坂中・元東京入管局長に御用心
2007.2.5.09:45ころ
(2007.2.5.10:2ころ、この色の部分を追記)
さわやかな週明けを迎える予定が、ウェブを巡回していて、朝から不愉快にさせる名前に遭遇してしまいました。
トヨタに社会貢献を求める元東京入管局長(天木直人のブログ、2007.2.3)
に登場する、坂中英徳・元東京入管局長です。
坂中氏については、
シンポジウム「入管体制50年をふりかえる─日本はこのままでいいのか?─」(2003.12.18、JANJAN)
『マタンゴ』(2005.5.30)
で、かなり前に書いたことがあります。
最近でも、入管法改定に関する国会会議録シリーズの共謀罪審議に松島みどり議員が登場で、ちょっと紹介しました。
坂中氏は、東京入管局長として展開した施策を通して「外国人は犯罪者(予備軍)だ」という偏見(間違ったイメージ)をさんざん巻き散らかしてきたうえで、「その偏見を払拭するために外国人は指紋を提供すべきだ」などという論理(衆院法務委員会で松島みどり議員の語った論理と同じです)を毎日新聞のインタビューの中で展開していたのです。盗人猛々しいというか、腹立たしいというか。
同じような時期に、東京都の治安対策担当部長をしていた(させられていた)久保 大氏と比べると、そのあまりの違いに慄然とさせられます。
これまでの氏の言動から垣間見えるのは、「人を格差づけていくこと、階層化することを自明とする精神構造」です。
不法滞在者を犯罪の温床などとウソ八百を並べ立てて、人権保障の埒外に置こうとしてきたことはそれを如実に物語っていますし、そのような政策の危険性は、虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」かで触れてきたとおりです。
思えば、国連マンデート難民をトルコに追い返したのも、坂中・東京入管局長(当時)でした。
ですので、天木直人のブログで坂中氏の発言の要旨を読んだときも、ああ、坂中氏らしいなあ、と思いました。
毎日新聞、こんなやつに発言の場を与えるなよ、とも思いました。
だから購読止めたんだぞ、とも。
まあ、ここまでは、いつもと変わりません。
しかし、その後、急激に不安を覚えたのは、ひょっとすると、天木氏までがその意見におおいに賛同している、そんなふうに広く思われたらかなわんんぞ、ということです。
以下で、「天木直人のブログ」から引用させていただきながら、その不安について説明しますと、
外国人労働者の厳しい生活を見て見ぬ振りをして生活環境を整えることには消極的な企業に、受け入れ拡大を主張する権利はないと言う。まさに正論だ。
ここまでは同意します。しかし、問題はその先です。
その上で坂中氏はトヨタに真剣に検討してもらいたいと次のように提案する。日系ブラジル人の子供を教育訓練する「トヨタ職業訓練学校」を創設してもらえないかと。トヨタ系列の工場で働いている日系ブラジル人の子供を、時間をかけて熟練技能者に育て上げ、親の後継者としてトヨタグループの正社員に採用する、というプログラムはトヨタにとっても有益ではないかという。
「ちょっと待ったあ!」と、私としてはツッコミを入れざるを得ません。
熟練技能者に向く子もいれば、そうでない子もいる。そのあたりをまったく考慮に入れないで「ブラジル人の子どもは熟練工としてトヨタで働け」と言わんばかりの発想が、「出自や在留資格による人の階層化」を押し進めようとしてきた坂中氏らしいです。
「トヨタ職業訓練学校」なんかをつくるよりも、外国人学校への支援を積極的に行うとか、「かんばんシステム」に象徴される「下請け」搾取、「派遣労働者(含・外国人)」搾取の生産システムをあらためるとか、労働時間が短くてもまっとうな収入が得られるようにしてたとえば日本語の勉強なんかをしやすい環境を整えるとか、不安定な雇用をなんとかするとか、本当に取り組んでもらうべきことは、他にあるはずです。
しかし、坂中氏には、そんな発想があるわけないんでしょう。
さすがに天木氏は、すぐに続けて、次のように書いています。
職業訓練所をトヨタがつくるところまでいかないにしても、トヨタが率先して外国人労働者の福利厚生に範を垂れる事は必要ではないか。定住外国人を育成し、日本社会の一員として正当に受け入れる努力をする、それがトヨタのような大企業の責務であるという坂中氏は言いたいのだ。
ですので、坂中氏の「トヨタ職業訓練学校」構想に直接、全面的な賛意を表しているわけではないのでしょう。
率先して外国人労働者の福利厚生に範を垂れる
抽象的ではありますが、求められるのは、まさにそこでしょう。坂中氏の提案より、よほど真剣に論議されるべき指摘です。
しかし、そこまでじっくり読み取ってくれる読者がどれほどいることか。
よほど注意しないと、「天木氏が坂中氏を絶賛!」などという論評があちこちを駆け回りそうで、怖いのです。
