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2007年2月

朝鮮学校、ブラジル人、日比婚外子

2007.2.28.23:00ころ

以前、紹介した滋賀の朝鮮学校への不当捜査・弾圧に抗議する署名が始まっています。

滋賀朝鮮初級学校への不当捜査を断固抗議する署名

滋賀朝鮮初級学校への不当捜査を断固抗議する!
1月28日、大阪府警は教職員不在の学校を130名ほどの警官と機動隊まで動員して、滋賀朝鮮初級学校に踏みいり、なんら関係のない生徒、保護者名簿などを押収した。
まさにこの強制捜査は、法の名を借りた不当な権力の乱用であり、子どもたちの学ぶ権利、未来への夢を踏みにじる行為である。
私たちは、次のように要求する。
1.130余名もの捜査員や機動隊を動員し、学校現場にまで捜査した根拠についての説明を求める。
2.子どもたちに与えた心の傷を癒し、身辺の安全を求める。
3.教育現場を踏みにじったことに対する謝罪を求める。
4.二度とこのようなことがないとのコメントを求める。

集約期限は3月7日。ウェブ署名は今回はなしですが、署名用PDFがダウンロードできます。
ご協力可能な方は、どうかよろしくお願いします。

また、署名はちょっとためらっちゃうとか、集めて回るのはむずかしいという方は、どうかぜひ、こんな異様な時代が日本政府によって引き起こされていることを、1人でも多くの人に伝えていただければと思います。どうかよろしくお願いします。

それにしても、いわゆる「車庫飛ばし」の容疑のはずなのに、その担当課ではない警備部外事課や機動隊が大量に投入され、どうしたわけだか、令状の「差し押さえるべき物」として海外送金関係書類がリストアップされていたのだとか。
こんな捜索・差し押さえを許してしまうような緩やかな令状を発行した裁判官は、「職務上の義務に著しく違反」(裁判官弾劾法2条)しているとして、罷免すべきではないでしょうか。
国会の裁判官訴追委員会に、働きかける必要があるかも知れません。

『週刊現代』(講談社)の今週号から、杉山春氏による短期集中連載ノンフィクションが始まっています。
タイトルは、

醜い国、日本——検証・静岡ブラジル人母子殺害事件

第1回のリード文は、

3K職場で働き続けた被害者、
病身を押して副業にまで勤しんだ加害者

杉山氏は、去年の1月から2月にかけて、別の週刊誌で、「日系外国人は告発する」という連載をしていました。(当ブログでの第1回の紹介第2、3回の紹介最終回の紹介

その連載から感じたのは、杉山氏は、取材対象の国籍などにかかわらず、人を人として見る力、見ようとする姿勢を持ったノンフィクション・ライターだということです。

今週始まった『週刊現代』の連載も、第1回目を読んだ私は、続きにおおいに期待しています。
皆さんもどうかご注目ください。

2審は日本国籍認めず 日比父母の婚外子9人(京都新聞、2007.2.27)

 フィリピン人女性と日本人男性の間に生まれ、父が生後認知した7−13歳の少年少女計9人が日本国籍を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は27日、国籍取得を認めた1審東京地裁判決を取り消し、9人の請求を棄却した。
 昨年3月の1審判決は「結婚の有無で大きな差が生じる国籍法の規定は憲法違反で無効」と認定したが、同高裁の宗宮裁判長は「仮に違憲だとしても日本国籍の取得制度が創設されるわけではなく、請求には理由がない。立法は国会の機能であり、裁判所には許されない」と判断した。
 訴訟でまず争点となったのは、原告のように母が外国人で日本人の父が生後認知した子には、その後父母が結婚すれば日本国籍を認め、非婚の場合は認めない国籍法3条1項が、憲法の保障する「法の下の平等」に反するかどうか。
 宗宮裁判長はこの点についても「3条1項は、出生が父母の結婚前か後かで国籍取得に不均衡が起きないように定められたものであり、非婚カップルは対象外」として、原告側の違憲主張を認めなかった。(共同通信)

私にはちょっと理解不能な判決です。まずは最高裁での再逆転を祈るばかりですが、国籍法の改正も、やはり早急に取り組むべき課題でしょう。

ところで、昨夜、このニュースをテレビで観たとき、どのチャンネルだったか、1審で勝訴して数ヶ月後の女の子に小学校でインタビューしたとき、女の子が、
「(日本国籍になって)いじめられなくなった」
と、うれしそうに話しているのが、今さらながら、衝撃的でした。


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MMR「自公独裁メタボ説を追え!!」

2007.2.28.22:35ころ

前々回のエントリーを書いたあと、「メタボ」を「悪いもの」ととらえるのも、ある文脈では必要としても、弊害もあるのではないか。

そう悩みはじめたとき、エクストラレポート・ルームさんのところで、「ああ、これなら使えるかも!」という表現に出会いました。

早速、試してみます。

        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨ 
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|   自民・公明連立政権は
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ  \ヽ、   |  \       民主主義を破壊する
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >      メタボなんかじゃない!!
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__      ダメポだったんだよ!!!
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /     ダメポ!!!!!
       l   `___,.、       ./│    /_  自公独裁もうダメポ!!!!!!!
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、 
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ 
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._ 
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|   | } _|,.{::  7
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
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          _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
         >   自公独裁もうダメポ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!!   <
          ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i


MMRとは?(Wikipedia)
 MMR「ワーキングポアを追え!!」(2007.1.4)

 MMR「ワーキングポアが暗示する衝撃の未来絵図」(2007.2.6)
 MMR「自公独裁メタボ説を追え!!」(2007.2.28)


※関連記事
1.「極めて同質な国」の「人権メタボ」という虚妄(2007.2.26)
2.MMR「自公独裁メタボ説を追え!!」(2007.2.28)
3.ブログとテレビ/「公共の精神」の危険性(2007.3.1)
4.多みんぞくニホン、ナチス、自由民権運動(2007.3.3)

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リンク先修正のお知らせ

2007.2.28.13:30ころ

ベトナム人タンさん一家、強制退去へ(2007.2.26)

で紹介したリンク先(AMLの記事)の内容に誤記(というかわかりづらい表記)があったそうです。
その部分を解説したものへリンクを張り直しましたので、一度読まれた方はあらためてのぞいてみてくださいm(__)m。

以上、取り急ぎご報告いたします。

「極めて同質な国」の「人権メタボ」という虚妄

2007.2.26.23:20ころ
(2007.2.27.17:15ころ、コメント欄のsadatajpさんのコメントを受けて、真ん中あたりに参考記事を追加しました。「2.」で始まるこの文字色の部分です)

伊吹文科相の「極めて同質な国」発言には、「人権メタボ」などというオマケもあったそうです。は〜。

民族めぐり伊吹氏発言/日本「極めて同質な国」/“人権メタボ”とも
(京都新聞、2007.2.26朝刊。ウェブ版はずいぶん簡略化していますので、ここでは見出しも含めて紙面より引用します。)

 伊吹文明文部科学相は25日、長崎県長与町で行われた自民党支部大会で「大和民族がずっと日本の国を統治してきたことは間違いない」「日本は極めて同質的な国です」と発言した。
 約600人を前に「教育再生の現状と展望」のテーマで講演。戦後の連合軍統治下で憲法や教育基本法が制定されたことに触れる前段で話した。
 「悠久の歴史の中で、日本は日本人がずっと治めてきた」とも述べた。
 また、人権をバターに例え「どんなに栄養があっても、毎日バターばかり食べていればメタボリック症候群になる。人権は大切だが、尊重しすぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」と語った。
 日本と民族をめぐる自民党議員の発言としては、1986年に当時の中曽根康弘首相が「日本は単一民族国家」と発言し、アイヌ民族が抗議した例などがある。

ウェブ版にあって紙面版にない情報は、以下の一段落です。

支部大会には、約600人が参加。夏の参院選への立候補を表明している前国見高校サッカー部総監督の小嶺忠敏氏も講演した。

で、こちらは続報。本日の夕刊には載っていませんので、ウェブ版から。

伊吹氏重ねて「同質」発言/「単一民族と言ってない」(京都新聞、2007.2.26)

 伊吹文明文部科学相は26日午後、「日本は極めて同質的な国」などとの自身の発言について「日本は大和民族がずっと統治してきた。そういう意味で極めて同質性がある」と重ねて強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 また1986年に中曽根康弘首相(当時)が「日本は単一民族国家」と発言しアイヌ民族から批判を浴びたことを念頭に「中曽根さんの失敗は十分知っている。単一民族なんてことは言っていない」と強調した。
 その上で「何でわたしの名前の宣伝をしてくれたのかなあ」と、発言を取り上げたメディアを皮肉った。(共同通信)

「単一民族と言ってないから問題がないだろう?」
と勝ち誇る浅はかさが文面からうかがえて、絶望的な気分になります。
こんな男が、文部科学大臣だなんて!!!

歴史学の分野から見れば、この伊吹発言は、
「日本」の定義・範囲をどうするか?
「統治」の定義をどうするか?
「渡来人がつくったとの説もある大和朝廷の立場はどうなる?」
「地域間の文化的多様性や、生業や身分ごとの文化的多様性はどう考える?」
「一人ひとりの個性の多様性をどう考える?」
とか、ツッコミどろろ満載、というか、いろいろ物議をかもす内容だろうと思います。

※参考記事
1.【書籍紹介】『単一民族神話の起源—「日本人」の自画像の系譜』(小熊英二)/(追記アリ)(2007.1.26)
2.【コメント返答(2)】文化の「無常」を受け止め、共生のための新たな社会変革を(2006.11.29)

そして、伊吹文科相のこの発言は、伊吹文科相が日本社会のリアリティーをまったく把握していないことを赤裸々に私たちに伝えてくれます。

わかりやすく言うと、伊吹文科相は「虚構のうえに立ついやしの極右」と同じく、この列島社会に存在してきた、そして今も存在する、実はおどろくべき多様性をまったく軽視(というよりほとんど無視)して、日本社会の現在の「同質性」を主張しているわけでして、「虚構のうえに自分が立っていること」を、自ら告白してくれているわけです。

そんなオツムから繰り出される政策の数々は、ここが「極めて同質な日本社会」であれば、ひょっとすると成果を上げられるものかも知れませんが、ここが「多様性に富んだ日本社会」だとすればまったくの見当外れで何の役にも立たないどころか、むしろ害をなすおそれの方が多くなると考えるのが自然でしょう。

その意味で、伊吹文科相の今回の発言は、柳沢厚労相の一連の発言を彷彿とさせるものがあります。

「日本は、女性は産む機械だとたとえることを許し理解してくれる人たちで構成された、極めて同質な国である」
「日本は、若い人たちが子どもは2人ほしいと思うことを健全だ、と評価する人たちで構成された、極めて同質な国である」

柳沢厚労相はそう考え、その「虚妄」「フィクション」に立脚して政策を論じ、押し進めようとしているのではないか。私にはそうに思えて仕方がないのです。

「格差があるのであれば」と国会で連発した安倍首相も、同じ穴のムジナ、ですね。

ひょっとすると自民党は、「極めて同質な日本社会」というフィクションを信じる人たちが集う、一種のカルト・グループなのかも知れません。
そして、その(フィクションのはずの)「同質性」からはみ出る者は、たとえば「障害者自立支援法」でしたように、日本国籍であれ、破滅に追いやる。生活保護を受けている母子家庭などもってのほかだと、母子加算を廃止する。大阪市のホームレス排斥も、同じ文脈で考えていいのでしょう。「人権メタボ」を解消するという名の下に。
そんな国に、自民・公明連立政権下の日本はなってきているのでしょう。

かくして私は、またしても言わねばなりません。

国家と人との関係をどうとらえるか/人の多様性をどうとらえるか/人間の尊厳というものにどう価値を置くか

が、与野党の新たな対立軸として浮上してきているぞ、と。

当ブログは、

格差社会の中では、この社会のマイノリティはさらに悲惨な状況に追いやられるだけだ、
戦争なんかに巻き込まれたらなおのこと!

