご意見ですが、そのようなことではなく、市税条例第51条の減免規定には、 (1) 生活保護法の規定による保護を受ける者 (2) 当該年において所得が皆無となったため生活が著しく困難となった者又はこれに準ずると認められる者 (3) 学生及び生徒 (4) 民法(明治29年法律第89号) 第34条の公益法人 (5) 前各号のほか、特別の理由があるものとあり、先のとおり、今回の減免の件は第5号に該当するものとして、処理を行っていました。したがって、市民、納税者の方でも第1号〜第4号または第5号により市長が必要であると認めるものについては、市民税を減免できることになっていて、在日韓国人、在日朝鮮人の人たちだけを優遇して減免していたのではありませんので、ご理解賜りますようにお願い申し上げます。

この他に、『週刊ポスト』のレポートが書いていますが、同様の措置が三重県桑名市、旧・楠町でも行われていたのだそうです。

これが「在日特権」だなどという主張もあるようですが、在日コリアンの人たちがこれまでの歴史を通してこの社会で奪われてきたもの、現に奪われている「民主主義社会における人としての基本的な権利」、日本政府の政策や煽動によって曝されている危険、などの大きさを考えたとき、そもそもその代償となりうる「特権」なんてものがあるとはとても思えませんし、今回明らかになった事実をもって「特権」だなどと言うのはとてもじゃないけどムリだと思います。

また、「在日」の中にもこの減免措置を受けられた層とそうでない層とがくっきり分かれているわけでして、むしろ在日社会自身の中でこそ、このような「区別」ないし「差別」が生まれ、近年まで継続してきた経緯が追及されてしかるべきでしょう。

『週刊ポスト』の記者もおそらく同様の考えなのか、「嫌韓」の流れにひきずまれることなく、冷静にさまざまな方面からの意見、見解を掲載してくれていて、新聞広告を見て頭を抱えたイヤな感じを吹き飛ばしてくれました。以下では『週刊ポスト』の上記記事からいくつか引用させていただきますが、未読の方は、ぜひ機会を見つけて記事全文をお読みくださいませ。

さて、次にデマはイヤの記事に書いた、私のコメントの一部を引用します。

日本政府が彼・彼女らから一方的に国籍を奪い、難民状態に陥れ、その生活を支援するどころか敵視政策を続けてきた。その尻拭いを、自治体が自らの判断で始め、続いていた。そういうことなんじゃないでしょうか。あんまり困窮していて少しでも納付させたかったのでは、との推測も記事には書かれていますね。

自治体がやってきた「政府の尻拭い」で有名なのは、枝川の朝鮮学校への土地の無償貸与でしょう。また、無年金状態に置かれた人たちへの救済措置として、自治体が独自に支給をしている年金(額はそれほど大きくない、というか、かなり小額のようです)もまた、その一つでしょう。

次は和馬さんという方への返信コメントの一部です。下線は今回の記事作成にあたって付けました。

和馬さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

>在日社会の中にも資本家と労働者という関係が存在し、

>資本家は民団、総連とつながって優遇されていた。

>本来ならば、その優遇を全在日の方々に広げるべきところ、

>一部の人達だけで独占してしまった。

おそらくそのとおりだと思います。ただ、

>つまり一部の不徳な者達により、他の善良な方々がいわれのない

>中傷を受けていたということではないでしょうか。

というのは、中傷していた人たちも確たる根拠があって中傷していたわけではないですし、ちょっと違うのではないかと思います。中傷していた彼・彼女らにとっては「ウソから出たマコト」みたいなものではないか、と。もちろん「マコト」と言っても、広まっていた中傷の内容とは同列に論じにくいもののように感じます。 いずれにせよ、今回のような事実が明らかになった今、なすべきことは2つあると思います。

1つは、和馬さんも書かれている「獅子身中の虫退治」。これは主に在日の方にやってもらうのが一番だと思います。日本社会の側が乗り出すと、今すでにある危ういバッシングが加速されかねないと思いますので。

