「寛容の精神」のない国と、他の人間を平気で「人間以下」と見下す者/「多民族共生教育フォーラム2006愛知」から教育基本法改定を目論む日本政府へ(入管法改定案に関する国会会議録より)
2006.11.13.01:30ころ
前回の記事では、「アメリカにあって日本にないもの」として阿部浩己神奈川大学大学院法務研究科教授が指摘した「人種差別・外国人差別などに対抗する法制度」を紹介しましたが、実は、阿部教授は、同じ意見陳述の中でもう一つ挙げています。話をわかりやすくするため、はしょっちゃいました。どうかご勘弁を。
では、その「もう一つ」とは何か? 阿部教授の意見陳述の該当部分を引用してみます。
法務委員会におけるこれまでの審議を管見するに、例えば米国などで、指紋押捺が既に実施されていることに注意を喚起する向きがあります。そのこと自体は事実なわけですが、ただ、見落としてならないことに、米国やあるいは欧州諸国は、日本の何千倍あるいは何万倍もの難民を毎年継続的に受け入れてきています。最も困難な状況に陥っている多くの人間たちに庇護の地を与え続ける営みは、管理、排除に対置される寛容の精神に連なるものであり、それは、難民条約を初めとする国際人権法、難民法の理念を体現する営みだと考えます。また、米国や欧州諸国には人種差別や外国人差別を禁止する法制度が整備されており、テロ対策によって生ずるおそれのあるレーシャルプロファイリングに対抗する仕組みも整備されています。
こうした諸国の営みと比較するまでもなく、今般の入管法改正が典型的なように、日本のテロ対策には国際人権法、難民法への関心が余りに希薄であり、外国人を制度的に危険視する結果、国籍あるいは人種による差別が一方的に増幅されていくおそれがあります。問題は、こうしたおそれが十分に認識されていないだけでなく、そうした事態を顕在化させないためにとられるべき措置が全くと言っていいほど考慮されていないことではないかと思います。
(中略)
(国連安保理決議などで) テロリズム対策の際に人権保障の必要性が強調されるのは、それが法的義務であるからということは言うまでもありませんが、これにさらにもう一つつけ加えるなら、管理や排除ではなく寛容の精神を体現する人権保障政策こそが、実はテロの防止と撲滅に最も効果的であると広く考えられているからです。テロの未然防止を目指す入管法改正に当たっても、こうした人権保障の視座を軽視することがあってはならないと考えます。【3月24日:発言番号008】
昨日、寒風吹きすさぶ中、前に紹介した「多民族共生教育フォーラム2006愛知」に行ってきました。
そこで採択された「集会宣言」がなかなか嬉しい内容で、しかも、正念場を迎えつつあるという噂の「教育基本法改定審議」に密接に関連するものでしたので、ひとまず紹介しておきます。
とくに、日本政府・国会に対する要求部分にご注目ください。教育基本法改定論議の、お役に立つと思います。
※( )は、私による注記です。文字色を赤に変更しているのは、私の好みです。風邪に吹かれて入力ミスをしてるかも知れませんが、大きな間違いはないと思います。たぶん。/同フォーラムがウェブで公開した後は、そちらへのリンクに差し替える予定です。
「多民族共生教育フォーラム2006愛知」集会宣言昨年9月に神戸で開催された「多民族共生教育フォーラム」において、全国の外国人学校・民族学校がはじめて一堂に会しました。1995年に全国ではじめて外国人学校協議会をつくった兵庫のとりくみに学び、これまで個々に難問にとりくまざるをえなかった各学校が共通の課題を認識し、共同の取り組みに向けて議論しました。連携する取り組みは大きな一歩を践みだし、また「外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク」が準備会という形で発足しました。
(←去る11月11日に、準備会から、正式な会にバージョンアップしたそうです。)このフォーラムの後、外国籍・民族的マイノリティの子どもたちの教育権の保障に関し、多くの進展がありました。2006年3月、静岡県において、全国で2番目の外国人学校協議会が設立されたことは、特筆すべきことでした。また寄付金への優遇措置についても、同年3月、東京都神奈川の中華学校と朝鮮学校が共同して日弁連に人権救済申立を行いました。また、6月にはスペイン語圏学校と朝鮮学校と私たちネットワークが共同で、政府・政党関係者に面談して制度是正を訴えました。
2003年3月、インターナショナル・スクールの一部にのみ大学入学資格を認めると発表した際、ブラジル人学校の存在する認識していなかった文部科学省は、その後、ブラジル人学校の実態調査に着手し、また、日本学校における外国籍児童・生徒の不就学調査も開始しています。さらに、2007年に在日ブラジル人の子どもたちの教育を支援する基金を創設する方針を発表しました。