という考えから、平和&公正な選択 へいこうせんに賛同しています。
(ブログ版「へいこうせん」はこちらです)


※関連記事
1.「極めて同質な国」の「人権メタボ」という虚妄(2007.2.26)
2.MMR「自公独裁メタボ説を追え!!」(2007.2.28)
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大阪市の棄民政策

2007.2.26.21:50ころ

おそろしいニュースを教えてもらいました。

大阪市で2700人の選挙権剥奪(つぶやき手帳、2007.2.25)

2週間ほど前、私は、

入国管理局による情報の一元管理化計画は、1970〜90年代に築き上げられてきた「在留資格と関係なく行政サービスを受ける権利が住民には人権として保障されるべきだ」との地方行政のあり方を足元から崩してしまうものであり、オーバーステイになっている人たちを住民サービスの対象から排斥してしまうだろう。

との危惧を、なかばパニックになりながら、記事としてアップしました。

ところが何と、
在留資格の切れた外国人ではなく、まさか、
まず日本人から、白昼堂々、住民サービスを受ける権利が奪われはじめているとは!!

地方自治の死の始まり、とも言える、大阪市のこの暴挙。

萌え萌え研究日誌さんの、
もはや「格差問題」を通り越しています
が指摘するように、今夏の国政選挙は「「人間らしく生きられるかどうか」がかかっている選挙」となるでしょう。
しかし、それだけでなく、間近に迫った4月の統一地方選挙も、同じ重大な意義を持つ選挙になりそうです。


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ベトナム人タンさん一家、強制退去へ

2007.2.26.21:30ころ
(2007.2.28.13:30ころ、紹介したリンク先の情報に修正があったので、この文字色部分を追記しました。)

これまで当ブログでも4度にわたって署名へのご協力をお願いしてきたベトナム人一家の在留特別許可について、法務省の判断が下りたそうです。

ベトナム人一家:強制送還、法務省通告 署名8000人の願い届かず /兵庫(岩嶋悟記者、毎日新聞、2007.2.23)

 神戸市長田区の靴工場で働きながら夜間中学などで学ぶベトナム人姉弟と父親が、強制送還されることになった。父親の再婚相手が保証人だったが、失跡したため在留資格を失い、法務省は22日、在留特別許可を認めないことを通告した。一家は3月末までに帰国することに同意した。約8000人の署名を集めるなどしてきた支援者らは「3人は日本でひたむきに生きてきたのに」とショックを受けている。
 ブ・バン・タンさん(51)と長女のブ・ティ・トゥイさん(21)、長男のブ・ベト・クンさん(20)の3人。タンさんは日本に定住するベトナム難民の女性と再婚。01年11月に女性の配偶者としてビザを取得し、トゥイさん、クンさんと共に来日した。04年に妻が失跡したため在留資格が更新できず、仮放免の状態が続いていた。
 トゥイさんとクンさんは昼間、ケミカルシューズ工場で働き、トゥイさんは県立湊川高(定時制)で、クンさんは神戸市立の夜間中学で学んでいる。「日本とベトナムの懸け橋になる仕事がしたい」と望んでいたトゥイさんは、法務省の決定に「さみしい」と涙ぐみ、クンさんも「ベトナムに帰っても仕事もないし、学校にも行けない」と涙をぬぐった。
 クンさんは勤務先で時折、現場責任者を任されるほどで、社長は「国が決めたことだから仕方ないが、彼が必要だということを分かってほしい」と落胆している。
 一家を支援してきた松本隆行弁護士は「正規に入国した3人が仕事や生活基盤を奪われる厳しい判断には疑問を感じる。3人の気持ちを察すると、残念でならない」と話した。

ショックです。

AMLの情報(←2007.2.28.13:30ころ、リンク先を修正しました)によると、裁判に訴えることも検討したそうですが、一家3人が収容されることが確実で、帰国を選択するに至ったとのこと。収容されると、家族バラバラにされてしまうでしょうし、また、収容期間がどうなるかの見通しもまったくわからないので、やむをえず、ということのようです。

無念です。

署名などにご協力くださった皆さま、ありがとうございました。

アミネさん一家の件でのキャンペーンはまだまだ続けていますので、どうか懲りず、諦めず、ご協力いただければと思います。よろしくお願いします。


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人間の強さも弱さも、美しさも醜さも

2007.2.25.01:00ころ

エースの願いなんていうエントリーを書いてしまったからには、はい、行きましょう、最後まで!

今週のウルトラマンメビウスには、帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)が帰ってきました!

人間の身勝手さに翻弄され、自暴自棄になりかけのウルトラマンメビウス(GUYSのミライ隊員)に、帰ってきたウルトラマン(郷秀樹)が、語りかけます。


人間を愛するには、人間を知らなければいけない。
人間の強さも 弱さも、美しさも 醜さも、
その両方を知らなければ、お前は この星を愛することはできない。

オレたち兄弟は、闘いつづけてきた。
この星が 守るに値する星だと 信じて。

この星の未来は今、
お前と この星に生きる人間に 託されてる。


ときに人間の素晴らしさを、ときに人間の醜さを、
その両方を描きつづけてきたウルトラマン・シリーズならではの、まさにシリーズの核心から発せられたような台詞であります。

思えば、「怪獣使いと少年」は、まさに『帰ってきたウルトラマン』の1エピソードでした。
あの事件を間近に目撃し、怒りと絶望に飲み込まれながらも、それでも人間を見捨てなかったウルトラマン、郷秀樹の台詞だと思うと、実に感慨深い響きがあります。

絶望したくなるような事態が次つぎに目の前に現れてくる毎日に、
わびさび宇宙人メトロンのように達観してちゃぶ台ひっくり返したい気分になることもある私ですが、
それでもやはり、未来を信じて、生きていきたい。
そんなふうに思います。

ここは天国でもなければ地獄でもなく、
いいヤツばかりじゃないけれど 悪いヤツばかりでもないのですし。


                 /^ヽ
                ,ィ :   ',

               (ノ :  () l   私にジャンケンで勝てたら
               l :   / |   素直に地球から
               イi :  ,ヘ、 |   出て行ってやろう
            |lll|、/ l }.:  ト、/⌒i
            { ) ,l.}.:  l-/ /、l
             ヽ_ノ" }ヨ.:__{ニ_ム }
           , - 、 ノ、 __`ノ
         _ /___`'- .V /⌒ヽ_______
        (二旦__  ̄二) 、    ノ /     //
     / | |ー---- =-イi、 ⌒)ー'"/     //
   / ̄ |_|  Ll  |_| |_|`''' " /     //
  /___________/___ //
 ー---------------------------------

ジャンケン宇宙人メトロンの挑戦を

敢然と受けて立つ、

DASHのカイト隊員(正体はウルトラマンメビウス)!

はたして勝負の行方は!?

そして、地球と人類の運命は!?

衝撃の結末が待つ、「狙われない街」でどうぞ!

今回のエピソードでは、マスコミが「市民」の声(道理もあるのですが)をかさにウルトラマンメビウスらを精神的に追いつめていくさまが嫌らしく描かれていました。

ただ、そんな中でも、「これぞジャーナリストの鑑!」という行動が、実はこっそり、実にさりげなく、しかしストーリーの重大なカギとなって、描かれていました。死亡フラグ確実の戦闘地域に、真実求めて突入していく中継車さんです。

万一、国民保護計画なんかが発動されたとき、

ああいう危険を冒してでも、軍の意向に逆らってでも、刑罰をも顧みず、真実求めて突入してくれる人たちがマスメディアにいてくれるといいのになあ、だって、そこで何が行われているか、軍の正式発表で知るしかないなんてヤバすぎるもん!

なんてことも、ちょっと思った次第です。

『ウルトラマンメビウス』は、昨年公開された映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』と話がつながっているようで、そちらも観ないことには、郷秀樹さんたちが今、普段は何をしているのかちょっとわからない構成になっているみたいです。
単にエピソード全部を観てるわけではないせいかも知れませんが、近いうちにレンタルビデオ屋さんに行ってみます。
まあ、そんなことわからなくっても楽しめる話だと思いますが、気になってきました(^^)。

さあ、いよいよ来週は、ウルトラセブンの登場です。
カプセル怪獣も、助けにきてくれるのかなあ。
予告編からは期待薄のようですが、さて?


Shuwappy_1


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無年金の外国人障害者・高齢者の救済を求める請願署名

2007.2.24.00:00ころ

無年金の外国人障害者・高齢者の救済を求める請願署名

集約日が2007年3月31日となっています。
賛同してくださる方は、どうかよろしくお願いします。

※参考書籍
『声を刻む 在日無年金訴訟をめぐる人々』(中村一成・著)
こちらに、以前書いた紹介文があります。)

日弁連の意見書、キターー!!(対:外国人雇用状況報告制度)

2007.2.23.19:10ころ

「入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀に、うさキック!うさキック!うさキック!」でちょっとだけ触れた新たな法案に対して、日弁連が意見書を発表してくれました!

外国人の在留管理を強化する新しい外国人雇用状況報告制度に対する意見書(日弁連)

1.雇用対策法の目的を逸脱し、健全な雇用関係の成立を阻害するおそれがある。 2.外国人のプライバシー権や自己情報コントロール権を侵害するものである。 3.人種差別撤廃条約に抵触するものである。

の3つの問題点がある、との分析です。

「入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀に、うさキック!うさキック!うさキック!」の続きは、もうしばらくお待ちください。
あれこれ忙しくて、手が回りません(涙)。

おまけ

伊吹文科相の地元・京都の地方紙、京都新聞でさえ、事務所費公表  自民党も応じるべきだとの社説を掲載しているわけですが、昨日、出先で読んだ朝日新聞大阪版からは、「小沢、厄介なことをしてくれちゃっても〜」「吉と出るかはわからないよ〜ん」「ど〜せ空回りして終わるだけだよ」という冷たい印象ばかりを感じました。
やはり朝日、終わってる??

当ブログは、

格差社会の中では、この社会のマイノリティはさらに悲惨な状況に追いやられるだけだ、
戦争なんかに巻き込まれたらなおのこと!

という考えから、平和&公正な選択 へいこうせんに賛同しています。
(ブログ版「へいこうせん」はこちらです)


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野党本部へ!まだまだ続くよキャンペーン!(長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い)

2007.2.23.01:23ころ

レッツリピート!

「長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い」キャンペーンはまだまだ続行中です。

この1週間の間に新しく書かれた、言ノ葉工房さん
「日本人の優しい思いやりをもって追い出すニホン」

同じく村野瀬玲奈の秘書課広報室さん
「長勢甚遠法務大臣、これを「日本人の優しい思いやり」と言わないでください (アミネ・カリルさん一家支援キャンペーン)」
「ある不法移民の話 (アミネ・カリルさん一家支援のためになおも、ふたたび、考えます)」

も、ぜひお読みください。
よろしくお願いします。

これまでに、党として対応を検討中、国会質問などで法務大臣を追及していきたい、といったお返事をいくつかいただいています。
(国会開会中のお忙しいなか、お返事をくださった議員の皆さま、まずはこの場を借りて御礼申し上げますm(__)m。)

で、「党として」という文字を読んだとき、すっかり肝心なことを忘れていたのだと気づきました。

政党本部に直接意見を届ける!

という方法です。

「こういう問題に個々の議員に関心を持ってもらいたい」という想いが強かったせいか、うっかり忘れておりました。

ひとまず野党4党の議員のほとんどに無事、メールかファックスを送れたと思うのですが、なにぶんにも議員さんの数が私一人で送るには半端ではなく、うっかり送り忘れたり、間違えてよそにお願いを送ってしまったり(FAXの場合なんかとくにありそう(汗))、そんな漏れがありそうです。
しかし、政党本部へお願いするのなら、数もそんなに多くはなく、漏れもなくなりそう。

というわけで、
もしキャンペーンの趣旨に賛同くださる方で、議員さんにお願いを送るのはちょっと、と思っている方がいらっしゃったら、ぜひ下記の連絡先を参考にして、野党本部にお願いをお送りください。(この情報は、前回の記事にも追加しましたので、そちらからもご活用ください。)

政党別の連絡先
民主党
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
TEL:03-3595-9988(代表) FAX:03-3595-9991
メールでのお問い合わせ

社会民主党
〒100-8909 東京都千代田区永田町1丁目8番1号
ウェブからのお問い合わせ

日本共産党
〒151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7
TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358
メールでのお問い合わせ

国民新党 〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目14番7号 平河町コハセビル3階
 TEL 03-3239-4545  03-5275-2671  FAX 03-5275-2675
メールまたはウェブからのお問い合わせ

新党大地
〒060-0061 北海道札幌市中央区南一条西5丁目17-2 プレジデント松井ビル602号室
TEL 011-251-5351(代表) 


キャンペーン、まだまだまだまだ、続けます!!!!
レッツリピート!

