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韓国、先を行く(2)& 在日ブラジル人から見るニホン

2007.10.19.20:00ころ

韓国、先を行く。そして、酷暑の季節にぴったりの、ぞ〜っとするお話。(2007.8.17)

の続報です。

上記記事で紹介した韓国の忠清南道天安市で開催された「多文化社会の到来と地域社会の対応」をテーマとする国際セミナー報告に続いて、コムスタカ—外国人と共に生きる会のサイトでは、下記の4つの資料が公開されています。

韓国の多文化現況と社会的課題(キム・ヨンジュ(忠南女性政策開発院 研究委員)、訳:粟谷 美奈子)
韓国の外国人処遇基本法と、忠清南道居住外国人支援条例の紹介(中島真一郎)
韓国の外国人処遇基本法 日本語訳 (韓国語原文付き)
「忠清南道居住外国人支援条例」日本語訳 (韓国語原文付き)

日本にいる外国人であれば、在留資格の有無にかかわらず支援すべき場面が少なくないだろう、いや、そもそも在留資格の有無で支援をするかどうか、人としての権利が保障されるかどうかなんて、区別するのが正しいのか?

なんてことを考えている私としては、

「「在韓外国人」とは、大韓民国の国籍を持たない者でありかつ大韓民国に居住する目的を持ち、合法的に在留しているものをいう。」(「外国人処遇基本法」第2条1項)

「道内に居住し、次の各号のどれかひとつに該当する者は支援対象とする。ただし『出入国管理法』などによる大韓民国での合法的に在留できる法的地位を持たない外国人は除外する。」(「忠清南道居住外国人支援条例」第4条)

このあたりが気になります。

ヒューライツ大阪「韓国・在韓外国人処遇基本法が施行」という記事によると、韓国の外国人支援団体の中にも危惧を抱いているところがあるそうでして、記事は次のように書いています。

外国人支援団体の一部は、この法律の目的が、外国人当事者よりはまずは国家の発展のための手段となっており、また内容において「合法的に滞在している外国人」を対象にすると明言し、移住労働者の半数に当たる「未登録労働者」を排除したものであると批判しています。

おおっ、私としてはすっごく気の合いそうな、話の合いそうなグループがあるようです(^^)v。

韓国では、これらの法や条例が制定される前の2003年には、未登録外国人のアムネステイ(合法化)を一定の条件付で実施しているわけですが、それでも2007年7月現在、オーバーステイなど「未登録外国人」が約224,000人滞在(韓国法務部資料)しているそうで、かなり大きな人数です。ニホンとたいして変わりませんね。彼・彼女たちの処遇改善も、これからの課題ということでしょうか。

まあ、それはともかく、

「国民と在韓外国人がお互いの文化と伝統を尊重しながら共に暮らしていける社会環境をつくるために毎年5月20日を世界人の日とし、世界人の日から一週間の期間を世界人週間とする。」(「外国人処遇基本法」第19条)

「世界人」という概念、面白いですね。新しい造語っぽい印象を受けますが、こちらのニュース(ハン尚宮さま!)を見た感じでは、違うのかな。Googleなんかで検索したくらいでは、わかりませんね、さすがに。「地球人」みたいなニュアンスなのかな。
(ちなみにこちらはゴダイゴ♬/2006年に韓国で発刊されたという故・小田実さんの妻、玄順恵さんの『私の祖国は世界です』では、とても共感できる定義がなされています。)

何にせよ、法律で新しい日、新しい週間をつくっちゃうあたりにも、新たな社会、新たな歴史を創っていこうという意気込みが表れているように思います。
思えば、ICCに関するセミナーにEUからやって来ていたスタッフたちも、実に活き活きとした様子でした。

このような韓国の動きを見て、日本政府も日本人も「多様なルーツあるいは背景を持つ人たちが共に豊かに生きられる社会」への歩みを競うように速めてほしいと、つくづく思います。

しかし日本では、外国人から生体情報を採取するシステムが来月20日から稼働を始めるうえ、入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀がどんどん進んじゃっているのが実状です。

「競い合い」なんて、遠い夢のように思えてしまいます……orz。

在日ブラジル人の置かれた状況を知り「共生社会」のあり方を考えるうえで、興味深い論文を2つ、紹介します。どちらも在日ブラジル人研究者リリアン・テルミ・ハタノさんによるものです。

「新たな到達点」にして「新たな出発点」−梶田孝道・丹野清人・樋口直人『顔の見えない定住化−日系ブラジル人と国家・市場・移民ネットワーク−』を読む−(PDF版448KB、リリアン・テルミ・ハタノ)

それ自体が非常に重要な研究書『顔の見えない定住化−日系ブラジル人と国家・市場・移民ネットワーク−』の書評論文です。
2006年春に発表されたものですが、経済によって規定された在日ブラジル人の状況が、将来の日本人の状況を知るうえで示唆に富むのかも、といった指摘など、「偽装請負」や「派遣労働」の問題が深刻化され議論されるようになってきた今、思いのほか重要な指摘だった気がします。「マイノリティの視点」があることのありがたさ、多様な視点を持つ人たちが社会にいてその思いや考えを発表できる場、議論し合える場があることの重要性を考えさせられる記述です。
「共生」か「統合」か、はたまた「インテグレーション」か、「外国人問題」か「日本人問題」か、「母語」か「継承語」かなど、今こそ考えるべきテーマも満載の論文です。ぜひご一読を。

在日ブラジル人児童の教育から見る日本社会の多民族化状況(PDF版448KB、リリアン・テルミ・ハタノ)

公教育、教育支援のあり方を考えさせられます。これもまたぜひぜひ、ご一読ください。

 

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