外国人集住都市会議は、2005年11月、政府に規制改革要望書を出し、地方自治体が外国人学校に対し私立学校と同様の財政支援ができるような法制度を導入することを求めています。また、各種学校の認可については、静岡県についで、「岐阜県、愛知県においても認可基準が緩和されました。岐阜県においては全国ではじめてブラジル人学校が認可され、今日のフォーラムに参加してくれたことも意義深いことです。ここ愛知県においても近く認可校がでることは確実となっています。
そして、今日、東海地区を中心に、朝鮮学校、韓国学校、中華学校、ブラジル学校、フィリピン学校などの様々な外国人学校関係者、また、日本学校において外国籍・民族的マイノリティの子どもの教育にとりくむ関係者が集まり、昨年にひきつづき、第2回の「多民族共生教育フォーラム」を開催することができました。
各種学校として認可されても私学助成も寄付金の免税扱いも受けられないオールドカマーの学校、苦労して各種学校の認可を得たばかりのニューカマーの学校、認可が得られないため地方自治体の補助金もなく、授業料に消費税が課されるニューカマーの学校など、様々な学校が集まりました。そして、ニューカマー、オールドかマーの両者が多住する東海地域において、各学校が直面している状況を報告しあい、相互に各学校の経験から学び、外国人学校同士の連携に向けて大きく前進しました。
また、今日のフォーラムにおいては、新たな共通の課題も明らかになりました。政府が外国籍・民族的マイノリティの子どもに対する教育政策を改善しつつあるのは事実ですが、それは、これまでの教育政策の反省の中から生まれたものではありません。日本の「国民」性・「民族」性を育成する「国民教育」制度自体を根本的に改め、国籍・民族にかかわりなくすべての子どもに教育を受ける権利を保障し、多民族・多文化共生と人権保障を理念とする教育政策が求められています。
子どもたちが校庭も窓もない劣悪な環境での教育を強いられたり、毎日理解できない言語による授業に苦しみ学校に行けなくなったり、また、同化を強いられ、アイデンティティを失い、自尊感情を傷つけられる状態を、これ以上放置することは許されないことです。子どもたちが教育を受ける権利の実現を必要としているのは今であり、自らの可能性を全面的に発展させる教育が受けられなければ、子どもたち一人一人の人生にとって、とりもどすことが困難な苦しみを与えることになってしまいます。子どもたちからそのことが問われているのは、日本政府であり、日本社会のすべての大人たちです。
私たちは、教育政策の根本的な転換と外国人学校・民族学校の制度的保障を求めるとともに、目の前で苦しむ外国籍・民族的マイノリティの子どもたちの教育環境を改善するため、次のことを共通の課題として確認し、ここに参加したすべての皆さんとともに、全国で、地域でとりくむことを宣言します。
1.私たちは、日本政府・国会に対して、以下のことを求めます。
1)日本国憲法および国際人権諸条約に基づき、外国籍・民族的マイノリティの子どもの教育を受ける権利を保障するため、以下の内容を盛り込んだ教育関係の法改正ないし新法制定をすること。
(1)外国籍・民族的マイノリティの子どもの教育を受ける権利を保障すること
(2)母(国)語教育、民族教育、若しくは継承語・継承文化教育を保障するため、外国人学校・民族学校を一条校(学校教育法1条が「普通教育を行う正規の学校」として認める学校のこと)と同等に制度的に保障するとともに、日本学校における母(国)語教育、民族教育、若しくは継承語・継承文化教育を保障すること
(3)外国籍・民族的マイノリティの子どもが、一方で日本語をマスターし、日本の歴史・地理・文化などを学ぶ機会を保障すること
(4)日本学校において多民族・多文化共生を理念とする教育を行うこと。2)外国人学校・民族学校を、日本の学校と同等の正規の学校として認め、各段階における卒業資格を認め、少なくとも日本の私立学校同レベルの国庫助成金を出し、寄付金への税制上の優遇措置等、積極的な支援を行うこと。
外国人学校・民族学校に関する各種学校の基準緩和を進めるとともに、基準に満たない外国人学校・民族学校に対しても、そこで学ぶ子どもたちの教育を受ける権利を保障する観点から、待機児童ゼロ作戦における認定外保育施設への認可保育所への移行に必要な経費助成にならって、外国人児童の不就学・不登校ゼロ作戦を開始し、無認可の学校へも支援を行うこと。3)教育基本法に愛国心教育を導入することなく、多民族・多文化共生を教育の理念とすべきこと。
2.私たちは、地方自治体に対して以下のことを求めます。
1)外国籍・民族的マイノリティの子どもの教育を受ける権利を保障するため、「多民族多文化共生教育条例」を制定すること。
2)各種学校の認可基準を緩和していない地方自治体は、速やかに緩和措置をとり、外国人学校・民族学校に対し、通訳付きで各種学校制度及びその申請手続説明会を行い、母(国)語での説明文書の配布、条件を満たすための助言など、認可について積極的・実質的に支援すること。
