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人権ルールを拒む社会、対話を拒否する文化

2007.8.24.17:40ころ

未だに佐藤参院議員と防衛庁(当時)の暴走クーデター計画なんかよりも世間の話題をさらい続けている、朝青龍関の処分問題。先日、治療のために外出したという朝青龍関の映像を観ていて思い出したのが、入管収容所に長期収容されたままの難民申請者たちの境遇でした。
という余談はさておき。
当ブログでは、

異文化摩擦?朝青龍処分問題(2007.8.5)
ナカタ、朝青龍、ダルビッシュ、そして“Die Kreuzungsstelle”(交差点)(2007.8.15)

の2つの記事で採り上げましたが、いやはや、足りませんでした。
毎度おなじみ非国民通信さんが、私が見逃していたり書きのがしていたりする重要な点について、以下の2つの記事で、わかりやすく採り上げてくれています。一部だけ引用しますので、未読の方は、ぜひ全文をお読みください。

軟禁(2007.8.18、非国民通信)

 もう一つ疑問なのは、職場の外、勤務時間外の行動を縛る権利がどこまで認められるのかと言うことです。例えばあなたが仕事で大きなミスをしたとしても、仕事が終わって会社を出た後に何をするかはあなたの自由であるはずです。それがもし「お前は悪いことをしたのだから、家から出ずに反省していろ」と命じられ、かつ「許可無く外出したら解雇」と言われたらどうでしょう? さすがに日本の法律でも、雇用側にそこまでの権限はありません。自宅謹慎を強要することはできませんし、もし解雇したならば不当解雇に当たります。翻って朝青龍の場合はどうでしょうか? 角界という特殊な世界ではありますが、日本にいる以上は日本の法律を守っていただきたいものですし、角界が日本の法律を無視するのであれば、角界こそがその横暴を非難されねばならないでしょう。

そうなんですよねえ。
自宅謹慎なんて今時許されるんかいな、それって監禁とか呼ばれるものなんじゃないのよ、と、テレビ・ニュースを観て思っていたのですが、記事を書くときはすっかり忘れていました(-_-:)。

非国民通信さんの書かれているように、日本国憲法下では、あってはならぬ処分だと思います。

モンゴルから「人権侵害だ」との声が上がったのも無理からぬ話で、これを機会に国際自由権規約(日本政府も批准しています)で関連しそうなところを調べてみると、さすがに「自宅謹慎」についての条文はないのですが、

12条1項 合法的にいずれかの国の領域内にいるすべての者は、当該領域内において、移動の自由及び居住の自由についての権利を有する。
2項 すべての者は、いずれの国(自国を含む。)からも自由に離れることができる。
3項 1及び2項の権利は、いかなる制限も受けない。ただし、その制限が、法律で定められ、国の安全、公の秩序、公衆の健康もしくは道徳または他の者の権利および自由を保護するために必要であり、かつ、この規約において認められる他の権利と両立するものである場合は、この限りではない。
4項 何人も、自国に戻る権利を恣意的に奪われない。
11条 何人も、契約上の義務を履行することができないことのみを理由といて拘禁されない。」
8条2項 何人も、隷属状態に置かれない。

などがあります。

自由権規約は、これらのことが守られるべき措置を、締約国(日本政府)に求めているわけで、そして、日本政府にはそのような人権侵害が一般市民(相撲協会を含む)によってなされないよう、措置をとるべき義務があるはずです。裁判をやったら、「謹慎処分」に関する限り、朝青龍関、勝てる見込みがあるんじゃないでしょうか。たとえ相手が日本の裁判所とはいえ。いや、「外国人は別」論理を引っぱり出す、かな?

まあ訴訟のことはともかく、こういった現代人権法の観点から考えると、「自宅謹慎」という処分に対するモンゴルの市民団体からの「人権侵害」との批判は、すごく自然なことに思えます。いや、むしろ今回の処分がかなり異様に見えてくるといった方が正しいかも。

そして、そういう声が日本の市民の側(私も含めて)から上がってきていないことが(ただ私が知らないだけかも知れませんが)、なんだか異様に思えもします。反省。

疑問に感じたときには(2007.8.23、非国民通信)

 一方的な関係はいつでも危ういものです。朝青龍が日本の「伝統」を学ぶのはよいとして、では日本あるいは相撲協会は朝青龍から何かを学ぶのでしょうか? 朝青龍に学ばせようとするだけで、朝青龍から学ぼうとしないのであれば、その関係は不健全です。朝青龍に「変わる」ことを求めるのであれば、同時に協会もまた「変わる」覚悟を持つべきなのです。

 正直なところ、「上」が決定し「下」が従う、疑問を持たず従順に従うことが美徳とされ、現状を変革しようという動きを封じ込めようとする高野連・相撲協会的な考え方が日本の伝統であるならば、そんな「伝統」など学ばないで欲しいと思います。むしろ高野連・相撲協会などの「伝統」の担い手が、世界の文化や現代の異議申し立てから学ぶこと、真の意味で真っ当な協会になり、世界に恥じるところのないものになって欲しいくらいですね。

 翻って日本の社会はどうでしょうか? 疑問を感じること、不満を表明することに対してどれだけ開かれているでしょうか?

