「心のノート」。テロ実施中!?の「愛すべき」国とやら
2007.7.24.9:20ころ
河合隼雄氏が亡くなったとかで、京都新聞でも鶴見俊輔氏が、臨床を行っていた時代の河合氏の思い出を語る追悼文を掲載していました。まあ、その頃は、たぶんそれなりにまっとうな仕事をしていた人だったのかなあ。河合氏の本で救われた、なんていう述懐を幾度か目にした記憶もありますし。
しかし、その晩年はというと、『心のノート』で、日本の公教育の現場をよけい息苦しいものに変えるのに一役買った張本人として、罪の方が大きかったんじゃあないかと思います。
以下、『心のノート』を批判している新書を3冊、紹介します。どれも面白いので、ぜひご一読を。機会があれば、『心のノート』本体もどうぞ。そして、ただでさえ息苦しい学校制度の中であんなものの押し付けがましい誘導にさらされねばならない子どもたちの、ニホン国家への忠誠心を強制される外国籍の子どもたちの、やるせない悲しさに想像力を働かせてみてください。
『「心のノート」の方へは行かない』(岩川直樹・船橋一男編著 子どもの未来社 寺小屋新書)
教育という側面から、心のノートがいかに有害かが、競って書かれていて、面白いです。教育とカウンセリングの本質的な違いへのいらだちが読みとれて、実に納得、お買い得の一冊です。
『教科書が危ない─『心のノート』と公民・歴史─』(入江曜子著 岩波新書)
「新しい公民教科書」「新しい歴史教科書」「心のノート」の三冊を、相互のつながりに着目しつつ読んでみこそ、見えてくるものは……?
という趣旨の、これまたお得な一冊。「新しい公民教科書」や「新しい歴史教科書」の記述の無茶苦茶っぷりと誘導の巧妙さをコンパクトにまとめていて、「と学会」シリーズを読んでいるような趣があります。いっそ、元祖「と学会」本の洋泉社が出したら、もっと弾けた面白さと大爆笑が期待できたかも。「新しい公民教科書」「新しい歴史教科書」「心のノート」の三冊って、まあ、要するにそういうものなわけかと、深く納得できます。
『心を商品化する社会』(小沢牧子・中島浩籌 洋泉社新書)
「と学会」の本ではありませんが、洋泉社から。心理療法士の話が非常に興味深く、「心のノート」中学生版を見て感じた幼稚さと洗脳チックな臭いの理由が私にははっきりとわかりました。ダークサイドに落ちた心理学者たちがつくった自己チュー学会が暗躍していたのだあ!!
3年ほどまで、河合氏について、こんなことを書いていたのを思い出しました。
フルート演奏をあちこちでやっては悦に入ってる、ハメルーンの笛吹男、じゃなくて、河合隼雄に自分の子どもたちを彼岸へ連れて行かれたくない親御さんたちは、ゆめゆめ油断めされぬように。
今、あらためて、次の言葉を。
虎は死して皮を残し、
河合氏死して「心のノート」を残す。
親御さんたち、まだまだ油断めされぬように。
合掌。
なんてことを思っていると、私たちの「愛すべき」国とやらが、いや、私たちを代表するはずの日本政府が、沖縄でテロ活動を活発化させているようです。
辺野古沖の事件現場〜きっこの裏日記より(津久井進の弁護士ノート、2007.7.24)
今度の参院選、ニホンのミライにとって、本当の正念場になりそうです。
有権者のみなさま、ぜひ投票へ!

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