そんなわけで、坂中氏の発言の底にあるものに気づかぬまま、坂中氏の発言力が増していくのを喜ぶ人が増えたらかなんなあと、大きな不安を覚えつつ新たな週が始まったわけでした。鬱。
(参考書籍)
『外国籍住民との共生にむけて/NGOからの政策提言』(移住労働者と連帯する全国ネットワーク編著、現代人文社)
『日本が多民族国家になる日』
(関連記事)
「外国人犯罪」の宣伝と報道(英訳付き、コムスタカー外国人と共に生きる会)他(2006.07.07)
『治安はほんとうに悪化しているのか』東京都治安対策担当部長(前)の懺悔あるいは告白(2006.07.16)
在留許可求め、東京入管前でデモ/「治安悪化説に異論」(東京新聞インタビュー)(2006.09.24)
虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
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インターネット新聞『JANJAN』:
★『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(2004/04/15)
★『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第2回)(2004/04/16)
★『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第3回)(2004/04/17)
★『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第4回)(2004/04/18)

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こんばんわ。
こういう地道な粘着行為(失礼!)って絶対必要ですよね。特に確信犯に関して注意喚起としてそのハンドル名ならぬ固定名を把握することは敵を大きくかつ漠然と認識するのと違って危機レベル、そして対処法が格段に上がります。また別に官僚や記者を組織から剥がして一個人として晒すことで、組織に寄りかかって甘えている連中に対しては、恐怖に近い感情を抱かせることでなんらかの抑止効果をもちうるかもしれないと夢想します。
投稿: 遊鬱 | 2007年2月11日 (日) 23時04分
遊鬱さん、おはようございます。
>こういう地道な粘着行為(失礼!)
全然失礼じゃありません(^^)v。私、遊鬱さんのブログ、素直に、すっげー!素晴らしい!と思ってるので、なんだかちょっと光栄な気分であります!
件の坂中氏の行動を見ていると、久保大氏への好感度がアップするばかりで、ああいう告白が在任中にできるような雰囲気というか環境をじわじわつくっていければなあとも思います。
抱えた夢想の現実化に向けて、今後も地道に粘着、やっていきましょう!!
投稿: 仲@ukiuki | 2007年2月12日 (月) 07時00分
半年以上前のエントリに今更コメントで恐縮です。
あれこれ、入管難民法関連の文章を読んでいると、坂中氏の「トンでもさ加減」が垣間見えて恐ろしい限りです。
彼の困るところは、「一見、在日外国人のためを思って発言している振りをしながら、その裏では何とかして彼らと在日日本人とを(バックグラウンドとして持つ文化以外の点で)区別し、格差社会の最下層に組み込もうとする発想を持っている」という点です。
『日本の外国人政策の構想』にそんなように取れることを書いてあったような気がします。
結局、自分の視点からすると彼は「出入国管理バカ」であって、それ以外の社会の状況についてはきちんと分かってないみたいです。
投稿: Sola | 2007年8月30日 (木) 00時10分
Sola さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
>「一見、在日外国人のためを思って発言している振りをしながら、その裏では何とかして彼らと在日日本人とを(バックグラウンドとして持つ文化以外の点で)区別し、格差社会の最下層に組み込もうとする発想を持っている」
同感です。坂中氏は新しいカースト制度のようなものを日本社会に定着させたいと考えている、そうとしか思えないんです。
ですので、坂中氏の言説を利用しようとする動きを目にするたびに、ぞっとしてしまいます。
そしてさらにおそろしいのは、その方向に日本の政策が動き続けているとしかまた思えないところです。
『日本の外国人政策の構想』、未読なんですが、機会があれば立ち読みしてみます。買うのはシャクだし、図書館で注文するのもヤハリしゃくですので。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 仲@ukiuki | 2007年8月30日 (木) 00時32分