これを読んで思い出したのが、今年3月の、多みんぞくニホン、ナチス、自由民権運動のコメント欄でのやりとりでした。
時間のある方は全部読んでいただければと思うのですが、一連のコメントの中から、私が投稿したものの一部を、相手の方の名前は伏せ字にして、紹介します。

相互の文化・ルーツを尊重するというのは、相手に対する不干渉を貫くことと同義ではありません。
夫婦の間では、それが最もよく現れると思います。尊重しあいながら、しかし時に意見や考えをぶつけ合い、お互いに新たなルールをつくったり、相手に対する理解を深めたりしていく。その過程で、変わるものもあれば、そのまま残るものもある。

こういう関係をも、私は異文化の共存あるいは共生だと呼べると思うのですが、◎◎◎◎さんにとっては、双方の文化の破壊に他ならないのでしょうね。

異文化接触が起きた場合のルールの話ですが、日本社会のルールについて、友人たちからあれこれ質問されることがあります。たいていは、彼・彼女たちが何らかの応対をきっかけに理不尽な気持ちを抱いている場合です。私はそのルールの背景について、持ってる限りの知識を動員して、説明します。新たに調べねばならぬ場合もあります。その過程で、私自身も「たしかに理不尽だ」と思うこともあれば、そうでないこともあります。説明して納得してもらえることもあれば、してもらえないこともあります。私が友人と一緒に苦情を訴えに行くこともありますし、それを契機に「今あるルールはおかしいんじゃないか?」と考え、見直しを提唱するようなこともなります。 自分たちの生きていたルールが、他者の指摘をきっかけにどうも不具合があるみたいだと思えてきて、そこから自分たちで変更していく。それは珍しい話ではないですし、その指摘が同じ社会で生きている仲間(しかし自分とは違う状況に置かれている仲間。社会の意思決定からは排除されている仲間)からなされることもあるでしょう。

>同じ社会を作っていく仲間として受け入れるにはその社会の基本的なルールを仲間すべてが
>共有してなくてはなりません。そうでなければ仲間ではいられません。基本的なルールを共有
>せず仲間になることは出来ません。例え中に入っても仲間扱いされません。ルールを共有した
>時に初めて仲間として受け入れられるのです。どんな社会でもそうです。例外はありません。

「ルールを共有」という場合のルールとして具体的に何を想定するか(「入管法」かと「国際人権条約」か、など)でも、議論の行方は違ってきますし、議論する価値も違ってくると思います。
(その後、コメントのやりとりはSTOP! 外国人嫌悪&レイシズム、警察&裁判官の暴走へと続き、終了しました。しかし、そのさらなる後日談がイラク派兵で暴走しだした「軍の論理」と、「滅びの美学」を追求する「美しい国」内閣?へ……(-<>-))

今回紹介した非国民通信さんの2つの記事は、「何かがおかしいと思っても、下からはそれを口にできない、ただ「上」が裁くことしか許されない社会」のおかしさ、危うさに触れたものでした。かなり大事な視点だと思います。
そして、これらの記事を読んで、すでに異文化摩擦?朝青龍処分問題で紹介した「中日スポーツ」の【コラム 撃戦記[格闘技]】文化の違う外国人に求める難しさが示唆してくれてはいたのですが、日本相撲協会のあり方を、この時代の変化の中でどう変えていくか。ほんとうはそこにこそ、議論の焦点を当てるべきなんではないか。
そんな思いを、わが身に引きつけて、あらためて強くするのでありました。どすこい!!

まあ、なんにせよ、日本相撲協会も一枚岩ではないようでして、今回の騒動は、朝青龍関(とひょっとすると外国人力士も?)を心良く思っていないグループが煽っているんではないか、との見方もあるようです。
そう考えると、マスメディアの迷走ぶり、暴走ぶりも、ある程度納得いくのですが、晋三は、じゃなくて、真相はいかに?

そう言えば先日、居酒屋談義で、隣に座った年輩のおじさんたちが、「金儲けのためか知らんけど本場所が多すぎる、あれじゃ身体がもたんし、ケガすんのも当たり前や」「年寄り株がよーわからん」なんて言ってましたが、これまた、はてさて、真相はいかに?
野次馬的にしか相撲を観ていない私には、真偽のほどはわからぬ話でありました。

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