信なくば立たず/小沢民主党に喝!うさエール、撤回!!&「先住民族の権利に関する国連宣言採択:国際NGO合同声明」
2007.10.11.18:10ころ
(2007.10.11.20:30ころ、関連サイトを追加)
2カ月前には、♪ガンバレ♪小沢民主党♪世界平和へ、うさエール♪なんていう記事を書いたのですが……。
民主党の小沢代表が、「テロの脅威」をなくすには貧困の撲滅が必要だというのは、そのとおりです。
だが、それだけでは足りません。
不正義、不公正をなくしていくこと。他者の尊厳に対する誠実なる尊重。こういった視点がない限り、あらゆる対策は致命的な欠点を抱え込むことになるでしょう。
アフガニスタンが内戦状態とも言われるほどに危険な状況に陥ったのはなぜか。
そこに目を向けることなく、アメリカのサポーターであり続けたニホンが軍隊を派遣するとなれば、それがたとえ国連の決議に基づくものであったとしても、祖国解放、反米闘争に見を投じた者から見たとき、どう映るでしょうか。
彼・彼女たちは、ニホンがサポートしつづけたアメリカ軍が、彼・彼女たちをどう扱ってきたか、身にしみて知っているのです。
日本政府が今、つながるべきは、彼・彼女らの思いです。
彼・彼女らとつながるべく、苦心惨憺、現地で非暴力の支援活動を続けてきた人たちの思いです。
軍隊派兵は、その思いを踏みにじり、新たな悲劇の種をまき散らかすことになるでしょう。
【関連記事】from 『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』
★人道危機に対する人道介入のあり方について
★軍隊による国際アピールの愚かしさについて
★世界人権宣言が提示する「テロをなくす方法」
【関連サイト】
アフガニスタン国際戦犯民衆法廷
国の政に関する論語の一節ですが、国際的な支援活動にも、その主旨は当てはまるのではないでしょうか。
民主党が、田中ヤッシーらの掲げる国際救援隊に特化していくことを、強く求めます。
「ヒゲ佐藤」発言の関連記事
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不正義、不公正をなくしていくこと。他者の尊厳に対する誠実なる尊重。
これに関して、
先住民族の権利に関する国連宣言採択:国際NGO合同声明
を、アムネスティ・インターナショナルのサイトから転載しておきます。
先住民族の権利に関する国連宣言採択:国際NGO合同声明私たち国際人権NGO諸団体は、今日の国連総会における先住民族の権利に関する国連宣言採択の決定を歓迎する
宣言は、世界で最も貧しく社会の片隅に追いやられた人びとの尊厳、生存、幸福を保障するために不可欠な基本的対策の指標を定めている。
宣言は、先住民族の生活様式に極めて重要な、土地、地域、天然資源に対する彼らの権利を認めている。また、先住民族は、他のあらゆる人びとと同じように、自己決定権を持つと断言している。
今回の宣言採択は、先住民族の権利は他の人びとの権利と区別されたり軽んじられるものではなく、すべての人びとの権利を守る人権システムにとって絶対的に不可欠なものであるという明確なメッセージを国際社会に発信することになる。
宣言は、賛成143票、反対4票、棄権11で採択された。投票が行われたのは、オーストラリア、ニュージーランド、米国が要求したためであったが、この3カ国以外にはカナダが反対票に加わっただけだった。
宣言は国連内で20年以上にわたって検討されてきたものである。2006年6月29日、国連人権理事会で採択され、人権団体が先住民族とともに国連総会による迅速 な採択を求めてきた。しかし、最終採択は延期され、いくつかの国の懸念を調整するためにさらに修正が取り入れられた。
私たちは、すべての国が、この重要で長く待ち望まれてきた人権基準を各国が誠意を持って国内法において施行し実践することを望む。
私たち7団体は、すべての国に対して、宣言採択によってもたらされた歴史的機会をとらえるよう、そして人権を守るためというはっきりとした約束に基づいて先住民族と新たな関係に入ることを求めるものである。
Amnesty International
Friends World Committee for Consultation (Quakers).
International Service for Human Rights (ISHR)
International Federation of Human Rights (FIDH)
International Work Group for Indigenous Affairs (IWGIA)
Netherlands Centre for Indigenous Peoples (NCIV)
Rights and Democracy2007年9月13日
◆参考書籍
★『周縁化」「不可視化」を乗り越えて ——人種主義・人種差別等に関する国連特別報告者の日本公式訪問報告書を受けて』(反差別国際運動日本委員会・編)

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