もう1つは、日本社会の側が、このような(闇の?)制度が生まれ、残ってきた背景を知るということです。

前者については前のコメントで大ざっぱに書きましたが、そういったことすら知らされていないのが日本人の大多数でしょう。それが、悪意ある中傷が広まる素地になっています。この点については、当ブログでも何かできないか、考えているところです。


さらに、その減免措置がつい最近まで残ってきたこと、また、一部の人たちのみを対象とする形で残ってきたこと、それはなぜかを知る必要があります。行政のあり方の変化、行政に期待されるものの変化がこの間にあったのだと思いますが、そんな変化を踏まえたうえで、経緯を冷静に分析するなら、今後の行政のあり方を考えるうえで役立つでしょうし、「獅子身中の虫」の見極めにも役立つかも知れません。ただ、これについてはちょっと私には荷が重いので、良識あるジャーナリストの方とかにやってもらえたらなあ……なんて思います。

上で引用した新聞記事などからはわかりにくかったかも知れませんので、ちょっと補足しておきますと、伊賀市などの減免措置は、サラリーマンのような給与天引き対象者ではなく、個人事業主などを対象に行われていたのだそうで、それゆえ、和馬さんのコメントがあったわけです。

で、冒頭で紹介した『週刊ポスト』の記事は、「良識あるジャーナリストの方」たちに私が期待していた仕事そのものの始まりだぞと、私は受け止めました。

まあ、記事を書いた方が当ブログのコメント欄を読んでいたなんていう可能性は極めて小さいでしょうが、こういう志を同じくするがごとき仕事が一般誌に出てきたとなると、私も、微細ではあれこのようなブログを運営している者の矜持を示すべく、コメント欄で自身に課した作業にぼちぼち取りかからねばならんなあ、と思います。

おあつらえ向きの話題もちょうど飛び込んできたことでありますし、このような制度が生まれ、残ってきた背景について、私の調べたものの一部を、記していきたいと思います。

まずは、この住民税減免措置が生まれたのが、『週刊ポスト』の記事によれば伊賀では昭和40年頃だそうでして、西暦でいうと1965年頃ということになります。

1965年といえば、日本と韓国の国交が正常化した年であり、また、前回の記事で紹介した「日本にいる外国人を煮て喰おうと焼いて喰おうと勝手」などという文言が公刊された年でもあります。

在日ベトナム人を中心とした人権教育の課題(2006、金子正人、横浜市立いちょう小学校。【 】内は当ブログ主が補足。)

それまで【=1979年の「国際人権規約」(1966年に国連総会で採択)と81年の「難民条約」(1951年に国連で採択)の批准まで】日本政府は「外国人は煮て食おうと焼いて食おうと勝手」(池上努『法的地位200の質問』京文社、1965引用)という方針で外国人(旧植民地出身者)を管理の対象としてしか見てこなかったが、外国からの批判や国内の運動におされる形で、上記の規約と条約を批准した。その結果、いくつかの国内法の国籍条項が撤廃された。

ところが、日韓国交正常化があっても、それから10年以上もの間、在日コリアンをはじめ外国籍住民は国の社会保障政策からは排除されつづけました。「日本にいる外国人を煮て喰おうと焼いて喰おうと勝手」という精神は日本政府に脈々と受け継がれていたということでしょう。

そして、その排除が終了したのは、戦後補償や歴史的経緯への反省などという観点からではなく、「難民条約」批准を契機とするものでした。田中宏氏は、このことを「黒船となったインドシナ難民」と表現しています(『在日外国人—法の壁、ココロの溝』岩波新書)。

【参考資料】在日外国人と日本の社会保障政策との関係については、『来日外国人人権白書』(田中宏,江橋崇・編、明石書店)の総論1章に、これまた田中宏氏が簡明にまとめてくれています。