長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い(2007.2.14)
まだまだ続くよキャンペーン!(長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い)(2007.2.16)
野党本部へ!まだまだ続くよキャンペーン!(長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い)(2007.2.23)


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かくして私もデマにだまされた(みたい……)

2007.2.21.23:45ころ

以前、本ブログでも紹介した
「9.11同時多発テロ」の折に、航空機の激突も火災もないのにワールド・トレード・センター7号棟が崩壊していた」というお話、
こちらで説明がされています。

あれれれ、きわめて自然な現象だったのかいな。。。
こんな周辺情報、見たことなかったし、
リンク先のFEMAのレポート、ちゃんと見なきゃダメなんだろうか。

真実を見抜くことの難しさに、身も細る想いの仏滅の夜であります。
ひゅ〜。

 

【関連記事】

「陰謀論」と平和運動、レイシズム(2007.9.27)

【お願い】地震火災によるビル倒壊を「テロ攻撃」と早合点しないでネ!!(2007.12.12)

情報操作ニヒッカケラレズ、加担セズ、ソンナ自分ニ私ハナリタイ。野望或ハ無謀(2007.12.20)

 

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デマはイヤ

2007.2.21.12:30ころ

「玉川大学問題」でいろいろブログを眺めていて気がついたのですが、どうも在日韓国・朝鮮人に関するデマがまことしやかに流されているようです。

「在日特権」(いろいろなバージョンがあるみたいです)などはその最たるものです。

妄想科學日報さんのこちらで検証されているのはまだそれらしく見えそうな(?)バージョンでして、見たそばから「これってどう見てもデマだろ!」と突っ込みたくなるようなものも流通しています。しかも、信じてる人もいるらしい。

ああいうものをパッと読んで信じるかどうかで、その人の「レイシズム汚染度」がわかるのではないか? 思わず信じそうになった人は、これからこの手の情報には、なるべく慎重に接するように心がけてほしいよなあ。でないと、関東大震災のときの例の事件なんかを思うと、きわめて危ないぞ。

などと思いながらも、その「どーみてもデマ」が一部で強く信じられているのにはそれなりの根拠があるはずだと考え、めんどくさいけどその根拠を調べねばならんのかなあと思いはじめたまさに矢先、某所のコメント欄のやりとりで、その「根拠の提示」を「どーみてもデマ」のビリーバーさんにうながす流れにたまたま出くわし、大喜びのこんこんちきで、「こいつぁついてる、調べる手間が省けたぜ!」などとはしゃぎ回ったのもぬかぬかよろこびのほんのつかの間、きちんとした回答はなされず、時は流れゆくのみ……。

結局、ビリーバーさんは「宝島社の『在日特権』を読んでほしい」と主張するのみでして、悩んでいます。なんともうさん臭い、ヘイトスピーチ満載の本みたいなイメージがありまして。あんなものに金払うのもなあ……。
むしろビリーバーさんに、

嫌韓下流 〜『マンガ嫌韓流』ツッコミ大百科〜(CLick for Anti War、2006.3.9)
『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ—まじめな反論— 不毛な「嫌韓」「反日」に終止符を!対話と協力で平和を!!(太田 修 (著), 朴 一 (著, 原著) )

に加えて、先月末に出版されたばかりの

前置きが長くなってしまいました。「在日特権」の件は、ひとまず、積極的に調べるかどうかは未定の自由課題ということにさせていただいて、以下では、玉川大学問題に関して某所に書き込んだ内容を保存しておきます。
デマが飛び交うウェブ世界を見て、事実関係に関わる部分を、極めて微力でわずかな部分ではあっても、気づいた範囲で記録しておく必要性を感じた次第です。

1) 誤解があるといけないので、ちょっとだけ補足しておきます。

大日本帝国時代、植民地出身の「臣民」の日本への渡航は自由でした。
「密入国」という事態が生じるようになったのは、大日本帝国瓦解後(付け加えるなら、日本が朝鮮半島を併合する前もそうですけど)のことです。
http://homepage2.nifty.com/ukiuki/mainichi.html

渡航が自由だったからこそ、関東大震災の時にすでに朝鮮出身の「臣民」がおおぜい日本で暮らしていて朝鮮人虐殺などというとんでもない事件が起きたのですし、大日本帝国敗戦時に「日本側」に200万人以上の朝鮮出身者がいたわけです。その時期になると、強制連行されてきた人たちもいたわけですが。

他のブログで「戦前は日本への渡航が禁止されていたらしい」という書き込みを見てビックリしたところなので、老婆心ながら。

2)
事実確認だけ、しておきます。

(1)
>朝鮮人学校ってその教育内容も開示拒否してるんでしょ?
>そんなのに受験資格を与えるべきだという方がおかしい。

昨日購入した『日韓 新たな始まりのための20章』(岩波書店)に、関連の記載がありました。
-------(引用開始)--------
『嫌韓流2』には、朝鮮学校は「反日」教育を行なっているとか、……(中略)……の記述があるが、事実と異なっている。朝鮮学校は公開授業を行なっており、「社会」の教科書の日本語訳もされている。
-------(引用終了)--------

(2)
>>朝鮮学校のカリキュラムはどうか。「民族教育」の割合は35%と高いが、ほとんどすべての科目は金日成・金正日に
>>対する忠誠教育が施されていると言っていい。少なからずの卒業生が「非常識な教育だった」と吐露している。卒業後、
>>自分が世界の教育レベルから落伍し、一般常識面でも適応できなかったと告白する人たちも少なくない。
>>
>>http://www.onekoreanews.net/news-syasetu01.cfm

東西冷戦激しかりしころの卒業生の話をもとに構成された記事のような感触を受けます。
また、いろいろなところでヘイトコメント、ヘイトスピーチを読んでいると、日本の公教育を受けた日本人が国際社会の中に出てこんな告白をするケースも少なくないのかも、などと感じてしまいます。

『日本の中の外国人学校』(明石書店)によると、朝鮮学校で使用する教科書の改編は1955年以降、6度行なわれており、直近のものが2003年〜2006年に行なわれたそうです。
-------(引用開始)--------
1980年代から日本での定住を意識した内容へとカリキュラムが移行されているが、今回の改編は在日朝鮮人社会の世代交代、在日朝鮮人を取り巻く環境と時代の変化、朝鮮学校に対する保護者のニーズ、日本の実状を考慮したものだ。その内容は、(1)しっかりとした民族自主意識、質の高い民族的素養を備え、在日同胞社会に対する正しい歴史認識と主人公としての自覚を持ちながら、南北朝鮮、日本や国際社会で活躍できる資質と能力を備え、(2)仲むつまじく豊かで強い同胞社会を築くことができる人材の育成を目指した編成になっている。
-------(引用開始)--------

3)
スレのテーマとは関係ないので無視しちゃってください。
ただ、「強制連行?」さんへのお礼のメッセージです。

>国会議事録 昭和30年06月18日 法務委員会
>http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_logout.cgi?SESSION=20285
>「朝鮮 その送還を容易に受け付けない」で検索
>引用
>>こちらから、密航した者を密航したという確証をあげて韓国に申し入れましても、 その送還を容易に受け付けない、こちらは向うから出てきた者を受け入れっぱなし、 不法入国であろうが何であろうが、返すことができないで、大村収容所にはますます人員がふえていく、 それをみな国費で、国民の血税で養ってやらなければならない、
その取扱いについても、きわめて懇切丁寧にしなければ、人権じゅうりんというような問題まで起きてくる。

1955年、朝鮮戦争直後、軍事独裁政権下、その時期的にみて、まさに徐京植さん語るところの「難民」的生の存在が、日本の国会で問題視されていたという例証ですよね。

頭の中でつながってるようでつながっていなかったいくつかの話が、くっきりとつながり始めた気がします。

「強制連行?」さん、感謝です!

※関連記事
1.「寛容の精神」のない国と、他の人間を平気で「人間以下」と見下す者/「多民族共生教育フォーラム2006愛知」から教育基本法改定を目論む日本政府へ(入管法改定案に関する国会会議録より)(2006.11.13)
2.虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
3.玉川大学問題/文科省による「人種差別撤廃条約」等違反(修正しました2、赤っ恥orz)(2007.1.20)
4.自己のルーツである文化などを学び、享有する権利/『「ワーキング・プア」の現実』(週刊金曜日)/ひき逃げの日系人起訴/ブラジル検察、代理処罰へ(2007.1.21)

5.秘書課のダウンは「玉川大学問題」か「通常国会問題」か!?(2007.1.25)

【関連記事:追加】
『週刊ポスト』「在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!」( ̄ー ̄)ニヤリ。そして、この秋、小学校教科書に登場したウソ( ̄_ ̄|||) どよ〜ん(2007.12.7)

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現代世界の対立軸/お願い4たび

2007.2.18.22:00ころ

まずはお願いです。

ベトナム人一家の在留を支援するための署名が続いています。

署名の趣旨に賛同してくださる方は、どうかよろしくお願いします。
(この一家、後日、強制送還されてしまいました……。orz……。)

(参考記事)
法治国家で窮鳥懐に入れば大岡裁きに遠山桜!/在留支援のためのお願い2つ(2007.1.23)

先日、入手したばかりの『憲法は誰のもの』(福島みずほ・著)に、全ギリシア社会主義運動PASOK党首ゲオルギオス.A.パパンドレウ氏の社会主義インターナショナル議長就任のスピーチ(2006年1月30日、社会主義インターナショナルアテネ理事会)が一部抜粋されていました。

どのような理念が対立しているのか、私たちはどのような社会をつくりたいと考えているのかを、とてもわかりやすく力強く伝える演説」

だという福島氏の紹介文、まさにそのとおりだと思います。

ただ、これは保守主義者、社会民主主義者との対比で語られている演説なのですが、それぞれの国や地域の社会状況に合わせて、他への置き換えは十分に可能だと思います。
私見ですが、たとえば日本の場合、「保守主義者」の中にもここで語られる「社会民主主義者」と同様の立ち位置にいる人が、少なくないんじゃありますまいか。
だからこそ、国会などにおいて、社民党と民主党・国民新党などとの連携がちらほら見え始めているのではないか。そう思うのです。

いずれにせよ、述べられている理念に激しく共感したので、意味がさらにくみとりやすくなるよう、ちょっと手をほどこしたうえで、引用してみます。
(文字色を変えたのは、もちろん私です。
 また、下線付き部分をちょっと修正してみました。意味は変わらず、わかりやすくなっているはずです。原文は、その後に【 】書きで添えておきます。)

まず最初に、保守主義者は彼らの価値を世界に押し付けようとしています。 私たち社会民主主義者は、私たち自身の価値の周りに人びとを結びつけるよう試みなければなりません。

彼らは恐怖について話します。
私たちはセキュリティについて話します。

彼らはについて話します。
私たちはかけ橋について話します。

彼らは衝突について話します。
私たちは対話について話します。

彼らは自由市場について話します。
私たちは自由な人びとについて話します。

彼らは国家や宗教の善悪について話します。
私たちは政策の善し悪しについて話します。

彼らはテロに対する戦争について話します。
私たちは暴力の恐怖について話します。

彼らはおそれを通じて感情を束縛するために話します。
私たちは誠意を通じて感情を解放するために話します。

彼らは人びとをグローバリゼーションに合わせようと話します。
私たちはグローバリゼーションを人びとに合わせるように話します。

彼らは天上の神について話ます。
私たちは人びとの間にある神について話します。

彼らは「小さな政府」について話します。しかしそれはごくわずかな人間に利益をもたらす大きな政府のことです。【彼らは小さな政府と話します。しかしそれはごくわずかな人間に利益をもたらす大きな政府のことです。】
私たちはそれとは違う政府について話します。多くの人びとを元気づける政府のことを話します。【私たちはちがう政府のことを話します。それは多くの人びとを元気づける政府のことです。】

