複国籍PT


2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

あわせて読みたい

  • あわせて読みたいブログパーツ

« 五山の送り火とカーネル・サンダース | トップページ | 信憑性高まる? 小池防衛相「疫病神」説 ♪日本共産党に、うさエール♪ »

韓国、先を行く。そして、酷暑の季節にぴったりの、ぞ〜っとするお話。

2007.8.17.05:43ころ

コムスタカ—外国人と共に生きる会

のサイトに、中島真一郎さんの、

「多文化社会の到来と地域社会の対応」

と題する文章がアップされています。韓国の忠清南道天安市で開催された「多文化社会の到来と地域社会の対応」をテーマとする国際セミナーに参加しての報告です。

同セミナー開催の趣旨は、「国際結婚の増加による国際結婚家族、外国人居住者の増加により地域社会が少しずつ多文化社会に変化しているなかで、多文化時代を迎えた地方自治体、民間団体、地域住民など地域社会がどのように対応していかなければならないかという方向性、方策を模索する。最近、新しい移住人口の流入により多文化化している韓国、アメリカ、日本、オーストリラリアの経験と事例を共有しジェンダーの視点から多文化共生のための地域社会の課題を見つけ出す」というもので、韓国、アメリカ、オーストラリア、そして日本から、政府関係者のみならずNGO関係者、研究者などが報告者となる、というものだったようです。

それにしても、民族の統一を悲願として、「単一民族」意識が強烈に存在する韓国で、 「多文化社会の到来と地域社会の対応」をテーマとする国際セミナーを、なぜ行政が積極的に主導して行われるようになったのか
その背景として、中島さんは、移住外国人や「結婚移民」とよばれる外国人女性の移住が急増していることを挙げています。

このあたりの事情は日本と似ていると思うのですが、そうした現状に対して政府・行政が打ち出している方向性や施策が、韓国と日本とではカナ〜リ違うようです。
その違いを、中島さんは、「管理と排除」から、「多文化共生」へ向けて転換する韓国政府の外国人政策と題する節で、次のように解説しています(下線は当ブログ管理人が付けました。また、改行なども当ブログ管理人が適宜調節しました)。

韓国政府は、日本と同様な「管理と排除」を中心とする入国管理制度を採用し、日本の入国管理及び難民認定法や入管政策を参考に、その後追いをするかのように1990年代は、1992年難民条約の批准、1993年産業研修制度の導入、1997年 父母両系主義への国籍法の改正等をおこなって来ました。(日本は、1981年難民条約を批准し、1981年に留学の派生として研修を在留資格4-1-6の2として導入し、1991年に「研修」、1993年『技能実習生』の在留資格を創設し、1985年に父系主義から父母両系主義への国籍法の改正を行っています。)
2000年代に入り、移住外国人の増加、その居住の長期化や定住化が進行するとともに、NGOなどの市民団体や労働組合の批判や運動により、産業研修生や居住外国人への人権侵害が社会問題化してきました。
韓国政府は、入管法を改正し、2002年「永住者」の在留資格制度を創設しました。
2003年には、未登録外国人のアムネステイ(合法化)を一定の条件付で実施しました。
2004年には、批判の強かった産業研修生制度を廃止し、外国人労働者に労働三権を保障する外国人労働許可制を導入しました。
2005年には、「永住者」の在留資格を持つ外国籍住民への地方選挙権を付与します。
2006年には 法務省に、外国人人権改善協議会が創設され、また、内務省家庭部による『外国籍住民支援業務便覧(支援ガイドブック)』が発行され、各地方自治体に配布されました。
このなかには、「居住外国人支援条例標準案」が含まれていました。
そして、2007年5月には、『居住外国人処遇改善基本法』が制定されました。この法律は、中央政府や地方政府に5年毎に、外国人政策施行計画を樹立する。② 居住外国人及び子女に対する不合理な差別の防止と社会的適応の支援などの内容が含まれていました。
これ以外には、2007年5月には、国会に『多文化家族支援法』が発議されています。
中央政府のこれらの法律や政策をうけて、韓国の広域自治体(日本の都道府県や、政令指定都市にあたり 全国に16ある)や、基礎自治体(日本の市町村自治体にあたる)では、2006年度から『居住外国人支援条例』を制定したり、『国際家族の支援センター』を設置したり、準備している自治体が増加している。

