市民権なき国民の国/拉致問題でますます歪む日本の民主主義と、報道規制その決定的証拠
2006.11.06.11:00ころ
(2006.11.06.11:45ころ、オレンジの文字部分(★を除く)補足しました)
「多民族共生教育フォーラム2006愛知」開催のお知らせと教育基本法改定論議のコメント欄で紹介した
[AML 9862] 奴隷制と市民/国民主権と市民主権(TOMINAGA,Satoru、2006.10.09)
の中に、次のような一節があります。
生まれつき無権利と宣告された者、それは奴隷である。奴隷の反対概念は市民である。国民ではない。だから、「市民」のステイタス無き、国民の国は、奴隷の国かもしれない。
(中略)
国籍を持つ者も「権力の究極の根拠」に過ぎない「主権者」に祭り上げられるのみで、住民請求した発案を住民投票で決めることすらできない。実質的な社会のガバナンスのプロセスに参加する資格=市民権から排除された国民(国籍保有者)。「市民権なき国民」の国、それが現在の日本である。
日本政府の統治に服さざるを得ない個人を守るべき司法は、国を守り、個人を虐げることをその本質としている。行政訴訟で個人が勝訴するのは象が針の穴を通るより難しく、また、行政処分であるがゆえに外国人の入管収容所への収容は無期限である。司法と人権によって守られる者が市民である。市民権なき国民の国、それが現在の日本である。
これを書いたのは、【お薦めブックス】『正義なき国、「当然の法理」を問い続けて 都庁国籍任用差別裁判の記録』の共著者の1人、富永さとる氏です。
紹介しよう紹介しようと考えながら、延ばし延ばしになっていたのを採り上げようと思ったは、
上記エントリーでのNationalistさんのコメントでこの文章の存在を思い出したこと、そして、
やらせの「教育基本法改正賛成」の声を捏造した内閣府(保坂展人のどこどこ日記、2006.11.02)
内閣府「やらせFAX」の全文を読む(保坂展人のどこどこ日記、2006.11.03)
を読んで、
「市民権なき国民、という話を、今ならわかってくれる人が前より多いかも」
と考えたこと、この2つです。
ふと振り返ると、最近は、
「これが本当に民主主義国か!」
と、ツッコミを入れたくなる話が、目立ってきてる気がします。
たとえば、
国策報道への道(非国民通信、2006.11.02)
政府の誘導や圧力で、国民がアブナイ方向に持って行かれないように<2> NHK命令放送の問題点(日本がアブナイ!、2006.11.03)
「命令放送」なんてものが飛び出す世の中になってきたことには、
「拉致問題で歪む日本の民主主義」が、
「拉致問題でますますとことん歪む日本の民主主義」になっていくさまが感じとられて、目眩がしそうです。
拉致問題関係では、
NHK番組介入問題に関わる「あの決定的証拠」が、ようやくウェブで公開されるに至りました。(「政治介入」の決定的証拠〜安倍、中川の介入は明らか!【+だから、安倍ちゃん辞めてよ〜ん】、情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士、2006.11.06)
巨大メディアは何を誤ったか 証言記録を独占入手! NHK vs. 朝日新聞「番組改変」論争 「政治介入」の決定的証拠 ──中川昭一、安倍晋三、松尾武元放送総局長はこれでもシラを切るのか(魚住昭、『月刊現代』2005年9月号所収、News for the People in Japan)
重大な情報だと思うのですが、しかしこれすら、どうマスメディアに扱われ、どう国民に受け止められるか。
昨年夏に『月刊現代』に掲載されても、ナ〜ンの影響力も持ち得なかったのですから、はなはだ不安が募ります。
(これがなぜ「拉致関係」かというと、この「政治圧力問題」を、安倍晋三氏は「拉致問題強硬派の自分を陥れる北朝鮮の陰謀だ」などとテレビ番組で言い訳しまくっていたからです。
※嘘吐きは誰だ?!NHK問題の真相(報ステ安倍晋三発言全文)(Irregular Expression、2005.01.14)
※安倍晋三と「工作員」(VAWW-NETジャパン/政治家によるNHK番組介入問題について、2005.01.23)
※「民衆法廷の判事は工作員」なんて安倍氏の嘘に乗る人って(@∀@)(Click for Anti-War、20052.09))
ところが、なんと、こうして「国家主権」「行政権主権」に思えるこの日本国も、
北朝鮮を叩こうと思ったら・・・(薫のハニムダ日記、2006.11.02)
北朝鮮外務省、日本の6カ国協議参加に不快感示す(YONHAP NEWS、2006.11.05)
【ソウル4日聯合】北朝鮮の外務省報道官は4日、日本が6カ国協議に参加しないことが協議の効率を高めることにつながるとの認識を示した。朝鮮中央通信との会見で述べたもので「日本が6カ国協議に参加しないというならこれ以上ないほどよいこと。参加国が少なくなるのは協議の効率を高める上でも決して悪くない」と強調した。また、日本の麻生太郎外相が「北朝鮮が核保有国として6カ国協議に参加するのは認められない」と述べたことに触れ、「われわれが6カ国協議に参加してくれと日本に要請したことはない」と不快感を示した。その上で、これまでも日本が参加することは望ましくないと考えていたが、他の参加国との関係を考慮して対応してきたと述べた。
さらに、「米国の1州にすぎない日本が、地方代表として協議に参加する必要はない」とし、日本は米国から協議の結果を聞けばいいのではないか皮肉るとともに、日本で新政権が発足したばかりで国内的に忙しいのに、わざわざ6カ国協議に出る必要はないだろうなどと述べた。
などと、「日本国の主権すらどこにあるんだろうねえ」と自省させる風刺画やニュースもあって、なんとも奇怪なこの国のありさまが、ぶざまに浮かび上がっておりまして、鬱。
まあ、それはともかくとして、「News for the People in Japan」って、素敵なネーミングです。今後の発展に、期待してます!
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