彼らがテロからの保護について話すとき、彼らはしばしば私たちの自由を取り上げようとします。
私たちがテロからの保護について話すとき、それは民主主義と市民的自由を強めることを意味しています。【私たちがテロからの保護について話すとき、私たちにとっては民主主義と市民的自由を強めることを意味しています。】

彼らがリーダーシップについて話すとき、彼らはそれを権力として理解しています。
私たちがリーダーシップについて話すとき、私たちにとってそれは信頼を意味しています。

(参考記事)
与野党、新たな対立軸!「人の多様性をどうとらえるか/国家と人間の関係をどうとらえるか」(2007.2.9)

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エースの願い

2007.2.17.22:00ころ

ウルトラマンAの願いを聞いていない人のために、お伝えします。

優しさを失わないでくれ。
弱い者をいたわり、互いに助け合い、
どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。
たとえその気持ちが、何百回裏切られようと……。
それが私の、変わらぬ願いだ。

子どものころに見た第2期ウルトラ・シリーズは、第1期のヒーローたちが噛ませ犬的に扱われたりしたせいか、今イチのめり込めなかった私ですが、上のなかなか壮絶な台詞は、『ウルトラマンA』最終回「明日のエースは君だ!」の〆の台詞を受けたものだそうですし、「怪獣使いと少年」のようなスッゲー話もあったり、『ウルトラマンレオ』なんかはよく考えたら(考えなくても)難民が努力を重ねて活躍する話だったり、どうもいろいろ見所はあったようです。

さて、いよいよ佳境を迎える『ウルトラマンメビウス』では、「人間の心」を操り、人間たちと、ウルトラマンメビウス&その仲間の地球人たちの間に、不信の渦だか何だかを巻き起こしていこうとする謎の悪役たちの陰謀が次つぎにくり出され(リアルな社会でも、他者への憎悪を煽る言説や策謀、やまほど噴出していますよね)、そこに往年のウルトラヒーローたちが現れて、ますます盛り上がっていきそうな感じ。来週あたりには、「帰ってきたウルトラマン」が帰ってくるみたいです。

まあ、ウルトラヒーローたちの助っ人がなくても、宇宙化猫タマ、ミケ、クロたちが乱入してくれれば、そんな策謀も一発で吹っ飛んでしまいそうで、そういう展開をついつい期待してしまう私なのですが、残念ながら、その見込みはなく。
ウルトラマンメビウスとその仲間の地球人たち、苦労しそうです。。。


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まだまだ続くよキャンペーン!(長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い)

2007.2.16.22:40ころ
(2007.2.23.12:45ころ、政党別の連絡先を追記しました。ご活用ください。)

イラン人長女留学 家族帰国へ(NHKニュース、2007.2.16.18:11)

群馬県高崎市に住むアミネ・カリルさん(43)は、平成2年に来日し、ビザが切れたあとも働きながら一家4人で生活を続けてきましたが、去年10月、最高裁判所で家族全員の国外退去処分が確定し、入国管理局から退去を求められていました。そして、今月13日、短期大学への進学が決まっていた長女のマリアムさん(18)について留学が認められる見通しになったことを受けて、家族で帰国する意思を示していました。アミネさんの家族は、16日午前、東京・港区の東京入国管理局に出頭し、マリアムさんは留学を認める2年間の在留特別許可を受けました。最高裁判所で国外退去処分が確定したケースで在留特別許可が出るのは異例だということです。一方、両親と次女は、マリアムさんの入学を見届けたあと、4月26日に帰国することになりました。アミネさんは「長女がこのまま大学に進学できるのはよかったが、家族がいっしょに暮らせないことは残念だ」と話しました。また、マリアムさんは「わたしだけの問題ではないので複雑な気持ちです。自分にチャンスを与えてくれた家族や支援してくれた人たちに感謝しています。1人で暮らすことになりますが、心配をかけないよう頑張りたい」と話していました。

昼のニュースでは、長勢法務大臣が、
「入学式後、しばらくは家族を日本にいさせてやるのが人情だ」
といった趣旨の発言をしていました。すっごく恩着せがましい言い方だとの印象を私は受けたのですが、とくに「人情」のあたりに。

まあ、そんな私の感想はさておき、こんなニュースが流れたからといって、
家族バラバラ、日本語しかわからない次女はイランへ。長女も2年後にはどう処遇されるかわからない。
という状況に変化はありません。

そんなわけで、
長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願いキャンペーンを、まだまだ続けていきたいと思います。

野党議員のほとんどに、ひとまず意見は届けることができたと思います。できることがないか考えてみる、責任追及の方法を考えてみる、といった嬉しいお返事もいくつかいただいています。
となると、次はいよいよマスメディアへのご意見お届け大作戦、ということになりましょうか。

ご協力いただける方は、なにとぞよろしくお願いいたします!

マスメディア名簿(村野瀬玲奈の秘書課広報室)

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(関連記事)
1.「外国人犯罪」の宣伝と報道(英訳付き、コムスタカー外国人と共に生きる会)他(2006.07.07)
2.『治安はほんとうに悪化しているのか』東京都治安対策担当部長(前)の懺悔あるいは告白(2006.07.16)
3.在留許可求め、東京入管前でデモ/「治安悪化説に異論」(東京新聞インタビュー)(2006.09.24)
4.虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
5.【超お薦め!】『犯罪不安社会』を読んで、明るい2007年へ!(2006.12.25)
6.【「外国人犯罪」不安にどう立ち向かうか/「来日外国人」数の試算(2007.1.3)
7.「リピーター=凶悪犯」か?/人と人との連帯の可能性と素晴らしさと(2007.1.12)
8.法治国家で窮鳥懐に入れば大岡裁きに遠山桜!/在留支援のためのお願い2つ(2007.1.23)
9.長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い(2007.2.14)


インターネット新聞『JANJAN』
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(2004/04/15)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第2回)(2004/04/16)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第3回)(2004/04/17)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第4回)(2004/04/18)


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「人種主義とたたかい、外国人人権法と人種差別撤廃法の実現をめざす全国ワークショップ」共同アピール

2007.2.16.01:30ころ

先週の日曜日に、大阪で、「人種主義とたたかい、外国人人権法と人種差別撤廃法の実現をめざす全国ワークショップ」という集まりが開催されました。

昨春の入管法改定に関する情報が得られるかもと誘われ、出かけてみたのですが、思いがけないおそろしい話をいくつか耳にして、前々回のエントリー執筆へと突き動かされたのでした。

今日は、そのワークショップで採択された共同アピールを紹介します。
(文字色を変えているのは、私の個人的な好みです。)

人種主義とたたかい、外国人人権法と人種差別撤廃法の実現をめざす全国ワークショップ・2007共同アピール

 昨年5月17日、改悪入管法が成立した。これは、特別永住者や外交官などを除く、16歳以上のすべての外国人に対して、上陸審査時に指紋と顔写真の個人識別情報の提供を義務づけ(US-VISIT日本版)、かつ長期にわたってこの個人情報を管理し、治安警察目的などに利用しようとするものである。これはまた、在日コリアンをはじめとする20年間にわたる闘いによって2000年4月に全廃された「外国人指紋制度」を復活させるものであり、今年11月までに実施に移されようとしている。

 さらに今年の通常国会には、外国人雇用状況報告を義務づける雇用対策法・雇用保険法改定案の提出が予定されている。これは、特別永住者以外の外国人を雇用するすべての事業主に対して、就職時・離職時に「氏名、生年月日、性別、国籍、在留資格、在留期限」を公共職業安定所に報告する義務を罰則付きで課すもので、外国人の就労状況を個別に、継続的に最新の情報として把握しようというものである。

 そして2008年には、「IC在留カード」の導入を柱とする外登法の全面的改悪が目論まれている。そこでは、現行の外登法が対象としている「外国人」を、「特別永住者」/それ以外の「正規の在留資格を持つ外国人」/「正規の在留資格を持たない外国人」という三つのカテゴリーに区分して、「特別永住者」には従前の外国人登録制度を続ける一方で、それ以外の外国人を「外国人登録制度の対象から除外し、法務大臣による入国管理制度に一元化する」ものである。

 これらは、いずれも外国人を選別・分断し管理するものである。すなわち、入国・再入国のゲートで「指紋」という究極の個人識別情報を登録させ、かつ居住・労働など日常生活の隅々まで監視し、また「正規の在留資格を持たない外国人」を徹底的に排除しようとするものである。こうした、外国人の基本的人権を踏みにじる改悪に対して、私たちは断固として反対する。

 21世紀日本社会が少子・高齢化による人口減少化時代を迎えることから、政府や経済界から「外国人労働者の受け入れ」に関する政策提言・施策指針が出されている。しかし、これらの提言・指針内容は、「労働力」の導入という狭隘な国益や経済利益からの観点から主張されており、「外国人の人権保障」というもっとも基本的な観点は皆無である。すなわちこれら提言・指針においては、外国人に対する現行の法制度を「自明の前提」として、法目的と運用上との齟齬や、各制度間の表面的矛盾を是正すべきだと指摘しているに過ぎず、この法制度のもとで現在、外国人がいかに差別され、人間としての尊厳を奪われているかということに対してはいっさい言及していない。

 しかも、こうした「外国人政策の転換」論議が、教育基本法の改悪に始まり、「共謀罪」の新設平和憲法の改悪へと進む軍事主義・国権主義的政策と並行してなされているところに、これらの論者たち、官僚たちの底意は明らかである。

 また、こうした政策論議にしろ、入管法・外登法改悪をめぐる国会審議にしろ、その当事者である在日外国人の意思をいっさい聞くことなく、論議され決定されていくこと自体、根本的な誤りである。これでは、「民主主義」とはとうてい言えない。

 昨年1月24日、国連人権委員会から「現代的形態の人種主義、人種差別、外国人嫌悪および関連する不寛容に関する特別報告者」として任命されたドゥドゥ・ディエン氏による、「日本公式訪問報告書」が国連に提出された。この報告書は、日本における人種差別に関する初めての包括的な国連文書である。彼はその中で、「特別報告者は、日本には人種差別と外国人嫌悪が存在し、それが3種類の被差別集団に影響を及ぼしているとの結論に達した。その被差別集団とは、部落の人びと、アイヌ民族および沖縄の人びとのようなナショナル・マイノリティ、朝鮮半島出身者・中国人を含む旧日本植民地出身者およびその子孫、ならびにその他のアジア諸国および世界各地からやってきた外国人・移住者である」と指摘し、それぞれの差別状況を政治的・社会的文脈および文化的・歴史的文脈において詳細に分析して、最後に24項目にわたる是正勧告をしている。その中で、法務省が2004年2月から実施している「外国人不法滞在者の密告制度」に対して、彼はこう言及している。

 「法務省入国管理局のウェブサイト上において導入された、不法滞在者の疑いがある者の情報を匿名で通報するよう市民に要請する制度は、人種主義・人種差別・外国人嫌悪の煽動である。この制度は、本質的に外国人を犯罪者扱いする発想に基づくものであり、外国人への疑念と拒絶の風潮を助長する。したがって、この通報制度はすぐに廃止されなければならない」

 この国連特別報告者が指摘するように、人種主義に基づく日本の法制度は根本的に是正されなければならないのであり、入居拒否や入店拒否、就職差別など日本社会に蔓延する人種差別・外国人嫌悪は克服されなければならない。

 しかも、この匿名の市民による「外国人密告」制度は、かつての「闇の時代」を予感させるに十分である。すなわち、「テロの未然防止」「犯罪の抑止」などを名目にした「外国人」監視政策は、止めどない広がりを持たざるをえず、結局のところ、外国人にとどまらず「全市民」管理・監視の強化に帰着するからである。

 日本人と外国人との「共に生き共に生かし合う社会」の実現を阻むものは、こうした外登法であり入管法である。そして、外国人の生活のすみずみに張りめぐらされた「国籍条項」であり、根深い排外主義・人種主義である。私たちはこの間、その厚い壁の隙間を一つ一つこじあけながら、その不条理を明らかにしてきた。さらに私たちは、在日外国人一人ひとりの生と尊厳、存在そのものまで奪う法制度に対して、「市民法案」「市民提言」を作成し、日本社会に提起してきた。これらはいずれも、このような過酷な現実を根本的に転換して未来を構想しようとする、私たちの切実な願いから生まれたものである。