3)外国人学校・民族学校に対し、私立学校と同等の補助金の交付、廃校となった公立学校等の校地・校舎の無償貸与、学校給食の便宜供与、通学や学内での安全対策などの積極的な支援政策をとること。各種学校の基準に満たない外国人学校・民族学校に対しても、1の2)と同様に、支援を行うこと。3.私たちは、各関係機関に対して、外国人学校・民族学校について、通学定期、学校保険、学校保健、奨学金制度、全国・地区レベルでの学校間各種大会・行事参加などにおいて、一条校と同等の扱いをすることを求めます。
私たちは、以上を「共同の課題」として確認し、日本政府に政策の転換を求めると共に、各地域でネットワークを作り、外国人学校・民族学校など当事者とともに地方自治体と協議し、具体的な支援を実現していきます。
2006年11月12日
多民族共生教育フォーラム2006愛知
外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク
「多民族共生教育フォーラム2006愛知」は、この「集会宣言」だけでなく、参加したさまざまな学校からの報告がなかなか聴きこたえがあり、充実したフォーラムでした。
ただ、非正規滞在の子どもたちのために設立・運営されている学校の事例発表のとき、会場から、「不法滞在でしょ」という野次をしつこく飛ばす男性がいて、そればかりは残念でした。
司会の方がうまくさばいてくれたので混乱も生じず、報告はそのまま続いたのですが、
「在留資格の有無」にひたすら執着して粘着的にこだわる姿勢には、怒り(←嗚呼、ジェダイには禁物……修行が足りません……)と怪訝さ、そして、哀れみを禁じ得ませんでした。
というのも、その男性は、
「在留資格のない子ども」には、人として当然に保障されるべき「教育を受ける権利」がない、
つまり「在留資格のない人間は、この国では人間以下だ」
と主張していたわけで、
私としては、立腹がやがて「なんでそんな考えが持てるのかなあ」と不思議がる思いに変化していくのを感じつつも、
先日読んだばかりの『人類館 封印された扉』に収録されている「人類館事件と同化への誘惑」(by 野村浩也氏)の、次の一節を思い出さずにいられなかったのです。
他の人間を平気で「人間以下」と見下す者は未熟者であり、その視線は、偏見や蔑視と呼ぶことができる。そして、未熟な者が権力をもつのは極めて危険だ。なぜなら、権力を持つ者ほど、偏見や蔑視といった未熟な視線を、現実の暴力に転化することが可能だからである。実際、人類館で日本人は、沖縄人と他の被植民者を暴力的に展示した。このように、偏見や蔑視が権力と一体化することを、差別というのである。逆に、権力がなければ、差別は不可能だ。沖縄人が日本人を展示することがなかったのはそのためである。
(中略)権力を持つ者にとって、差別ほど便利なものはない。なぜなら、他者の足を引っぱったりおとしめたりするだけで支配を維持できるからだ。その点、権力を持った日本人という未熟者は、差別の便利さに魅了されていたのである。差別に頼りさえすれば、自分は未熟なままでよいし、成熟するための努力を怠ることができて安上がりだ。また、他者を支配したければ、「人間以下」とみなして足を引っぱればよいのだし、他者も同じ人間だという現実をけっして見なければよい。したがって、語の正確な意味からすれば、日本人の方こそが、怠惰で野蛮で劣等な恥さらしにほかならない。
「入管法改定案に関する国会会議録より」シリーズ
1.【入管法問題】参院・衆院与党議員への宣戦布告(2006.05.09)
2.平沢勝栄議員の「テロ予告」!?(2006.09.22)
3.「またテロですよ!」(非国民通信)を読んで(2006.10.15)
4.共謀罪強行採決阻止のためのお役立ち情報、かも。(2006.10.20)
5.共謀罪審議に松島みどり議員が登場(2006.10.22)
6.教育基本法をイジる前に「外国人・民族的マイノリティ人権基本法」「人種差別撤廃法」の制定を!(2006.11.12)
7.「寛容の精神」のない国と、他の人間を平気で「人間以下」と見下す者/「多民族共生教育フォーラム2006愛知」から教育基本法改定を目論む日本政府へ(2006.11.13)
8.河野洋平・太郎父子、塩崎恭久&石原伸晃、議会制民主主義の破壊(2006.11.16)
9.「望ましい監視社会」!? 荒井正吾・参院「教育基本法に関する特別委員会」委員長(予定←変更アリマシタ)(2006.11.16)
10・外国人実習生への性暴力/植草一秀氏事件から見える「適正手続」問題(2006.12.27)
11.外国政府・メディア・市民に知られまいと日本政府が隠す目的(2006.12.30)
12. 「永住者」の扱いに関する立法事実と、政府による議会制民主主義の破壊(2007.1.10)
13.衝撃or当然(?)の検索フレーズ/政府と女性蔑視/国民投票法案バナー(by SOBAさん)(2007.1.28)
14.テロ犯と誤認、11億円賠償:カナダ首相、第三国移送で謝罪(2007.1.31)
