フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(4)
2007.2.10.07:07ころ
比看護師の来日は来春以降に(NHKニュース、2007.2.9)
日本とフィリピンは、去年9月の自由貿易協定の締結を受けて、日本側が最初の2年間でフィリピン人看護師400人、介護士600人の受け入れを決めています。協定の発効に必要な批准を日本の国会はすでに済ませましたが、フィリピン議会上院は、議題として取り上げないまま、8日、休会に入りました。議会の再開はことし7月下旬となり、協定の批准にはさらに数か月かかるとみられているため、フィリピン人看護師と介護士の第一陣が選抜され来日するのは、来年の春以降にずれ込む見通しとなりました。上院のサンチアゴ外交委員長はNHKの取材に対し、「協定書は900ページにも上り、批准の是非を議論するには時間が足りない」と述べ、日本側に理解を求めました。協定をめぐりフィリピンの野党や環境保護団体は、日本からの産業廃棄物の受け入れが盛り込まれたことに反発していることから、批准が遅れている背景には、アロヨ政権がことし5月の議会選挙で与党への影響を懸念し、先送りを容認したという見方も出ています。
なんと、協定書が900ページにも及んでいるとなると、そう簡単には審議も承認もできないですよね。
日本の議会は、いとも簡単に承認しちゃったみたいだけど、
日本語版は、ページ数が少なかった、なんてことはあるわけないでしょうし、う〜ん、いいんでしょうか、そんな感じで。
与党が圧倒的多数を占める議会構成の中、もはやまっとうな審議が成り立たなくなっていると思しき国会の状況では、仕方がないのかも知れません。
ひとまずは、5月の選挙の結果待ち、ということなのでしょう。
はてさて、どんな結果が出ることか。楽しみのような不安のような。
私の抱く不安が取り越し苦労だったと笑い話になるような「公正な選挙」が、外部からの変な干渉がない形で実施されることを、願っています。
これまでの関連記事は、以下のとおりです。
フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(1)(2006.11.04)
フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(2)(2006.11.26)
フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(3)(2006.12.10)
「リサイクル」の名の下に日本のごみがフィリピンへ?~政府の戦略に懸念(ENVIROASIA、2006.11.10)

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コメント
こんばんは お久しぶりです。
いつもTB有難うございます。
このニュース私も聞いて、ああ、ゴミ捨ての件?は、本当だったんだ。と、あらためて憤りがわいて来ました。
人の国に、ゴミを押し付けて自分の国だけ「美しい国」というのでは、何をかいわんやですね。
投稿: jun | 2007年2月10日 (土) 23時29分
今晩は、TBどうもです。
昔、経済学部の卒論でゴミ問題のこと書いたんですよ。
もう細かいことは忘れましたけど、東南アジアとかでの採掘業とかで、ひどい汚染しているネタとかも調べて記憶はあります。レアメタルとか重金属とかだったかなあ。
で、少し検索してみたら、日本国内でも嫌われてたんですね。
最先端の技術もっている会社でさえ。
http://gazone.morrie.biz/tokusyuu/sizen-no-sato.html
ゴミの捨て場として有名なのは香川県の豊島ですかね。
http://soc1.h.kobe-u.ac.jp/gakusei/aoki/teshima.html
これを海外に押し付けるんですから、問題から逃げているってことになるんじゃないかな? 生産段階で廃棄のことも考えて行くのがやはり必要なんでしょうね。
環境問題で詳しいHPは吉田文和(ヨシダ・フミカズ)さんのこれ↓。
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~yoshida/j_index.htm
参照文献から察するに、70年代からの高い研究成果を踏まえているって感じましたね。多すぎて全然読めてませんけど。
ここ↓なんかのリンク集も参考になるかもしれません。
http://www.sloth.gr.jp/links/links_top.html
まあ色々なところにありますよね。環境保護団体って。
何処もまじめなんでしょうけど、企業の息が掛かっているとこもあるでしょうし、判別は難しい?
或いは政治的に判別しても意味ないかもしれませんし、ここら辺の『成長か保護か』の問題も難しいです。
ただ、70年代の日本の経験や研究成果が余り活かせて無い様で、残念な気はしています。宮本憲一さんは、90年代に、みんな忙しすぎて、公害のこと考える暇が無さ過ぎるってぼやいてましたものね~。まあ滋賀ではその蓄積・成果があったからこそ嘉田知事になったんでしょうけど・・。
あ、また長くなっちゃた。ではまた。
投稿: ivanat | 2007年2月10日 (土) 23時54分
jun さん、コメントありがとうございます。
上院が審議すらせずに閉会、というあたりにフィリピンの人たちの多くが怒っていることが表れているんじゃないかと思います。
ただ、これも次回の選挙の結果次第かも知れず、安心はできません。
選挙に関して日本側からの有形無形の働きかけがあるだろうことは、1昨年の日本の衆院選挙に際してアメリカ側からの働きかけが強くなされていたらしいとの話を考えると、容易に想像できますし。
投稿: 仲@ukiuki | 2007年2月11日 (日) 14時30分
ivanatさん、コメントありがとうございます。
卒論のテーマがゴミ問題だったとは! 今もまったく重要性の減っていない、それどころかますます深刻化しているテーマですよね。
>http://gazone.morrie.biz/tokusyuu/sizen-no-sato.html
平尾台自然の郷、なんとも味気ない感じの芝生公園ですね。やっつけ仕事っぽいというか。
>http://soc1.h.kobe-u.ac.jp/gakusei/aoki/teshima.html
豊島のことは一時、ニュースになっていましたが、最近はどうなっているんでしょうか。
紹介いただいたレポート、短いですが、考えねばならないことが突きつけられてきます。
当ブログの開設を決めたとき、まさか環境問題の記事を書くことになるだろうなどとは思ってもいなかったのですが、よくよく考えてみれば、人のくらしに環境は大きく関わっているわけで、どこかで必ず絡んでくるテーマだったんだと思います。
>http://www.econ.hokudai.ac.jp/~yoshida/j_index.htm
北大吉田研究室のご紹介もありがとうございます。6年ほど更新が止まっているのが寂しいですが、テーマごとに問題を概観するための論文集が役立ちそうです。ぼちぼち、読んでみます。
>http://www.sloth.gr.jp/links/links_top.html
リンク集に、おお、大阪富田のカフェコモンズが!
一度行ったことがあります、石釜焼きの桃太郎トマトが、びっくりするぐらいに美味しかったです。また食べに行きたいなあ(よだれ)。
「2006年府中の旅」で訪れた東京府中のカフェスローも、ランチがおいしく、ゆったりくつろげるカフェでした。カフェなのに、なんだか温泉気分というか(^^)。
「みんな忙しすぎて、公害のこと考える暇が無さ過ぎる」っていう90年代の宮本さんのぼやき、今でも、いろいろな分野について言える気がします。政府と財界の思う壷?なんでしょうか。
雑記帳さんからTBいただいた高レベル放射性廃棄物処分の話なんかも、
http://blog.goo.ne.jp/c-flows/e/82b308e410a9c146350c7eef7f86bf08
10年は前に十分に議論されていてしかるべき問題だと思いますし。
まあ、それもまた政府の思う壷だったのが、今になって自縄自縛になってきた、という感が否めません。
投稿: 仲@ukiuki | 2007年2月11日 (日) 15時01分