また、まとめでは、次のように述べています。

日本が、2000年代において、テロ対策や外国人犯罪対策として、「治安」を優先して出入国管理及難民認定法の規制強化を中心とする外国人政策に終始しているのとは対照的に、韓国政府の外国人政策は、「管理と排除」を中心とした在り方から、2000年代に入り外国籍居住者を、韓国国民と同じ住民としてその存在を認め、多文化共生の地域社会づくりをめざして法律の制定や行政の施策を実視しようとしています。


まいりましたm(__)m。
この「韓流」も、どうか日本でブームになってもらえんでしょうか。

なんてことを考えているところで、

派遣労働者に広がる外国人労働者への恐怖感(反米嫌日戦線「狼」(アカにサヨおなら)、2007.8.15)

という悲鳴悲嘆荒れ狂うがごとき記事に出会いました。

う〜、
外国人労働者の労働条件を日本人並みにしていかないと、いずれこんな声が出て来るだろうなと恐れていましたし、
ネオナチのごとき自民・公明政権にとっては、まさにそういう状況こそが、つくりたくてつくりたくて仕方がないものなんだろうなあとも想像してたのですが、
実際にこのような文章を目にすると、やはりショックです。眠気が吹っ飛びそのまま朝へ……。ふぎゃ!

思えば、ヒミツの大計画!(笑) 投稿者:佐藤正久ですなんてものも飛び出し、しかもマスメディアからはほとんど黙殺されちゃうような昨今なんです。

ここらで何とか新たな道、賢明な道へと踏みださないと、すでに「軍の論理」に引きずられつつあるこのニホン、遠からず再度の滅亡に直滑降、てなことになるんじゃないでしょうか。あちこちにまた迷惑かけまくって。ゾゾ〜ッ……と冷や汗。

で、新たなる「韓流」への期待がいやでも高まる我が胸中、なわけですが、まあ、「韓流」にこだわらずとも、先頃英訳版が出版された、

外国籍住民との共生にむけて−NGOからの政策提言(移住労働者と連帯する全国ネットワーク 編集・発行)

なんてものもあります。

それに、企業別組合じゃなく、産業別組合の立ち上げ推進、なんてことも、やっぱ必要なんだろうと思います。
これって日本でもさんざん言われてきてることですよね(? ?)。あれれ、どうだったっけ???

うわわっ、ちょっと焦ってる!? オレ!?

韓国から学びながら、地に足の着いた多文化共生の地域社会の形成を日本国内や九州内や熊本県内で目指していきたいと思います。(中島真一郎「多文化社会の到来と地域社会の対応」より)

中島真一郎さんの結びの決意を我がものとして、地に足つけて、私も歩みたいと思います。
は〜、どすこい。

以上、「韓国、先に行く。そして、酷暑の季節にぴったりの、ぞ〜っとするお話」でした。

次回は、「日本人でよかった」丸川珠代の「バカキャッチコピー」問題の予定……は未定です……。

【続き記事】
韓国、先を行く(2)& 在日ブラジル人から見るニホン(2007.10.19)


Usagimasters

Banner2←ネオナチどもの企みに、うさキック! うさキック! ローリングうさキック!


ブログランキング・にほんブログ村へ←「韓流」でも何でもいいから、賢く連帯へ、うさジャンプ!

« 五山の送り火とカーネル・サンダース | トップページ | 信憑性高まる? 小池防衛相「疫病神」説 ♪日本共産党に、うさエール♪ »

おすすめサイト」カテゴリの記事

ニュース」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

外国人労働者・移住労働者」カテゴリの記事

差別、排外、レイシズム」カテゴリの記事

国際結婚」カテゴリの記事

国際人権法」カテゴリの記事

制度の不備」カテゴリの記事

連帯でGO!」カテゴリの記事

海外事情」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

» 検察官は裁判官ではない!〜「無罪につながる自白調書出さない」方針は司法の闇を深めるだけだ [情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)]
 共同通信によると、最高検察庁は、「経験がない裁判員の理解力などを考え」た結果、本当に自分の意思に基づいて自白をしているかどうかが疑わしいような内容の「自白調書」は証拠としては裁判所に提出しない方針を固めたという…激怒!本来は、有罪であることを疑わせる証拠も含めて検討したうえで、有罪か無罪を判断するのが裁判所の役割だ。真実の解明ということに多くの市民が期待をかけているはずだ。それなのに、有罪の方向の証拠だけを裁判所に提出するというのだ。しかも、裁判所への提出をしないと言うことは、弁護人への開示もしな... [続きを読む]