国交正常化交渉の相手となった韓国軍事政権が在日コリアンの保護に熱心ではなかったという事情も(昨今のウトロ住民支援に対する姿勢とは大きな違いです)、大多数の在日コリアンが捨て置かれるような状況の放置につながったようです。

【参考資料】「難民」とは何か—作家・徐京植の語りから 他(戦後責任ドットコム)

ちなみに、「納税の義務」は税法上、国籍に関わらず、たとえば所得税法5条にあるように、「居住者」に課せられます。
しかし、1963年にスタートした教科書無償供与制度の下、新一年生に配付される教科書を入れた袋には、これまでずっと
「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待を込め、国民の税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう」なる文言が記載されてきて、あろうことか今年度後半からは小学校で配付される全学年・全教科の教科書にこの文言が掲載されはじめ、さらに来年度からは中学校で配付されるすべての教科書にも掲載される予定です。

【参考資料】
参議院議員 ありむら治子のHP
自由民主党青年局 リレーコラム第6号 参議院議員 ありむら治子 教科書が無償であることの意義・歴史を伝えよう! 青年局長代理 参議院議員    ありむら治子
信じられる国家社会を目指して 前文部科学大臣政務官・参議院議員有村治子氏に聞く(日本会議、H19.3.29インタビュー)
義務教育教科書の無償給与制度の意義の掲載について(朱雀第一小学校のホームページ)

納税の実態にも国庫の実状にもまったく合わないこんな脳内妄想的文言を掲載することになったと自慢する有村治子って、やっぱ妄想系の伊吹文明なんかと同じ穴のムジナなんでしょうね。そしてこの文言は、「一面では「外国人」とみなされ、また一方では「日本国民」とみなされたのであり、結局、当局によって都合のいいように扱われたということにすぎない」という占領下における在日コリアン(『来日外国人人権白書』総論第1章、P26)と同じ状況が、その後今に至るまで、在日外国人すべてをおおっていることが現れている証しともいえましょう。まさに「日本にいる外国人を煮て喰おうと焼いて喰おうと勝手」の実例です。

さらに、子どもに対するこの恩着せがましい文言は、子ども権利条約を批准した現在にニホンでは、あまりにも時代錯誤でもあり、恥ずかしい。

いったいどういう経緯でこんな文言を教科書へ記載することが決まったのか、そしてその責任者は誰なのか、小一時間と言わず、きっちり問いつめたいところです。

おっとっと。話を戻します。

その後、日立就職差別裁判がスタートしたのが1970年。「当社は一般外国人は雇いません」との日立製作所側の発言(『在日外国人—法の壁、ココロの溝』岩波新書)からは、それ以前も多くの就職差別があったことが推察されます。そして、そのほとんどすべてが泣き寝入りに終わっていたのでしょう。

とまあ、そんな時代に、伊賀市などの減免措置が始まっていたわけです。
このことを、『週刊ポスト』のレポートは、関西地方在住の元総連幹部の言葉として、次のように記しています。

「住民税の減免措置は、我々の間ではよく知られた話。発覚した3つの市町には限らないはず。これは、かつて我らが苦労の末に手に入れた“在日の権利”のひとつです」
 どういうことか。
「在日の人間は、日本に住んで働き、日本人と同じように生活しながらも満足な行政サービスを受けているとは言い難かった。参政権はないし、年金受給額もぐんと少ない。事業をやろうにも日本の銀行はほとんどといっていいくらい融資を断ってきたし、結婚や就職でも壁がある。日本人と同じ税金を負担することに抵抗を覚える人もいたのは事実です。そうした意向を汲んだ上の落としどころとして減免に動いた自治体は少なくなかった」

日本政府の政策が生んだ矛盾を、在日コリアンとも地域住民として共存していかざるを得ない自治体が必要に迫られ、独自に解消する道を模索していたことはうかがえますし、自治体として極めて自然な動きだろうと思います。また、在日コリアンに対する差別意識が今よりはるかに激しかったであろう時代に、「密約」という形で「道」をつくってしまった、あるいはつくらざるを得なかった行政トップがいただろうことも、容易に想像できるのではないでしょうか。