15.テロの種まき、テロ対策!?(2007.3.17)
16.外国人の生体情報採取・蓄積・流用システムの問題点(2007.9.4)
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» 米中間選挙の結果、日本と中国は? [薫のハムニダ日記]
しつこいですが、アメリカの中間選挙ネタです。こちらはハンギョレ新聞の11月9日の記事です。この選挙結果によって日本と中国がどのような影響を受けたのかという記事をそれぞれの特派員が記事を書いています。
記事もまぁ興味深いのですが、私はこの挿絵の方にまず目が行ってしまいました。日本人を劇画化するとこれかい!キモノ・・・?ゲタ・・・??ちょんまげ・・・???(記事にはないけど)韓国だけマトモに書いてるんじゃねぇゾ。ごるぁ。
あ、ちなみにこの絵の日本人(?)が言っているのは「ハシゴが・・・」です... [続きを読む]
» 今なされるべきは、文科省教育行政の徹底検証と責任の所在の解明です! [内申書制度の廃止を求めます]
転載です。
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今なされるべきは、文科省教育行政の徹底検証と責任の所在の解明です!
衆院特別委員会おける法案採決は絶対に許されません!
文科大臣は改正法案の撤回を自ら申し出、文科省の解体的出直しを宣言すべきです!
特別委員会委員、文科省、そして自民党国対委員長に、徹底検証と審議深化を要求するファックス、手紙、メールを集中させよう!
2006年11月12日
教育基本法「改正」情報センター
1 特別委における法案採決は絶対... [続きを読む]
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衆院教育基本法特別委員会の地方公聴会が開かれている。8日、名古屋市で開かれた公聴会で「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」よびかけ人の一人でもある東大教授・高橋哲哉が意見陳述している。簡潔で明快な意見(以下、要旨)である。一方、安倍晋三も、二階俊博も本エントリー後半に示すように法案成立はじめにありきともいうべき重大発言をしている。高橋哲哉東京大学教授の陳述要旨
安倍首相は臨時国会の最大の課題として教育基本法「改正」を掲げていま�... [続きを読む]
» 《本事件のあらすじ・筆者から一言》 [不動産鑑定士半兵衛の権力との闘い]
私は、国税の職員による不正について抗議し、国税庁長官らの責任を厳しく追及してきま [続きを読む]
» あの素晴らしい教育基本法をもう一度 [BLOG BLUES]
11月4日付毎日新聞の切抜記事を掲げる。
『改正論者の中には「日本人は敗戦ショックから立ち直る必要がある」と言う人が
いますが、敗戦ショックで悩んでいる子どもは日本中探しても一人もいないですよ。』
うわははははは。するどいツッコミ。『日本中探しても』のフレーズが、
やたら可笑しい。ツービート時代のたけしみたいだ。ホント、そうなんすから。
『基本的になぜ変える必要があるのか』さっぱり分かりません。
改正論者は、まったくのパープーなのか、それとも、教育基本法に謳われている... [続きを読む]
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» 「愛国」は伝統や文化ではない [goo-needs' blog]
「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する…」
これが、問題点の多い教育基本法改定案の中でも、特に問題視される「愛国」の表記です。
今回は、日本の公教育における伝統と文化、そして「愛国」について書いてみたいと思います。
■ 「学事奨励に関する被仰出書」
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タウンミーティングでのやらせのニュースが続いていて、これまでも、こういうことは、なんとなく... [続きを読む]
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◆子は親の鏡◆(子=国民・親=政治) けなされて育つと、子供は、人をけなすようになる とげとげした家庭で育つと、子どもは乱暴なる 不安な気持ちで育てると、子どもは不安になる 「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる 子どもを馬..... [続きを読む]
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教育基本法:改正案を衆院特別委が可決 与党単独で
(毎日新聞 2006年11月15日)
ふ、ふざけるな~!
