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デマはイヤ

2007.2.21.12:30ころ

「玉川大学問題」でいろいろブログを眺めていて気がついたのですが、どうも在日韓国・朝鮮人に関するデマがまことしやかに流されているようです。

「在日特権」(いろいろなバージョンがあるみたいです)などはその最たるものです。

妄想科學日報さんのこちらで検証されているのはまだそれらしく見えそうな(?)バージョンでして、見たそばから「これってどう見てもデマだろ!」と突っ込みたくなるようなものも流通しています。しかも、信じてる人もいるらしい。

ああいうものをパッと読んで信じるかどうかで、その人の「レイシズム汚染度」がわかるのではないか? 思わず信じそうになった人は、これからこの手の情報には、なるべく慎重に接するように心がけてほしいよなあ。でないと、関東大震災のときの例の事件なんかを思うと、きわめて危ないぞ。

などと思いながらも、その「どーみてもデマ」が一部で強く信じられているのにはそれなりの根拠があるはずだと考え、めんどくさいけどその根拠を調べねばならんのかなあと思いはじめたまさに矢先、某所のコメント欄のやりとりで、その「根拠の提示」を「どーみてもデマ」のビリーバーさんにうながす流れにたまたま出くわし、大喜びのこんこんちきで、「こいつぁついてる、調べる手間が省けたぜ!」などとはしゃぎ回ったのもぬかぬかよろこびのほんのつかの間、きちんとした回答はなされず、時は流れゆくのみ……。

結局、ビリーバーさんは「宝島社の『在日特権』を読んでほしい」と主張するのみでして、悩んでいます。なんともうさん臭い、ヘイトスピーチ満載の本みたいなイメージがありまして。あんなものに金払うのもなあ……。
むしろビリーバーさんに、

嫌韓下流 〜『マンガ嫌韓流』ツッコミ大百科〜(CLick for Anti War、2006.3.9)
『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ—まじめな反論— 不毛な「嫌韓」「反日」に終止符を!対話と協力で平和を!!(太田 修 (著), 朴 一 (著, 原著) )

に加えて、先月末に出版されたばかりの

前置きが長くなってしまいました。「在日特権」の件は、ひとまず、積極的に調べるかどうかは未定の自由課題ということにさせていただいて、以下では、玉川大学問題に関して某所に書き込んだ内容を保存しておきます。
デマが飛び交うウェブ世界を見て、事実関係に関わる部分を、極めて微力でわずかな部分ではあっても、気づいた範囲で記録しておく必要性を感じた次第です。

1) 誤解があるといけないので、ちょっとだけ補足しておきます。

大日本帝国時代、植民地出身の「臣民」の日本への渡航は自由でした。
「密入国」という事態が生じるようになったのは、大日本帝国瓦解後(付け加えるなら、日本が朝鮮半島を併合する前もそうですけど)のことです。
http://homepage2.nifty.com/ukiuki/mainichi.html

渡航が自由だったからこそ、関東大震災の時にすでに朝鮮出身の「臣民」がおおぜい日本で暮らしていて朝鮮人虐殺などというとんでもない事件が起きたのですし、大日本帝国敗戦時に「日本側」に200万人以上の朝鮮出身者がいたわけです。その時期になると、強制連行されてきた人たちもいたわけですが。

他のブログで「戦前は日本への渡航が禁止されていたらしい」という書き込みを見てビックリしたところなので、老婆心ながら。

2)
事実確認だけ、しておきます。

(1)
>朝鮮人学校ってその教育内容も開示拒否してるんでしょ?
>そんなのに受験資格を与えるべきだという方がおかしい。

昨日購入した『日韓 新たな始まりのための20章』(岩波書店)に、関連の記載がありました。
-------(引用開始)--------
『嫌韓流2』には、朝鮮学校は「反日」教育を行なっているとか、……(中略)……の記述があるが、事実と異なっている。朝鮮学校は公開授業を行なっており、「社会」の教科書の日本語訳もされている。
-------(引用終了)--------

(2)
>>朝鮮学校のカリキュラムはどうか。「民族教育」の割合は35%と高いが、ほとんどすべての科目は金日成・金正日に
>>対する忠誠教育が施されていると言っていい。少なからずの卒業生が「非常識な教育だった」と吐露している。卒業後、
>>自分が世界の教育レベルから落伍し、一般常識面でも適応できなかったと告白する人たちも少なくない。
>>
>>http://www.onekoreanews.net/news-syasetu01.cfm

東西冷戦激しかりしころの卒業生の話をもとに構成された記事のような感触を受けます。
また、いろいろなところでヘイトコメント、ヘイトスピーチを読んでいると、日本の公教育を受けた日本人が国際社会の中に出てこんな告白をするケースも少なくないのかも、などと感じてしまいます。

『日本の中の外国人学校』(明石書店)によると、朝鮮学校で使用する教科書の改編は1955年以降、6度行なわれており、直近のものが2003年〜2006年に行なわれたそうです。
-------(引用開始)--------
1980年代から日本での定住を意識した内容へとカリキュラムが移行されているが、今回の改編は在日朝鮮人社会の世代交代、在日朝鮮人を取り巻く環境と時代の変化、朝鮮学校に対する保護者のニーズ、日本の実状を考慮したものだ。その内容は、(1)しっかりとした民族自主意識、質の高い民族的素養を備え、在日同胞社会に対する正しい歴史認識と主人公としての自覚を持ちながら、南北朝鮮、日本や国際社会で活躍できる資質と能力を備え、(2)仲むつまじく豊かで強い同胞社会を築くことができる人材の育成を目指した編成になっている。
-------(引用開始)--------

3)
スレのテーマとは関係ないので無視しちゃってください。
ただ、「強制連行?」さんへのお礼のメッセージです。

>国会議事録 昭和30年06月18日 法務委員会
>http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_logout.cgi?SESSION=20285
>「朝鮮 その送還を容易に受け付けない」で検索
>引用
>>こちらから、密航した者を密航したという確証をあげて韓国に申し入れましても、 その送還を容易に受け付けない、こちらは向うから出てきた者を受け入れっぱなし、 不法入国であろうが何であろうが、返すことができないで、大村収容所にはますます人員がふえていく、 それをみな国費で、国民の血税で養ってやらなければならない、
その取扱いについても、きわめて懇切丁寧にしなければ、人権じゅうりんというような問題まで起きてくる。

1955年、朝鮮戦争直後、軍事独裁政権下、その時期的にみて、まさに徐京植さん語るところの「難民」的生の存在が、日本の国会で問題視されていたという例証ですよね。

頭の中でつながってるようでつながっていなかったいくつかの話が、くっきりとつながり始めた気がします。

「強制連行?」さん、感謝です!

※関連記事
1.「寛容の精神」のない国と、他の人間を平気で「人間以下」と見下す者/「多民族共生教育フォーラム2006愛知」から教育基本法改定を目論む日本政府へ(入管法改定案に関する国会会議録より)(2006.11.13)
2.虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
3.玉川大学問題/文科省による「人種差別撤廃条約」等違反(修正しました2、赤っ恥orz)(2007.1.20)
4.自己のルーツである文化などを学び、享有する権利/『「ワーキング・プア」の現実』(週刊金曜日)/ひき逃げの日系人起訴/ブラジル検察、代理処罰へ(2007.1.21)

5.秘書課のダウンは「玉川大学問題」か「通常国会問題」か!?(2007.1.25)

【関連記事:追加】
『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん(2007.12.7)

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