ちなみに、上述のように、伊賀市で減免措置が始まった時期には在日コリアンはまだ国の社会保障から排除されており国民年金制度に加入できていませんので、ここで語られている年金受給額は、GHQの指令によって、1946年、国籍条項が撤廃された「厚生年金保険法」によるもの(被用者年金)のことでしょう。

最後に、『週刊ポスト』の記事の締めの一節を引用し、さらには参考文献をいくつか紹介して、この記事をまとめたいと思います。

また、在日問題に詳しい龍谷大学の田中宏教授(日本アジア関係史)の指摘は傾聴に値する。
「市民税の減免措置は、外国人住民への配慮のひとつだったのかも知れないが、密約のような形で行われると、差別を助長する結果につながりかねない。今回、伊賀市では不正の温床にまでなった。永住外国人には参政権を開放し、特例をなくす方向に動いていくのが健全な社会・行政のあり方ではないか」
 求められているのは真に開かれた行政である。

【参考書籍】
『在日外国人—法の壁、ココロの溝』(田中宏、岩波新書)
『来日外国人人権白書』(田中宏,江橋崇・編、明石書店)
『声を刻む—在日無年金訴訟をめぐる人々』(中村一成・著、インパクト出版会)
『在日朝鮮人の歴史と文化』(朴 鐘鳴・編、明石書店)
『日韓新たな始まりのための20章』(田中宏、板垣竜太・編、岩波書店)

【関連記事(一部)】
「日本人でよかった」まるたまちゃんvs.「外国人参政権」?♪田中康夫に、うさエール♪「国際救援隊」もあるよ(2007.8.27)


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「外国人の人権を尊重しよう」と「日本にいる外国人を煮て喰おうと焼いて喰おうと勝手」

2007.12.7.12:40ころ

第59回 人権週間だそうです。

その内容はといえば、さすが自民公明連立政権といいますか、さすが法務省(MOJ、Missing of Justice)といいますか、おなじみ非国民通信さんが鋭いツッコミを入れてくれていますが、当ブログでは「強調事項」の中から、特に下記の一節に注目してみます。

「外国人の人権を尊重しよう」


 国際化時代を迎え,我が国に生活する外国人は急増していますが,言語,宗教,生活習慣等の違いから,アパートやマンションへの入居拒否,公衆浴場での入浴拒否など様々な人権問題が発生しています。人権に国境はありません。今後ますます国際化が進む中で,外国人のもつ文化や多様性を受け容れ,尊重することが,国際社会の一員として望まれます。

「人権に国境はありません」などと言いながら、「外国人の人権」は女性や子どもの人権のような「守る」べきものではなく、「尊重」すればいいものなんですかい。お偉いお役人の考えることは、わけわかりません。

日本政府の在日外国人に対する姿勢を象徴するものとして引用されることのある「日本にいる外国人を煮て喰おうと焼いて喰おうと勝手」という一節は、法務省のお役人だった池上努(日韓国交正常化交渉で法務省入国管理局参事官として在日韓国人法的地位委員会の日本側代表補佐を努めた人物)が1965年に発行された『法的地位200の質問』(京文社、1965)の中に書いたものだそうです。
ウェブで検索してみると1960年に国会で発言したものだと書いているところもありますが、国会会議録で検索しても出てこないところを見ると、あまりに酷い発言だとして削除されたのか、それともその記述が誤っているのか。ちょっと今は確認できませんが、今もこの言葉に現れた姿勢、何にも変わっていないというのが実状の気がするばかりの年の暮れでありました。ためいき……。


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連立の行方!? 公明党、外国人学校支援へ前向き。

2007.12.7.12:20ころ

レイシズムや排外主義の煽動を続けている自民・公明連立政権は、ご承知の通り、当ブログ主にとっては倒すべき敵であり、その議員さんたちがとっとと国政の場から放逐されてしまいますようにと毎晩星に願いをかけたいものだ、と考えているような私ではありますが、連立の一方、公明党には、実はこんな動きがあることは報告しておかねばなりません。