» 塩酸メフロキンと自衛隊派遣兵の自殺 [花・髪切と思考の浮游空間]
イラク派遣米兵のことを昨日書いたら、今度はきょう、自衛隊派遣兵の自殺に関して報じられている。抗マラリヤ薬を服用していた6人が自殺したという(しんぶん赤旗8・16)。政府答弁書で明らかになった。答弁書によれば、1997年以降の10年間に東ティモール、インドネシア、パキスタン、ネパールに派遣された自衛隊員約3200人に投与されました。このうち、2002年から03年にかけて国連東ティモール支援団(UNMISET)に派遣された陸上自衛隊員1765人のうち6人が自殺しました。294人に1人という高率です。答弁... [続きを読む]

» 「駆けつけ警護」佐藤正久議員(ついでにやっぱり8・15靖国参拝)に対する質問状と賛同メール [Like a rolling bean (new) 出来事録]
木曜は出張もなかったので、終了ぎりぎりに町内会の盆踊りに出かけてきました。 (このあたり、いつまで経っても下町小僧が抜け切れません・・・) 踊りはせず、かき氷を食べながら、主たる目的は学校関係の情報交換です。 近くの学区では全国学力テストの日、クラスでの成績... [続きを読む]

» 派遣労働者に広がる外国人労働者への恐怖感 [反米嫌日戦線「狼」(アカにサヨおなら)]
俺が『低気温のエクスタシーbyはなゆー』で書いたコメントに対し疑問のコメント(?)が書かれていた。 http://alcyone.seesaa.net/article/51217016.html での御発言はちょっと考え込む点がありますが、どうなのでしょう? Posted by 御発言に疑問 at 2007年08月15日 03:20 ..... [続きを読む]

» ヒゲの隊長の違法覚悟発言と安倍首相の「反対があっても、正しいことを」発言のアブナさ+馬インフル等 [日本がアブナイ!]
 昨日16日、岐阜県の多治見市と埼玉県の熊谷市で、40.9度をマーク。 日本の最高気温を記録した。(・o・)  小学生の時に、日本の最高気温は山形市の40.8度だと習って「へ~、 山形なんだ~」「盆地の方が熱がこもって、気温が高くなりやすいんですよ」 とかきいた記憶があるけれど。何と1933年以来、74年ぶりの記録更新らしい。 <さすがに、まだその時にはmewは生まれていないかも~~~?!(・・)>  それにしても、先月だったか、ハンガリーで40度以上になって大変だったと いう... [続きを読む]

» 「(辻元)清美の決意」 −世界市民・考 1― [いわいわブレーク]
「本当の精神的な勇気とは、それが精神である以上、組織的戦闘行為に加わって人一倍の勇敢さを示す場合よりも、むしろ団体権力の圧迫と衆を恃[たの]んだ便乗的非難とに抗して、敢えて、そこから離脱する決心をする場合にこそ、しばしば現われ出るものである。・・」... [続きを読む]

» 官邸の暑い夏  [酔語酔吟 夢がたり]
{%exquesmark%}{%quesmark%} @ 何と読む? [続きを読む]

» 159181 米国CIAやFBIが「ウィキペディア」を検閲してイラク戦争等に関する記事を編集 [サラリーマン活力再生]
159181 米国CIAやFBIが「ウィキペディア」を検閲してイラク戦争やグアンタナモ収容施設に関する記事を編集していた   猛獣王S ( 30代 営業 ) 07/08/17 PM07 『イラク戦争も秘密基地も――米政府がWikipediaを「検閲」』 Wikipediaのイラク戦争に関する記事の加筆にはCIA、グアンタナモ基地の写真削除にはFBIのコンピュータがからんでいた。(ロイター)リンクより転載します。 --------------------------------------... [続きを読む]