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» メキシコシティ空港に住む日本人ホームレスへのまなざし [世界の片隅でニュースを読む]
今日の日本テレビ系列のテレビニュースが、メキシコシティ国際空港内で3か月寝泊まりしている日本人男性について報じているのをたまたま観た。ホームレスに対する「まなざし」や貧困者の社会関係について考えさせられたので、紹介したい。
空港で3か月生活する日本人男性、メキシコ – 日テレNEWS24(2008/11/25 15:21)*web魚拓
http://s04.megalodon.jp/2008-1125-2059-19/www.news24.jp/123794.html
(前略) 東京... [続きを読む]
« 教育基本法をイジる前に「外国人・民族的マイノリティ人権基本法」「人種差別撤廃法」の制定を! | トップページ | 与党単毒採決/【イベント】横浜国際フェスタ2006/〔市民公開講座〕(1)「在日から見える社会」野中広務・加藤紘一・田中宏、(2)『「オシムの言葉』木村元彦 »
いつも、トラックバック、ありがとうございます。
「マイノリティ」の幅も大変広うございまして、いつも貴ブログを拝見しながら、「なるへそー!? そういうことになっているのね」と、貴重な情報をいただいております。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 谷口硝子 | 2006年11月13日 (月) 03時10分
谷口さま、コメントありがとうございます。
こちらこそいつも、「権力のマイノリティ」を読ませていただき、「え〜っ、こんなこともあったのか」と、勉強させてもらっています。
日常の生活は、自分が関わっている分野のことにばかりいろいろと集中しがちなので、ブログで気軽にあまり知らない分野の話を読めるのは、本当にありがたいです。
さまざまなマイノリティ(弱い立場に置かれてきた人たち)が分断されたまま、より厳しい境遇に追い込まれてきたのが、昨今の日本社会の状況だと思います。
以前はマイノリティ同士の連携の必要性にそれほど注目していなかったのですが(というか、それどころではなかったのかも)、
「障害者自立支援法」なんてものができたのをきっかけに、目が覚めました。分断されたままだと、マイノリティはそれこそ死に追いやられかねないんだと、鈍い私もようやく実感したというか。
さらに、入管法改定に関する国会会議録を読んで、あまりにもいい加減な政府答弁が「時間切れ」で通ってしまう現実(教育基本法でもそれを狙ってるみたいですね)に、今度は意識を失いそうになりました。いったいこの国、どうなってんの?これが議会制民主主義の国の姿なの?と。
そんな社会状況や個人的疑問を突破するためにも、これからも「権力とマイノリティ」で貴重な情報を読ませていただきつつ、ちょこまかとトラバを送らせていただくつもりです。
こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 仲@ukiuki | 2006年11月13日 (月) 12時03分
初めまして。おはようございます。眠り猫です。
私なりの反安倍政権のための、新しい活動を始めるべくTBさせていただきました。ご覧いただいた上ご意見などあれば、お寄せください。
よろしくお願いします。
投稿: 眠り猫 | 2006年11月15日 (水) 07時51分
初めまして。佐倉と申します。フォーラムにて野次を飛ばした当人です。
関西文化圏の人間としては、「野次」ではなく「ツッコミ」といって欲しいなぁ、と思います。
まず、私の些細な行動でしたが、プログで取り上げていただき、ありがとうございます。
ぼろくそに書かれてますが、書いていただければ無かった事と一緒ですから、勇気を出して良かったと思います。
別のページで私の発言を見つけ、このページに流れてきました。改めてネットっておもしろいな、と思いました。
さて、「不法滞在でしょ」と申しましたが、発表の女性も認めていました。
単純に「在留資格の有無」と言ってますが、これは国がその人間がその国に存在を認めるか、という事だとお分かり頂けますか?