他民族共生社会めざして 校舎・校庭の無償貸与など外国人学校から要請受ける 党教育改革本部、文科部会(公明新聞、2007.11.15)

 公明党の教育改革推進本部(本部長=浜四津敏子代表代行)と文部科学部会(富田茂之部会長=衆院議員)は14日、国会内で外国人学校の関係者らと会い、同学校が抱える問題について、話を聞いた。これには多くの衆参国会議員らが出席した。
 外国人学校は現在、学校教育法で定める正規の学校とは認められておらず「私塾」の扱い。公的支援も受けられないため、運営は各校とも厳しい。席上、茨城県下妻市でブラジル人学校の校長を務めるヨシダ・シズコさんは、「日本の学校で使わなくなった楽器や備品の寄付があれば、とても助かる」と訴えた。また、生徒・児童についても、「通学定期の割引が受けられず、通学費用だけでも大変な負担」と述べた。
 一行は、休廃校となっている校舎・校庭の無償貸与実現などの支援を要請。浜四津代行は「子どもたちの教育の機会に国境はない。日本も成熟した多民族共生社会をめざしたい」と述べた。

記事の標題は、「多民族共生社会をめざして」が正しいのかと思います。ここでのミーティングは、「多民族共生教育フォーラム2007東京」に山下栄一参院議員が出席したのを契機に開催されたようです。

そしてこのミーティングはさらに、下記のブラジル学校訪問につながったようです。

子どもたちに就学支援を 埼玉・鴻巣市 在日ブラジル人学校を視察 山下、西田、浮島氏ら(公明新聞、2007.11.30)

 公明党の山下栄一参院議員は28日、埼玉県鴻巣市の在日ブラジル人学校「シエシー・セントロ・エドカシオナル・カナリーニョ」(吉村ジュリエタ校長)を訪ね、幼児から高校生までの各クラスを視察した。これには西田実仁、浮島智子の両参院議員、地元の鴻巣市議会公明党の議員らが同行した。
 1997年に設立された同校は、ポルトガル語を教育言語とし、日本語、英語も教えている。往復6時間かけて通学する生徒もいて、吉村校長は「通学定期の学生割引が適用されないこともあり、今年(2007年)は4人が経済的な理由で退学した。学生割引の適用をお願いしたい」と述べた。
 また、生徒からは「両親が残業で忙しく家族で食事をする時間がない」といった切実な声が多く寄せられた。その上で、(1)バレーボールのネットなど中古スポーツ用品の寄贈(2)鉄棒の設置(3)運動場、体育館の無償提供――などの要望があった。山下氏は「皆さんが日本とブラジルの友好を担う人材になってほしい」と強調するとともに、「関係機関に働き掛け、就学支援をしていきたい」と述べた。

公明党が外国籍住民の支援に地方では積極的な傾向がある、との話は聞いていましたが、その流れだと言えましょう。

選挙で票田にもならない人たちの至極正当な利益のために動こうとしているあたりに私は強い共感を覚えるわけですし、「関係機関に働き掛け、就学支援をしていきたい」という嬉しい言葉が発せられたのは事実としても、レイシズムや排外主義を煽動する自民党政治の存続に力を貸し、外国人の生体情報採取・蓄積・流用システムなどという危険で差別的なシステムまで導入させてしまったことの落とし前をつけてもらえぬうちは、まだまだ冷ややかな目線しかおくれません。

あるいは、自民党に付き従うばかりの連立の虚しさ、愚かしさに、支持者が離れつつあり、しかも大連立騒動では自民党から切り捨てられる一歩手前に追いやられていたとの話も耳にします。本来目指していたところへ帰らねば党の存続すら危うくなる。そんな危機感が、この動きに影響しているのかも、とも思います。