» 不十分で誤った過去の総括の上に感情論で軍事的展開をすすめることの愚かさ [村野瀬玲奈の秘書課広報室]
(人気blogランキング参加中。応援クリックお願いします。) 自衛隊出身議員、佐藤正久氏の発言と、杉浦ひとみ弁護士のおこなった記者会見の模様が今日の東京新聞の朝刊に出ていました。 杉浦ひとみさんからもコメントを... [続きを読む]

» ネットの力 と 「世界中のブログ」  [わんばらんす]
人気blogランキング  平和を願う人々の思いを全国へ届けたいと頑張っています。 ワンクリック・・・どうぞよろしくお願いします!  あなたの身近な「困った人たち」の精神分析―パーソナリティそのミクロな狂い... [続きを読む]

» ふとした疑問 −公園生活の人たちの選挙権は?− [鳥居正宏のときどきLOGOS]
私は、大阪市の中心部「日本橋」と呼ばれる地域のマンションに住んでいます(ちなみに、この地名の読み方、大阪は「ニッポンバシ」で、東京は「ニホンバシ」と区別するのが正解だそうです)。 うちの近所には、何軒かのネッ... [続きを読む]

» 防衛省・守屋武昌次官の後任に増田好平人事教育局長が内定。マダム・回転スシむくれるの段!(動画あり!) [晴天とら日和]
増 田 好 平 人 事 教 育 局 長 関係記事等、至急集めてみました。 ●増 田 好 平 人 事 教 育 局 長 が 内 定 ↑映像・即効で削除されてしまいました。仕事がはやいやんか! ●NHKニュース 8月17日 15時58分 防衛省事務次官 後....... [続きを読む]

» 労働・成果の需給も、やはり「地産地消」が基本 [タカマサのきまぐれ時評]
■移民問題・亡命者問題などについては、一貫して「排外主義みぐるしいぞ」路線で、法務省などの姿勢を批判してきた。■同時に、「単純労働力やサービス労働担当者として、やすくこきつかってやる」式の「開国論」にも反対をくりかえしてきた。■今回、当然でるよな。とい...... [続きを読む]

» 「2007年追悼集会」…ワタシ自身の冷酷さを確認する [dr.stoneflyの戯れ言]
 2007年8月14日。少し悩んだが今年も追悼集会へいくことにした。  この社会により野宿を強いられ路上で亡くなられた方を追悼する、いつまでもなくなることのない集会。  年間を通じて野宿者支援などなにもしていないワタシにとっては、追悼集会だけに参加するのは、アリバイ的な気がして行くか行かないのか悩むのだが、ワタシのなかに「そこ」と繋がっていたいという気持ちがあるのかもしれない。いや間違いなくそこと繋がっていなければならない、とワタシを揺り動かすものがある。何故だかわからない。もしかした...... [続きを読む]

» 62年目のヒロシマ・デー [薫のハムニダ日記]
2007年にも8月6日がやってきました。今年は仕事の都合でその日に広島に帰ることができなかったのですが、ネイティブ広島市民(今は仮ソウル市民)としては、この日はいろいろと考えてしまいます。 韓国のニュースでもこの日の広島について、日本のように大々的ではないものの、いろいろと取り上げられていました。こちらのYTNのニュース映像はリンク先のをクリックしてご覧ください。それではどうぞ。 ********************************** 原爆62周年-「再びこのよう... [続きを読む]

» 国際結婚応援情報サイト [国際結婚応援情報サイト]
国際結婚に関するRSSを集めておりますので、トラック バックさせていただきました。よろしくお願いします。 [続きを読む]

» 呪われた農水省の席+週刊誌に「チクル」クズ男にカス女、ゴロツキ雑誌「週刊文春」「週刊新潮」は出版社の看板を降ろすがいい。そしてパパラッチ専門雑誌で売り出すが良いのだと思う! [晴天とら日和]
「週刊文春」と、「週刊新潮」を、命より大事に思って、毎週心待ちにして読んでいた時期もあったのです。 「週刊新潮は明日発売です。」 懐かしいCMです。 「週刊文春」も、「月刊・文藝文春」も、「週刊新潮」も、権力と決して迎合しない骨がありましたよねぇ! ....... [続きを読む]

« 五山の送り火とカーネル・サンダース | トップページ | 信憑性高まる? 小池防衛相「疫病神」説 ♪日本共産党に、うさエール♪ »