存在を認めてない子供に、日本国が教育を施さなければならない理由が分からないのですが。
法律を守ってない人間を、法律で権利を認めてないのは、人権侵害である、という理論は納得が理解出来ません。
ちなみにビザが切れてもその国に滞在していれば、強制送還を喰らうのは当然です。国際常識ですよね。
不法滞在の方には母国に帰っていただき、母国で教育を受けるのが当然ではないでしょうか。
私のあの場で言った「教育」とは「日本政府の行う学校教育」のことだったのですが、理解していただけなかったでしょうか。
そうであれば、言葉足らずでした。申し訳ありません。
その後、「質問」と手を挙げましたが「後で」と言われて、最後まで質問させて頂けませんでした。
質問もさせていただけないとは、あまり民主主義的なフォーラムとも思えませんでした。
にしても、あの発言で「在留資格のない人間は、この国では人間以下だ」という主張になるのは、発想が飛躍してますよ。
法律にこだわる理由ですが、外国人犯罪が多発しているからです。
「多民族共生」という美名に酔うのもいいですが、外国人を犯罪の観点から見てみることもお薦めします。
もちろん正規の滞在者も犯罪を犯しているのだから、不法滞在者をどうするだけで解決できませんが。
とりあえずGoogleで「在日 性犯罪」くらいで検索してみてください。
フォーラム全体が嘘の一方的な垂れ流しでしたね。質問コーナーもありませんでしたし。
例えば、「外国人の子供は教育の権利を保障されていない」。
滞在資格のある外国人なら日本の学校に通えますよね。
法的に認められているかは知りませんが、実質行われているのだから、問題ありません。
ただ彼らの言う教育とは民族学校での教育に限られてますね。
帰ったときに困るから、と民族学校にやると言ってましたが、
不法滞在して居座るつもりなら、「帰ったとき困るから」ではないですね。
公的な学校に行くと、不法滞在が露呈するから、と考える方が自然です。
問題点は、自分たちの教育費を日本政府に出させようとしている点です。
ブラジルに送金できたり、パチンコで儲けたりして、十分なお金を持っているのに。
ツッコミどころ満載なフォーラムでしたが、最後に:
「韓国を知って、韓国がより好きになった」という在日韓国人。
「民族教育は民族と世界を結ぶ21世紀の教育だ」という在日朝鮮人。
「教育基本法は愛国心より、多民族共生に重きを据えろ」とのこと。
日本を知る(民族教育)→日本を好きになる→愛国心
という構図を考えれば、このフォーラムは
「日本文化を容認しない」と結論づけられます。
もちろん教育基本法の適用外の外国人学校では、民族教育を続けるのですよね。
寛容の精神がないのは、どっちですか。
私の主張は「滞在する国の法を守れ・自分のところの教育費は自分で出せ」であって、
「他文化を排他しろ」ではありませんよ。
以上です。長文読んでいただき、ありがとうございます。
投稿: 佐倉 | 2006年11月17日 (金) 17時28分
佐倉さま、コメントありがとうございます。
いろいろなテーマが盛り込まれたコメントですので、
いずれ記事の形で少しずつでもお答えできればと思います。
また、当ブログの過去記事やそこで書き込まれてるコメントなどに、私なりの答えがすでにいくつか提示されているようにも思います。お時間がありましたら、そちらもどうぞ。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 仲@ukiuki | 2006年11月17日 (金) 18時36分
補足です。
フォーラムで質問コーナーがなかったのは、
外国人学校・民族学校に関わっている人たち自身による報告と情報交換を中心に据えたためだったのだと、私は理解しています。
そして個人的には、労働問題と教育問題の関連性を訴えるブラジル国籍の人の発言が、時間がない、外国人学校関係者でない、という理由で、ぎゅっとカットされちゃったのが、非常に残念でした。まあ、たしかに話が長くなりそうな気配はあったので、仕方ないなあと思っていますが。
投稿: 仲@ukiuki | 2006年11月17日 (金) 19時04分
佐倉です。即答していただき、ありがとうございます。
確かに論点が多すぎますね。
では、以下の一点に論点を絞りますので、ご回答頂けるようお願いします。
・多民族共生を謳っていた方々は、日本文化を容認する気はない
理由は以前書かせて頂いたように、
・民族学校では民族教育を教える
→他国・母国(日本以外)の文化を大切にする
・日本人の行く学校では、多文化を重視する