 私たちは、強まる差別・排外主義、外国人嫌悪、治安監視社会化に対峙して、「外国人・民族的マイノリティ人権基本法」「人種差別撤廃法」の制定、「政府から独立した国内人権機関」の設立をめざす。それが、多民族・多文化共生社会の第一歩だと確信するからである。

 そのためには、日本人と外国人・民族的マイノリティとの「共同の闘い」在日コリアンなど旧植民地出身者と、移住労働者・移住者・難民との「連帯」が必要である。

 私たちは各地のそれぞれの闘いをつなぎ、一人ひとりの声を合わせて、以下のことを、私たちの「共同の意思」として、政府、国会、自治体、そして日本社会に向けて表明する。

1 私たちは、政府に対して、今秋に予定されている「外国人指紋制度」(US-VISIT日本版)の実施を即刻中止するよう求める。

2 私たちは、政府および国会に対して、「外国人雇用状況報告」の義務化および「在留カード」の導入の立法化を中止するよう求める。

3 私たちは国会に対して、外国人・民族的マイノリティに関する問題について当事者の意見が制度的に立法過程に十分、反映されるよう求める。

4 私たちは、政府および国会に対して、国際人権法に基づく「外国人・民族的マイノリティ人権基本法」と「人種差別撤廃法」を制定し、「政府から独立した国内人権機関」を実現するよう求める。

5 私たちは、地方自治体に対して、「外国人・民族的マイノリティ人権条例」と「人種差別撤廃条例」「多民族・多文化共生教育条例」を制定するよう求める。

2007年2月12日
「人種主義とたたかい、外国人人権法と人種差別撤廃法の実現をめざす全国ワークショップ・2007」参加者一同
外国人人権法連絡会


【関連記事】

入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀に、うさキック!うさキック!うさキック!(2007.2.13)

「人種主義とたたかい、外国人人権法と人種差別撤廃法の実現をめざす全国ワークショップ」共同アピール(2007.2.16)

【聞きかじり】外国人集住都市会議の恐怖。【口直し】韓国から学ぶワークショップ(東京)とシンポジウム(大阪)(2007.11.30)

「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分!!(2008.1.24)

外国人登録法と住民基本台帳法(2008.2.27)


※参考記事シリーズ
「入管法改定案に関する国会会議録より」シリーズ
1.【入管法問題】参院・衆院与党議員への宣戦布告(2006.05.09)
2.平沢勝栄議員の「テロ予告」!?(2006.09.22)
3.「またテロですよ!」(非国民通信)を読んで(2006.10.15)
4.共謀罪強行採決阻止のためのお役立ち情報、かも。(2006.10.20)
5.共謀罪審議に松島みどり議員が登場(2006.10.22)
6.教育基本法をイジる前に「外国人・民族的マイノリティ人権基本法」「人種差別撤廃法」の制定を!(2006.11.12)
7.「寛容の精神」のない国と、他の人間を平気で「人間以下」と見下す者/「多民族共生教育フォーラム2006愛知」から教育基本法改定を目論む日本政府へ(2006.11.13)
8.河野洋平・太郎父子、塩崎恭久&石原伸晃、議会制民主主義の破壊(2006.11.16)
9.「望ましい監視社会」!? 荒井正吾・参院「教育基本法に関する特別委員会」委員長(予定←変更アリマシタ)(2006.11.16)
10・外国人実習生への性暴力/植草一秀氏事件から見える「適正手続」問題(2006.12.27)
11.外国政府・メディア・市民に知られまいと日本政府が隠す目的(2006.12.30)
12. 「永住者」の扱いに関する立法事実と、政府による議会制民主主義の破壊(2007.1.10)
13.衝撃or当然(?)の検索フレーズ/政府と女性蔑視/国民投票法案バナー(by SOBAさん)(2007.1.28)
14.テロ犯と誤認、11億円賠償:カナダ首相、第三国移送で謝罪(2007.1.31)


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長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い

2007.2.14.11:00ころ
(2007.2.14.15:10ころ、名簿のリンク先を修正しました。)
(2007.2.14.17:30ころ、間違えて消去しちゃったデータを復活しました。ふう〜)
(2007.2.15.8:00〜10:00ころ、なぜだか昨日途中よりTBを受け付けない設定になっちゃってたのを修正しました。また、この色の部分を追加しました。/昨夜、野党議員の大多数にメールまたはファックスでお願いを送りました。うまく送れなかった議員さんもいますが、えらく時間がかかりましたorz。次の行動は、これから考えます。。。)

前回の記事では、あまりにおそろしい「直観とイマジネーションだ!」(by 田所博士@『日本沈没』by 小松左京&さいとうたかをプロ)に襲われてしまい、ぴょんぴょん跳ね回るばかりになって、ちょっと問題の中身がわかりづらい記事になっちゃったかも、と反省しています。
今、もいちどあらためて、もっとわかりやすく説明するために情報を整理中です。今度ばかりは、ついに図解を使うことになるかも。ご期待ください。

そんなことを考えつつ、再び冷静に記事を書いていこうという矢先に、飛び込んできたのがこんなニュースです。ウルトラの星だかフォースだか何だかが私の堪忍袋に与える試練なんでしょうか。

1.★緊急のお願いです★
2.法治国家で窮鳥懐に入れば大岡裁きに遠山桜!/在留支援のためのお願い2つ
の続報です。

イラン人家族 4月末前に帰国(NHKニュース、2007.2.13.18:12)

群馬県高崎市に住むアミネ・カリルさん(43)は、平成2年に来日し、ビザが切れて不法滞在になったあとも、働きながら一家4人で生活してきました。2人の娘は日本語しか話せないうえ、帰国しても生活できないとして、8年前に出頭して在留特別許可を求めましたが、去年10月、最高裁判所で国外退去処分が確定し、入国管理局から退去を求められていました。アミネさんは、13日、東京・港区の東京入国管理局に出頭し、日本の短期大学への進学が決まっている長女のマリアムさん(18)について長勢法務大臣が留学を認める方向で検討する考えを示したことを受けて、4月26日までに家族で帰国する意思を入管側に伝えました。アミネさんは「ほんとうは日本に居たいが、娘が大学に行けるようビザをもらうためにはしかたがない。家族バラバラになりたくなかったが、これまで頑張ってきたのも長女のためで、このままでは長女の夢や人生がだめになってしまう」と、帰国を選択した苦しい胸のうちを話しました。

「長勢法務大臣が留学を認める方向で検討する考えを示した」というのは、まるで人道的な配慮がされているかのような書きっぷりですが、実態は以下のとおりです。

法相、長女の留学に前向き/イラン人一家の帰国が前提(京都新聞、2007.2.13)

 約17年前に来日して不法残留状態になったイラン人のアミネ・カリルさん(43)が、日本で育った子どもの教育などを理由に一家4人の在留特別許可を求めている問題で、長勢甚遠法相は13日の閣議後会見で「一家が不法残留を反省し、自主的に帰国する意思が明確になれば、長女の留学についてはできるだけ配慮したい」と述べ、長女の再入国許可に前向きな姿勢を示した。
 アミネさんは9日、群馬県内の短大に留学が決まっている長女マリアムさん(18)の在留資格認定証明書の交付を東京入国管理局に申請。一家全員が帰国する代わりに、マリアムさんの留学を認めるよう要請した。
 東京入管は一家の帰国準備のため、強制退去の猶予措置である仮放免を16日まで延長している。(共同通信)

家族離散に追い込んで、しかも日本語しかわからない次女をイランへ追い出して、それが一家の「反省」の証だ、などと長勢法務大臣は語っているわけです。

その欺瞞性は、
法相、長女の留学に前向き/イラン人一家の帰国が前提(タカマサの気まぐれ時評、2007.2.13)
が厳しく指摘してくれています。

こんな冷酷極まりない法務大臣、
法務省自ら定めた在留特別許可のガイドラインにも従えない法務大臣、
人道上の配慮のかけらもできない法務大臣、
懐に入った窮鳥を撃ち殺して悦に入るような法務大臣、

ふと振り返れば、昨年のクリスマスに、長期収容されていた老い先短い死刑囚たちに「死刑執行」したのも、この法務大臣でした。(言ノ葉工房さんのこちらに情報が整理されています。また、長勢法務大臣のおそろしさは、Like a rolling bean (new) 出来事録さんのこちらで紹介されている所属グループからもうかがえます。「神の国」の司法行政トップにでもいる気分なのかも知れません。これでは安倍首相、罷免できないですね。類は友を呼ぶ、同じ穴のなんとやら、みたいですので。

こんな人物をそのまま在職させるなんて、助け合いとか相身互いとか、そういった精神を、破壊し尽くす暴挙、あまりに危険すぎる話じゃないでしょうか?

まあ、それが自民・公明連立政権の目指す「鬱屈しい国」なのでしょう。

もし本当に「美しい国」なんてものを目指すのであれば、ただでさえ柳沢発言で日本政府の相も変わらぬ封建的意識が世界に知れ渡り、しかもそのうえ6カ国協議で日本政府の無能ぶりが世界に知れ渡った今こそ、こんな法務大臣をとっととクビにして、せめて「法治国家」の、できうるなら「法の支配」の機能している近代立憲主義国家としてのイメージ確保に走るはずです。
しかし、その気配すらありません。

ならば、長勢甚遠法務大臣の不信任決議、さらには辞職を求めて、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めて、うさジャンプ! うさジャンプ! うさジャンプ! じゃなくって、野党議員とマスメディアを動かすためのキャンペーンを開始するのみ、です。

マスメディア名簿(村野瀬玲奈の秘書課広報室)

参議院 民主党 全議員 名簿(地方の南北順、都道府県別、選挙区・比例区別)(2007年2月3日更新) + 参議院副議長(民主党出身)
衆議院 民主党 全国会議員 名簿 (地方の南北順、都道府県別、比例区・小選挙区別)+ 衆議院副議長(民主党出身) 名簿 (2007年2月3日更新)
共産党 全国会議員名簿 (2007年1月8日)
衆議院・参議院 社民党 全国会議員 (2007年1月15日)
衆議院・参議院 国民新党 全国会議員 (2007年1月15日)
(以上も「村野瀬玲奈の秘書課広報室」より)

まずは、以下のような文面を、ファックスないしメールで、野党議員に届けることから始めてみたいと思います。

長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い

前略
 貴職におかれましては、日夜、日本国民そして日本国の将来のため、心を砕き、身を粉にしてご活動を展開しておられることと存じます。

 さて、すでにテレビや新聞の報道でご存知のことと思いますが、去る2月13日、長勢甚遠法務大臣と安倍内閣は、不法滞在となり在留特別許可を求めていたイラン人一家、アミネ・カルリさん一家を、その長女の日本の短大への留学と引き換えにイランへ追い返す決定を下しました。

 この決定は、アミネさん一家をバラバラに引き裂くものであるという点で、また、日本で生まれ育ち日本語しか話せない次女をイランに追い出すという点で、人道的に極めて非難されるべきものです。また、法務省が定めた在留特別許可に関するガイドラインに反するものである点で、長勢甚遠法務大臣はじめ安倍内閣の「法に基づく行政」軽視の姿勢が鮮明に表れており、一国民としても将来の日本社会のありよう、暮らしの行方について深い危惧をおぼえずにおれません。

 長勢甚遠法務大臣および安倍内閣の今回の非人道的で冷酷な決定は、柳沢発言で広まった日本社会に対する国際社会の深刻な不信と軽蔑を決定づけるものであり、また、「窮鳥懐に入れば猟師もまたこれを撃たず」という日本社会の豊かな伝統、相身互いの精神を粉々に打ち砕くものであり、まさに暴挙と呼ぶしかないものです。

 私は、このような法務大臣が在職を続けること、このような内閣が存続することが日本社会の将来、日本国の将来に与える悪影響の深刻さを深く憂慮します。どうか、長勢甚遠法務大臣を辞任に追い込むべく、そしてアミネさん一家に対する真に人道的な措置をあらためて勝ち取るべく、ご尽力ください。