なんにせよ、平和だの福祉だののために結党されたのであれば、自民党との連立などあってはならぬものだったはずです。

公明党が今後どのような道へ進もうとするのか、生暖かく見つめていこうと思います。きっちり落とし前つけて出直すんなら、いずれ「うさエール」を贈る日が来るかもしれませんが、はてさて、どうなっていきますやら。
支持者の少なからぬ人たちも、似た目線、いや、もっと厳しく冷たい目線を向けはじめているでしょうし、そういう方たちと連帯できる日が一日も早く訪れることを、心から願っています。


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東京華僑総会、日本政府に新入国制度の撤回を強く要望

2007.12.7.12:00ころ

外国人の生体情報採取・蓄積・流用システムに反対する声明は、アムネスティ・インターナショナル日本や移住労働者と連帯する全国ネットワーク反住基ネット連絡会Privacy International欧州ビジネス協会(EBC)と豪州NZ商工会議所(ANZCCJなど、当ブログで紹介してきたものの他にも、私の知る範囲でも在日コリアンの団体や在日大韓基督教会などさまざまなグループから出されていますが、今日は、その中から東京華僑総会が法務大臣に宛てた要請書を紹介します。

第4段落の後半に書かれている部分が、なるほど、こんな視点からの反対もありうるかと、目からウロコでありました。

日本政府に新入国審査制度の撤回を求める書 日本国法務大臣 鳩山邦夫殿

 日本国政府はこのたび、テロ未然防止対策の一環という名のもとに、日本に入国する外国人に対して指紋採取及び顔写真の提供を義務づけることを決定し、本年十一月二十日から施行しましたが、私たち在日華僑はこの措置に断固反対し、強く抗議致します。
 指紋採取及び顔写真の提供を義務づけた、この新入国制度そのものは外国人を犯罪者扱いしており、人権に対する極めて重大な侵害といえます。
 日本政府が永住権及び定住権を付与した在日華僑は長期に亘って日本に居住し、日本の法律を遵守し、日本の人々と友好的に付き合い、居住地域の一員として社会発展に寄与し、更には中日友好の促進に努めてまいりました。既に日本社会の一員でもある在日華僑は日本人と同様にテロ防止対象者となり得るべくもなく、再入国の度に指紋採取と顔写真提供の義務づけは不条理としか言いようがありません。また、日本国政府が永住権や定住権を付与した経緯を考慮するならば、今回の差別的措置は論理矛盾と言わざるを得ません。百歩譲ってテロ未然防止対策のために今回の措置が絶対に必要不可欠と言うのならば、日本人、外国人を問わず全ての入国者に適応すべきであり、そこに差別や排他性があってはならないはずです。
 また、この新入国審査制度は同じ中国人であるにもかかわらず、永住者としての中国大陸出身者と特別永住者である台湾省出身者を区別、分断し、台湾省出身者を特別永住者として今回の措置から免除する一方で中国大陸出身者には指紋採取と顔写真提供を教養することは、「二つの中国」を造り出し、中日友好を損なうことになり、この面からも私たち在日華僑はこの新制度を断じて容認出来るものではありません。
 私たちは以上の観点から日本国政府が既に施行されたこの新入国審査制度を再考し、速やかに撤回するよう強く要望するものであります。

十一月二十日
東京華僑総会

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ラブラブセブンXの張り巡らされた伏線にあれこれ頭を悩ませてみる

2007.12.6.11:40ころ

すっかり遅くなってしまいましたm(_ _)m。
『ウルトラセブンX』見聞録(?)も、とうとう第9話目!
今回もネタばれありです。下記のの間の部分に、どうかご注意ください。

なんかビミョー。
民話とか神話とか伝説とかにありそうな物語類型でして、話はちゃんとできてると思うんですが、本編20分程度の枠でやっちゃうには、ムリがあったんじゃないでしょうか。