→日本文化を軽視するように教える
私自身も「日本文化を自分の文化」と認識したのは、最近です。
うまくはめられていたのかな、と実感しています。
一年前なら、あなたのプログに賛同していたと思います。
しかし知識をえて、カナダでの10ヶ月の生活や
いままで生きてきた経験と照らし合わせると、
フォーラムは異常だよな、と結論づけました。
もちろん私の考えが間違っている可能性もあります。
そうであればご指摘いただき、
理由を教えてただけるようお願いします。
もしくは、そこらへんはどこのページに書かれているか、
ご紹介頂ければ助かります。
以上です。反論、楽しみにしています。
投稿: 佐倉 | 2006年11月20日 (月) 12時27分
東京の大久保在住の者です。多文化共生のまっただ中にいると仲氏の主張も佐倉氏の主張もどちらもうなづけるものがあります。
当方にとって現在のコリアンニューカマーとの共生は現実問題であり、付近のゴミ出しからお知らせの伝達まで彼らに日本の仕組みを
きちんと教え,場合によっては地域サービスの利用までサポートすることに追われています。
一方、大久保ではコリアンニューカマーの増大により古くからの日本人が環境悪化を理由に引っ越すことが後を経ちません。
その後をコリアンニューカマーが住んだりするので、こういう事態を由々しきことと見ている日本人も多いです。ここ数年他のアジアが
コリアン系の店の増大により大久保を去ることも多くホントに多文化共生か?という事態もおこっています。
最後に教育に問題ですが,大久保の小学校の中には外国人の親の割合が4〜5割のところもあり、そういう学校に子供を通わせている
日本人は、「いつ民族教育の要求が出てきやしないか、そういう学校に自分の子供を通わせるのが適当か」を常に悩んでいます。多文化共生の裏側ですね。仲さんはこうした環境に住む日本人の考えをどう受け止めますか? なお、コリアンニューカマーの方達ですが不法滞在のオモニの中には深夜に子供を連れ出したり、学校に通わせていない人もいるようです。もともと出稼ぎに来るべき人でない人が無理矢理来ている訳で,まずはきちんとビザとってこいっていうのはまともな主張だと思います。
投稿: 大久保住民 | 2006年11月20日 (月) 23時57分
佐倉さん、こんにちは。
>・多民族共生を謳っていた方々は、日本文化を容認する気はない
そんなことはないと思うのですが。
で終わらせてしまっては、ちょっとそっけないですね。
ただ、前回の佐倉さんのコメントが呼び水になったのか、重要な問題を提起してくれるコメントが、ちょっと慣れないくらいに相次いでおり、私の現在の対応能力を超過しています。風邪が長引いてるせいもあって、ちょっとふらふらです(涙)。
できるだけ丁寧にお答えしたいと思いますので、今しばらくお待ちください。
なお、お答えする前に、当ブログの通常の形での情報提供などを行うことがあるかと思います。
そのへんはどうぞご理解ください。
投稿: 仲@ukiuki | 2006年11月21日 (火) 00時21分
「大久保住民」さま、はじめまして。
身近な暮らしの実感からの問題提起、ありがとうございます。
すぐ上の佐倉さんへの返事に書いたとおり、「大久保住人」さまのこの問題提起を含めて、おろそかにはできないなあと思えるコメントが相次いでおり、対応能力の限界を超えております。。。
私なりの考えをできるだけ丁寧にお答えしたいと思いますので、今しばらくお待ちください。
なお、お答えする前に、当ブログの通常の形での情報提供など(つまり記事のアップ)を行うことがあるかと思いますが、そのへんはどうかご理解ください。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 仲@ukiuki | 2006年11月21日 (火) 00時29分
佐倉です。
風邪は治ったでしょうか。十分休養ととって下さい。
万全の状態でご返答いただけるようにお願いします。
>>・多民族共生を謳っていた方々は、日本文化を容認する気はない
>
>そんなことはないと思うのですが。
これで終わらせてしまうと、「なんにも考えてないのかな」と感じてしまいます。
「そんなことはない」と思う理由を知りたいのです。
単に「自分がそう考えるから、彼らもそう考えるに違いない」というのなら、
それはただの思いこみです。
例)僕は彼女が好きだから、彼女も僕を好きに違いない
私が「彼らは日本文化を容認する気はない」と考えた理由は述べ、
それなりに理論的なものだったつもりです。