 柳沢発言で奇しくも「人の生き方の多様性をどうとらえるべきか」という点で政府与党との対立軸が鮮明になりつつある今、そして、多くの国民が政府与党に愛想を尽かしはじめている今、このような観点から法務大臣の適性を追及していくことは極めて有効なのではないかと思います。

 ご高配のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

草々

ついでに、
官庁への意見送付先(村野瀬玲奈の秘書課広報室)
を活用して、内閣官房や首相官邸に、こんな法務大臣を放置しておくとますます支持率が下がるだけだぞ、こんな冷酷な措置を平然ととるような政府は国際社会でますます孤立するばかりだぞ、との意見を送るのもアリかも知れません。

趣旨にご賛同くださり時間と手間のとれそうな方は、ぜひどうかご一緒に、あるいは何かのアクションを起こしてください。私自身もなかなか時間をとるのが難しく、少しずつ始めるしかないのですが、このまま黙って見過ごすわけにはいきません。
昨日に引き続き、本日もお願いで締めくくることになりました。
よろしくお願いいたしますm(__)m。


(関連記事)
1.「外国人犯罪」の宣伝と報道(英訳付き、コムスタカー外国人と共に生きる会)他(2006.07.07)
2.『治安はほんとうに悪化しているのか』東京都治安対策担当部長(前)の懺悔あるいは告白(2006.07.16)
3.在留許可求め、東京入管前でデモ/「治安悪化説に異論」(東京新聞インタビュー)(2006.09.24)
4.虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
5.【超お薦め!】『犯罪不安社会』を読んで、明るい2007年へ!(2006.12.25)
6.【「外国人犯罪」不安にどう立ち向かうか/「来日外国人」数の試算(2007.1.3)
7.「リピーター=凶悪犯」か?/人と人との連帯の可能性と素晴らしさと(2007.1.12)
8.法治国家で窮鳥懐に入れば大岡裁きに遠山桜!/在留支援のためのお願い2つ(2007.1.23)
9.長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い(2007.2.14)


インターネット新聞『JANJAN』
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(2004/04/15)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第2回)(2004/04/16)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第3回)(2004/04/17)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第4回)(2004/04/18)


長勢甚遠法務大臣の不信任決議さらには辞職、そしてアミネさん一家への真に人道的な措置を求めるお願い(2007.2.14)
まだまだ続くよキャンペーン!(2007.2.16)
野党本部へ!まだまだ続くよキャンペーン!(2007.2.23)


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入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀に、うさキック!うさキック!うさキック!

2007.2.13.10:00ころ
(2007.2.13.11:00ころ、この色の部分を追記)

外国人登録:IC「在留カード」新発行 入管で一元管理へ(森本英彦記者、毎日新聞、2007.2.10)

 政府は、市町村が交付している外国人登録証明書に代えて、在留外国人の名前や住所などの個人情報をICチップに記録した「在留カード」を新たに発行し、法務省入国管理局で情報を一元管理する方針を決めた。同省は今月、出入国管理政策懇談会(法相の私的諮問機関)に専門部会を設置し、具体的な制度設計に乗り出した。
 現行制度では、外国人の入国や在留の許可は入国管理局が行い、外国人登録制度の事務は市町村が担当している。こうした「二元処理」のため、(1)外国人の居住・就労の実態把握が不十分(2)不法滞在者にも外国人登録証明書が交付されている−−などの問題が指摘されていた。政府は、入国管理局に情報を集約して在留カードを発行することで、在留管理を強化し、外国人犯罪の防止や行政サービスの充実につなげたいとしている。
 専門部会では▽在留カードに記録する情報の種類▽中央省庁と市町村の情報共有の在り方−−などを議論し、年内に報告をまとめる。同省は09年の通常国会に、外国人登録法や出入国管理・難民認定法などの改正案を提出する予定だ。ただ、在日韓国・朝鮮人などの特別永住者は、対象外とする。
 制度導入について、日本弁護士連合会は「個人情報流出の恐れがあるうえ、在留外国人の日常的な行動が容易に把握され、プライバシー権が侵害される」と反対している。

前に
外国政府・メディア・市民に知られまいと日本政府が隠す目的(入管法改定案に関する国会会議録より)
などでも紹介したこの動き、
想像していた以上に、また、この記事に記載されている以上に、極めて危険です。

入国管理局がこんなところだ、という話は別にしても。

たとえば、70年代から90年代にかけて、在日外国人を支援する人たちは、在留資格と関係なく行政サービスを受ける権利が住民には人権として保障されるべきだとい主張して運動を展開してきて、それがオーバーステイになっている人にも医療など社会保障、教育の権利が認められる、というかたちで結実しました。

今回の入国管理局による情報の一元管理化は、その成果をすべて無に帰すものであり、地域行政機関の実態も職員の意識も、国の下請け化してしまいます。地方官僚は、住民に奉仕するよりも、中央政府の意向により忠実な下僕となり、その弊害は、まずはオーバーステイの人たちを襲い、やがては日本国籍の住民たちの暮らしと「地方自治」をも蝕んでいくでしょう。
地方分権などというお題目を幻に変えて
それは時間の問題、と言うより、すでにその兆候が現れているとの話すら聞いています。

「国民のための国家」から「そこに住む人のための国家へ」の転換をしなければ、「国民」の権利や利益さえも蝕まれていく。その時が、このままではすぐに到来してしまいそうです。

思えば、★緊急のお願いです★にエロTBが連日送りつけられたのも、「不法滞在者の人権を認める」とか「人道に配慮した措置を」などという訴えが、自民・公明政権の推進するこの政策にとって、非常に都合の悪いものだったからかも知れません。

聞くところによると、政府は、今通常国会に、在日外国人の雇用主に、その外国人被用者の国籍、在留資格、在留期限などを報告することを罰則付きで義務づける法案を提出するそうです。

これもまた、「情報の一元管理」の流れの中で考えると、極めて危険です。
在留資格の切れた人、ない人たちは、よりアングラな労働の場に追いやられていくでしょう。あらたな賤民の誕生です。

アングラな労働の場では今以上に過酷な搾取・人権侵害が展開されるであろうこと、また、そこにヤクザなど犯罪組織が深く関わるようになるだろうことは、容易に想像できます。

そもそも、雇用状況から居住状況などまで(やがては入国時に採取した生体情報なんかも含まれるようになるでしょう)政府に一元管理された存在(外国籍者、無国籍者)が、人として遇されているなどといえるでしょうか。これはまさに、人の中に「人以下のもの」をつくりだす試みです。人間の自由を尊重する精神をどこへ捨て去ろうとするのでしょうか。

こうした政策は、あのアメリカにおいてでさえ、しかもテロ対策という名目であったにもかかわらず中止に追い込まれた、TIA計画に極めて似ています。今、自民・公明政権が進めているのは、外国人対象のTIA計画だと言えるでしょう。

【必読情報】
1.TIAプログラム
2.ACLU、米国一般市民に対する監視システムに警鐘
3.問題山積、米国防総省の国民データベース計画

そしておそらくは、今は外国籍者(無国籍者を含む)にのみ向けられているこの情報管理の動きは、住基ネットなどを使って、遠からず日本国籍者にも突きつけられることになるでしょう。

今こそ、人と人との連帯の力で、暴走する国家、自民・公明政権に終止符を打ち、新たな時代を切り開くときです。失敗すれば、今以上に息苦しく、自らをも人として見ることのできない暗黒の時代が訪れること必至です。

少しでも多くの方に、このおそろしい動きがあることを伝えていきたいと思います。皆さまも、よろしければご協力を、なにとぞよろしくお願い申し上げますm(__)m。

 

ちなみに、在留資格制度などに関する代案・改善案は、『外国籍住民との共生にむけて〜NGOからの政策提言』(移住労働者と連帯する全国ネットワーク・編)が優れものを提示しています。 野党の皆さま、どうかご参考にしてくださいませませm(__)m。

 

【関連記事】

入管一元管理で賤民をつくろうとする策謀に、うさキック!うさキック!うさキック!(2007.2.13)

「人種主義とたたかい、外国人人権法と人種差別撤廃法の実現をめざす全国ワークショップ」共同アピール(2007.2.16)

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「外国人住民台帳制度」創設よりも「住民基本台帳法」の外国籍住民への適用実現を!簡単だし目的達成にはこれで十分!!(2008.1.24)

外国人登録法と住民基本台帳法(2008.2.27)

当ブログは、

格差社会の中では、この社会のマイノリティはさらに悲惨な状況に追いやられるだけだ、

戦争なんかに巻き込まれたらなおのこと!

という考えから、平和&公正な選択 へいこうせんに賛同しています。
(ブログ版「へいこうせん」はこちらです)

 

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「ホームレス問題→自己責任論」に、うさキック!&署名のお願い

2007.2.11.15:20ころ

風邪をひいたか、熱っぽくってからだもだるい。てなわけで、日曜日もなんのその、自宅で倒れていましたら、TBをいただきました。

「ホームレス」問題と<日本>−「ホームレス」問題を「自己責任」論に回収すべきでは無い!(ある国際人権派の雑食系ブログ。(仮)、2007.2.11)

屋外生活者への<排外主義>反対!】「ホームレス」住民登録訴訟についての私見+釜ヶ崎住民票削除反対署名のご協力のお願い(ある国際人権派の雑食系ブログ。(仮)、2007.2.11)

在日外国人支援の話も出てきます。
ぜひぜひ、お読みください。

そして、「釜ヶ崎住民票削除反対署名」に賛同してくれる方は、どうかご協力ください。
今こそ、新たな連帯に向けて、うさジャンプ!

※関連記事
 MMR「ワーキングポアを追え!!」(2007.1.4)
MMR「ワーキングポアが暗示する衝撃の未来絵図」〜「長居公園ホームレス強制排除」/派遣労働と住居(2007.2.6)


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フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(4)

2007.2.10.07:07ころ

比看護師の来日は来春以降に(NHKニュース、2007.2.9)

日本とフィリピンは、去年9月の自由貿易協定の締結を受けて、日本側が最初の2年間でフィリピン人看護師400人、介護士600人の受け入れを決めています。協定の発効に必要な批准を日本の国会はすでに済ませましたが、フィリピン議会上院は、議題として取り上げないまま、8日、休会に入りました。議会の再開はことし7月下旬となり、協定の批准にはさらに数か月かかるとみられているため、フィリピン人看護師と介護士の第一陣が選抜され来日するのは、来年の春以降にずれ込む見通しとなりました。上院のサンチアゴ外交委員長はNHKの取材に対し、「協定書は900ページにも上り、批准の是非を議論するには時間が足りない」と述べ、日本側に理解を求めました。協定をめぐりフィリピンの野党や環境保護団体は、日本からの産業廃棄物の受け入れが盛り込まれたことに反発していることから、批准が遅れている背景には、アロヨ政権がことし5月の議会選挙で与党への影響を懸念し、先送りを容認したという見方も出ています。

なんと、協定書が900ページにも及んでいるとなると、そう簡単には審議も承認もできないですよね。
日本の議会は、いとも簡単に承認しちゃったみたいだけど、
日本語版は、ページ数が少なかった、なんてことはあるわけないでしょうし、う〜ん、いいんでしょうか、そんな感じで。
与党が圧倒的多数を占める議会構成の中、もはやまっとうな審議が成り立たなくなっていると思しき国会の状況では、仕方がないのかも知れません。

ひとまずは、5月の選挙の結果待ち、ということなのでしょう。
はてさて、どんな結果が出ることか。楽しみのような不安のような。

私の抱く不安が取り越し苦労だったと笑い話になるような「公正な選挙」が、外部からの変な干渉がない形で実施されることを、願っています。

これまでの関連記事は、以下のとおりです。

フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(1)(2006.11.04)
フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(2)(2006.11.26)
フィリピンから介護士、日本から毒性廃棄物?(3)(2006.12.10)

「リサイクル」の名の下に日本のごみがフィリピンへ?~政府の戦略に懸念(ENVIROASIA、2006.11.10)


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与野党、新たな対立軸!「人の多様性をどうとらえるか/国家と人間の関係をどうとらえるか」

2007.2.9.07:50ころ

どうにも今週前半は生活が不規則になってしまい(いつものことかも)、「夜も寝床に入らない」という、妖怪としては非常に不本意な生活を送ることになって、なんだか気分も体調も優れないのですが、そんな中、永田町界隈では非常に喜ばしい流れが、例の柳沢厚労相の相次ぐ「失言」のおかげでにわかに湧き起こりつつあるようです。

それは何かと申しますと、

国家と人との関係をどうとらえるか/人の多様性をどうとらえるか/人間の尊厳というものにどう価値を置くか

野党4党が、このあたりの視点を軸に、与党との対決姿勢を明確に打ち出しはじめているのです。

しかも、以前から与党との対立軸となっていた「格差是正」「ワーキングプア」の問題も、まだ何ら解決されたわけではありません。


これらの動きは、国会に議席を有する野党4党が21世紀の日本社会、国際社会に適応していくために新たに生まれ変わる(離合集散があるかも知れませんが、必ずしもそれに限らず、各党内での体質改善・改良も含みます)、好機、チャンスです。

人の多様性に合わせた社会デザインをとか、人間尊重の社会づくりをなどと主張している当ブログとしては、これはまた、棚からじゃなくって柳沢からぼた餅、的に喜ばしいものがあります。

野党4党の動きをガンガン後押し、応援していきたいと思います。
ゆけゆけ、民主党、社民党、国民新党、共産党! 新たな時代をきりひらけ〜!!!

