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【聞きかじり】外国人集住都市会議の恐怖。【口直し】韓国から学ぶワークショップ(東京)とシンポジウム(大阪)

2007.11.30.17:40ころ

私の友人の友人が、いや、冗談ではなく今回はマジな話でして、外国人集住都市会議みのかも2007に行ってまいりました。

その友人の友人、ブラジルでは友人の友人は友人だ、というような言い回しがあるそうなのですが、その伝によってもよらなくても実は私のその友人の報告によりますと、いやはや、おそろしい会議に成り下がっちゃってたみたいです、はい。

たとえば、滋賀県湖南市の市長さんは、「外国人の子どもの教育を受ける権利を保障することは、場合によっては日本人の子どもの学習権を阻害することがある」などと、地方自治体の首長というより極右グループのアジテーターとでも評するべき発言を堂々としていたとか。<(T◇T)>わぁああああ!

あるいは、いろんな自治体からの報告では、正規の在留資格を持たない人たちへの公的サービスを打ち切りたい、打ち切りたい、というような内容のものが相次いで、それに便乗する形で法務省入管局の人間が、「IC在留カード」の導入に向けて進んでいるので安心してね、みたいなことを言ったとか。雇用通知制度もその一環なんでしょうねえ。\(@;◇;@)/ぴぃぃぃぃぃぃ

それにしても、地方自治体がこんな感じで地域住民を選別し見捨てはじめることのおそろしさや重大性に、参加者の皆さん、気づいてないんでしょうか。そういう自治体で育つ子どもたちに、いったいどんな思考を植え付けてしまうか、とか。もうこれだけで十分鬱になりそうですが、その前に、ひとまずorz...

関連して「秩序ある多文化共生社会」をめざす大泉町に学ぶなんていうイベントもあったようですが(友人の友人はそちらには行っていません)、長谷川洋ってまだ町長やってたんですね。ってことは、再選されちゃったってことかいな……(この町長については差別大国ニッポンの記録(うさちゃん騎士団、2003年5月1日)をご覧ください)。ますます鬱に近づいてきました……orz。

唯一の希望は、友人の友人はもうあまりに腹が立ってしまい、途中で会場を後にしたってことです。
その後、何か修正がなされていれば、と願うのですが、願うだけバカな気がします。

もうひとつ驚かされたのが、友人の友人が持ち帰ったプログラムです。
ウェブにもあるように、

「多文化共生社会をめざして」〜すべての人が参加する地域づくり〜

などとたいそうご立派なことが謳われているわけですが、多言語によるパンフレットすらなく、案内も日本語のみだったとか。
今月初めに市民グループによって開催・運営された多民族共生教育フォーラム2007東京なんかは、英語、ポルトガル語、スペイン語での翻訳がパンフレットに掲載されていたり、当日もこれらの言語の通訳の方が活躍しておられたのですが、それとの落差に愕然とします。

「すべての人」って言ってもその実態は、政治家さんや自治体職員、せいぜい言って「日本人だけ」なのかも知れません。そう考えれば、上の発言なんかも納得できます。件の発言をした人たちにとっては、日本人が集まって外国籍住民の悪口を言って鬱憤を晴らす場であり、しょせん外国籍住民はそこからは排除されてしかるべきもので、正規の在留資格がない「不法滞在者」なんかはその最たるものだ、ってことである、と。そして、そうした賤民層を生み出し、それを最下層に組み込んだのが、「秩序ある多文化共生社会」だ、と。

そうでないことを望みたいけれど、外国人集住都市会議については、前から抱いていた大きな危惧がもう危惧のレベルを超えちゃってる、って考えざるを得ない話ばかりで、もう完璧に鬱気分……。浜松宣言、どこへ行っちゃったんだろう……(T△T) アウアウ〜。

【関連記事】
外国人集住都市会議「規制改革要望書」に対する危惧、そして……(2006.2.20)
「犯罪人引き渡し条約」ブラジル政府からの締結交渉申し込みを、日本の外務省は2003年から拒否していた(2006.9.29)
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【聞きかじり】外国人集住都市会議の恐怖。【口直し】韓国から学ぶワークショップ(東京)とシンポジウム(大阪)(2007.11.30)
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ここらでちょっとお口直しにみのかも、じゃなくて、なるかも、のイベント情報です。当ブログでも幾度か紹介してきた韓国の外国人政策。

【関連記事】
韓国、先を行く。そして、酷暑の季節にぴったりの、ぞ〜っとするお話。(2007.8.17)
韓国、先を行く(2)& 在日ブラジル人から見るニホン(2007.10.19)

その報告ワークショップとシンポジウムが、韓国・国家人権委員会から講師を招いて、東京と大阪で開催されます。紹介が遅れて申し訳ないっす。明日、明後日なんです。今週いろいろ忙しくて……。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□
    12/1東京ワークショップ / 12/2大阪シンポジウム
    国内人権機関と人種差別撤廃法の実現をめざして
       〜韓国・国家人権委員会のとりくみから学ぶ〜
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□