おかしなところがあれば、ご指摘下さい。
それでは、お体に気をつけて下さい。
「大久保住民」さまへ:
>そういう学校に子供を通わせている日本人は、
>「いつ民族教育の要求が出てきやしないか、そういう学校に自分の子供を通わせるのが適当か」を常に悩んでいます。
「多文化共生 大賛成!」な人たちばかりかとも思いましたが、
私が一人でとんちんかんなことを考えているわけではないようなので、安心しました。
ありがとうございます。
質問ですが、韓国の方にゴミの出し方など日本のルールを教えたら、
彼らはちゃんとそれに従うのでしょうか。
投稿: 佐倉 | 2006年11月21日 (火) 19時47分
>質問ですが、韓国の方にゴミの出し方など日本のルールを教えたら、
>彼らはちゃんとそれに従うのでしょうか。
彼らも千差万別でひとくくりには出来ないと思いますが多くの方は従います(現在韓国でもゴミの分別は進んでいるそうですね)。
が、一部住民そして韓国料理店のゴミ出し(まき散らし?)はトラブルの元になってます。子供を幼稚園とか小学校に通わせる
ような人はそれなりの職に就いていたり生活環境が安定しているひとなので問題はない例が多いようです。一方無計画に来日する
何とかなるだろう精神丸出しの人は商売に失敗するとか、なにか騙されたりして劣悪な環境におかれる場合もあって突然
失踪したり、部屋に知らない人と住むようになったりで、日本のルールなんか考える暇などないって感じの人もいますね。
まあこういう些細なトラブルの日常を経ながら大久保のコミュニティは日々変化しているわけです。こういうことが好きな日本人も
いれば、苦々しく思っている人もいます。多文化共生には良い面もあるが,悪い面もあるというのが自分の実感です。
投稿: 大久保住民 | 2006年11月22日 (水) 00時16分
日本は移民国家ではないのですから、移民を受け入れる必要はないと思います。無計画に移民を受け入れることは日本経済や日本の治安のために、悪影響を及ぼします。
移民を受け入れている国に排他性がないのかというと、そうではないと思います。例えばフランスなどは、移民を積極的に受け入れましたが、結果的に有色人種が3kや、人のやりたがらない仕事についていて、もっと差別を助長しているような感じがありますし、失業などの問題も起こっています。
民族教育が必要ならば、自分のお国でやっていただければいいわけで、税金も払わないような不法滞在の人達やその子供達を、何故我々が面倒見なければいけないのかが分かりません。我々は彼らにお越し頂いているわけではないのです。
ちなみに私は海外滞在歴が11年になります。
投稿: ゆり | 2006年11月30日 (木) 10時14分
ゆりさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
移民の受け入れについては、私も、外国人が使い捨て労働者のように扱われ、また、人権侵害があちこちで派生している現状をそのままにして進めるべきではないと思います。
移民の受け入れの是非と、今現実に起きている人権侵害をどうなくすか、この社会の中で「人として生きる権利」をどうとらえ、どう発展させていくかは、関連する部分もありますが、ひとまず切り離して考えるべきだと思っています。
これについては、過去のエントリーになりますが、
http://ukiuki.way-nifty.com/hr/2006/08/__28fa.html
をお読みいただけるとありがたいです。
>民族教育が必要ならば、自分のお国でやっていただければいいわけで、
そう単純に割り切れない状況が、歴史の中で、そして昨今の世界の経済情勢の中で生じてきているのです。
>税金も払わないような不法滞在の人達やその子供達を、何故我々が面倒見なければいけないのかが分かりません。我々は彼らにお越し頂いているわけではないのです。
不法滞在の人たちも、企業などで働いている限り、源泉徴収という形で税金は天引きされているのではないでしょうか。
彼・彼女たちを必要として雇っている雇用企業がきちんと納税しているかまではわかりませんけど。
それと、消費税については、もちろん彼・彼女たちも免税されておりません。
大久保住民さまへの回答もすまないうちに返信するのはどうかと思いましたが、上記の点を指摘しておかねばと考えました。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 仲@ukiuki | 2006年11月30日 (木) 12時17分