当ブログは、

格差社会の中では、この社会のマイノリティはさらに悲惨な状況に追いやられるだけだ、
戦争なんかに巻き込まれたらなおのこと!

という考えから、平和&公正な選択 へいこうせんに賛同しています。
(ブログ版「へいこうせん」はこちらです)


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代理処罰へ、ブラジルで初公判

2007.2.7.19:00ころ

女子高生ひき逃げ「許し請いたい」 /ブラジル人被告が初公判(京都新聞、2007.2.7)

【サンパウロ6日共同】1999年に静岡県浜松市で女子高生落合真弓さん=当時(16)=がひき逃げされ死亡した事件で、過失致死などの罪に問われた日系ブラジル人ヒガキ・ミルトン・ノボル被告(31)が6日、サンパウロ州裁判所での初公判後に記者会見し、遺族に対し「許しを請いたい。ごめんなさい」と謝罪した。
 罪状認否で、被告はカステロ裁判官の「ひいたのか」との質問に「はい」と答え、起訴事実を認め「(外国人への)差別が頭に浮かび、怖くなって逃げた」と述べた。
 ヒガキ被告は記者会見で「事件の責任から逃げたくない」と反省した様子を見せる一方で「日本では公正な裁判が受けられないと思った」と主張。事件から4日後の出国にも「以前から計画していた」として、捜査から逃げようとしたのではないとあらためて訴えた。
 公判は約20分で終了。担当のサルボ検事は早ければ1年、最長でも3年で判決が出るとの見方を示した。(共同通信)

刑事・民事を問わず、裁判の場になれば誰しも自分に有利になりそうだと考えることを言うものでしょう。
ですから、ヒガキ被告の発言すべてをそのまま受け入れるかとなると、話は単純ではありません。

それでも、

「(外国人への)差別が頭に浮かび、怖くなって逃げた」
「日本では公正な裁判が受けられないと思った」

という部分については、かなり信憑性があるのではと思います。

ヒガキ被告が実際にいろいろな場面で「外国人に対する差別」を感じたことは少なくなかっただろうと想像できますし、また、

いざ交通事故に巻き込まれたときにどうも日本人よりも自分たちが不利に扱われているらしい、現場検証に来た警察官の態度が日本人相手とはどうも違うし、過失の認定とか保険料の算定とかで保険会社も日本人に妙に有利に動いているみたいだ、という印象や認識が、在日日系人の間ではひょっとすると一般的になっているのかもと思わせる話を聞いたことがありますし、さらにさらに、

日本の刑事裁判のおそろしさは、『それでもボクはやってない』を観ていない在日日系人の間でも、ひょっとすると知れ渡っているのかも、と思わせる話を読んだこともあるからです。

京都新聞の本日付夕刊では、代理処罰が定着することで、ブラジル人容疑者の逃亡(帰国)が減るのでは、との期待が記されていました。

その期待がかなうには、少なくとも交通裁判に関する限り、日本の交通裁判が外国人に対しても公正に運営されているとの認識が彼・彼女たちの間に確信をもって広がることが必要なのではないか。そんなことを、考えてしまいます。


※関連記事
「犯罪人引き渡し条約」ブラジル政府からの締結交渉申し込みを、日本の外務省は2003年から拒否していた(2006.9.29)
外国人犯罪被害者救いたい 遺族がNPO設立へ(2007.01.02)


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MMR「ワーキングポアが暗示する衝撃の未来絵図」〜「長居公園ホームレス強制排除」/派遣労働と住居

2007.2.6.17:30ころ

          _,.-‐"':" ̄~゙'ヽ
       /          ``ー‐-、 
       .;"                )   どうやらオレたちは 
      /                |ノ/
     .|                 )/.      重大なことを
      |          ,;';;,,    /ノ
      |::::.................:::::::::;;,'^;、::::::'''..,,_;、丿  見落としていたようだ。
      ./:::::::::::::::::::::::::::;"゙, /゙~゙`''::;'゙;
     .`、;;::::::::::::::::;/ ),;'   :.'.,、      ホームレス、ホームレス……。
    ,へノ   `'''''"´   .:;     .:::_ヽ 
   .Y   \       .::;     ::::ゝ    とりあえず屋根の下で暮らしていたオレたちには
   ∧    \     ::::::、   .:;`  
  /|ヽ丶    \;;  :::;;;;::..,,、. ::i     まったく関係ないことだと 高をくくっていただなんて……。
      丶 \  \;
            〜        
          〃⌒ヽ
         〃   ヽ      
                
     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ    キバヤシ・モドキ、急に何 言い出してんだよ?
..≦              `i,
..≦               i、 「暮らしていた」だなんて
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i 
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,|     過去形を使って……。
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)  この四畳一間、
  !{   ,!   `      μ!
  ゙!   ヽ '     u  ,i!   家賃だって払えてるだろ?
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、    「ワーキングポア」なりに
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、  オレたち四人、ろーどーしてるんだから。
   /  /i:::::.    //     ヽ


                  
   たしかに「ワーキングポア」なりに、オレたちは家賃を支払ってきた。
   きっちり毎月、指定された口座に……。

  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/

             だが、それも先月まで……


        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨ 
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|   オレたち四人、今日
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ  \ヽ、   |  \    いきなりクビにされちまったんだよ!!!
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >     いきなりクビに!!!
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__      経営危機を乗り切る
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /  リストラのためだっていう口実で
       l   `___,.、       ./│    /_        放漫経営の尻拭いにな!!!
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、    
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ 
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._ 
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|   | } _|,.{::  7
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../


         ナ ッ、   ナ ッ、  ナンダッテェ〜〜〜〜〜!!!  
                                             
            ,. -─- 、._               ,. -─v─- 、._     _
            ,. ‐'´      `‐、        __, ‐'´           ヽ, ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ   ≦         ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   ≦         ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7    1  イ/l/|ヘ ヽヘ ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/      l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l         レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /       riヽ_(:)_i  '_(:)_/ ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゙i u       ´    ヽ  !        !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!       ゙!   ヽ '      .゙!  7     ̄    | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /        !、  ‐=ニ⊃    /!  `ヽ"    u    ;-‐i´
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /             ヽ  ‐-   / ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /             ヽ.___,./  //ヽ、 ー         / ゝ
 .! \     `‐、.    `ー;--'´             //イ;;:::::    //〃 \   __, ‐'  / / \
  ヽ \     \   /               /  /i:::::.   //      ̄ i::::: / /


   思ったとおりだ!!
   ヤツらは私利私欲のためにオレたちの人生を使い捨てる!!
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/

          どこぞの尊師が身勝手な理由で人を
          「ポア」(殺害)して回ったように!!

            ,. -─- 、._    
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   仕事がなけりゃあホームレス
      /`゙i u       ´    ヽ  !
    _/:::::::!             ,,..ゝ! 収入なくなりゃホームレス
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' / 貯金なくなりゃホームレス……
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´          ……ってことか……。
  ヽ \     \   /

      , ‐''´~   `´ ̄`‐、
    ヽ‐'´            `‐、  
   ≦               ヽ    
   ≦   , ,ヘ 、           i    気づかなかった……
    l イ/l/|/ヽlヘト、      │ 
    |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l     オレたち そんな自転車操業の人生
     ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、   
     } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !   送ってきてたのか……。
    ゙!  7     ̄    | トy'/
    !  `ヽ"    u    ;-‐i´    くそー!
    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ     
      \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /      

                _,.. -─   ─-、 しァ       誰でも ひょんなきっかけで
          /!/ヽ‐'"         / イ⌒ヽ   ホームレスになりうるってわけだ。
         ,l_/           l l  / /!   ヽ   
         |l         /lハ//  V| !   ハ     さあ、これから
         | l       /  イ    ヽヽ/Vl !  
         | ハVヽト`ー- ' イ/   ,ィ/!  \ ∧l |       仕事を探すか、
        、ト、 \ ヽー- '  _,..ィ/ // ハ ト、   l!     
         \  ヽ_,.メ、<イ_/__,.._-=ニ-ヽ _,/        野宿暮らしに備えて
          ヽi`、|  、‐rッヾ =|二|-=_rッァ `}',.}     
           { ヽ!    ̄ シノ! ヽヽ  ̄  //リ         からだを鍛えるか?
           ヽヽ!`ー--‐'´/|  ` ー--‐ ' /./      
            \!     ヾ_,.      /‐'        それとも もいちど
           _ィニlヽ    __    ,イiヽ、     
       _,. -‐'"   l | \   `二´   ,r' l !  `ヽ、._      終末予言で一山当てるか?
  _,. -‐ '"      l |   \       /   | l      `` ー- 、._  
‐'"      _,. -‐  ̄`ヽrァr--`‐──'‐‐-r ,! !           `` ー-時間はないぞ。
    _,.ィ´     ヽ、._ ヽ 甘酒茶   ./ /i  l                おれたちの貯金、
ァ‐/ /         \_ノ!    ☆   l / l  ',     この甘酒茶(一カップ30万円)
 /   {       `ヽ、  }!ヽ!  ★    /V !   ヽ     を買うのに、昨日こっそり使っちゃったし、
 !   ヽ      \  Y |  ` r====r'´  |    〉    さあ、どうしようか?