┏━━━━━━┓
┃ 開催趣旨 ┃
┗━━━━━━┛

 日本でも外国人人権基本法、差別禁止法など、マイノリティの人権を守るための法・制度の実現を求めるとりくみが各地で進められています。
 一方で、韓国では国家人権委員会が差別禁止のための法・制度の整備が重要な課題であるとして2003年から「差別禁止法制定推進委員会」を設置し、NGOなどとも協力しながら独自の法案の策定にとりくみ、その結果2006年7月に国務総理に対して「差別禁止法」の制定が勧告されました。また今年の5月には「外国人処遇基本法」が制定され、外国人の人権保障のための制度が整備されつつあります。
 韓国のこれらの動きは、日本国内での差別禁止のための法・制度を整備していくにあたって、また国内人権機関の役割を考えるにあたっての貴重な先行事例であるともいえます。
 このたび、長年にわたってNGO活動をおこない、現在国家人権委員会人権委員として活動されている鄭康子(チョン・カンジャ)さんをお招きし、韓国の経験を学びながら、日本における外国人、民族的マイノリティのこれからの人権保障のための課題についての理解を深めるために、東京・大阪でシンポジウムを企画しています。
 多くの方々のご参加をお待ちしております。

┏━━━━━━┓
┃ 講師紹介 ┃
┗━━━━━━┛

☆鄭康子(チョン・カンジャ)さん
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
長年、女性運動をはじめとする人権NGO活動に関わり、1987年に結成された「韓国女性民友会」の代表をつとめる。その後韓国国家人権委員会非常任委員に就任。その他に「最低賃金委員会」「貧富格差・差別是正委員会」「男女差別改善委員会」などの委員も歴任。
--------------------------------------------------------------------------
 −☆− 韓国の国家人権委員会の委員が来日します −☆−

●韓国国家人権委員会とは?●
 韓国国家人権委員会法 第1条
「この法は、国家人権委員会を設立し、すべての個人が有する不可侵の基本的人権を保護し、その水準を向上させることにより、人間としての尊厳と価値を具現して民主的基本秩序の確立に寄与することを目的とする。」
 2001年11月25日設立された国家人権委員会は、立法・司法・行政のどの機関からも独立した、国際人権法に基づいて作られた国内人権機関であり、私人間の人権侵害を救済するだけではなく、既存の権力機関による人権侵害を牽制・監視できる権限を持っている。また、韓国の国民だけでなく韓国内に住む外国人すべてをも対象としている。
 発足以来2500件を超える平等権侵害、差別行為に関わる申し立てを受理し、権利救済を図ってきた。2006年7月には国務総理に対して「差別禁止法」の制定を勧告した。また2003年3月にはイラク戦争に反対する公式意見書も発表している。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 12/1(土) 東京ワークショップ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 ○講演)韓国における差別禁止法案の概要と市民社会との協働
   鄭康子さん(韓国・国家人権委員会常任委員)
 ○発題)日本のマイノリティの人権状況とNGOの取り組みと人権保障のための法・制度の現状
   田中宏さん(龍谷大学教授)
   渡辺英俊さん(移住労働者と連帯する全国ネットワーク共同代表)
   旗手明さん(自由人権協会)
   丹羽雅雄さん(弁護士)
 ○全体討論
  ※全体討論の時間は長く取りますので、会場からの意見も積極的にお願いします。

▼主催: 外国人人権法連絡会
▼日時: 2007年12月1日(土) 午後1時〜5時
▼場所: 在日本韓国YMCAアジア青少年センター スペースY(地下1階)
 (東京都千代田区猿楽町2-5-5/JR水道橋駅徒歩6分、御茶ノ水駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩7分)
▼資料代: 1000円
 ※日韓同時通訳で進行します。
▼問合せ先:RAIK(在日韓国人問題研究所)

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 12/2(日) 大阪シンポジウム ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

 ○基調講演)韓国の差別禁止法案の概要と外国人の人権保障のための法制度に向けて
   鄭康子さん(韓国・国家人権委員会常任委員)
 ○在日外国人の現状報告)
   旧植民地出身者、日系人、外国人労働者・研修生、外国人女性など
 ○質疑・討論
 
▼主催: (財)アジア・太平洋人権情報センター、(特活)コリアNGOセンター
▼後援:部落解放同盟大阪府連合会/平和人権センター
    /RINK(すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク)
    /(特活)関西国際交流団体協議会
    /日朝日韓連帯大阪連絡会議(ヨンデネット大阪)
▼日時: 2007年12月2日(日) 午後1時30分〜5時
▼場所: アウィーナ大阪・金剛東
    (大阪市天王寺区石ヶ辻町19-12/近鉄上本町駅3分、地下鉄谷町9丁目駅8分)
▼資料代: 800円
▼問合せ先:(特活)コリアNGOセンター

私、行けそうにないんです……orz。


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