だって、いきなり出てきた何だかよくわからん研究者っぽい若者が、ジンがこれまた唐突に手にした双眼鏡みたいな物体を指差して、「それは伝説のグラス・メモリア!」だなんて叫んで解説を始めた場合、普通「こいつ何者だ?」と怪しむだろうと思うんですが、ジンたちにそんな様子はありません。

「まあ、短い枠での物語づくりには強引な展開が必要な場合もあるだろう、MMRの例もあるわけだし」

なんて考えるような物わかりのよい私でありますが、そのまま見続けたら、なんてこったい、その研究者っぽい若者がなぜ「グラス・メモリア」なる不可思議な品物について知っていたのか、それがなぜジンの手元に渡ったのか、そのあたりが作品の鍵になってたわけじゃああありませんかあ!?
それならそれらしく、もっともったいつけるというか、ジンたちにちょっと怪訝な表情をさせるとか、伏線っぽくしてくれた方が、謎が明かされたときの驚きといいますか快感といいますか、そういう喜びが感じられたと思うのです。
う〜ん、やっぱビミョ〜。

まあ、それはさておき。

この『ウルトラセブンX』。シリーズ後半に突入してから第7話第8話、そして今回の第9話と、地球人と宇宙人の恋愛エピソードが続いています。

第7話は明朗快活なハッピーエンドでしたが、前回の話は、「あの男性(?)宇宙人、あの場で彼女に呼び止められさえしなければ、彼女にとっての変身スーパーヒーローになれただろうに」なんて思うとよけい哀しく感じる悲劇的結末でしたし、今回の話も、運命を超えようとして超えられなかった悲恋の物語、という点で前回と共通しているように思います。劇中のセリフから推察すれば、「不安を覚え、愛の証を求めた女性。応えられるはずもないのに応えなければと追いつめられて、結局、双方の破滅を招いた男性、その愚かさあるいは哀しさ」を描こうとしていたのかも知れません。まあ、そのあたりはいろいろ説明できるようなあいまいさのある物語構成になっているわけですが、今回の悲恋が仮にシリーズ全体の鍵につながっていくのであれば、獣人なんかよりヒーローっぽい見目形の何者かに変化(へんげ)させた方がよかったんじゃああるまいかと思いますが、はてさて、仮定の話をあれこれ言ってもしゃあないわけで、思い過ごしも恋のうち的想像のうさ跳躍でありました。うさぴょんぴょん。

ああ、いよいよ次回は、ジンとセブンXの過去、正体に関わるらしい「アクア・プロジェクト」に迫るエピソードのようです。予告編を観た感じでは。
泣いても笑っても残すところ、あと3話。はらはらしながら、期待してます!


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R_bana_2←「ジョワッ!」だと思ってたら、「ジョア」だったんですね。でもこのCM、観たことないっす……(ヤクルト全商品一覧・検索のページ)。

【閑話休題】MMR、Google八分を追え!!

2007.12.2.22:20ころ

          _,.-‐"':" ̄~゙'ヽ
       /          ``ー‐-、 
       .;"                )   どうやらオレたちは 
      /                |ノ/
     .|                 )/.      重大なことを
      |          ,;';;,,    /ノ
      |::::.................:::::::::;;,'^;、::::::'''..,,_;、丿  見落としていたようだ。
      ./:::::::::::::::::::::::::::;"゙, /゙~゙`''::;'゙;
     .`、;;::::::::::::::::;/ ),;'   :.'.,、      Google、Google、お腹がすいて グーグルグル……。
    ,へノ   `'''''"´   .:;     .:::_ヽ 
   .Y   \       .::;     ::::ゝ    Googleこそ世界ナンバー1のシェアを誇る
   ∧    \     ::::::、   .:;`  
  /|ヽ丶    \;;  :::;;;;::..,,、. ::i     検索エンジンだと 思っていただなんて……。
      丶 \  \;
            〜        
          〃⌒ヽ
         〃   ヽ      
                
