ナカタ、朝青龍、ダルビッシュ、そして“Die Kreuzungsstelle”(交差点)
2007.8.15.14:30ころ
京都新聞やそのテレビ欄のワイドショー関連を眺めていると、ここ数日、世間の関心は小池防衛相と防衛官僚の権力争いや朝青龍関の処遇問題に集まっているようですが、当ブログのアクセス状況は、まったく違います。
異文化摩擦?朝青龍処分問題(2007.8.5)
小池防衛相「疫病神」説 & 「日本の恥」立候補者リスト(2007.7.25)
などではなく、
イラク派兵で暴走しだした「軍の論理」と、「滅びの美学」を追求する「美しい国」内閣?(2007.8.11)
へのアクセスが圧倒的で、他の記事がカワイソス……。
そこで、今回はワイドショーにならって、マスメディア業界の皆さまの関心の高そうな話題を採り上げてみます。
まずは、
異文化摩擦?朝青龍処分問題(2007.8.5)
の関連情報。
モンゴルで朝青龍関と、話題のチャリティー・サッカーを共にした中田英寿さんの証言です。
朝青龍(2007.8.10、中田英寿オフィシャルホームページ)
このメール記事のモンゴルでの朝青龍関の言動に関する部分が、先日、フジ系列の『とくダネ!』で採り上げられ、コメンテーターたちを絶句させておりました。
「わたしらの足元をすくうような証言、今頃出すんじゃないわよ!」
って感じで、なんとも微妙なスタジオの空気がブラウン管の向こう側から伝わってきて、笑わせられました。
他の部分もぜひ紹介してほしかったと思いますが、時間の都合なんかでしょうがなかったのでしょう。
なんにせよ、このコメントをしっかり採り上げたディレクターとスタッフに、乾杯!
次は、お立ち台で「結婚宣言、パパ宣言」を報告した、かなりロマンチなダルビッシュ有選手。
以前、
ダルビッシュ選手と二重国籍(2007.1.11)
で国籍選択に関する話題を紹介したのですが、日本国籍の選択に向けて決意が固まったのだそうです。
五輪に出るとかメジャーに行くとかを考えた場合、日本国籍がある方が都合はよいでしょうから、野球選手として自然な流れだろうと思います。
ただ、そこでイラン国籍を捨てることまで強要してよいものか。そもそも、そんな制度を維持せねばならぬ必要性があるのでしょうか。
だって、重国籍のアスリートなんて世界では珍しくなく、だからこそ、下記のような「五輪憲章」があるわけなのですから。
ダルビッシュの国籍問題とは?(2007.8.11、nikkansports.com)
◆日本ハム・ダルビッシュの国籍 父のイラン国籍と母の日本国籍を有する。「五輪憲章」では規則46付属細則1で「同時に2つ以上の国籍を持つ競技者は、自己の判断により、どちらの国を代表してもよい」とある。JOCの規約もそれに準じており、五輪予選への出場は問題ない。ダルビッシュは北京五輪の行われる来年8月16日、22歳を迎える。日本の「国籍法」では22歳に達するまでに、いずれかの国籍を選択することが決められている。代表入りのあるなしにかかわらず、国籍を決めなければいけない。
重国籍に関しては、以前も紹介したIST請願の会をご覧ください。
ダルビッシュ選手は、イラン人の父親と日本人の母親を持つ、いわゆる「ハーフ」とか「ダブル」とか呼ばれる生い立ちを持つ人なわけですが、そんな人たちの声を集めているサイトに、先日、出会いました。
“Die Kreuzungsstelle”(ディー クロイツングスシュテレ)は、ドイツ語で「交差点(交差する場所)」を意味する言葉だそうです。様々なルーツを持った人と人とが出会う場所、との意味がこめられていて、サイトに寄せられた声に触れるごとに、さまざまな想いが浮かんできます。
管理人さんの「開設にあたって」から一部引用させていただきます。
多様な生き方があるにもかかわらず、偏った情報しかない現状における情報のバランスを保つために、ここから「ハーフ」と“呼ばれる人”が自ら書いた様々な経験談を発信しています。読み進めて行くと、メディアが流すイメージに沿うような経験談もありますが、そうではないものがあることに気づいて頂けると思います。
ここに掲載されている「声」は、ある人の人生の一部分を「『ハーフ』と呼ばれる」という点で抽出したものです。普段は「『ハーフ』と呼ばれる自分」よりも友人関係や親子関係、進学や就職、恋愛や結婚を大切な課題とする人が、何かのきっかけで「『ハーフ』と呼ばれる自分」について考えるようになったもの。ここに掲載されている「声」はそのような性質のものなのです。
多くは管理人の文章を掲載していますが、他の「ハーフ」と呼ばれる人の主張もコラム欄に掲載しています。また、“Voices”のコーナーには、コラムとしての投稿以外の意見を掲載し、多様な声が読めるようにしています。
私は誰もが気持ちよく生きることができ、誰もが互いのことを認め合える場所に、この「日本」と“名付けられた島々”がなることを望んでいます。そして、そうなるための「はじめの一歩」としてこのサイトを開設しました。人と人が出会うことによって新たな道をみつける場所、“Die Kreuzungsstelle”はそのようなサイトを目指しています。
“Die Kreuzungsstelle”で紹介されているさまざまな声に、ぜひ触れてみてください。
日本社会、この列島社会のこれからのあるべき姿について、考える助けになるはずです。

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