          _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
         >    ナ ッ、   ナ ッ、  ナンダッテェ〜〜〜〜〜!!!   <
          ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i


大阪市強制代執行とフランスのホームレス事情(言ノ葉工房、2007.2.5)
貧困と闘わずにホームレスに闘う日本と、ホームレスを援助して貧困と闘うフランス(村野瀬玲奈の秘書課広報室、2007.2.6)

在日日系人労働者とその家族は、派遣会社経由で仕事に就いている人が多く、そのまた多くが、派遣会社の所有ないし契約する賃貸住宅で暮らしているようです。そのため、派遣先の仕事がなくなるとそこを引き払わねばならず、職と住居を一度に失ってしまうことになります。

キバヤシ・モドキくんたちは、家賃の滞納があってもすぐに追い出されるわけではないはずですが、派遣会社に職・住を依存している外国人家族の場合はそうではないのです。
しかも、外国人が不動産を借りるのには、今でもいろいろ障壁が高いようで(保証人やら何やら)、新居を見つけるのも大変ですし、せっかく見つけた新居も、その地で新しい職が見つからねば、いったい何のためにここを借りたのか、なんてことになってしまいます。

そんなわけで、仕事を解雇されたらそれからは急な職探しでドタバタするわけで、そりゃあもう、住所地ですませていた外国人登録の移転手続きなんてやってる余裕がない人たちも出てくるわけです。
で、それを理由に外国人登録カードにICチップを入れて管理するなんていう発想が出てくるわけですが、それはやはりスジが違うのではないかと思います。

仕事も新居も見つからないとなると、帰国するか、来日している親戚の家にひとまず身を寄せるか、なんらかの道を探すことになるわけですが、その過程でいわゆる「ホームレス」になる人もいるのでしょう。
知人には(今のところ)いませんが、噂は聞いたことがあります。
たとえば、浜松市に「グルッポ・エスペランサ」と「グルッポ・ジュスチサ・エ・フラテルニダーヂ」というカトリック系のグループがあって、日本人とブラジル人のホームレスを支援する活動を展開し、その代表あるいは中心メンバー(?)のエヴァリスト・ヒガ神父が2002年にブラジル政府からヒオ・ブランコ勲章を授与されたという話を、読んだことがあります。

MMRとは?(Wikipedia)
 MMR「ワーキングポアを追え!!」(2007.1.4)

 MMR「ワーキングポアが暗示する衝撃の未来絵図」(2007.2.6)
 MMR「自公独裁メタボ説を追え!!」(2007.2.28)


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坂中・元東京入管局長に御用心

2007.2.5.09:45ころ
(2007.2.5.10:2ころ、この色の部分を追記)

さわやかな週明けを迎える予定が、ウェブを巡回していて、朝から不愉快にさせる名前に遭遇してしまいました。

トヨタに社会貢献を求める元東京入管局長(天木直人のブログ、2007.2.3)
に登場する、坂中英徳・元東京入管局長です。

坂中氏については、
シンポジウム「入管体制50年をふりかえる─日本はこのままでいいのか?─」(2003.12.18、JANJAN)
『マタンゴ』(2005.5.30)
で、かなり前に書いたことがあります。

最近でも、入管法改定に関する国会会議録シリーズの共謀罪審議に松島みどり議員が登場で、ちょっと紹介しました。

坂中氏は、東京入管局長として展開した施策を通して「外国人は犯罪者(予備軍)だ」という偏見(間違ったイメージ)をさんざん巻き散らかしてきたうえで、「その偏見を払拭するために外国人は指紋を提供すべきだ」などという論理(衆院法務委員会で松島みどり議員の語った論理と同じです)を毎日新聞のインタビューの中で展開していたのです。盗人猛々しいというか、腹立たしいというか。

同じような時期に、東京都の治安対策担当部長をしていた(させられていた)久保 大氏と比べると、そのあまりの違いに慄然とさせられます。

これまでの氏の言動から垣間見えるのは、「人を格差づけていくこと、階層化することを自明とする精神構造」です。
不法滞在者を犯罪の温床などとウソ八百を並べ立てて、人権保障の埒外に置こうとしてきたことはそれを如実に物語っていますし、そのような政策の危険性は、虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」かで触れてきたとおりです。
思えば、国連マンデート難民をトルコに追い返したのも、坂中・東京入管局長(当時)でした。

ですので、天木直人のブログで坂中氏の発言の要旨を読んだときも、ああ、坂中氏らしいなあ、と思いました。
毎日新聞、こんなやつに発言の場を与えるなよ、とも思いました。
だから購読止めたんだぞ、とも。

まあ、ここまでは、いつもと変わりません。

しかし、その後、急激に不安を覚えたのは、ひょっとすると、天木氏までがその意見におおいに賛同している、そんなふうに広く思われたらかなわんんぞ、ということです。

以下で、「天木直人のブログ」から引用させていただきながら、その不安について説明しますと、

外国人労働者の厳しい生活を見て見ぬ振りをして生活環境を整えることには消極的な企業に、受け入れ拡大を主張する権利はないと言う。まさに正論だ。

ここまでは同意します。しかし、問題はその先です。

 その上で坂中氏はトヨタに真剣に検討してもらいたいと次のように提案する。日系ブラジル人の子供を教育訓練する「トヨタ職業訓練学校」を創設してもらえないかと。トヨタ系列の工場で働いている日系ブラジル人の子供を、時間をかけて熟練技能者に育て上げ、親の後継者としてトヨタグループの正社員に採用する、というプログラムはトヨタにとっても有益ではないかという。

「ちょっと待ったあ!」と、私としてはツッコミを入れざるを得ません。

熟練技能者に向く子もいれば、そうでない子もいる。そのあたりをまったく考慮に入れないで「ブラジル人の子どもは熟練工としてトヨタで働け」と言わんばかりの発想が、「出自や在留資格による人の階層化」を押し進めようとしてきた坂中氏らしいです。

「トヨタ職業訓練学校」なんかをつくるよりも、外国人学校への支援を積極的に行うとか、「かんばんシステム」に象徴される「下請け」搾取、「派遣労働者(含・外国人)」搾取の生産システムをあらためるとか、労働時間が短くてもまっとうな収入が得られるようにしてたとえば日本語の勉強なんかをしやすい環境を整えるとか、不安定な雇用をなんとかするとか、本当に取り組んでもらうべきことは、他にあるはずです。
しかし、坂中氏には、そんな発想があるわけないんでしょう。

さすがに天木氏は、すぐに続けて、次のように書いています。

 職業訓練所をトヨタがつくるところまでいかないにしても、トヨタが率先して外国人労働者の福利厚生に範を垂れる事は必要ではないか。定住外国人を育成し、日本社会の一員として正当に受け入れる努力をする、それがトヨタのような大企業の責務であるという坂中氏は言いたいのだ。

ですので、坂中氏の「トヨタ職業訓練学校」構想に直接、全面的な賛意を表しているわけではないのでしょう。

率先して外国人労働者の福利厚生に範を垂れる

抽象的ではありますが、求められるのは、まさにそこでしょう。坂中氏の提案より、よほど真剣に論議されるべき指摘です。

しかし、そこまでじっくり読み取ってくれる読者がどれほどいることか。
よほど注意しないと、「天木氏が坂中氏を絶賛!」などという論評があちこちを駆け回りそうで、怖いのです。

そんなわけで、坂中氏の発言の底にあるものに気づかぬまま、坂中氏の発言力が増していくのを喜ぶ人が増えたらかなんなあと、大きな不安を覚えつつ新たな週が始まったわけでした。鬱。

(参考書籍)
『外国籍住民との共生にむけて/NGOからの政策提言』(移住労働者と連帯する全国ネットワーク編著、現代人文社)
『日本が多民族国家になる日』

(関連記事)
「外国人犯罪」の宣伝と報道(英訳付き、コムスタカー外国人と共に生きる会)他(2006.07.07)
『治安はほんとうに悪化しているのか』東京都治安対策担当部長(前)の懺悔あるいは告白(2006.07.16)
在留許可求め、東京入管前でデモ/「治安悪化説に異論」(東京新聞インタビュー)(2006.09.24)
虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
【超お薦め!】『犯罪不安社会』を読んで、明るい2007年へ!(2006.12.25)
【「外国人犯罪」不安にどう立ち向かうか/「来日外国人」数の試算(2007.1.3)
「リピーター=凶悪犯」か?/人と人との連帯の可能性と素晴らしさと(2007.1.12)
法治国家で窮鳥懐に入れば大岡裁きに遠山桜!/在留支援のためのお願い2つ(2007.1.23)


インターネット新聞『JANJAN』
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(2004/04/15)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第2回)(2004/04/16)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第3回)(2004/04/17)
『マヤカシの「外国人犯罪増加」論〜「人種差別」と「棄民」を生む社会の行方〜』(全4回の第4回)(2004/04/18)


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「反レイシズム」で闘う人は「反日」か/大阪府警が滋賀朝鮮初級学校へ不当な強制捜索

2007.2.4.09:15ころ

この事件、わが家に配達された京都新聞にも詳しい記事が載っていたのですが、その日付の新聞をうかつにもフライパンの油を拭くのに使って捨てちゃったみたいで、紹介できずにおりました(涙)。

滋賀朝鮮初級学校への大阪府警の不当強制捜索糾弾!(朝鮮学校を支える会・京滋)

警官100名以上が授業中の学内に押し掛け、生徒や保護者の名簿等も押収していったそうで、これは被疑者や容疑との関係で、あまりにもムチャ。差別意識と排外思想とレイシズムとに基づく暴挙と断ずるほかありません。

滋賀初級で緊急糾弾集会 大阪府警の不当な強制捜索 学父母、日本市民ら400余人が参加(朝鮮新報、李松鶴記者、2007.2.2)

日本人の側からも異を唱える人たちがいることが、せめてもの救いでしょうか。

思えば、レイシズムと闘う人たちを「反日」とみなすグループも日本にはあるようでして、そういうグループは「日本」=「レイシストの国」、あるいは「日本政府」=「レイシズムの政府」と見なしているわけですが、その「日本」観、「日本政府」観には現時点において激しく同意せざるをえないなあと、
あらためて実感させる一件であります。


※関連記事
1.「寛容の精神」のない国と、他の人間を平気で「人間以下」と見下す者/「多民族共生教育フォーラム2006愛知」から教育基本法改定を目論む日本政府へ(入管法改定案に関する国会会議録より)(2006.11.13)
2.虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か(2006.11.19)
3.玉川大学問題/文科省による「人種差別撤廃条約」等違反(修正しました2、赤っ恥orz)(2007.1.20)
4.自己のルーツである文化などを学び、享有する権利/『「ワーキング・プア」の現実』(週刊金曜日)/ひき逃げの日系人起訴/ブラジル検察、代理処罰へ(2007.1.21)

5.秘書課のダウンは「玉川大学問題」か「通常国会問題」か!?(2007.1.25)


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柳沢発言と自民・公明政権の危険性/植民地主義反対憲法と『戦争をなくすための平和教育:「暴力の文化」から「平和の文化」へ』

2007.2.3.12:00ころ

ずっと気になっていた、左サイドにある「カテゴリー」をカスタマイズしてみました。疲れたあ……。

柳沢伯夫厚労相に、辞任せよの大合唱 「産む機械」発言に怒っているわけ(太田阿利佐、小国綾子記者、毎日新聞、2007.2.1)

【抗議/声明/評論等】「柳澤大臣の発言の撤回と辞任を要求します」 07.01.30(署名送信フォームあります)

日本人男性が皆、同じような女性観を持ってると思われたらかなわん、というわけで、早速署名してきました。

柳沢厚労相を安倍首相はじめ自民・公明政権が擁護しつづけているわけですから、もう柳沢大臣の進退問題に限定できないところに事態は移ってきていると思います。
あの発言に怒っている人は、「内閣総辞職から衆院解散」を求めはじめるべきではないかと。

まあ、今の国会の議席状況では無理としても、自民・公明政権の危険性、どうしようもなさは、白日の下にさらけ出されてきています。
小沢民主党代表も、「(厚労相を)罷免しようとしない安倍内閣は、女性蔑視だけでなく、復古主義、権威主義の思想を持っている」 と、街頭演説で喝破していました。

このあたりを強く訴えていけば、野党の参院選での勝利も見えてくるのではありますまいか。

※関連記事
衝撃or当然(?)の検索フレーズ/政府と女性蔑視/国民投票法案バナー(by SOBAさん)(2007.1.28)

「国際社会は日本国憲法の出番を待つ」:武者小路公秀氏(大和修記者、JANJAN、2007.1.31)

前回のエントリーに関しての記事です。


人類の歴史の到達点
植民地主義反対憲法
グローバル化時代の平和構築の2つの道
21世紀初頭の日本の2つの道

という4つの見出しのうち、「植民地主義反対憲法」に強く惹かれました。

多文化・多民族・多国籍社会と『戦争をなくすための平和教育 「暴力の文化」から「平和の文化」へ』(ICCで「人間の安全保障』、2006.1.10)
も合わせてごらんください。


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『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』

2007.2.2.08:00ころ

当ブログは、

格差社会の中では、この社会のマイノリティはさらに悲惨な状況に追いやられるだけだ、
戦争なんかに巻き込まれたらなおのこと!

という考えから、平和&公正な選択 へいこうせんに賛同しているわけですが(ブログ版「へいこうせん」はこちらです)、

今回は「平和」という部分に関して、下記をあらためて紹介します。

『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』ブログ版
『戦争の抑え方☆軍備オフ ICCでつくる戦争のない世界』PDF版、簡易リーフレットほか


いよいよ日本政府も国際刑事裁判所(ICC)規程批准へ向けて動き出し

ICCの歴史的な初公判が開かれることになりそうだという今、今、今こそ、

未読の方にはぜひご覧いただきたく、伏してお願い申し上げる次第でございまする。

ひらに、ひらに、ひらりー・くりんとん。


Shuwappy_1

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