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ドイツと重国籍。♪国民新党に、うさエール♪

2007.9.3.12:45ころ

Germany Allows More People to Hold Dual Citizenship(DW-WORLD.de DEUTSCHE WELLE、2007.8.31)

ドイツが、EUまたはスイス出身者がドイツ市民権を取得した場合、元の国の市民権保持を認めるイミグレーション法(出入国法、移民法)を改正、施行したそうです。また、EU諸国またはスイスの市民権を取得したドイツ人がドイツ国籍を失うこともなくなりました。

どうやらEU統合の成果(影響?)ということのようですね。

それにつけても興味深いのは、上記記事中で「市民権(citizenship)」と「国籍(nationality)」とが、明確に区別して説明されている点です。

参考までに、IST請願の会 のサイトの資料にリンクを張っておきます。

諸外国(G8)における重国籍に関する法制度(概要)
近藤教授の「市民権と国籍」:「重国籍と外国人の参政権の最近の動向」(2006年1月)

重国籍といえば、やはり触れねばならぬのが「国民新党」です。

党名からして私なんかは引いちゃうところがあるわけですが、なにせあなた、先の参議院選挙で、かつてペルーの大統領まで務めた人物(しかも、ペルーでの人権侵害の責任を問われて、ペルー政府が身柄引渡を求めていて、インターポールからも逮捕状が出ている人物)を、日本国籍を持ってることを理由に、候補に担ぎだしちゃったのがこの「国民新党」なんでありますよ。

参考資料
声明(フジモリ元大統領に対するインターポールの国際逮捕手配書について)(ミネソタ大学人権図書館)

フジモリ氏立候補のニュースと、参院選告示直前にチリ裁判所がフジモリ氏のペルー政府への身柄引渡を拒んだというニュースを聞いたときは、チリ裁判所の決定の裏には日本政府の強い働きかけがあったようだとの報道もあって、やはり国民新党は、自民党政権と太いパイプを持っているか、根は同じなのだなあと、失望を新たにしそうになったわけですが、よくよく考えてみると、これって国民新党が、重国籍を肯定しちゃったってことにならないか? 日本の公職選挙法が重国籍者の立候補さらには参政権まで肯定しちゃったことにならないか? そう気づくのに時間はかかりませんでした。

さすが、「不法滞在者が治安悪化の温床」などというデマをばらまく自民党にかつては所属していながら、国会の入管法改定に関する質疑で「滞在基準についてもいろいろ無理があるから不法滞在者が増えているということもあるんだろうと思いますので、そういう意味では、不法滞在者を減少するために、滞在基準をこのように3年を5年に延ばすのは(特区関係の)これだけなのか、ほかにもいろいろあるんじゃないかと思うんですけれども、延ばしてもいいようなやつがあるんだろうと思うんですけれども」なんて答弁をしてくれた亀井郁夫議員がいるだけあって、また、「死刑廃止」を訴える亀井静香議員もいるだけあって、要所要所で、かなり前衛的・進歩的かつ合理的な発想、行動をとってくれる保守政党のように思えます。そして、こうした発想の柔軟さや合理性ゆえに自民党から弾き出されることになった、そう考えることもできそうです。

思えば、現行の国籍選択制度においても、日本国籍を保持しようとする者に他国の国籍を捨てさせるまでの強制力はないわけでして、なし崩し的に重国籍者が増大するのを日本政府は傍観しているようにも思えます。

しかし、その一方で、「他国の国籍を捨てなきゃおそろしいことになるぞ」とでも言いたげな、無用な威嚇も続けているような状況でありまして、このような嫌がらせは早速にでもやめさせなければなりません。
それには、重国籍を日本政府が公式に認めることが必要です。

参考資料
平成19年4月17日付北海道新聞記事 日本人の条件「踏み絵」の国籍選択(IST請願の会、国籍関連資料館)

さすが、道新、がんばって!!)

さあ、そこで国民新党の出番です!

IST請願の会 の「国籍関連資料館」によると、これまで重国籍に関して積極的に国会で質疑をしてくれているのは、民主党(大出彰議員、千葉景子議員、円より子議員、松野信夫議員、藤田一枝議員、高山智司議員、岩國哲人議員)、そして公明党の議員ばかりなのですが(質疑の時間があれば、オムライス党の議員もやってくれてただろうと思います)、ここに自民党と同じ出自を持つ「国民新党」まで加わってくれたとなれば、鬼に金棒になるんじゃありますまいか!?

てなわけで、
国民新党の動きにはいろいろ疑問に感じるところはありつつも、
重国籍容認へ向けて、合理的かつ進歩的な動きもできる保守政党、国民新党に、うさエールを送りたいと思います。
がんばれ、国民新党! 重国籍容認に向けて、ガッツでゴー!

「野党に♪うさエール♪」シリーズ
♪ガンバレ♪小沢民主党♪世界平和へ、うさエール♪(2007.8.9)
信憑性高まる? 小池防衛相「疫病神」説 ♪日本共産党に、うさエール♪(2007.8.17)
「日本人でよかった」まるたまちゃんvs.「外国人参政権」?♪田中康夫に、うさエール♪「国際救援隊」もあるよ(2007.8.27)
ドイツと重国籍。♪国民新党に、うさエール♪(2007.9.3)
♪社民党に、おっきな、おっきな、うさエール♪(2007.9.4)
信なくば立たず/小沢民主党に喝!うさエール、撤回!!(2007.10.11)

 

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コメント

 重国籍を認めているのがスイスおよびEUのみであることにご注意ください。

 この一方で、ドイツとトルコの二重国籍を持っていた在独トルコ人からの国籍はく奪も行われています。ドイツといえども永久在住者に無条件で重国籍を認めているわけではないですね。

「蛇足ながら」さん、はじめまして。
蛇足も何も、そう書いているわけですが。本記事のしょっぱなから。

補足するとすれば、チリ最高裁の決定が下り、フジモリ氏がペルー政府に引き渡された点でしょうか。本記事を書いた後、一昨日から今日にかけてのニュースですし。
時間ができれば、これについてもあらためて記事を書きたいと思います。他にもいろいろ採り上げたい話題があるのですが、今はちょっと難しい状況です。残念!

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