     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ    キバヤシ・モドキ、急に何 言い出してんだよ?
..≦              `i,
..≦               i、なんてったって「世界のGoogle」だぞ。
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i 
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,|     中国政府に気をつかったら
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i) それがニュースになっちゃう
  !{   ,!   `      μ!
  ゙!   ヽ '     u  ,i!   超大手検索エンジンじゃないか。
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、    衛星使ったサービスまで
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、  持ってるくらいの。
   /  /i:::::.    //     ヽ


                  
   たしかにGoogleの検索シェアは大きい。
   全米では第一位を守ってるらしい。

  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/

             だが、【閑話休題】Google八分に対抗する記者会見(なんちゃって)にもらった
             スパムっぽいけれどもどうも単なるスパムでなさそうな
             TBをたどって調べてみると……


        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨ 
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|   Googleのニホンにおける検索シェアは
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ  \ヽ、   |  \    今年7月で35%!!!
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >     YAHOO!は47.4%!!!
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__      今年に入って急激に
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /  追い上げてきてるとはいえ
       l   `___,.、       ./│    /_ GoogleはYAHOO!の後塵を 
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、はいしていたんだよ!!! 
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ 
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._ 
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|   | } _|,.{::  7
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../


【参照記事】日本国内の検索シェア、ヤフーが47.4%、グーグル35% - comScore Japan調査 コムスコア、検索市場の分析・調査ツール「qSerach 2.0」をリリース。(2007.9.12)


    ナ ッ、   ナ ッ、  ナンダッテェ〜〜〜〜〜!!!  
                                             
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`

   そうは言っても
   このブログ主の友人の友人のブログの件は やはり不可解だ。
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/

          Googleが急激にシェアを伸ばしてきた同じ時期に
          Googleからのアクセスは減り
          YAHOO!からは増えているんだからな。


      , ‐''´~   `´ ̄`‐、
    ヽ‐'´            `‐、   とすると……
   ≦               ヽ    
   ≦   , ,ヘ 、           i    やっぱり Google八分なのか?
    l イ/l/|/ヽlヘト、      │ 
    |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l     でも 検索結果にまったく
     ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、   
     } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !   表示されないのが
    ゙!  7     ̄    | トy'/
    !  `ヽ"    u    ;-‐i´    Google八分だったはず。
    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ   これはGoogle八分とは違うんじゃ…?
  
      \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /      

            ,. -─- 、._    
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   いや、村八分だって火事と葬式のときの
      /`゙i u       ´    ヽ  !   「二分」はつきあいを保つ。
    _/:::::::!             ,,..ゝ! 検索結果にまったく表示されないとすれば
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  / それは「Google八分」なんて
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' / 生易しいものじゃない。
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´          「Google八分」よりむしろ……
  ヽ \     \   /

        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨ 
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|   「Googleたーみねーしょ〜ん! メイクアップ!!」だよ
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ  \ヽ、   |  \    「Googleたーみねーしょ〜ん! メイクアップ!!」
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >     検索結果にまったく表示されない
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__      という現象を見かけたら
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /  大きなリボンのついたセーラー服を着て
       l   `___,.、       ./│    /_ お花やお星さまを背負い 
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、くるくる回りながら 叫ぶべき なんだよ!!!! 
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ 「Googleたーみねーしょ〜ん! メイクアップ!!」と!!!!!
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._ 
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|   | } _|,.{::  7
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
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.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../


          _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
         >    ヤ ッ、  ヤ ッ、  ヤメテクレェ〜〜〜〜〜!!!!!!   <
          ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i


MMRとは?(Wikipedia)
MMR「ワーキングポアを追え!!」(2007.1.4)

MMR「ワーキングポアが暗示する衝撃の未来絵図」(2007.2.6)

MMR「自公独裁メタボ説を追え!!」(2007.2.28)


「Googleたーみねーしょ〜ん! メイクアップ!!」イメージキャラ


【関連記事】
【閑話休題】検索対策(2007.11.3)
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【閑話休題】MMR、Google八分を追え!!(2007.12.2)
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